怜
ichiru_mn
DONEスタオケ/怜唯Naked storyとうとうこの日が来てしまった。
煌びやかなシャンデリアや、ヒールを傷つけることのないやわらかな絨毯。
それらの怜の目を刺すような光は、蟻地獄のように思えた。
今日は自分の結婚式だ。
日にちが決まってから、気分が晴れた日は一日だってない。
婚約者(正確には今日から夫となるが)のことは生理的に無理とまで言わないが、決して好きではない。
鏡で自分の顔を見る。
酷い顔色をしている。
ヴェールもドレスも哀れなほどに。
挨拶にきた参列者たちはみんな「綺麗」と言っていたが、本心なら何を見ていたのだろう。
(私自身でないことは確かね)
いつだったか、オケで演奏したことをきっかけに、ブライダルフェアでモデルの代わりをした彼女たちのほうがよほど幸せそうな顔をしていた。
2567煌びやかなシャンデリアや、ヒールを傷つけることのないやわらかな絨毯。
それらの怜の目を刺すような光は、蟻地獄のように思えた。
今日は自分の結婚式だ。
日にちが決まってから、気分が晴れた日は一日だってない。
婚約者(正確には今日から夫となるが)のことは生理的に無理とまで言わないが、決して好きではない。
鏡で自分の顔を見る。
酷い顔色をしている。
ヴェールもドレスも哀れなほどに。
挨拶にきた参列者たちはみんな「綺麗」と言っていたが、本心なら何を見ていたのだろう。
(私自身でないことは確かね)
いつだったか、オケで演奏したことをきっかけに、ブライダルフェアでモデルの代わりをした彼女たちのほうがよほど幸せそうな顔をしていた。
Sei_Kurage
MEMO怜とやり取りで生まれた話。遊夜と皓くんのリアルでの初対面。
お借りしました→皓くん(@reia_akiDK24)
《セイタイニンショウ》遊夜&皓 最近毎日が楽しい。母さんの体調がいい日が続いているのもあるが、何より、居心地のいい友達ができた。と、言ってもゲーム内のフレンドで、現実の友達ではないが。
もともとはゲーム内のテキストチャットでやり取りをしていたが、勇気を出して最近はボイスチャットを繋いだ。スムーズにゲームを進められるようになったし、彼とは歳も近いらしく、より親近感が沸いた。
「(寝坊したけど、何とか早く着いてよかった……えーと……今日は夜に約束があるから、スマホでできる分はログインだけ済ませておこう…)」
二年のフロアに上がったところで廊下の隅っこに避け、ポケットからスマートフォンを取り出す。三年のフロアはあと一階上だが、始業までの時間は十分あるし、ログインくらいならそこまで時間はかからないだろう。それに、思い立った時に行動しないと、ぼくは忘れてしまうから、やるなら今だ。
2781もともとはゲーム内のテキストチャットでやり取りをしていたが、勇気を出して最近はボイスチャットを繋いだ。スムーズにゲームを進められるようになったし、彼とは歳も近いらしく、より親近感が沸いた。
「(寝坊したけど、何とか早く着いてよかった……えーと……今日は夜に約束があるから、スマホでできる分はログインだけ済ませておこう…)」
二年のフロアに上がったところで廊下の隅っこに避け、ポケットからスマートフォンを取り出す。三年のフロアはあと一階上だが、始業までの時間は十分あるし、ログインくらいならそこまで時間はかからないだろう。それに、思い立った時に行動しないと、ぼくは忘れてしまうから、やるなら今だ。
Sei_Kurage
MEMOリプ+描いていただいたネタです。クラスメイトとずっと喋ってる怜くんに嫉妬心剥き出しにして攫っちゃうサクの話。
描いていただいたイラスト▶️https://twitter.com/reia_akidk24/status/1468913363724148736
怜くん(@reia_akiDK24)
《王子様は嫉妬心に攫われる》怜×サク いつもの放課後。部活のない怜と帰る約束を取り付けたサクは、教室まで迎えに来ていた。付き合い始めた頃は留年した手前、二年の教室に来るのを躊躇っていたサクだったが、元クラスメイトも特に偏見や遠慮なく接してくれたため、苦手意識もなくなり、最近では普通に怜に会いに教室まで来れるようになった。
「怜くん」
目的の相手の背中を見つけ、呟く。しかし、楽しそうにクラスメイトと喋っているところを遮るのも悪いと思い、サクはしばらく教室の外で待つ事にした。お気に入りの黒いリュックサックからスマホを取り出し、インスタントな情報を流し見していった。
