日常
式(shiki)
MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
※ イタサス
※ X(旧twitter)への投稿していた箇条書き風メモ形式を引き継いでいるため、きちんとした文章ではありません。
男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2024 現代社会を生きる吸血鬼の末裔である吸血鬼スケくんは男子高校生。
人間の世界に上手に溶け込み暮らしているけれど、なんといっても吸血鬼だから日差しにも朝にも弱く、男子高校生として高校に通うのは一苦労。
それでも夏に比べて秋はまだましで、冬ともなればようやく過ごしやすい季節です。
高校の体育の時間、吸血鬼スケくんは年がら年中、長袖長ジャージ、ついでにジャージの下に着こんだパーカーのフードを目深に被って参加していますが、そんな夏場はナンセンスな服装も、寒風吹きすさぶ運動場をぐるぐる回り続けるイザナミサイクル持久走にはとてもマッチした着こなしです。
元来、吸血鬼には人間よりも強い体と高い運動能力が備わっています。冬の体育は、吸血鬼スケくんの独壇場。女子たちの黄色い声援を受けて、断トツ1位で午後の持久走の体育を終えた吸血鬼スケくんは、クールにその後の授業も難なくこなし、いつものように夕陽が落ちる黄昏を待って帰途に就きました。冬とはいえ太陽の日差しは苦手なのです。
2023人間の世界に上手に溶け込み暮らしているけれど、なんといっても吸血鬼だから日差しにも朝にも弱く、男子高校生として高校に通うのは一苦労。
それでも夏に比べて秋はまだましで、冬ともなればようやく過ごしやすい季節です。
高校の体育の時間、吸血鬼スケくんは年がら年中、長袖長ジャージ、ついでにジャージの下に着こんだパーカーのフードを目深に被って参加していますが、そんな夏場はナンセンスな服装も、寒風吹きすさぶ運動場をぐるぐる回り続けるイザナミサイクル持久走にはとてもマッチした着こなしです。
元来、吸血鬼には人間よりも強い体と高い運動能力が備わっています。冬の体育は、吸血鬼スケくんの独壇場。女子たちの黄色い声援を受けて、断トツ1位で午後の持久走の体育を終えた吸血鬼スケくんは、クールにその後の授業も難なくこなし、いつものように夕陽が落ちる黄昏を待って帰途に就きました。冬とはいえ太陽の日差しは苦手なのです。
おわり
SPUR MEミーティア4️⃣前編-3『新しい日常③』 アスターとサミュエルを、いつものように抱えて二階子供部屋に寝かせに行ってくれたフェデーレさんは、「ごちそうさまでした」と挨拶して隣の彼の家に帰っていった。
そこからボクは、子供たちが起きてきた時のおやつと、同時に夕飯の仕込みに入った。
今日の夕飯は、フロイドからの初めてのリクエストだ。
ナイトレイブンカレッジでマスターシェフを受講したボクの料理の出来と今を比較して、初めて作った一皿の焦がしたロールキャベツの話を懐かしそうにするフロイドに「食べたいのがあるんだけど」と言われたのは昨日の夜だ。
「料理本に載っている料理なら、初めて作るメニューでもなんとか作れるけれど……」
調理に慣れたフロイドやアズールと違い、アルマに教えられた事や料理本に書いてある調理法を忠実に守らなければ、きっとボクの料理は未だ、イヴァーノに『ウワァー素材の味がするね!』と言われたあの頃とさして変わらない味になったり、不味くはないけれど美味しいともいい難い味になることもある。それでも、昔のようにオイスターソースを瓶一本入れるような愚かなことはないし、味見することで味だって……きっとフロイドが美味しいと思うぐらいには仕上げる事ができるはずだ。
2972そこからボクは、子供たちが起きてきた時のおやつと、同時に夕飯の仕込みに入った。
今日の夕飯は、フロイドからの初めてのリクエストだ。
ナイトレイブンカレッジでマスターシェフを受講したボクの料理の出来と今を比較して、初めて作った一皿の焦がしたロールキャベツの話を懐かしそうにするフロイドに「食べたいのがあるんだけど」と言われたのは昨日の夜だ。
