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    政府

    Lemon_yummi

    DOODLE◇◆なんでも許せる人向け◇◆
    「主を失った本丸」において、初期刀の歌仙と近侍の和泉守がそれぞれ異なる忠義と信念を抱いて衝突する話。
    いつ如何なる場合においても歴史改変は許されないのか?という率直な疑問から着想を得た。
    極同士の容赦なしの真剣勝負と、歌仙の揺れ動く心情が描きたかった気持ちも強め。
    歌仙さん暴走気味。
    『__政府からの指令です。歴史改変を阻止するため、歌仙兼定を誅伐せよ。』
    徒花の君へ【壱 崩落】
     ――主が死んだ。
     すぐ帰るから、と言って護衛も無しに万屋へ向かう道中で暴れ馬に撥ねられた。
     刀である僕たちと違って、人の身体は手入れでは元に戻らない。
     乱れた髪も、土に染みた鮮血も、折れた幾つもの骨も、何一つ。
     人の寿命は短いとわかっていた。それでも、あまりに早過ぎた。
     実を成せず、雨に打たれて志半ばで散ってゆく。
     
     ――徒花のように、呆気なく。

    ◇◆◇◆
     
    「それでは、これにて説明は以上となります。
     他の本丸への異動を希望する方は後程こちらへ、
     刀解を希望する方は所定の場所へ移ってください。」
     管狐と政府の役人の指示に従って、数多の刀剣男士が本丸を駆けていた。
     それも束の間、太陽が傾いて影が伸びてゆくうちに、一人また一人と声が消えてゆく。
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    turezure72

    MOURNING主が向こうの世界で死んだことを政府の人間から聞かされた男士達。葬式は明日だから、今日の夜にだけ会いに行くことを許可された。審神者証に「審神者死亡時は刀剣男士の意思を尊重」と書かれていたため、刀剣男士に選択を委ねられた。
    その時の刀剣男士の反応は…

    歌さに
    主が向こうの世界で死んだことを政府の人間から聞かされた男士達。葬式は明日だから、今日の夜にだけ会いに行くことを許可された。審神者証に「審神者死亡時は刀剣男士の意思を尊重」と書かれていたため、刀剣男士に選択を委ねられた。
    その時の刀剣男士の反応は…


    歌仙
    「あぁ、嘘だ、あの子が、どうして、」
    突然の別れで理解が追いつかないし、理解したくない。
    審神者証が配られた時、審神者から「私が死んだら、歌仙はどうしたい?」って聞かれたことを思い出す。その時は、まだずっと先の話だろうし、審神者とのお別れなんか想像したくもなかったから、
    「縁起でもない話をしないでおくれ。……まぁ、きみの命ならどんな形であれ従うよ。」
    と返してた。審神者が折れろと望むなら折れるし、他の本丸で歴史を守って欲しいと言うなら守るつもりでいた。1番大切な人の願いならそれを守り抜くつもりでいたから。
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    n88673316

    DONE麿さにオンリーで出したい予定の新刊です。
    雰囲気としてはジュンブラ新刊で出した水さに風味の「政府刀と遭遇して始まる系」麿さにです。
    自本丸麿はいません、設定としては出てきていませんが新任の頃に特命調査で部隊全員重症にしたトラウマで特命調査を避けている審神者ちゃんが出てきます。
    完成するかはわかりませんが完成したら一話は支部にあげます。
    ありがとうございました。
    それが恋とは思わなかった「──それでは、今回の定例会はこれで終了とします。次回開催は三ヶ月後となりますのでよろしくお願いいたします」
     ようやく終わった定例会にほっと一息つく。
     今回は三日連続で突如開催が決定した上に、碌に事前連絡もなかったものだから、参加した審神者側は勿論、護衛として参加した刀剣男士の中にも疲労の色が伺える。なんだかんだ言っても、戦闘と護衛では趣旨が全く違うわけで、普段から慣れていないと大変なのだろう。
     初期刀だから、といつも付き添いをお願いしている山姥切がタイミングよく帰還していなければ、私も他の刀剣男士に頼んでいたはずだ。審神者歴も大して長くもない、特命調査にも一度しかないような本丸で山姥切以上に護衛の経験のある刀剣男士もいないし、間に合って本当に良かった。ようやく無事帰れることへの安心感から、胸を撫で下ろしていると、山姥切と目が合う。
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