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    ゆめの

    DOODLETwitterの再録です。
    相互さんのツイートを見てネタが浮かんだので、勝手に書かせていただきました💦
    「頭ポンポンしてください」という唯と、それに応える浮葉様の話です。

    🌸SVの少し先の話です
    🌸前半と後半で話の印象が変わります💦
    🌸その後、どこに行ったかはご想像にお任せします😌

    パスワード→0514
    ここが私の還る場所「頭ポンポンしてください」

    彼にこうして会うのは何ヵ月振りだろう。そう思って指を折って数え始めたが、三を数えたところで唯はやめた。
    それよりも久方ぶりに会った浮葉の瞳が以前と変わらず、それどころか記憶にあるよりも優しいものであることに唯は気がつく。
    そこで唯は思わず浮葉にわがままを言ってしまった。

    「浮葉さんも、そして、銀河先生もいない中、頑張ったと思いませんか」

    出会いもあれば別れもある。少なくともこの半年の中で唯は大きな別れを2回経験している。
    どちらの別れも自分たちの力の小ささでは避けることはできないもの。だけど、条件さえ整えば再会も夢ではないこと。
    もっともそうわかったのは最近のことであり、その渦中にいたときはただ胸が張り裂けそうな気がしたし、また共に過ごすことができるようになるとは思いもしなかった。
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    小夜の倉庫

    PASTスタオケの成宮智治×朝日奈唯です。
    付き合ってる&やきもちを焼く唯ちゃんです。
    2021年12月19日に発行した本からの再録になります。(BOOTHにてまだ頒布しています)
    web再録にあたり、加筆修正しました。
    恋のスパイス【成唯】 土曜日の練習場所の確保は、なかなか大変だ。星奏学院内の練習室は、休日であっても土曜日だけは生徒向けに開放してくれている。でも、ただでさえ混み合う上に音楽科の生徒たちに枠はすぐに押さえられてしまうから普通科の私にはとてつもなく不利だ。菩提樹寮の最上階の塔も防音の練習室にはなっているけれど、寮生にも使いたい人がたくさんいるからそこもなかなかの激戦区なのだ。
     だから、そんな土曜日に学院の練習室を奇跡的に確保できた時、私は大きくガッツポーズをしてしまった。土曜日にわざわざ学院まで行かなくちゃならないけれど、せっかくの機会なのだから贅沢を言っていられない。
     練習室の予約時刻は午後2時からなので、昼食を食べてから向かおうと私は決めた。購買や学食のない休日の寮生の昼食は、人それぞれだ。共同のキッチンを借りて自炊して作ったり、コンビニや近くのお店のテイクアウトで買ってきたりする人が多い。私は、今日は外でランチをすることにした。もちろん行き先は、私の彼氏の成宮くんがバイトをしているカフェ。お茶をしに行ったときに食べたスイーツが絶品で、それをきっかけに、私はそこがとてもお気に入りのお店になってしまった。成宮くんが、スイーツだけじゃなくてランチメニューのパスタやピザもおいしいと教えてくれたから、いつかぜひ食べてみたいとずっとチャンスを狙っていた。
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    mizuka_i7

    MAIKING連休中に何を書こうかTwitterアンケした結果、「ちび唯ちゃんと常工お兄さん遊園地にいく」がトップだったので書いてみた。
    時間切れで途中だけど、書き上げるぞ〜。

    ファータの魔法で小さくなったコンミスと、常工二人のお話。
    ちび唯ちゃんは、刑部さんのことは「せいじさん」桐ケ谷先輩のことは「あきら」と呼びます。
    (口が回らず、おちゃかべさん、きいがやさんになる為)
    ちび唯ちゃんと常工お兄さん、遊園地に行く「遊園地! ついたー」
    「待ちなさい。逃げないから」
     遊園地の建物が見えた瞬間、刑部は駆けだそうとした唯の小さな手を取り、飛び出していかないように制する。
     はやく行こう、はやくはやく、と刑部の大きな手をぐいぐい引っ張り、それでも埒があかないと桐ケ谷の手も取って、入り口に引っ張っていく。
    「慌てるなって。お、賑わってな」
    「あれ あのくるくる回るの乗りたい〜」
    「メリーゴーランドだね。馬の他に……馬車の席もあるようだよ」
     外から見えるアトラクションの数々、唯が指さしながらはしゃいでいるのは煌びやかなメリーコーランド。
     楽しげな音楽に合わせ、着飾った馬や馬車が回転している。装飾も華やかで、この年頃の子供は好きそうだ。
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