五分、十分……時間は過ぎていくが、会話は一向に終わりそうもない。まぁ、怜は元々人懐こくて喋るのも好きなタイプだ、それで自分も救われた部分がある。それに怜は恋人であるが、自分一人だけのための存在ではない。そう思うと、サクは強く出れずにいた。
3020「怜くん」
目的の相手の背中を見つけ、呟く。しかし、楽しそうにクラスメイトと喋っているところを遮るのも悪いと思い、サクはしばらく教室の外で待つ事にした。お気に入りの黒いリュックサックからスマホを取り出し、インスタントな情報を流し見していった。
五分、十分……時間は過ぎていくが、会話は一向に終わりそうもない。まぁ、怜は元々人懐こくて喋るのも好きなタイプだ、それで自分も救われた部分がある。それに怜は恋人であるが、自分一人だけのための存在ではない。そう思うと、サクは強く出れずにいた。
neu0302
TRAINING花怜/本編終了後同棲、初夜まだの段階での2人可愛 かわいいです、と言った、その声。
愛おしい美しいものを手の中に優しく閉じ込めて、そっと囁くように言う声。
野菜を切っている手を止め、思わず彼のほうを向くと、さらりと彼の手は私のまとめきれていない横髪を掬い、撫でていった。
彼の手はいつでも優しく、私を壊れもののように、とまではいかないが、それでも、まるで小さな花に触れるかのように慎重に、丁寧に扱う。
こんな風に人に扱われるのは数百年ぶりなんだ。本当に。私は神ではあったけど、崇拝されてはいなかった。誰も私を知らなかった、特に最近の生まれの人間は、古書のどこかにがらくた神という記述を見つけて、眉を顰めるだけだろう。
その私に、彼は出会った時からこうだ。種明かしをされてからは、理解と共にやはり、不思議が優った。そして今は、言いようのない安堵と、胸の高鳴りが生まれる。
2704愛おしい美しいものを手の中に優しく閉じ込めて、そっと囁くように言う声。
野菜を切っている手を止め、思わず彼のほうを向くと、さらりと彼の手は私のまとめきれていない横髪を掬い、撫でていった。
彼の手はいつでも優しく、私を壊れもののように、とまではいかないが、それでも、まるで小さな花に触れるかのように慎重に、丁寧に扱う。
こんな風に人に扱われるのは数百年ぶりなんだ。本当に。私は神ではあったけど、崇拝されてはいなかった。誰も私を知らなかった、特に最近の生まれの人間は、古書のどこかにがらくた神という記述を見つけて、眉を顰めるだけだろう。
その私に、彼は出会った時からこうだ。種明かしをされてからは、理解と共にやはり、不思議が優った。そして今は、言いようのない安堵と、胸の高鳴りが生まれる。
📎🖇KUSHI📎🖇
MOURNING私のスパイブームに付き合わされるスタオケキャラ達。キャラが演じてくれてる感じです。
⚠️スタオケほぼ関係ないです。
⚠️大丈夫な方のみどうぞ!
出演
銀/篠/源/笹/怜
めちゃんこ雑い絵です。
ストーリーはありません。 6
きよか@きょうか
DONEちみっこ怜ちゃ、トリックオアトリーティング🍬かぼちゃのバスケットも驚くお菓子をもらうw
草っぽいお菓子ももちろん用意してあります😊
マヨと草なお菓子でバスケットはてんこ盛りになるのでした🤭
rainstick_
DONE鹿子島 怜二ガチハロ脅かし役中学時代に少しバイトしてたメイド喫茶の制服(返り血付き)を意気揚々と着てたら、とある2年に「そのメイド服だとハーフパンツ見えてますよ」と言われ無理やり綺麗なメイド服着せられご機嫌ななめ怜二くん。てめえの血をよこせと真顔で追いかけてくる。三つ編みも2年にやられた。上履きは普段から履いてるやつ。
matuna10
SPOILER花怜⚠️ネタバレ表現含みます⚠️121章体制など原作と変わっていて妄想入ってます
121の🍑のラインが描きたかったんです
人は冷静になりたい時には素数を数えたり、念仏を唱えたりする人もいるけれど花城はどうしたんだろうなと(きっと気付いた子) 2
Sei_Kurage
MEMO『寒そうにしている相手を抱き締める』『怜サク』を描きor書きましょう。#shindanmaker #kawaiiCP
https://shindanmaker.com/62729
怜くん▶️@reia_akiDK24
《はんぶんこ》怜×サク「さむい」
登校中、怜くんが一言こぼした。確かに秋口で気温は上がりきらず、肌を撫でる風は多少涼しい。しかし寒いと口にするほど寒くはない。
