晶
新月朔
DONEオー晶♀。タイトルそのまま。少しでもお楽しみいただけたら嬉しいです。
眠れない晶ちゃんがオーエンと夜一緒に寝るだけの話時刻は午前0時過ぎ。
魔法舎内はすっかり、しん、と静まりかえっていた。もうみんな眠っただろうか。それか、お酒を嗜む魔法使いは部屋で晩酌をしている頃だろうか。
(眠れない…)
もう大分前からこうしてベッドの上にいるが眠れず、晶は部屋を出た。目的地はキッチンだ。もしかしたらお腹を空かせた魔法使いが夜食を探しに来ているかもしれない。または道すがら誰かに会えるかもしれない。
なんとなく、晶は寂しかった。外の風と空気のせいかもしれない。今日は日本の秋頃の空気に似ている。秋のその雰囲気だけでなんとなく寂しい気持ちになるのだから本当に不思議な季節だと思う。
誰かに少しでも会いたくて、もう真っ暗な廊下を通り、キッチンを目指す。
3330魔法舎内はすっかり、しん、と静まりかえっていた。もうみんな眠っただろうか。それか、お酒を嗜む魔法使いは部屋で晩酌をしている頃だろうか。
(眠れない…)
もう大分前からこうしてベッドの上にいるが眠れず、晶は部屋を出た。目的地はキッチンだ。もしかしたらお腹を空かせた魔法使いが夜食を探しに来ているかもしれない。または道すがら誰かに会えるかもしれない。
なんとなく、晶は寂しかった。外の風と空気のせいかもしれない。今日は日本の秋頃の空気に似ている。秋のその雰囲気だけでなんとなく寂しい気持ちになるのだから本当に不思議な季節だと思う。
誰かに少しでも会いたくて、もう真っ暗な廊下を通り、キッチンを目指す。
山田キャベ2くん
DOODLEふくいけんの市/町/村擬人化です追記:美/浜/町について
愛/知/県にも同名の市が存在したため、そちらの方の情報を誤って記載しました。大変申し訳ございません。美/浜/町の有名なものは正しくは「さばのへしこ」「水晶浜海水浴場」「日向湖」でした。ご迷惑をお掛けし、申し訳ありません。 3
あるき
DONEオー晶♀オンリー「夢の森への招待状」3展示「白雪姫と魔女」(4P)
前作「白雪の呪い」と呪いの設定が同じですのでよければそちらもご覧ください!
前作とは別世界線のつもりで描きました
オンリー開催おめでとうございます!! 4
夏 子
DONEネロ晶♂アオハルな学パロ!
アオハル(ネロ晶♂)「ネロが好きです」
うす紅色の花びらが舞い散る校舎の片隅。友だちである真木晶からそう告げられた時、ネロは自分でも理解出来ないくらいに戸惑い、そして躊躇した。
転校生としてフォルモーント学園にやってきた晶とは、一年と少しの付き合いだけれど、時々図書館で一緒に勉強をしたり、趣味の料理を振舞ってやったりと、あまり人付き合いが得意ではないネロとしては距離の近い友人のひとりだった。
正直なところ、時折垣間見える晶からの好意には、薄々感づいていた。それは例えば、偶然に指先が触れ合ってしまった時に染まる頬の赤さだとか、自分を映した瞳に宿る熱量だとか。散らばった金平糖のように、小さくても甘やかなそれを拾い上げる度、くすぐったくて、どこか得意げな気持ちになった。
6469うす紅色の花びらが舞い散る校舎の片隅。友だちである真木晶からそう告げられた時、ネロは自分でも理解出来ないくらいに戸惑い、そして躊躇した。
転校生としてフォルモーント学園にやってきた晶とは、一年と少しの付き合いだけれど、時々図書館で一緒に勉強をしたり、趣味の料理を振舞ってやったりと、あまり人付き合いが得意ではないネロとしては距離の近い友人のひとりだった。
正直なところ、時折垣間見える晶からの好意には、薄々感づいていた。それは例えば、偶然に指先が触れ合ってしまった時に染まる頬の赤さだとか、自分を映した瞳に宿る熱量だとか。散らばった金平糖のように、小さくても甘やかなそれを拾い上げる度、くすぐったくて、どこか得意げな気持ちになった。
夏 子
DONEミス晶♂パイレーツオブまほやく②
フィガロもちょっと出る
