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    ファウスト

    sauco_trigo

    DONEネロファウ。
    ネロの隣室がレノックスであることに纏わる色々と、ファウストのとある決心と、大事にされなれていないネロが頑張ってそれを受け入れている話。
    大事にするから大事にして「ごちそうさま、ネロ。今日の夕飯も美味かった」
    「そりゃどうも」

    いつもの無表情であっても、心からの賛辞であるとわかるレノックスの礼に応えつつ、使った皿はそっちと指示をした。
    数人分をまとめて持ってきたらしい、両手に積まれた食器を危なげなく指定した場所に置いてくれた。人数が人数なので流し台には入りきらないため、一度作業台のあけたスペースに置くようにしている。
    「手伝ってもいいか」と聞かれたので、「じゃ、お願いしようかね」と甘えることにした。一人のほうが気楽だからと断ることが多いが、こういうさり気無い聞き方をされると甘えさせてもらおうかなという気持ちになるのだからさすがはレノックスだ。
    黙々と片付けをしているとおこちゃまたちが集団でやって来て、手伝いをするレノックスにいいないいなと一頻り騒いで去っていった。なんだいいなってと笑っていると、また一人食べ終わった魔法使いが入ってくる。振り向けばそこにいたのはファウストで、並んだネロとレノックスを交互に眺めてきた。
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    DONE10月10日ファウネロオンリー展示作品新作①
    『君への目を閉じないと』
    ファウストへの気持ちに気づいたネロが逃げようとする両片想いの話
    『君への目を閉じないと』
     太陽が起きて伸びをする頃、俺の一日が始まる。はっきり言って早起きは得意じゃないけど、長年料理屋をやってきたから今では勝手に目が覚めるようになった。朝食を作り、魔法舎で暮らす魔法使いと人間のそれぞれが起きてきたら出来上がった朝食に仕上げをして器に盛り付ける。大抵早いのが騎士さんとか羊飼い君あたり、それとシノ。この3人は鍛錬をしてるから朝からよく食べる。次にお子ちゃまやら若いもんが起きてくる。朝からほんとに元気だよな。リケなんかは明日の朝はオムレツだぞって言ってやるといつもより早く起きてきて、「ネロ!手伝いますよ!」っていうもんだからなかなか可愛い。
     それから大人。百歳を超えた奴らは基本的に遅めの朝食になることが多い。婿さんやフィガロなんかは仕立て屋くんとかミチルに引っ張られて本来起きない時間帯だろうから、いつも眠そうに朝食を食べている。そして最後に来るのは大体ファウストかな。来ないこともあるけど最近は来てくれる。晩酌を共にした次の日なんかはほとんど昼みたいな時間に来ることもある。
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