夏至
みはいく
DONEノヴァ君の故郷リンガイアはまぎれもなく青森県だと思うのですが、北国ですし、北欧の文化が交ざっていても面白いかなと考え、物語にフィンランドの風習を取り入れています。リンガイアの夏至祭を二人でお祝いするお話です。ノヴァ君が母親の記憶を辿って、少しホロッとしてます。
私得設定で、リンガイアは15歳で元服して成人扱いです。 5556
❄️とうふ❄️
TRAINING夏至姫+ちょっと位のイメージで書きました。スネ○みたいな意地悪なモブが妖精がでるよ。最後ちょっとだけ女体化要素あり!かも!なんかもうアメリカンハイスクールみたいな世界観というか(?)、本国の文化何もかも分かっていない感じが生恥感が拭えませんが、いずれ龍游のテッペンに立つ风息を黒子として支えるファイさんエモ〜みたいな妄想がずっと頭の中にあったので書けて良かったです。夏至ぷりっ(风虚過去話) 幼い頃は虚淮の後ろをよちよちついていくばかりだったけれど、あれから随分と時は流れた。今日も世界は、新しくて面白い事ばかりだ。
大抵いつも一緒の洛竹と天虎の他にも、沢山の弟分や仲間が出来た。霊力が増していくにつれて、周囲から頼りにされる事も増えて、それが誇らしい。最近は风息の噂を聞いてわざわざ遠くから訪ねてくる妖精なんかもいて、知らない世界について知る事は楽しい。
今日の客人は、初めてみる妖精だった。ここから三里ほど離れた草原に暮らしていると言うその妖精は、動く度に乾いた果実や花の香りがふわふわと香った。聞けば、橘皮や辛夷を砕いたものを酒に混ぜて毎日飲み続けると、体ばかりか服にまでその香りがうつるのだと教えてくれた。珍しいのは香ばかりでは無く、繊細な刺繍が縫われた衣も、手土産だと渡された蓋碗も、どれもみた事のないものばかりだった。
3322大抵いつも一緒の洛竹と天虎の他にも、沢山の弟分や仲間が出来た。霊力が増していくにつれて、周囲から頼りにされる事も増えて、それが誇らしい。最近は风息の噂を聞いてわざわざ遠くから訪ねてくる妖精なんかもいて、知らない世界について知る事は楽しい。
今日の客人は、初めてみる妖精だった。ここから三里ほど離れた草原に暮らしていると言うその妖精は、動く度に乾いた果実や花の香りがふわふわと香った。聞けば、橘皮や辛夷を砕いたものを酒に混ぜて毎日飲み続けると、体ばかりか服にまでその香りがうつるのだと教えてくれた。珍しいのは香ばかりでは無く、繊細な刺繍が縫われた衣も、手土産だと渡された蓋碗も、どれもみた事のないものばかりだった。
penDakoZ
DONE夏至頃をイメージした過去のお話です。モブ村人と飲酒表現注意。青の園I「夏の夜(洛竹視点) 人間たちが川辺の近くに暮らし始めてから、数年が経った。初めてみる人間たちは皆痩せて泥だらけ。軽羅の小扇も貂錦も持たない、詩経もよくは知らない素朴な農民たちだった。
古書に出てきた人間たちとは、随分違うな。風息は俺よりもよほど読書家だったから、始めは少し残念そうにしていた。
彼らには寒さから身を守る毛皮もなく、鋭い牙も爪もないけれど、代わりによく働いた。荒れた土地を耕し、朝から晩まで森を歩いて薪や食べ物を集めて暮らす。豊かな森は彼らにも等しく恩恵を分け与え、彼らもまた森を慕い森に尽くした。次第に妖精と人間の間にも、徐々に交流が生まれ始めていた。これはそんな頃の話だ。
風息が居ない事に一番最初に気が付いたのは、きっと俺たちだ。
3456古書に出てきた人間たちとは、随分違うな。風息は俺よりもよほど読書家だったから、始めは少し残念そうにしていた。
彼らには寒さから身を守る毛皮もなく、鋭い牙も爪もないけれど、代わりによく働いた。荒れた土地を耕し、朝から晩まで森を歩いて薪や食べ物を集めて暮らす。豊かな森は彼らにも等しく恩恵を分け与え、彼らもまた森を慕い森に尽くした。次第に妖精と人間の間にも、徐々に交流が生まれ始めていた。これはそんな頃の話だ。
風息が居ない事に一番最初に気が付いたのは、きっと俺たちだ。
タナカ
DOODLE従兄弟ん家で液タブを借りて、初めて描いてみたんですが腕あげてなきゃいけないの地味にしんどいですね💪⤵︎あと、分からんくて初期ペンしか使って無かったんですけどおすすめされたペンめっちゃ使いやすかったです。夏至ペンって名前がお洒落…。入り抜きハッキリしてて、毛先気持ち良く線かけました💮全く絵を描いてこなかった自分にとって、本当に従兄弟は先生です…。 4
n.カルーア
DOODLE #ジェイアズワンウィークドロライ第48回「やはり懲りてませんね」
陸一年生、夏至の頃のジェイアズ。
