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    三次創作

    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん⑤恐怖の看病編前半です!
    注:大倶利伽羅さんがダサい
    この話はますおさん考案の設定を元にした三次創作です。
    大切なものは失ってからその大切さがわかる。俺は今までに彼女を二人失ったが、二度目ともその実感はわかなかった。だが今の俺はこの陳腐な言葉を理解できる。悪寒のない背中はどんなに快適で、頭痛のない頭はどんなに晴れやかだったろう。俺は布団の中で蓑虫のようになって、関節の痛みとシベリアにいるかのような悪寒に顔を顰めた。
     異変が起きたのは突然だった。蟹汁の蟹を山姥切に多めに食わせ、定時より前に帰らせた後、まずやってきたのは頭痛だ。俺はそれについては不思議に思わなかった。普段の不摂生に加えて、運動不足の身体での全力疾走、雨で冷えた身体。不調を来さないはずがない。しかしいつもより早く就寝すれば支障はないと思っていた。翌朝には快適に目覚め、朝日を浴びて鳥の囀りを耳にしながら珈琲を入れる。しかし俺のその予想は大きく外れた。それはまるで、夏の台風の進路図のようにだ。なぜなら俺は蟹汁を食った日に床に伏せ、それから今日まで、つまり丸二日も寝込んでいるのである。
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    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん③小さな絆芽生え編前半です!
    注:大倶利伽羅さんがダサい
    この話はますおさん考案の設定を元にした三次創作です。エピソードの案は小ゆずさんより頂きました。
     心頭滅却すれば火もまた涼し、よく聞く言葉だがあれは嘘だ。人は火に触れれば焼け死ぬ、涼しい訳がないだろう。あれは単なるものの例えで、そんな馬鹿な指摘をする方が馬鹿だ。それは分かっている。俺は湯船の中で茹だる身体に、溜息を吐いた。それでもまだ足りず、湯船の中へと頭を沈める。ちょうど地獄の釜のようにぶくぶくと泡を立たせる。堪らなくなって顔を上げたが、状況は以前として変わらない。俺の脳裏からミニスカメイドの白桃如き尻が離れなかった。どこからどうはみ出しているのか、むちむちと音を立ててパンツのクロッチから恥じらいもなくはみ出している肉。それらはまるで競い合うようにむちむちと自分の居場所を取り合っていた。俺は馬鹿げたことに、その肉と下着の間に指を入れてみたい、と一瞬でも思ってしまった。その柔らかさや温度に興味を持ってしまった。その時のそれが性欲であると、その時はすぐに気づかなかったが、恐らく、いや…当然これは性欲に当るだろう。叶うことなら、それはただ単に純粋に気になっただけで、決して性欲ではないと主張したい。
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