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    引退

    カエル

    MOURNING兎赤版ワンドロワンライ
    お題:ペット 21.09.04

    付き合ってない、アラフォーな二人。木兎さんが少し早く現役引退してて……と言う悲壮感は0のお話です。
    2LDK庭付き、駐車場有り、ペット可 太陽みたいなその人が俺達の前から姿を消して、もう彼此六年が経っていた。姿を消して数か月後から時折、思い出したように気ままに、気紛れに届くようになった彼からのポストカードはとうの昔に両手足の指でも足りない数になった。
     旅先で買ったのだろうそれは、その国々の街並みや人々の営み、風景などの写真で、必ず現地の言葉の挨拶と「赤葦におすそ分け!」と言う一言が添えられていた。彼の声が聞こえると共に異国の風までそよいでくるような、そのポストカードは細やかな俺の楽しみとなっていた。
     木兎さんはきっと今日も、地球の何処かで誰かの心を照らしてる。





     誰よりも楽しく、弾けるようにコートの中を駆けて、羽ばたいた木兎さんは惜しまれつつも三十二歳で引退した。足の怪我が原因だった。日常生活や軽い運動ならば問題ないとの事だったが、日の丸を背負って世界の最前線で戦うのはもう、無理だった。化け物世代モンスタージェネレーションと呼ばれた世代の中では誰よりも早い戦線離脱となった。
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    nishikokko

    MOURNING【背番号7】

    今日一日、哀しくて書きなぐりました。シーズン直前の引退のニュースは、何時までたっても慣れません。
    今、話題の映画が、テレビで初めて放映された1996年。
    私は色々あって、応援する野球チームを替えた。熱の入れ様は、その時々のライフステージで変わったが、何だかんだで現在も応援している。推しチームはひとつ追加されたが、それはここでは関係ないので省く。
    無駄にファン歴が長いと、過去にその背番号を付けた選手が幾人か浮かぶ。特に一桁の番号は、そのチームの主力や期待の選手に付けられることが多い。それは、横浜DeNAベイスターズも例外ではない。特に『7』は、過去に優良と言われた外国人選手や、タイトルを取った日本人野手が長く付けていた。彼らは、ヒットをよく打つという意味合いで『安打製造機』なんて言われてもいる。

    しかし、一昨年まで背負っていた選手は、正直、安打製造機には程遠かった。

    守備は良かった。けど、どんぐりの背比べから少し飛び出てる程度。打撃はそこそこ。二十代後半になると、徐々に落ちていった。顔はイケメンの部類らしいが、私の好みじゃない。髪型、色、ファッション、めちゃくちゃチャラい。特に髪はしょっちゅういじってて、そのせいなのか、最近、額の面積が広がりだしてる気もする。何度かフライデーされ 1558