いつも僕の体調に気を使ってくれて、寒ければジャケットを貸してくれる。そんな彼が寒がるなんて、よっぽどのことなのではないだろうかと不安になる。
「怜くん、大丈夫?」
「寒いだけなんだよね。熱は無いよ」
「ううん……本当に風邪じゃないの……?」
一昨日、風邪をひいて寝込んでしまった時、怜くんが看病をしてくれた。おかげで僕は完治し、こうして元気登校している訳なんだが。
「ね、もしかして僕の風邪うつしちやった?」
「そんなはずは……」
体温が高くて悪寒が走っているだけなのではないかと心配になり、怜くんのおでこに手のひらを這わせる。怜くんが否定した通り、発熱している時の熱さでは無いが、じんわりと怜くんの体温を感じて、ひとまず安心した。
1023登校中、怜くんが一言こぼした。確かに秋口で気温は上がりきらず、肌を撫でる風は多少涼しい。しかし寒いと口にするほど寒くはない。
いつも僕の体調に気を使ってくれて、寒ければジャケットを貸してくれる。そんな彼が寒がるなんて、よっぽどのことなのではないだろうかと不安になる。
「怜くん、大丈夫?」
「寒いだけなんだよね。熱は無いよ」
「ううん……本当に風邪じゃないの……?」
一昨日、風邪をひいて寝込んでしまった時、怜くんが看病をしてくれた。おかげで僕は完治し、こうして元気登校している訳なんだが。
「ね、もしかして僕の風邪うつしちやった?」
「そんなはずは……」
体温が高くて悪寒が走っているだけなのではないかと心配になり、怜くんのおでこに手のひらを這わせる。怜くんが否定した通り、発熱している時の熱さでは無いが、じんわりと怜くんの体温を感じて、ひとまず安心した。
Sei_Kurage
MEMO診断メーカーで出た結果(コピー忘れました)で、壁ドンする怜サクです。https://shindanmaker.com/831289
怜くん→@reia_akiDK24
《ラブユー テルミー》怜×サク「……これは」
「良くないね」
二人で苦笑する。お互いに見つめ合うこの光景は、あまりにもよくない。
「怜くん、ちゃんと男の子なんだよね」
「それはひどくない?」
「僕、好きだよ」
事の始まりは、怜とサクが二人で見たドラマだった。同い年くらいの男女が青春を謳歌している、そんなドラマ。壁ドンをするあまりにも初々しくかわいらしい二人に、本当にそんなにドキドキするものなのかと、二人で壁ドンをしてみようという話になったのだ。
「あのね、実はね、僕、なんとなく分かってたんだよね」
「あぁ……そう、なんだ……おれ、はさ……余裕だと思ってたんだよね。実は」
怜はそういいながら、サクから目線を外す。しかし、怜の腕は壁につけられたままで、サクは依然としてその場から身動きが取れない。
1220「良くないね」
二人で苦笑する。お互いに見つめ合うこの光景は、あまりにもよくない。
「怜くん、ちゃんと男の子なんだよね」
「それはひどくない?」
「僕、好きだよ」
事の始まりは、怜とサクが二人で見たドラマだった。同い年くらいの男女が青春を謳歌している、そんなドラマ。壁ドンをするあまりにも初々しくかわいらしい二人に、本当にそんなにドキドキするものなのかと、二人で壁ドンをしてみようという話になったのだ。
「あのね、実はね、僕、なんとなく分かってたんだよね」
「あぁ……そう、なんだ……おれ、はさ……余裕だと思ってたんだよね。実は」
怜はそういいながら、サクから目線を外す。しかし、怜の腕は壁につけられたままで、サクは依然としてその場から身動きが取れない。
Sei_Kurage
MEMO風邪を引いたサクのために儚華家にお見舞いに行く怜くんのはなし。怜くん→@reia_akiDK24
《ちょっと、動かないで》怜×サク サクが風邪を引いた。
そんな話を弟のセイから学校で聞いた怜は、「兄さんはどうせ普段からろくなものを食べれてないから……」と、寂しそうな一言が忘れられず、学校からまっすぐスーパーへ向かい、そこから食料の詰まったエコバッグを片手に制服のままこの双子の家までやってきた。
「セイくんとサクくんのおうち、初めて来た……。なんか緊張するなぁ……」
この家に住む双子の兄弟とは、何度も話したり出かけた事があるが、こうして家を訪ねるのは初めてのことだ。セイが言うにはそこそこ有名なデザイナーが設計した[変な家]との事だったが、シンプルなグレーの壁面と、塀の外からでもわずかに見えた、リビングであろう部屋の大きな一枚板のガラスが印象的なその家は、一般的な感覚から言えば[すごい家]だ。
