一郎
於花🐽
DONE魔女左馬刻×ぬいの一郎の第三話。サマイチャ2展示作品。ポイピクにも載せておきます。
魔女左馬刻とぬいと恋のおまじない 寝室に入るとロングシャツタイプのスリーパーを着て、ナイトキャップを被ったぬいがベッドの上で仁王立ちしていた。
ぬいの服は卵から生まれた時の物しかなかった。
精霊の衣に汚れなど付かないと思っていたが、ぬいの服は左馬刻の魔女専用のローブや手袋と同じように特別な生糸で編まれてはいても普通の衣類と変わりなく手入れが必要な物だった。
精霊が身を清めに泉に浸かる話は聞いた事があったが、ぬいは左馬刻と同様に風呂を使った。人のように垢が出るわけではないが、ぬいは動き回って普通に汚れるのだ。土埃をくっつけてくる精霊とは何なんだろう。
邪気もなく魔力で動いているから精霊だと思っているのだが、左馬刻は精霊に詳しくはない。左馬刻は魔女で様々な魔術に精通している。けれど得手不得手はあるものなのだ。
2781ぬいの服は卵から生まれた時の物しかなかった。
精霊の衣に汚れなど付かないと思っていたが、ぬいの服は左馬刻の魔女専用のローブや手袋と同じように特別な生糸で編まれてはいても普通の衣類と変わりなく手入れが必要な物だった。
精霊が身を清めに泉に浸かる話は聞いた事があったが、ぬいは左馬刻と同様に風呂を使った。人のように垢が出るわけではないが、ぬいは動き回って普通に汚れるのだ。土埃をくっつけてくる精霊とは何なんだろう。
邪気もなく魔力で動いているから精霊だと思っているのだが、左馬刻は精霊に詳しくはない。左馬刻は魔女で様々な魔術に精通している。けれど得手不得手はあるものなのだ。
risazatta
DONE「一郎とサマぬいシリーズ」全話まとめ(全年齢)(31P)こちらは「一郎とサマぬいシリーズ」の1〜5話までをまとめたモノを投稿しています
最終話の5話だけを見たい方は右側から→ 33
risazatta
DONE「一郎とサマぬいシリーズ」最終話(全年齢)(14P)ツイッターで連載している「一郎とサマぬいシリーズ」の最終話です。
こちらは最終話の5話だけを掲載しています
←に1〜5話までをまとめたモノも投稿していますので初めての方はそちらからどうぞ★ 14
iglifaa
DONE4つのうちの最後になります!短いお話でしたが、共通のテーマに食事というのがありました!食欲の秋をコンマでも感じていただけたら嬉しいです😊
全体的にモーニング娘。のMr.Moonlightを聞きながら書いたので、ぜひ聞いてみてください。
時間が足りず、ボカロ Pをカミングアウトする一郎の話とUberEATSで爆食いする一郎と乱数の話が終わらなかったのでいつか終わらせたいです。
あしながさまさん「相談があるの」
ある日の昼下がり、合歓ちゃんから折り入って相談したいことがあるから会えないか?という連絡を受け、それを快諾した俺は彼女が指定したシブヤの小洒落たカフェに訪れていた。なぜ待ち合わせ場所がシブヤなのかというと、彼女は今乱数の事務所でスケジュール管理や先方との交渉などをする仕事をしているからだ。乱数と合歓ちゃんの間には色んなことがあったが言葉とたまに拳で語り合い、今ではなんだかんだいい関係を築いている。
俺にはちょっと量が少ないランチを平らげ、下げられた食器の代わりに運ばれてきたアイスティーにストローをさした後、合歓ちゃんは相談事を切り出した。
「大学にね、行こうと思うの」
「大学に……?」
3677ある日の昼下がり、合歓ちゃんから折り入って相談したいことがあるから会えないか?という連絡を受け、それを快諾した俺は彼女が指定したシブヤの小洒落たカフェに訪れていた。なぜ待ち合わせ場所がシブヤなのかというと、彼女は今乱数の事務所でスケジュール管理や先方との交渉などをする仕事をしているからだ。乱数と合歓ちゃんの間には色んなことがあったが言葉とたまに拳で語り合い、今ではなんだかんだいい関係を築いている。
俺にはちょっと量が少ないランチを平らげ、下げられた食器の代わりに運ばれてきたアイスティーにストローをさした後、合歓ちゃんは相談事を切り出した。
「大学にね、行こうと思うの」
「大学に……?」
iglifaa
DONEこのお話は左馬刻さんのお誕生日に向けて書き始めて間に合わなかったものです…。彼には是非一郎君や合歓ちゃんや仲間に囲まれて幸せになって欲しいです?改めて左馬刻さんお誕生日おめでとう!