「料理本に載っている料理なら、初めて作るメニューでもなんとか作れるけれど……」
調理に慣れたフロイドやアズールと違い、アルマに教えられた事や料理本に書いてある調理法を忠実に守らなければ、きっとボクの料理は未だ、イヴァーノに『ウワァー素材の味がするね!』と言われたあの頃とさして変わらない味になったり、不味くはないけれど美味しいともいい難い味になることもある。それでも、昔のようにオイスターソースを瓶一本入れるような愚かなことはないし、味見することで味だって……きっとフロイドが美味しいと思うぐらいには仕上げる事ができるはずだ。
おわり
SPUR MEミーティア4️⃣前編-2『新しい日常②』 今日の昼食は、トマトのツナ詰めに、ペンネボロネーゼ、そして今朝焼いた食パンだ。アスターとサミュエルはいつもの様に三度と少しおかわりして、その豪快な食べっぷりでフェデーレさんを楽しませていた。
「リーチ家のお子は、人一倍よく食べる方が多かったですが、いやはや坊っちゃん方も本当に良いっ食べっぷりだ」
見ていて気持ちがいいと笑うフェデーレさんのお皿も空になっていて、今回も口に合ったようで良かったと、ボクはホッと胸を撫で下ろした。
「奥様、今日の料理も大変美味しゅうございました」
「ありがとうございます」と、取扱説明書を隅から隅まで読んだおかげで、今ではアズールより取り扱いに慣れた彼のスタイリッシュなコーヒーメーカーで煎れたコーヒーをフェデーレさんに出した。ボクは苦いコーヒーは苦手で、ミルクと砂糖を多めに入れなければ飲めないコーヒーも、知った人は皆ブラックのまま飲んでいてなんだかくやしい。もちろん、フェデーレさんもブラックのまま飲んでいる。
2153「リーチ家のお子は、人一倍よく食べる方が多かったですが、いやはや坊っちゃん方も本当に良いっ食べっぷりだ」
見ていて気持ちがいいと笑うフェデーレさんのお皿も空になっていて、今回も口に合ったようで良かったと、ボクはホッと胸を撫で下ろした。
「奥様、今日の料理も大変美味しゅうございました」
「ありがとうございます」と、取扱説明書を隅から隅まで読んだおかげで、今ではアズールより取り扱いに慣れた彼のスタイリッシュなコーヒーメーカーで煎れたコーヒーをフェデーレさんに出した。ボクは苦いコーヒーは苦手で、ミルクと砂糖を多めに入れなければ飲めないコーヒーも、知った人は皆ブラックのまま飲んでいてなんだかくやしい。もちろん、フェデーレさんもブラックのまま飲んでいる。
trpgmitori
INFOCoC【Good morning,dear.】KP►うる
HO1►姥鮫 蘭丸/シツヨリさん
HO2►裁谷 絵里/とのせさん
HO3►鯨臥 信勝 /凌さん
HO4►帆風 優雅/律希さん
全員生還
また姥鮫班に会えました。やさしい班ですね。
この先の未来も幸福な日常を過ごしてください。
カリフラワー
DONEルマランド2412新刊サンプルいつもの同棲ルスマヴェ短編集です。
「ゆるゆるで甘い2人の日常」は私の個人的な好みです。何も起きないです、すみません。
ルマランド新刊サンプル・ブラッドリー・ブラッドショー
コールサインは〝ルースター〟。
ノースアイランドでトップガンの教官をしている。
恋人のピート・ミッチェルと暮らしている。
色々な意味で恋人から目が離せない。
・ピート・ミッチェル
コールサインは〝マーヴェリック〟。(現在は退役)
趣味が高じて車とバイクの整備士免許を取得し、修理店で働いている。
恋人のブラッドリー・ブラッドショーと暮らしている。
日々色々な意味で恋人の重みを実感している。
※連続した日々の記録ではなく、二人のある一日を気の向くままに集めたもの、という設定です。
※上記の二人の設定は筆者の趣味です。上記の設定がなくても読み進められるものになっていますので、あまり気にし過ぎずゆるくお楽しみいただければ幸いです。
6605コールサインは〝ルースター〟。
ノースアイランドでトップガンの教官をしている。
恋人のピート・ミッチェルと暮らしている。
色々な意味で恋人から目が離せない。
・ピート・ミッチェル
コールサインは〝マーヴェリック〟。(現在は退役)
趣味が高じて車とバイクの整備士免許を取得し、修理店で働いている。