世界が美しく見えるのは陸が興味深いからというだけでもないと、そのうち知るといい。
「屋根の上のぼくら」 9
sangurai3
DONE子どもの頃のアバンとロカ。友情の始まり、的な?夏至に妄想滾らせただけです。夏に至る日の白昼夢 霧が立ちこめる深い森の奥は真昼でも夜のように暗い。はるか頭上からわずかに差す木漏れ日が星明かりのようだとアバンは思った。目の前の大きな切り株は一面苔に覆われている。天鵞絨のような手触りを楽しんでいると、お座りなさいと声をかけられた。
(お茶をどうぞ、人の子)
子リスほどの体長の女性が茶器を差し出してくる。親指の爪よりも小さなカップは、アバンの手に触れると中輪の薔薇くらいの大きさに変わった。
(朝露を集めて淹れた特製の花茶よ。とても良い香りでしょう)
背中に薄羽の生えた少女がにっこりと微笑む。薄い蜂蜜色の液体から甘やかに香るのは、水仙、鈴蘭、芥子の花。アバンは両の手で包み込んだ器をゆっくりと呷った。
3584(お茶をどうぞ、人の子)
子リスほどの体長の女性が茶器を差し出してくる。親指の爪よりも小さなカップは、アバンの手に触れると中輪の薔薇くらいの大きさに変わった。
(朝露を集めて淹れた特製の花茶よ。とても良い香りでしょう)
背中に薄羽の生えた少女がにっこりと微笑む。薄い蜂蜜色の液体から甘やかに香るのは、水仙、鈴蘭、芥子の花。アバンは両の手で包み込んだ器をゆっくりと呷った。
02_
DONEプリイコ、夏至。中途半端になったので供養。付き合って一線超えてる。いこさんちにいこさんが買わなさそうな雑貨を置いていく王子。
夏至 クッションの上に寝そべっていた生駒はローテーブルの真ん中に何かを置く王子を眺めていた。
にゅ、と首を亀のように伸ばしてテーブルの上を見る。規則的にカットされ幾何学模様を織りなす綺麗なガラス容器だった。しかしそれの用途が分からず生駒は首を傾げる。
王子がテーブルの横へ持っていた盆を置きながら、生駒を手招いた。いそいそと呼ばれるままに寄っていく。
「なん?」
「キャンドルホルダー。ちょっと、ね」
「ろうそく立て?ろうそく無いのに?」
「ちゃんと用意してる。アロマキャンドルっていって香りがあるやつだよ。ローズ、ラベンダー、シトラス、シダーウッド、あとはスパイス系なんかもあるね」
王子は盆の上に乗っている小さなろうそくを一つずつ説明と共にテーブルの上へ一列に並べていく。目の前に整列したろうそくをマジマジと見つめる生駒に、王子は「1個選んで欲しいな」と言った。
1061にゅ、と首を亀のように伸ばしてテーブルの上を見る。規則的にカットされ幾何学模様を織りなす綺麗なガラス容器だった。しかしそれの用途が分からず生駒は首を傾げる。
王子がテーブルの横へ持っていた盆を置きながら、生駒を手招いた。いそいそと呼ばれるままに寄っていく。
「なん?」
「キャンドルホルダー。ちょっと、ね」
「ろうそく立て?ろうそく無いのに?」
「ちゃんと用意してる。アロマキャンドルっていって香りがあるやつだよ。ローズ、ラベンダー、シトラス、シダーウッド、あとはスパイス系なんかもあるね」
王子は盆の上に乗っている小さなろうそくを一つずつ説明と共にテーブルの上へ一列に並べていく。目の前に整列したろうそくをマジマジと見つめる生駒に、王子は「1個選んで欲しいな」と言った。
甘味。/konpeito
TRAINING本日の800文字チャレンジクロリン/Ⅰ夏至祭前/夏の気まぐれ「クロウ先輩、こんなところでサボりですか」
最近は見慣れるようになった銀髪が、校舎の隅に植えられた、樹木の根元に寝転んでいた。
額に滲んだ汗を半袖で拭う。ここはちょうど風の通り道のようで、涼やかな風が吹き抜けていた。
「クロウ、先輩?」
先ほどの呆れた声は形を潜め、心配の色が帯びる。膝を折り、彼の顔を覗き込んだ。
目蓋は閉じ、胸部がわずかに上下している。耳を澄ませば、微かな寝息まで聞こえてきた。
「ね、寝てる……」
すわ熱中症か脱水症状か、と肝を冷やされたリィンは安堵しながらも恨みがましい目を向けた。
健やかな寝顔を晒す彼は、いっこうに起きる様子がない。
しばし逡巡してから彼の隣へ腰を下ろした。
「先日の、旧校舎ではありがとうございました。エリゼを助けられたのは先輩たちのおかげです。それから、――俺の力のこと、黙っていてくれて、ありがとうございます」
見上げた木漏れ日を、吹き抜けた風が揺らしていく。寄りかかった幹が冷たい。汗はもうすっかり引いていた。
「俺、あのとき先輩たちの目が変わってしまうんじゃって、思って、怖かった、です」
クロウやパトリックを巻き込んでしまった 845