うちの子1番「お腹すいてない」
手に持っていた杓文字が床に落ちる音がした。
◆◇◆
「一郎が少食になった」
「……まぁ、彼も二十歳を超えた訳ですし」
「この世から一郎の体積が減ったらどうすんだよ……。こないだなんてアイツ米3杯しかおかわりしなかったんだぞ…」
「俺の心配を返せ」
いっぺん少食の意味を辞書で調べて欲しい。
「なんでそこまで食わせることにこだわるんですか?」
「アイツ、昔から凄い美味そうに食うんだよな」
「あぁ……」
それにはなんとなく心当たりがある。以前ばったり会った山田兄弟と俺たち3人での焼肉を食べに行ったことがあるが、目を輝かせて肉を頬張る姿はまるで1週間ぶりのご飯です、といった様だった。コイツら30分前にクレープ食ってたけどな。しかしあの天晴な食べっぷりは見ていてなかなか気持ちがいいもので、こちらもつい張り切って肉を焼いてしまい、満腹だと喜ぶ姿を見た時は謎の達成感が凄かった。
2900手に持っていた杓文字が床に落ちる音がした。
◆◇◆
「一郎が少食になった」
「……まぁ、彼も二十歳を超えた訳ですし」
「この世から一郎の体積が減ったらどうすんだよ……。こないだなんてアイツ米3杯しかおかわりしなかったんだぞ…」
「俺の心配を返せ」
いっぺん少食の意味を辞書で調べて欲しい。
「なんでそこまで食わせることにこだわるんですか?」
「アイツ、昔から凄い美味そうに食うんだよな」
「あぁ……」
それにはなんとなく心当たりがある。以前ばったり会った山田兄弟と俺たち3人での焼肉を食べに行ったことがあるが、目を輝かせて肉を頬張る姿はまるで1週間ぶりのご飯です、といった様だった。コイツら30分前にクレープ食ってたけどな。しかしあの天晴な食べっぷりは見ていてなかなか気持ちがいいもので、こちらもつい張り切って肉を焼いてしまい、満腹だと喜ぶ姿を見た時は謎の達成感が凄かった。
maybe_MARRON
MOURNING左馬一25×19 細かい設定は置いといて、10代の一郎でモダモダ期を見たかったので書きました
寂しかったのかもしれない「お、今日は満月かぁ」
そう零した自身の声は自然と抑えられていて、一郎は思わず苦笑する。
珍しく、一人の夜なのだ。弟二人がいない夜。夜というか、一日中いなかったのだけれど。
毎日仲良く兄弟喧嘩をする弟たちに拳骨を落とすのが日常となっている一郎にとって、今日の静けさは居心地の悪いものだった。デスクワークをしていればマウスをクリックする音やキーボードを叩く音がやけに響き、普段気にも留めない窓の外から聞こえる喧騒にやたら耳が向いてしまう。
そんな日中を過ごしてようやく夜を迎えれば、今度はこれだ。今度は外も静かで、一郎自身も足音や声を無意識のうちに潜めてしまう。なんだか自分が自分ではないみたいでそわそわした。月明かりの方がよほど元気な気がして、つい目に留まったのかもしれない。
911そう零した自身の声は自然と抑えられていて、一郎は思わず苦笑する。
珍しく、一人の夜なのだ。弟二人がいない夜。夜というか、一日中いなかったのだけれど。
毎日仲良く兄弟喧嘩をする弟たちに拳骨を落とすのが日常となっている一郎にとって、今日の静けさは居心地の悪いものだった。デスクワークをしていればマウスをクリックする音やキーボードを叩く音がやけに響き、普段気にも留めない窓の外から聞こえる喧騒にやたら耳が向いてしまう。