恋人のブラッドリー・ブラッドショーと暮らしている。
日々色々な意味で恋人の重みを実感している。
※連続した日々の記録ではなく、二人のある一日を気の向くままに集めたもの、という設定です。
※上記の二人の設定は筆者の趣味です。上記の設定がなくても読み進められるものになっていますので、あまり気にし過ぎずゆるくお楽しみいただければ幸いです。
おわり
SPUR MEミーティア4️⃣前編-1『新しい日常①』「ではリドルさん、行ってきますね」
「二人とも、気をつけて行っておいで」
ボクがそう言えば、アズールがいつものキスを手のひらに落とす。もう慣れてしまったとはいえ、フロイドの前だとどうしても躊躇するそのキスは、彼の前だから余計、触れるアズールの唇がいつもより長く手のひらにあるような気がする。
ナイトレイブンカレッジ以来に見た、アズールにとっての正装のようなスーツ姿に、アスターとサミュエルの未来のための作戦が本格的に動き出すのかと、ボクは少し緊張した面持で、車に乗り込んだ二人を見えなくなるまで見送った。
フロイドとジェイド……彼らの父親との一件からもう一ヶ月になり、ボクたちの周辺は、目まぐるしく様変わりしていった。
3581「二人とも、気をつけて行っておいで」
ボクがそう言えば、アズールがいつものキスを手のひらに落とす。もう慣れてしまったとはいえ、フロイドの前だとどうしても躊躇するそのキスは、彼の前だから余計、触れるアズールの唇がいつもより長く手のひらにあるような気がする。
ナイトレイブンカレッジ以来に見た、アズールにとっての正装のようなスーツ姿に、アスターとサミュエルの未来のための作戦が本格的に動き出すのかと、ボクは少し緊張した面持で、車に乗り込んだ二人を見えなくなるまで見送った。
フロイドとジェイド……彼らの父親との一件からもう一ヶ月になり、ボクたちの周辺は、目まぐるしく様変わりしていった。
枚原麦子
DOODLE1月1日のワンドロお題花、おはようございます、三人旅の日常
105分かかりました。もはやワンドロとは一体…という感じで申し訳ないなぁ
IF?追加。フォロワーさんが結婚しようっていうからつい落書きをしました。 11
Heartheirwings
DOODLEsummary: 御影玲王在圣诞节离家出走。已经订婚的二人 温暖又有些波折的日常
ooc归我
bgm: This Is Living(Hillsong Young & Free)
【NGRO】This is Living“好的恋情应该是什么样的?”
“应该要让双方变成更好的人吧……”
凪诚士郎在路口注意到了这段女高中生们的谈话,连同她们手中可丽饼的焦香味。哪怕从小就不怕冷,他在冬日也喜欢将脸埋进围巾里。“刚好不容易在外面被认出来,”某次出门前,玲王笑着看着他这样说到,“而且很适合你哦,凪。”
所以,哪怕隔着围巾也能闻到奶与糖的气味,说明真的很美味。
绿灯亮起,细雪纷飞的东京街头,没有人发现人流中用红菱格围巾把自己包起来的男子,正是眼前百货大楼整栋投屏上的金靴奖得主。冷漠的脸和放大的身形,让屏中的凪诚士郎像是一位俯瞰世人的神明。
但是此刻,正在往家的方向走去的,正常人类凪诚士郎,只是默默地想道:街上擦肩而过的人拿的可丽饼是水果口味,换作以前的我,一辈子也不会注意到吧。
8582“应该要让双方变成更好的人吧……”
凪诚士郎在路口注意到了这段女高中生们的谈话,连同她们手中可丽饼的焦香味。哪怕从小就不怕冷,他在冬日也喜欢将脸埋进围巾里。“刚好不容易在外面被认出来,”某次出门前,玲王笑着看着他这样说到,“而且很适合你哦,凪。”
所以,哪怕隔着围巾也能闻到奶与糖的气味,说明真的很美味。
绿灯亮起,细雪纷飞的东京街头,没有人发现人流中用红菱格围巾把自己包起来的男子,正是眼前百货大楼整栋投屏上的金靴奖得主。冷漠的脸和放大的身形,让屏中的凪诚士郎像是一位俯瞰世人的神明。
但是此刻,正在往家的方向走去的,正常人类凪诚士郎,只是默默地想道:街上擦肩而过的人拿的可丽饼是水果口味,换作以前的我,一辈子也不会注意到吧。
uxeimu005
DONEばじとら(🐺🐯)出来ました!深夜に車を走らせファミレスに行くお話です!