海賊パロ!②(ミス晶♂)その日、ミスラは珍しく体調不良を訴えて、朝からたいへん機嫌が悪かった。とにかく腹が痛いわ、寝返りを打とうとすれば、酷い吐き気に襲われるわで、散々だ。おそらく、昨日の晩飯に食べた海獣が厄介な毒でも持っていたのだろう。確かに、初めて見る種類ではあったので、どんな味がするのかもよく分からないまま適当に焼いてステーキにした。ぎっとりとした脂っこさはあったものの、味としてはそう悪いものではなかったのだが、どうにも今朝方から体調が優れない。
「……ミスラ、具合はどうですか?」
船室のドアの外でノックの音が二回。おずおずと顔をのぞかせたのは、最近成り行きでミスラの子分になったばかりの晶だった。心配そうに眉をへにゃりとさせて、ミスラの様子を伺っている。
7869「……ミスラ、具合はどうですか?」
船室のドアの外でノックの音が二回。おずおずと顔をのぞかせたのは、最近成り行きでミスラの子分になったばかりの晶だった。心配そうに眉をへにゃりとさせて、ミスラの様子を伺っている。
夏 子
DONEミス晶♂パイレーツオブまほやく①
海賊パロ!①(ミス晶♂)この世界との別れを、なんとなく感じたその瞬間、晶の体が薄っすらと光始めた。込み上げる想いをぎゅっと押し殺しながら、もう二度と会えないだろう彼らに微笑む。彗星の天使として役目を無事に終えることが出来てよかった。寂しいけれど、あるべき居場所に、夢で聞こえた声達の元に、きっと晶を待っている仲間がいるだろうから。透け始めた手のひらを見つめて、そっと握りしめた。
「ネロ、みんな……さような」
ガシャーーーーーンッ
「えっ⁉」
激しい音と共に、建物の壁が吹き飛ばされる。噴煙の中に影をうつす黒く不気味な影、一瞬の硬直の後に、フォルモーント・ネービー大将であるムルが「伏せろ!」と咄嗟に声を上げた。耳を劈くような銃声が暗闇に向かって放たれる。徐々に薄れる煙の中から現れたのは、巨大な吸盤のついた触手だった。数千年の大樹の枝のように太い足をうねうねと不規則に動かしている。
6308「ネロ、みんな……さような」
ガシャーーーーーンッ
「えっ⁉」
激しい音と共に、建物の壁が吹き飛ばされる。噴煙の中に影をうつす黒く不気味な影、一瞬の硬直の後に、フォルモーント・ネービー大将であるムルが「伏せろ!」と咄嗟に声を上げた。耳を劈くような銃声が暗闇に向かって放たれる。徐々に薄れる煙の中から現れたのは、巨大な吸盤のついた触手だった。数千年の大樹の枝のように太い足をうねうねと不規則に動かしている。
夏 子
DONEミス晶♂不安なミミちゃん(認めない)
別に怖くない(ミス晶♂)ゆっくりと重たい瞼を持ち上げれば、見慣れた天井が目に飛び込んで来た。北の精霊たちの濃密な気配に身体が満たされるような感覚。ここは、最近ミスラが死の湖の畔に建てたログハウス風の棲み処だった。オフホワイトのカーテンからは、薄ぼんやりとした淡い光が漏れさしている。正確な時間は分からないが、すでに太陽は地平から顔を出しているようだ。キンと冷えた空気に身体を小さく震わせて、となりにあるはずの体温を抱きしめようと腕を伸ばした。
「……晶?」
指に触れたのは、空っぽのシーツ。昨晩、散々熱を分け合った後、そのままミスラを置いてきぼりにして、気絶するように眠りに落ちた恋人の姿は、忽然と消えていた。のそりと身体を起こし、口の中で呪文を唱える。体液に濡れたままだった身体を清め、ベッドの下に落ちた衣服を身に着けたミスラは、はだしのまま部屋を出た。
3147「……晶?」
指に触れたのは、空っぽのシーツ。昨晩、散々熱を分け合った後、そのままミスラを置いてきぼりにして、気絶するように眠りに落ちた恋人の姿は、忽然と消えていた。のそりと身体を起こし、口の中で呪文を唱える。体液に濡れたままだった身体を清め、ベッドの下に落ちた衣服を身に着けたミスラは、はだしのまま部屋を出た。
夏 子
DONEネロ晶♂文化祭×メイド(フォ学パロ)
メイドは正義三校が合併してから初めて行われるフォルモーント学園の文化祭は、準備の段階からとにかく盛り上がっていた。元芸能校の生徒の中にはすでにアイドルやインフルエンサーとして表舞台で活躍する者も多いので、参加出来るのは学園の生徒とその家族、関係者に限られてはいるものの、普段あまり顔を見せないような面々も多く訪れている。
