団地
aYa62AOT
DONEモブジャンからのライジャン。所謂団地妻のジャンと宅配便のお兄さんのライナーが恋に落ちるお話。
ジャンが26歳、ライナーが24歳の設定です。
続き物です。
虹色の箱庭①「——よし。」
開け放ったベランダから初夏の少しぬるい風が吹き抜ける午後、ジャンはダイニングテーブルを占領するジップロックの作り置きの料理を段ボールへと詰めてガムテープを貼り終え一息吐き出す。
宛名は地方へ単身赴任中の夫の住所、ぺたりと貼り付けたそれに「食品」とだけ書いて換気扇の轟々と音を立てるキッチンでぼんやりその箱を見下ろす。きっと冷凍庫の隅で眠りに眠ってゴミ箱行きのそれをせっせと形だけ詰める自分の馬鹿らしさにジャンは一人、先程よりずっと深く深く息を吐いた。
ジャンは26歳、大学卒業と同時に年上の恋人と結婚してもう4年、夫が単身赴任を始めてもう2年経っていた。まだ新婚と言ってもおかしくない筈の自分達は既に熟年夫婦の様にどこか、隙間風が吹いている。
2082開け放ったベランダから初夏の少しぬるい風が吹き抜ける午後、ジャンはダイニングテーブルを占領するジップロックの作り置きの料理を段ボールへと詰めてガムテープを貼り終え一息吐き出す。
宛名は地方へ単身赴任中の夫の住所、ぺたりと貼り付けたそれに「食品」とだけ書いて換気扇の轟々と音を立てるキッチンでぼんやりその箱を見下ろす。きっと冷凍庫の隅で眠りに眠ってゴミ箱行きのそれをせっせと形だけ詰める自分の馬鹿らしさにジャンは一人、先程よりずっと深く深く息を吐いた。
ジャンは26歳、大学卒業と同時に年上の恋人と結婚してもう4年、夫が単身赴任を始めてもう2年経っていた。まだ新婚と言ってもおかしくない筈の自分達は既に熟年夫婦の様にどこか、隙間風が吹いている。
choko_bonbon
DOODLE⚠モブがすっげ~でしゃばる。団地妻の七さんを描きたかった。
続く予定です。
お化けマンション①通称『お化け団地』。
元は白亜の。今では茶色く錆の浮いたような外壁がうら寂しい、三棟連なる六階建て。上下の度に小煩く鳴る遅いエレベーターを挟んで、左右に四部屋ずつ重たい鉄製の扉が嵌るそこは、地元の小中学生の間では、怖い話の発信源になっている。
やれ、髪の長い女が夜毎、階段を行き来している、だの。真ん中の棟にあるエレベーターに乗ると、優しそうな男によって魔界に連れ去られる、だの。毎晩インターフォンが三度鳴る部屋がある、だの。
社会人二年目のオレですら知っているのだ、それらの噂は十年単位で流布され続けている。
とはいえ、俺もだいぶ大人になって。そして、子供心に分かっていたものだ。噂は噂でしかなく。お化けマンションとは、うらぶれた見目ばかりがそれを主張する、ごく一般的なマンションであることを。実際、俺の同級生にも数人ばかり、このマンションを実家にしている奴がいる。小中学生の頃であると、隣室で、上階、もしくは下階で、そういった階段めいた事柄に遭遇した住人がいて。と話を聞いては怖がって楽しんだものだが。高校生ともなれば誰しも、そういった話題に消極的となって。そういえばあのマンションを怖がっていた時期もあったなと、幼い自分が更に幼い自分を可愛がるようになっていた。
4157元は白亜の。今では茶色く錆の浮いたような外壁がうら寂しい、三棟連なる六階建て。上下の度に小煩く鳴る遅いエレベーターを挟んで、左右に四部屋ずつ重たい鉄製の扉が嵌るそこは、地元の小中学生の間では、怖い話の発信源になっている。
やれ、髪の長い女が夜毎、階段を行き来している、だの。真ん中の棟にあるエレベーターに乗ると、優しそうな男によって魔界に連れ去られる、だの。毎晩インターフォンが三度鳴る部屋がある、だの。
社会人二年目のオレですら知っているのだ、それらの噂は十年単位で流布され続けている。
とはいえ、俺もだいぶ大人になって。そして、子供心に分かっていたものだ。噂は噂でしかなく。お化けマンションとは、うらぶれた見目ばかりがそれを主張する、ごく一般的なマンションであることを。実際、俺の同級生にも数人ばかり、このマンションを実家にしている奴がいる。小中学生の頃であると、隣室で、上階、もしくは下階で、そういった階段めいた事柄に遭遇した住人がいて。と話を聞いては怖がって楽しんだものだが。高校生ともなれば誰しも、そういった話題に消極的となって。そういえばあのマンションを怖がっていた時期もあったなと、幼い自分が更に幼い自分を可愛がるようになっていた。
haizaiokutoko
DONEお題箱のやつです!団地妻っぽいお兄さんと、薄暗い暗い部屋で首を絞められて苦しそうだけどどこか嬉しそうにヘラって笑うお兄さんを融合させました。今回掘り下げ画像は無しです。 2
うさぎさん
DONEキョウト(一部本家トレスしています)
インセイン「淫蕩団地」に参加しました!
