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    夏至

    ❄️とうふ❄️

    TRAINING夏至姫+ちょっと位のイメージで書きました。スネ○みたいな意地悪なモブが妖精がでるよ。最後ちょっとだけ女体化要素あり!かも!なんかもうアメリカンハイスクールみたいな世界観というか(?)、本国の文化何もかも分かっていない感じが生恥感が拭えませんが、いずれ龍游のテッペンに立つ风息を黒子として支えるファイさんエモ〜みたいな妄想がずっと頭の中にあったので書けて良かったです。
    夏至ぷりっ(风虚過去話) 幼い頃は虚淮の後ろをよちよちついていくばかりだったけれど、あれから随分と時は流れた。今日も世界は、新しくて面白い事ばかりだ。
     大抵いつも一緒の洛竹と天虎の他にも、沢山の弟分や仲間が出来た。霊力が増していくにつれて、周囲から頼りにされる事も増えて、それが誇らしい。最近は风息の噂を聞いてわざわざ遠くから訪ねてくる妖精なんかもいて、知らない世界について知る事は楽しい。

     今日の客人は、初めてみる妖精だった。ここから三里ほど離れた草原に暮らしていると言うその妖精は、動く度に乾いた果実や花の香りがふわふわと香った。聞けば、橘皮や辛夷を砕いたものを酒に混ぜて毎日飲み続けると、体ばかりか服にまでその香りがうつるのだと教えてくれた。珍しいのは香ばかりでは無く、繊細な刺繍が縫われた衣も、手土産だと渡された蓋碗も、どれもみた事のないものばかりだった。
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    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロリン/Ⅰ夏至祭前/夏の気まぐれ
    「クロウ先輩、こんなところでサボりですか」
     最近は見慣れるようになった銀髪が、校舎の隅に植えられた、樹木の根元に寝転んでいた。
     額に滲んだ汗を半袖で拭う。ここはちょうど風の通り道のようで、涼やかな風が吹き抜けていた。
    「クロウ、先輩?」
     先ほどの呆れた声は形を潜め、心配の色が帯びる。膝を折り、彼の顔を覗き込んだ。
     目蓋は閉じ、胸部がわずかに上下している。耳を澄ませば、微かな寝息まで聞こえてきた。
    「ね、寝てる……」
     すわ熱中症か脱水症状か、と肝を冷やされたリィンは安堵しながらも恨みがましい目を向けた。
     健やかな寝顔を晒す彼は、いっこうに起きる様子がない。
     しばし逡巡してから彼の隣へ腰を下ろした。
    「先日の、旧校舎ではありがとうございました。エリゼを助けられたのは先輩たちのおかげです。それから、――俺の力のこと、黙っていてくれて、ありがとうございます」
     見上げた木漏れ日を、吹き抜けた風が揺らしていく。寄りかかった幹が冷たい。汗はもうすっかり引いていた。
    「俺、あのとき先輩たちの目が変わってしまうんじゃって、思って、怖かった、です」
     クロウやパトリックを巻き込んでしまった 845