4997そんな話を弟のセイから学校で聞いた怜は、「兄さんはどうせ普段からろくなものを食べれてないから……」と、寂しそうな一言が忘れられず、学校からまっすぐスーパーへ向かい、そこから食料の詰まったエコバッグを片手に制服のままこの双子の家までやってきた。
「セイくんとサクくんのおうち、初めて来た……。なんか緊張するなぁ……」
この家に住む双子の兄弟とは、何度も話したり出かけた事があるが、こうして家を訪ねるのは初めてのことだ。セイが言うにはそこそこ有名なデザイナーが設計した[変な家]との事だったが、シンプルなグレーの壁面と、塀の外からでもわずかに見えた、リビングであろう部屋の大きな一枚板のガラスが印象的なその家は、一般的な感覚から言えば[すごい家]だ。
Sei_Kurage
MEMO半ライ怜サクのお話は
「雪は懇々と降り駸々と積もる」で始まり「腹が立ったから、脇腹をつついてやった」で終わります。
#shindanmaker #こんなお話いかがですか
https://shindanmaker.com/804548
《寒いから温めてはほしかったけど》怜×サク 雪は懇々と降り駸々と積もる。
今日はクリスマスイブ前日。クリスマスを一緒に過ごしたいと二人で話してはいたが、怜くんがクリスマスイブから当日を家族と過ごすため、それならせめて街がクリスマスムードの期間に恋人らしい事をしたいと、お泊りデートをすることを僕が提案した。そして、昨日の夜からこのビジネスホテルに泊まっているのだ。
まだ少し眠そうな怜くんをダブルベッドの中に残して、僕は外の様子を見るためにベッドを降りた。シャツワンピースのような、備え付けのパジャマだけだと既に少し肌寒い。
窓の前に立ち外をのぞくと、道路は歩道との境界が分からないほど真っ白に染められていた。太陽の光が反射してとても眩しい。そして、その上にまだまだ雪が降り積もっていくのが見える。このままだと、今夜はもう少し冷えそうだ。
1119今日はクリスマスイブ前日。クリスマスを一緒に過ごしたいと二人で話してはいたが、怜くんがクリスマスイブから当日を家族と過ごすため、それならせめて街がクリスマスムードの期間に恋人らしい事をしたいと、お泊りデートをすることを僕が提案した。そして、昨日の夜からこのビジネスホテルに泊まっているのだ。
まだ少し眠そうな怜くんをダブルベッドの中に残して、僕は外の様子を見るためにベッドを降りた。シャツワンピースのような、備え付けのパジャマだけだと既に少し肌寒い。
窓の前に立ち外をのぞくと、道路は歩道との境界が分からないほど真っ白に染められていた。太陽の光が反射してとても眩しい。そして、その上にまだまだ雪が降り積もっていくのが見える。このままだと、今夜はもう少し冷えそうだ。
Sei_Kurage
MEMO怜くん(@reia_akiDK24)が仁巳に名前で呼ぶように言う話。怜ちゃんとのリプライで生まれたネタです。
《きみのなまえ》 仁巳+怜くん「香月くん、ちょっといいかい」
ホームルームが終わり、皆が机から教科書や筆記用具をカバンに仕舞い始める。僕も皆と同じようにしたいところではあるが、今日出された課題の応用問題が分からず、目の前の背中をつつく。白いパーカーが少し揺れた。
「あれ、どうしたの?」
振り返った香月くんはいつも通りの笑顔で、可愛らしい口元から八重歯が覗く。僕は教科書を片手に、話を続けようと少し身を乗り出す。
「あのね、香月くん。今日の──」
「怜でいいよ」
「す、うぇ?」
唐突な前方からの提案に驚いて、素っ頓狂な声が出た。咄嗟の対応は苦手ではないが、思考の範囲外の出来事はさすがに、一瞬でも考える時間が欲しい。
「唐突だね?」
「いやぁ……今更だけど、香月くんって呼ばれるのちょっと照れるなぁと改めて思って」
879ホームルームが終わり、皆が机から教科書や筆記用具をカバンに仕舞い始める。僕も皆と同じようにしたいところではあるが、今日出された課題の応用問題が分からず、目の前の背中をつつく。白いパーカーが少し揺れた。
「あれ、どうしたの?」
振り返った香月くんはいつも通りの笑顔で、可愛らしい口元から八重歯が覗く。僕は教科書を片手に、話を続けようと少し身を乗り出す。
「あのね、香月くん。今日の──」
「怜でいいよ」
「す、うぇ?」
唐突な前方からの提案に驚いて、素っ頓狂な声が出た。咄嗟の対応は苦手ではないが、思考の範囲外の出来事はさすがに、一瞬でも考える時間が欲しい。
「唐突だね?」
「いやぁ……今更だけど、香月くんって呼ばれるのちょっと照れるなぁと改めて思って」