わりとほのぼのしています。
深く考えずにサクッとお読みください!
※平和ペトショ軸。
※ナチュラル同棲。
※付き合ってはいる。カップリング要素がうっすらとあります。
ゆるやかな日常の一コマです。 6717
猫子(ねこ)
DONE◈14色の日常◈デート
💎💫
#14色の稀石
姫花「ね、成星。これどう?」
成星「似合ってない。そっちの手に持ってるやつの方が似合いと思う」
姫花「うーん、これさぁ、いいなーって思ったんだけどいつもと似たような系統になっちゃうんだよねー…」
成星「似合っているならいいだろ」
姫花「やだ。今日はいつもと違うの買いたい気分なの」
成星「かと言って似合わないのを買うのもどうかと思うが」
姫花「だからこうやって成星に聞いてんでしょ」
成星「…毎回思うがなぜ俺を連れていくんだ?他のやつと行った方が楽しいだろ」
姫花「成星は似合ってなかったらはっきり言ってくれるから。その方が率直な意見聞けて助かる」
成星「…お前がそれでいいなら構わないが」
姫花「しかもちゃんとセンスあるし。成星が似合うって言ってくれたやつ、周りからも評判いいんだよね〜」
2468成星「似合ってない。そっちの手に持ってるやつの方が似合いと思う」
姫花「うーん、これさぁ、いいなーって思ったんだけどいつもと似たような系統になっちゃうんだよねー…」
成星「似合っているならいいだろ」
姫花「やだ。今日はいつもと違うの買いたい気分なの」
成星「かと言って似合わないのを買うのもどうかと思うが」
姫花「だからこうやって成星に聞いてんでしょ」
成星「…毎回思うがなぜ俺を連れていくんだ?他のやつと行った方が楽しいだろ」
姫花「成星は似合ってなかったらはっきり言ってくれるから。その方が率直な意見聞けて助かる」
成星「…お前がそれでいいなら構わないが」
姫花「しかもちゃんとセンスあるし。成星が似合うって言ってくれたやつ、周りからも評判いいんだよね〜」
departerjuly
DOODLEグラ2の双子。兄の名前を聞くと教科書に載っていた石像が浮かんでしまう。そして風呂。
本編では双子と関わる将軍はAカシウスさんですが、おそらくAカシウスさんはそんなにローマにいなかったのでは?と思うので、日常的に困っていたのはテグラさんなんだろうな…。
(2024/12/12)
sayuta38
DONEしょしょドロライ25回目つなぐ日常
つなぐ日常「魈、お前から見て俺は……ちゃんとした凡人に見えているだろうか?」
「えっ、えぇ……と……? ですね……」
望舒旅館の露台にて、鍾離と共に茶を飲んでいる。いつもの風景だ……と言えるくらいには鍾離はここへ訪れている。しかし今日の鍾離はなぜか、ものすごく気落ちされている。茶を飲んだ後、これでもかという程に深い息を吐いている。このような鍾離を見かけることはあまりない。その訳は、おおよそ今聞かれたことに起因しているのだろうなということまでは、魈は理解できていた。
「我からすれば……鍾離様は凡人の生活に溶け込んでおられると思うのですが」
「そうだな。俺もそのつもりだったのだが……どうやら俺は、女性に好意を持たれないタイプのようなんだ」
3364「えっ、えぇ……と……? ですね……」
望舒旅館の露台にて、鍾離と共に茶を飲んでいる。いつもの風景だ……と言えるくらいには鍾離はここへ訪れている。しかし今日の鍾離はなぜか、ものすごく気落ちされている。茶を飲んだ後、これでもかという程に深い息を吐いている。このような鍾離を見かけることはあまりない。その訳は、おおよそ今聞かれたことに起因しているのだろうなということまでは、魈は理解できていた。
「我からすれば……鍾離様は凡人の生活に溶け込んでおられると思うのですが」
「そうだな。俺もそのつもりだったのだが……どうやら俺は、女性に好意を持たれないタイプのようなんだ」
蒼hsoratokoh