そんな日中を過ごしてようやく夜を迎えれば、今度はこれだ。今度は外も静かで、一郎自身も足音や声を無意識のうちに潜めてしまう。なんだか自分が自分ではないみたいでそわそわした。月明かりの方がよほど元気な気がして、つい目に留まったのかもしれない。
100
MAIKING何れはまた左馬一になるだろうバチバチ期の一郎が深夜に己の初恋地獄篇を思い出してあああああてなってる(めっちゃさわり)はつ恋 ふと目を覚ますと俺はリビングのソファーの上にいて、目の前のテレビ画面には見覚えのない古い映画が流れていた。覚醒したての視界には眩しすぎるような風景が流れていて、一瞬だけ、ここがどこだかわからない。見覚えのない風景と見覚えのない人たち、聞き慣れない言語で聞いたこともない台詞が突然脳内に押し入ってくる「愛のない人生なんて、最低だ」。
隣では俺にもたれ掛かりながら三郎が少し前の俺のように寝落ちていた。俺はとりあえず座り直して、ずり落ちそうになっていたケツを戻す。深夜アニメリアタイしようとしてそのまま寝落ちしたんだな。変な姿勢を取っていたせいか、首が少し痛い。そうそう、二郎は友達んちに泊まりに行ってて、今日は三郎が付き合ってくれてたんだ。本当はそう興味なかっただろうのに、三郎はキラキラした瞳で「是非是非お供させてください!」と笑っていた。結局、俺まで寝落ちてなんだか申し訳ない。俺は三郎の身体をそっと横抱きすると、起こさないように部屋へと運んだ。随分と重くなったな~なんて思いながら三郎の寝顔に小さな声でおやすみを言って、リビングへと戻る。煌々としていた電気を消して、おそらく三郎がかけてくれたのだろう毛布を被り直すと、なんとなく画面を見つめる。やべえ太陽が眩しい。森が綺麗だな。南欧だろうか? ピレネー山脈って何処の国だっけ? 既に映画は終わりかけで、若い頃はきっととんでもないイケメンだったんだろうおじいさんが、その人生に幕を引こうとしている。映像も綺麗だし、登場人物も老いも若きもみんなそれぞれに美しくて目に優しい。ちゃんと観たら泣けるんだろうな。なんとなくスマホで情報を取ってみると、三十年くらい前のフランスの映画だった。ストーリーはざっくりいうと死んでしまう前に初恋の人に逢いに行く、というものだった。
1426隣では俺にもたれ掛かりながら三郎が少し前の俺のように寝落ちていた。俺はとりあえず座り直して、ずり落ちそうになっていたケツを戻す。深夜アニメリアタイしようとしてそのまま寝落ちしたんだな。変な姿勢を取っていたせいか、首が少し痛い。そうそう、二郎は友達んちに泊まりに行ってて、今日は三郎が付き合ってくれてたんだ。本当はそう興味なかっただろうのに、三郎はキラキラした瞳で「是非是非お供させてください!」と笑っていた。結局、俺まで寝落ちてなんだか申し訳ない。俺は三郎の身体をそっと横抱きすると、起こさないように部屋へと運んだ。随分と重くなったな~なんて思いながら三郎の寝顔に小さな声でおやすみを言って、リビングへと戻る。煌々としていた電気を消して、おそらく三郎がかけてくれたのだろう毛布を被り直すと、なんとなく画面を見つめる。やべえ太陽が眩しい。森が綺麗だな。南欧だろうか? ピレネー山脈って何処の国だっけ? 既に映画は終わりかけで、若い頃はきっととんでもないイケメンだったんだろうおじいさんが、その人生に幕を引こうとしている。映像も綺麗だし、登場人物も老いも若きもみんなそれぞれに美しくて目に優しい。ちゃんと観たら泣けるんだろうな。なんとなくスマホで情報を取ってみると、三十年くらい前のフランスの映画だった。ストーリーはざっくりいうと死んでしまう前に初恋の人に逢いに行く、というものだった。