職業:団地の人妻(スケベな衣装なので注意。)
156cm / Fカップの美女。アメリカ育ち。
薄幸で、弱気。自分に自信がなく、常におどおどと過ごしているが、
幸福を追求する心は人一倍強い。 4
yamayamayama
PROGRESS9/28 色を迷っているうちに夏が終わってしまった百日紅と、百日紅のある団地(自分で撮った写真をトレス、ここに兄弟を描きたしたい)☆現パロ、さねげん(さねげん?…さねげんのつもりで描いたので、さねげん) 2
seiga_mortal
MOURNING顔の練習F3。ハート目だったのでアホの子二人組(おバカ可愛い)しんべとこーみょーです。SND団地で初めて女装した蕗屋さんを見掛けて一目惚れ。最初は相手にされないものの、その内縛り上げられて転がされるようになります^^ 二人が本気を出せば逃げられるのがわかっているので、管理人ズも放置してます。lien_lapin
TRAININGCPでは(多分)初のにゃんちょぎ。唯一GWを何に使っているのかと小一時間(自戒)団地妻ちょぎちゃんと、運送屋にゃんせんくん。運送屋にこだわったのは、ユイさんちのにゃんぢょぎちゃんのお話の刷り込みが強い…げふげふ。玄関で、来客を知らせるチャイムが鳴る。古い団地だから、チャイムの音もどこか歪んで玄関の天井に響いていた。在宅ワークのおかげで、家から出ることは本当に僅か。出かけても近所の商店街までしかいかない。だって欲しいものは何でも通販で手に入る。どこにもいかないで、ずっとこの家にいて欲しい、というあの人の言葉に頷いたのは自分だった。だけれど、そのあの人も単身赴任でもう二か月も顔を見ていない。ネットカメラで話すのも考えたけれど、多忙な彼の負担になりたくないと言いかけた言葉は飲み込んだ。カメラの代わりに、一日一度だけでもメッセージが届くから、それで満足だ。「お届け物です」
低めの、若い男の声に慌ててキッチンテーブルに出していたハンコを手にする。チェーンをつないだままの細く開けた玄関の隙間から見えたのは、もうすっかり見慣れた宅配業者だった。前の担当者はずいぶんと年齢が上の男性で、ちらちらとこちらを詮索するような視線が嫌で一時期通販を控えていた。腰を痛めて辞めてしまった代わりに来たのが彼だった。
回ってくるのはたいてい夕方。遅番の配達員と入れ替わる前。『美人に届けて一日の仕事が終わるのが最高だと思う』と 3275
egotabunji
REHABILI雑営団地工業棟三階 電球屋の話あんた、そんなとこうろついてどうしたんだい?ははあ、初めてだね。風俗棟に来たんなら賭け酒屋に行くのが当然だろう。
どんな所かって? 賭け酒屋じゃ酒は買えないよ、賭けに勝ったら飲めるのさ。ただ律儀に金を賭けるやつなんてそうそういないね、そんな貴族めいたやつらは団地にゃ来ない。じゃあ何を賭けるって、だから目玉とか耳とか、身体の一部分を賭けるのさ。一番お手軽なのは血だね、目はおすすめしないよ。目を賭けるとしまいにゃ義眼屋の世話にならなきゃいけなくなる…瓶ソーダのビー玉で代用したっていいけど、目の奥に落ち込んだら大脳破裂でお陀仏だ。でも血ならみんな持ってるし、減ったらまた増やせばいい。だからみんな賭け酒屋では血を賭けるのさ。そら、そこに血売屋があるだろ、みんなあそこで血を抜いてストックしておくのさ。減ったら打ってもらうこともできる、よくできた血液銀行だよ。昔はここ以外にももっと血液銀行があったんだけど、経営が悪くなるとどこも混ぜものをするようになってきてねえ…ひどい店なんか腐った牛乳を混ぜるところもあったよ。もちろんそんなもの打ったら命はないよ、いや、死ねればいい方かな、運が悪けりゃ 1371