DONE穏やかな日常のなかで、ふいに想いを自覚することもあるかもしれない。そんな富K。若さがそれを躊躇わせないかなと。
穏やかな日常の光 それは穏やかな日差しが心地よく眠気を誘う小春日和の午後だった。珍しいこともあるものだ、この人もやっぱり人間なんだなぁなどと思いながら富永は気配を押さえ、椅子に座ったままうたた寝をするKに近づいた。
昼の休診があけるまでまだしばらく猶予はある。起こすつもりは無いが、珍しさから立ち去れずについ近づいてしまった。綺麗な人だ。整った顔立ちは眠っていても当然損なわれること無く、むしろあどけなささえ感じられた。こんな風にまじまじとKの顔を観察したのは初めてかもしれない。 カーテン越しの柔らかな日差しでも影が出来るほど長い睫毛が不意に富永の胸をときめかせた。額に落ちた幾筋かの前髪を指先でそっと掻き分けて整える。そのわずかな刺激に当然Kは目を覚ました。
1343昼の休診があけるまでまだしばらく猶予はある。起こすつもりは無いが、珍しさから立ち去れずについ近づいてしまった。綺麗な人だ。整った顔立ちは眠っていても当然損なわれること無く、むしろあどけなささえ感じられた。こんな風にまじまじとKの顔を観察したのは初めてかもしれない。 カーテン越しの柔らかな日差しでも影が出来るほど長い睫毛が不意に富永の胸をときめかせた。額に落ちた幾筋かの前髪を指先でそっと掻き分けて整える。そのわずかな刺激に当然Kは目を覚ました。
じゅれ
TRAININGbrnr盗賊団時代の日常のようなお話。えちちはないけどこの後してほしい。ネ口は面倒くさければ面倒くさいほど良い。夜寒を凌ぐには 次に狙っている宝物。今練っている作戦。誰を連れていき、どう立ち回らせるか。勝算の程度。危惧すべき点は何か。決行にあたるおおよその日程、等々。厨房の大テーブルに地図を広げて、ブラッドが語る。活力に満ちた、耳馴染みの良い低音だ。饒舌さからその自信の程も伺える。自ら危ない橋を渡ろうとする性分なのは苦手だが、生き生きとして、愉しそうにしているこいつを見るのは、結構好きだ。
昼間よりもぐっと冷え込む冬の夜、敢えて起きている物好きはそうそういない。見張りを任された奴以外はそろそろ大人しく就寝しているだろう。そんな夜更け、明日の朝飯の支度を兼ねて食材を処理していた所にやってきたブラッドは「ちょっと耳貸せ」と言った。あいにく手元は忙しかったので、「耳だけでよけりゃ、いいよ」と返し、作業の片手間、男の声に耳を傾けた。楽観的な希望的観測ではなく、きちんと計算立てられ、緻密に企てられており、しっかりと現実味がある。ブラッドの作戦が失敗に終わることは、予想外の事態ーー例えば、他の北の魔法使いとバッタリ遭遇するとかーーを覗けば、まずない。それは決行前にかき集められる情報の範疇を越えている事象だから、もはや運としか言いようがないものだ。それでも、その万が一を想定して思案している所は、やはり抜かりがないというか、俺も含め、皆が安心して付き従う所以なのだと思う。
6326昼間よりもぐっと冷え込む冬の夜、敢えて起きている物好きはそうそういない。見張りを任された奴以外はそろそろ大人しく就寝しているだろう。そんな夜更け、明日の朝飯の支度を兼ねて食材を処理していた所にやってきたブラッドは「ちょっと耳貸せ」と言った。あいにく手元は忙しかったので、「耳だけでよけりゃ、いいよ」と返し、作業の片手間、男の声に耳を傾けた。楽観的な希望的観測ではなく、きちんと計算立てられ、緻密に企てられており、しっかりと現実味がある。ブラッドの作戦が失敗に終わることは、予想外の事態ーー例えば、他の北の魔法使いとバッタリ遭遇するとかーーを覗けば、まずない。それは決行前にかき集められる情報の範疇を越えている事象だから、もはや運としか言いようがないものだ。それでも、その万が一を想定して思案している所は、やはり抜かりがないというか、俺も含め、皆が安心して付き従う所以なのだと思う。