maybe_MARRON
MOURNING左馬一2021年ARBハロウィンイベントありがとうの気持ちで書いたはずが特に明るくもない話
一郎と二郎でほんのり左馬一とほんのり新生MCD
ジャック・オー 兄貴、とすっかり馴染んだ呼び名で声を掛けられて、俺は手元の資料から顔を上げる。声の主は、携帯を片手になんとも言えない顔をしていた。
「あのさ、ダチから変な画像が送られてきたんだけど……」
「……変な画像?」
なんだか嫌な予感がして、つい声が硬くなる。ダチと言うからには、一瞬浮かんだその手のアダルト画像ではないと思いたいが――などという心配を他所に、パッと見せられた画面に映し出されていたのは愉快なかぼちゃの被り物をした強面の男の集団だった。
「……はあ?」
まあ、たしかに、変な写真ではあるけれど。
そういえば、と今日が十月三十一日であることを思い出す。偏見を持ってはいけないと思いつつ、こういう男たちが集団でハロウィンイベントに乗っかるのは意外で、まじまじと見てしまった。よく見れば小さい子どもにお菓子を配っているようで、ただのコスプレというわけではなくきちんと行事として行っているらしい。
1278「あのさ、ダチから変な画像が送られてきたんだけど……」
「……変な画像?」
なんだか嫌な予感がして、つい声が硬くなる。ダチと言うからには、一瞬浮かんだその手のアダルト画像ではないと思いたいが――などという心配を他所に、パッと見せられた画面に映し出されていたのは愉快なかぼちゃの被り物をした強面の男の集団だった。
「……はあ?」
まあ、たしかに、変な写真ではあるけれど。
そういえば、と今日が十月三十一日であることを思い出す。偏見を持ってはいけないと思いつつ、こういう男たちが集団でハロウィンイベントに乗っかるのは意外で、まじまじと見てしまった。よく見れば小さい子どもにお菓子を配っているようで、ただのコスプレというわけではなくきちんと行事として行っているらしい。
YamaO_39
MEMO自探索者311 樫葉桃一郎(初出:愛罠蜂)19歳男 大学生(文系)
12 加寺正子(初出:感染自罪のモンタージュ)32才女 刑事
13 津江月始(初出:月日)41才男 中学教諭(英語)
14 久遠雪(初出:実験体δは青に微笑む)20歳男 大学生(獣医志望)
15 フィルナート・ガスマン(初出:マフィア珍道中)26歳男 マフィア 5
natunoyoruno
MOURNING「潤一郎さん、今日はとっても良いニュースがあるの…………3ヶ月ですって、私達、パパとママになれるのよ!」とある幸せな家族の話の、シナリオ前のとある日常の一コマ。
トレス素材をお借りしました。
多分供養の意味が違う。
aaaooo000999
DOODLE谷崎潤一郎の「刺青」のパロディ。狂児が聡実くんを麻酔で寝かせて勝手に刺青彫る話なので注意です。
完全に換骨奪胎だし、ほとんど表現は借用ですのでそのつもりでお読みください。
谷崎の「刺青」未読の方が、これをきっかけに読んでみようかなと思っていただけるとうれしいです。というか、そっちを是非読んでください。青空文庫で読めます。 9