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    ブラッド

    すすき

    DONEブラカイ版ワンライに参加しました〜
    月🌸のふたりです。
    お題「飴玉」

    飴玉が口の中にある間だけ隣にいてくれるブラッドリーとの時間が好きだな〜ってなってるカインの話です。
    このブラッドリーはカインをじわじわ囲い込んでる最中のつもりで書いてたんですけどよく分かんなくなっちゃった😂
    口に放り込まれた飴玉を転がした。今日は薄荷だ。この前は蜜柑だった。ありがとうとお礼を言ってブラッドリーの隣に腰を下ろす。これで何回目だったかと思い出そうとしたが、両手じゃ足りなさそうなのでやめておいた。代わりに、よく晴れた空を見上げる。
    「今日は晴れてよかったな」
    「ああ」
    「散歩日和だから、今日はちょっと遠くまで行ってみたんだ」
    知っているかと名前を出せば、今日の出前先がそのあたりだと返ってきてうれしくなる。そうなのかと答えて、それから話が自然と途切れた。初めて会った時でももっと話が出来ていたような気がするけれど、今はたぶんこれでいいのだと思う。
    ――ブラッドリーとばったりと顔を合わせると、飴玉を口に放り込まれるようになった。最初は驚いたし、その次には急すぎるからやめてくれと文句を言った。それでも変わらなかったので仕方なく受け入れた。……というのは建前で、本当は、飴玉を舐めている時にはブラッドリーが隣にいてくれることが分かったからだった。
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    salmon_0724

    MAIKING2023.3.5 日陰者の太陽へ2 展示作品ですがパソコンが水没したので途中までです。本当にすみません……。データサルベージして書き終えたら別途アフタータグなどで投稿します。
    ※盗賊団についての独自設定、オリキャラ有
    ※数百年後にブラネロになるブラッドリーと子ネロの話
    死にかけの子ネロをまだ若いブラッドリーが拾う話 雪に足をとられてつんのめるように転んだネロには、もう立ち上がる気力さえ残っていなかった。
     突き刺すような吹雪でぼろぼろになり、白く覆われた地面に叩きつけられたはずの体は、寒さで麻痺して痛みさえ感じない。
     ぴくりとも動かす気力のおきない自分の指先に、雪が降り積もっていく。
     その様子をぼんやり見つめながら、このまま死ぬんだろうな、と思った。
     他の感想は特にない。
     すっかり疲れ果てていたので、もう全部がどうでもよかった。
     誰が家族なのかもよくわからないまま出て行った生家にも、殴られたり逃げたりしながら掏りや窃盗で食いつないだ日々にも、大した感慨はない。
     最後にはとっ捕まって場末の食堂で働かされていたが、足りない材料を地下室に取りに行かされている間に食堂どころか村ごと燃やし尽くされていた。
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    Daisy_mhyk

    DONEあったかい事と、いい匂いがする事しか分からない。


    現パロブラネロ【大学生ブラッドリー×女子高生ネロ】
    二人が社交ダンスを通じて出逢い、想いを繋げていく少女マンガ風ラブコメディー
    バレンタインのお話です。

    ⚠先天性女体化
    ⚠世界観の都合でネロの一人称が「あたし」です
    心に触れて ——ついにこの日が来てしまった。
     製菓会社の策略に乗せられているのは十二分に分かっている。自分はキリスト教徒ではないし、そもそも聖バレンタインという人物が何をしたのかすら分からない。
     分からないが、毎年のように町中がピンクとチョコレート色に染まり、雑誌もチョコレート特集に埋め尽くされ、この日に向けて色めき立つクラスメートたちに囲まれ年を重ねれば自然と意識が向いてしまうものだ。
    「……そう、だからこれはなんつうか、空気に流されたというか……」
    「ブツブツとドアに向かって何言ってんだてめえ」
     背後から聞こえた訝し気な声に、ネロの心臓は盛大に跳び上がった。
     レッスン場があるビルの入口前、立ち尽くしていたネロが反射的に振り向くと、そこには大きな紙袋を片手に下げたブラッドリーが首を傾げて立っていた。見慣れぬ紙袋に自然と視線が向いた先、その中には可愛らしくラッピングされた有名店のチョコレートたちが所狭しと収まっている。
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