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    受験

    gozykugi_jjt

    CAN’T MAKE五釘供養~早くアニメみたい編~

    受験終わったら2期見るネキなんですけどこうせんごじょ~の解釈は孤高にさせられて周りに誰もいなくなっててでも本人からすると周りが勝手に離れていったみたいなかんじです

    五釘本作りた~い ちなみにストックは無い 書いてたデータも消えてる
    データに嘘はつけないよ(乾貞治)
    「…なんか。先輩、変わったわね」
    唐突に教科書から顔を上げたと思うと、窓の外を見て口を開いた。
    校庭で咲き誇っていた桜の姿はとうに消え、緑の葉が野薔薇の頬に影を落としている。まだ5月も序盤だと言うのにワイシャツ姿の野薔薇は、タイツに覆われた足を組み替える。光を反射する白と薄い黒のコントラストが眩しい。

    「変わった。なんで?」

    頬杖を着いて、そのまま視線だけを向かいに座る五条に向けた。
    高専は閑散としていて、校舎棟には今五条と野薔薇の二人しか居ない。だから、その問いが向けられているのは、家入でも夏油でもなく必然的に五条になるのであって。

    言ってやれよ。変わったのは自分じゃない、俺を孤高にしておいて、そのまま俺だけを残して周りが勝手に変わっただけだって。そしてそれ以上の会話を拒絶して、野薔薇との関わりを断てばいい。情なんて持つだけ無駄なんだから。どうせいつかは、野薔薇も自分の所から離れるのだから。誰も自分について来れないことくらい、嫌という程知っていた。
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    inutotori1

    MAIKING『9月のラプソディ』開催おめでとうございます!

     書いている小説の前編です。

    『受験の邪魔をしないことを条件に先輩とお付き合いすることになった後輩ちゃんが、卒業前に「一度だけデートしてみたい!」とフラれる覚悟で恐竜の幽霊を見に誘う話』
    を書いています。

    後編も近々上げたい……。
    恐竜の幽霊 紙の上をペンが走る音がする。斜め前の席に座る先輩の、癖のある柔らかそうな髪の毛にちらと目を遣って、それから彼が何やら記入している手元のプリントを盗み見た。
     学籍番号、氏名、そして先輩がこれから受ける予定の大学名。私は無言で視線を外すと、隣にあるテニスコートを眺めることにした。
     ご夫婦と思われる四、五十代の男女が、ゆったりしたペースでラリーを続けている。ポーン、ポーン、軽快な音の反復に、私の寝不足気味の瞼は段々重たくなっていく。
    「退屈なら帰っていいよ」
     うとうとしかかった私に、先輩は素っ気なく言い放った。プリントから顔を上げる気配もないのに、目敏い。初めの頃は慌てて否定したり謝ったりしていたものだけど、「好きにすれば」とか「どうでもいい」みたいなつれないことしか返ってこないので、最近は何も返さずそのまま居座ることにしている。
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