メフィストフェレス
zero_crash1
SPOILER先日卓で描き下ろしたメレディスの立ち絵。モチーフは山羊、悪魔、メフィストフェレスの赤い服、修道士のローブ。これは頑張って人間だった頃の顔を思い出して形作ってるだけで、本来の頭部は触手沢山生えた山羊のような頭。
赤い部分は全部小さな触手が寄り集まってて、常に蠢いてる。かなり気持ち悪い。骨組みは伸縮可能。
編集可能データ死んだので、ヤギっぽい頭部状態の立ち絵はない。 2
Hagihara_T
DOODLE【ヒスファウ】ヒースがファウストの裸を見る話。メフィストフェレスの内部設定(個室のこととか)が出る前に書いたネタなので公式と色々異なります。男女シャワー室があってそれを利用している世界線です。ヒース→ファウに恋愛感情はないです。生理現象です。 4芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※メフィスト家族の捏造あり
往年の名曲、レ○ッカのフレ○ズ。その歌詞です。
貴族様もきっと、口づけを交わした日はパパの顔さえも見れなかっただろうなぁ、という話。
口づけを交わした日は ぼんやりとして、目の前のことに集中できない。
自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
1624自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※MAJOLISH捏造設定あり
※留学生独自設定、モブ登場あり
※メタい話
お題「MAJOLISH」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は「人」と呼べるのか「んー、どうしようかな。……メフィスト、ごめん、やっぱりこっちのジャケットも着てみてくれる?」
俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
1978俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「水着」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を導けるのか 昼休みのRAD学食。
留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
1556留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
芝桜。
DONE留学生♂×メフィストフェレス「始まりは別れの手紙から」
企画に参加させていただきました。
私のことをどうか忘れてください、
という手紙から始めるストーリーです。
#obm_始まりは別れの手紙から
悪魔の心臓『俺のことをどうか忘れてください』
机の上には、そう書かれた手紙と一枚の写真がある。メフィストフェレスを斜め後ろから撮影した写真だ。RAD新聞部の部室でデスクに向かって椅子に腰掛けているメフィストフェレス。そのほかには特に何も写っていない。
自室の整理をしている時にたまたま見つけた写真だった。学生時代のものをまとめて保管している箱の中に入っていた。クローゼットの奥から引っ張り出した箱の、そのさらに下の方に入っていた封筒の中身だ。
この写真がどのタイミングで撮られたものなのか、なぜこんな手紙と一緒にここにあるのか。思い出そうとしても、その出来事はもう完全にメフィストフェレスの記憶からは忘れ去られていた。
3157机の上には、そう書かれた手紙と一枚の写真がある。メフィストフェレスを斜め後ろから撮影した写真だ。RAD新聞部の部室でデスクに向かって椅子に腰掛けているメフィストフェレス。そのほかには特に何も写っていない。
自室の整理をしている時にたまたま見つけた写真だった。学生時代のものをまとめて保管している箱の中に入っていた。クローゼットの奥から引っ張り出した箱の、そのさらに下の方に入っていた封筒の中身だ。
この写真がどのタイミングで撮られたものなのか、なぜこんな手紙と一緒にここにあるのか。思い出そうとしても、その出来事はもう完全にメフィストフェレスの記憶からは忘れ去られていた。
flat1538_sousak
DONE進捗上げの完成版。どうする家康のキャスト発表で正信が「無責任な事言うイカサマ野郎」と紹介されてたのとTwitter相互さんの「メフィストフェレス」発言から描きたくなった。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「アイス」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔はどこまで欲しがるのか 暑い暑いと手をバタバタとさせながらうるさく入ってきた留学生が、いつもの場所にドスンと座る。腰を下ろすやいなや、右手にぶら下げていたビニール袋の中からアイスクリームらしきものを取り出し開封し始めた。毎度のことだが、新聞部を何だと思っているのか。
じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
969じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※色々な捏造
お題「パーティー」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を甘やかすのか 留学生を探して、クルーザーの中を歩き回る。
パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
2066パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「夢」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔の夢に味覚はあるか カチャカチャとキーボードを打つ音、廊下からたまに聞こえる学生たちの騒がしい声、それ以外はほとんど何の雑音もない。いつもの新聞部、いつもの放課後だった。
「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
2257「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
色んな捏造とセンパイ呼び。
※微エロ有
お題「夏祭り」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は靴擦れが痛いのか 下駄の鼻緒が切れてしまったメフィストを何とか歩かせ、車の後部座席に押し込んだ。
「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
1876「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
aix4a1
DOODLE従姉妹の小説メフィストフェレスの遊戯ifルートまとめシャーウィリですがオリキャラ×ウィリアムっぽいです注意。ただの俺得です。これを見て気になった方はぜひ本編よろしくお願いします🙏 17
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
うっかり呪いのアクセサリーを買ってしまった話。
悪魔は意外にも過保護なのか 放課後、俺はウキウキしながら新聞部へと向かった。
今日は制服を着崩さずにきちんと着ている。きちんとした服装をすると、心なしか背筋もしゃきっと伸びるような気持ちがする。普段は面倒な制服のネクタイもキレイに締めている。
コンコンコン
ノックを三回。中からメフィストの返事が聞こえる。俺はうやうやしくドアを開けて部室に入った。
「どうしたんだ? 今日はやけに礼儀正しいな」
礼儀正しいことは良いことのはずだが、普段と様子の違う俺にメフィストは身構えた。
「いやだなぁ、そんな顔で見ないでよ。何も企んでないからさ」
俺は苦笑いを浮かべる。そして、奥のデスクでパソコンに向かうメフィストのそばに颯爽と近づき、胸を張って自分のネクタイを指差した。
1733今日は制服を着崩さずにきちんと着ている。きちんとした服装をすると、心なしか背筋もしゃきっと伸びるような気持ちがする。普段は面倒な制服のネクタイもキレイに締めている。
コンコンコン
ノックを三回。中からメフィストの返事が聞こえる。俺はうやうやしくドアを開けて部室に入った。
「どうしたんだ? 今日はやけに礼儀正しいな」
礼儀正しいことは良いことのはずだが、普段と様子の違う俺にメフィストは身構えた。
「いやだなぁ、そんな顔で見ないでよ。何も企んでないからさ」
俺は苦笑いを浮かべる。そして、奥のデスクでパソコンに向かうメフィストのそばに颯爽と近づき、胸を張って自分のネクタイを指差した。
沙弥(さや)
DONE何千回でも言っちゃう若い水魚は最高!!
メフィストフェレスな弥八はもっと最高!!!!!
おめでとうねえええ!!!!!
私は弥八の得体の知れなさが好きなので……(それが兄者の前では全部ひっぺがされるところまで含めて…) 3
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「ウエディング」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は誓いを立てるのか バタバタと廊下を駆け抜けて新聞部の部室のドアを勢いよく開く。
「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
721「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「傘」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は雨にも濡れるのか ♪〜〜
自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
1936自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
岸川珪花
DONEゲーテの戯曲『ファウスト』をイメージして描いたオリジナルイラストです。メフィストフェレスって、描いてみたくなりますよね。悪魔が初めてファウスト博士の元を訪れるシーンです。
▽このイラストが動きます!よろしければこちらもご覧ください
https://youtu.be/WzAZ9eYI2dE
(2022/05/11) 3