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    把握

    なまこ(ほたて)

    DONE「マンうさ童話集」参加作品です。
    「幸福の王子」のパロディです
    ※王子とつばめの恋愛のような要素がありますが原作準拠のつもりです(セリフもだいたいそのままのため念のためコモンライセンス表記を入れました)原作がエモいので原作読んでください(?)
    ※突然状況を把握したりなにもないところからアイテムがでてきますが人が見る夢のような世界だと思って読んでください。
    ジョーとチェリーと王子とつばめ その街には、みんなの自慢の王子さまがおりました。
     体が鉛でできた王子さまは、二つの輝くサファイアの瞳を持ち、肌はピカピカの金に覆われ、大きなルビーのはまった立派な剣を携えていました。街の一番高い塔の上からみんなを見守る彼は「幸福の王子」と呼ばれて愛されていました。
     王子さまは高いところからすべてを見ていました。人々の幸福も喜びも、そして苦しみも悲しみも。王子さまはある日、旅の途中で偶然に彼の元に立ち寄ったツバメにお願いをします。どうしてもこの場所から動くことができない自分の代わりに、貧しい人に自分の持つ宝石を届けてくれないかと。冬を越すため南を目指して旅をしていたツバメは、ここで立ち止まっている場合ではないと最初は立ち去ろうとしたのですが、王子さまの悲しい顔を見ると断れず、一晩の宿の代わりに宝石を届けるお使いを引き受けたのです。
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    ななみ

    DONE・ゼロくんの日常
    ・pixivにあげていたものを再喝、エリオス初作品でした。
    ・4/1よりゲームを始めましたので、それ以前のイベストは把握できていません。そことの齟齬がある可能性がございます。
    ・ディノ・アルバーニの話ではありますが、洗脳状態の彼を中心に書いておりますので彼らしさはほぼありません。
    ・栄養バーやゼリーを無表情でもくもくと食べルバーニ見たい人生でした。
    夜明けは遠い ――とにかく、頭が痛い。今のディノの思考は3割がそれで埋まっている。1割でそれ以外の雑然としたものを処理して、残りは機能せずただ空白としてそこにあるだけだった。


     綺麗に揃えられた近未来的な白いコートと黒いヘルメット。それらを身に纏う人間が何人もいる光景は、他人から見ればどこか機械じみて不気味に見えているだろう。実際このうちのどれだけが人間なのか文字通り機械なのか、はたまた機械のような人間かなんて地上の人間には全く関係がないのだから、どう思われたところでどうってことない。身内や親友がいるわけでもあるまいし。そもそもディノ自身この組織がどういう者たちによって構成されているのか知らないし、この不気味な集団の中で自分がどれにあたるのか考えたこともなかった。これから考える予定もない。
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    あーや

    DOODLEスケジュール管理とか苦手そうな豊前の代わりに、松井が豊前の予定を完全に把握していたらいいなあという話。江のみんなとぶぜまつの、セリフだけのちょこっとしたやつです。さみちゃんだけ出せなかったごめん。「そうそう、明日急に遠征部隊に組み込まれちゃってさぁ、代わりに畑見ておいてくれないかな」
    「なぁ松井、俺、明日予定あったよな!?」
    「うん。馬当番」
    「松井は?」
    「僕は経費の締めがあるから……」
    「そっかぁ」

    「りいだあ、次のれっすんの日取りの相談をしてもよろしいでしょうか?」
    「ああ、いいぜ」
    「明日は桑名さんがいらっしゃらないので、明後日はいかがでしょう?」
    「明後日……なんか予定あったか?」
    「明後日は万屋に買い出し」
    「買い出しっていつまで?」
    「夕方には戻るんじゃないかな」
    「だってさ。夕方以降ならいいぜ」
    「松井さんのご予定は?」
    「僕も豊前と一緒に買い出しだよ」
    「そうでしたか!では明後日の夕方でお願いします」

    「豊前、今度の金曜日、馬当番代わってくれないかな。お腹が痛くなる予定なんだよね」
    「馬当番ならいいぜ」
    「だめだよ。金曜日は遠征」
    「あ、そうだっけ?」
    「一応当番表確認してみるね……うん。やっぱり遠征だ」
    「そんな先の豊前の予定までよく覚えてるね」
    「実務が得意な松井は今週の予定を把握しておくくらい朝飯前なんだよ」
    「いや、自分の予定ならわかるけど……って 543