そんな学園全体が浮き足だった雰囲気を、かったるそうに頬杖ついて学食の売店カウンターから眺めているのは、この学園に通う元不良校のネロ・ターナーだった。普段であれば、昼時には列をなす売店も、文化祭となれば話は別だ。通り過ぎる生徒たちを気だるげな視線で右へ左へと追いかけながら、深い溜息をひとつこぼした。
5832そんな学園全体が浮き足だった雰囲気を、かったるそうに頬杖ついて学食の売店カウンターから眺めているのは、この学園に通う元不良校のネロ・ターナーだった。普段であれば、昼時には列をなす売店も、文化祭となれば話は別だ。通り過ぎる生徒たちを気だるげな視線で右へ左へと追いかけながら、深い溜息をひとつこぼした。
夏 子
DONEネロ晶♂百年後の世界、きみの秘密
あなたの秘密(ネロ晶♂)鉄製のフライパンを手慣れた調子で振りながら、皿に盛りつけたチキンライスの上につややかな卵を被せれば、そこには黄色が鮮やかなオムライスが完成する。
「お待ちどうさま」
カウンターから出来たばかりの料理を差し出すと、目の前に座る客は嬉しそうな声をあげながら満面の笑顔を浮かべた。
厄災を打ち砕き、宝石を砕いて散りばめたような濃紺の夜空から月が失われた日から百年という歳月が過ぎ去っていた。賢者の魔法使いとしての使命を全うし、賢者は元の世界へ、そして二十一人の魔法使いたちもまた、自らの生きる土地へと再び戻っていった。
魔法舎で食事全般を担っていたネロは、慣れ親しんだその場所が解体されると知った時すこしだけ悩んだ。自分に出来ることなんて、たかが知れている。身分を偽って、どこかのレストランで雇われ料理人として働くか、それとも見知らぬ土地で自分の店を構えるか。世界を危機から救った賢者の魔法使いの名声は高く、元々排他的な東の国でさえ以前より少しは差別感情も薄らいだというが、はたして実際のところはどうだろうか。
5232「お待ちどうさま」
カウンターから出来たばかりの料理を差し出すと、目の前に座る客は嬉しそうな声をあげながら満面の笑顔を浮かべた。
厄災を打ち砕き、宝石を砕いて散りばめたような濃紺の夜空から月が失われた日から百年という歳月が過ぎ去っていた。賢者の魔法使いとしての使命を全うし、賢者は元の世界へ、そして二十一人の魔法使いたちもまた、自らの生きる土地へと再び戻っていった。
魔法舎で食事全般を担っていたネロは、慣れ親しんだその場所が解体されると知った時すこしだけ悩んだ。自分に出来ることなんて、たかが知れている。身分を偽って、どこかのレストランで雇われ料理人として働くか、それとも見知らぬ土地で自分の店を構えるか。世界を危機から救った賢者の魔法使いの名声は高く、元々排他的な東の国でさえ以前より少しは差別感情も薄らいだというが、はたして実際のところはどうだろうか。
夏 子
DONEミス晶♂晶の特別になりたいミミちゃん
いつかあなたの(ミス晶♂)二十一人いる賢者の魔法使いの中でも、ミスラはじぶんが賢者の〝特別〟に位置していると自負していた。そんなことをぽろりと零すものならば、ブラッドリーに鼻で笑われ、オーエンにバカじゃないのと吐き捨てられ、双子には肩を竦められるかもしれないが、これは決して単なる自惚れなどではない。
ミスラは荒くなった呼吸を整えながら、組み敷いていた晶の上から身を起こす。傷ひとつないきめ細かな肌にはじわりと汗が滲み、北の魔法使いの情欲を一身に受け止めた身体は少しの刺激でもびくりと痙攣した。美しい夜の湖面のような紫紺の瞳が、ミスラをいっぱいに映して揺れる。吸いつけられるように、ミスラはそっと顔を近づけて唇を落とした。
「きもちよかったです、晶」
5905ミスラは荒くなった呼吸を整えながら、組み敷いていた晶の上から身を起こす。傷ひとつないきめ細かな肌にはじわりと汗が滲み、北の魔法使いの情欲を一身に受け止めた身体は少しの刺激でもびくりと痙攣した。美しい夜の湖面のような紫紺の瞳が、ミスラをいっぱいに映して揺れる。吸いつけられるように、ミスラはそっと顔を近づけて唇を落とした。
「きもちよかったです、晶」
ゆっぽ
DONE新刊をご購入頂き、ありがとうございました!こちらは、2024/3/17「賢者のマナスポット16」東4ホール【そ62b/ゆの湯】にて販売した新刊『まっすぐな君へ』(カイ晶♀)をご購入してくださった方のみの限定特典となります。
【お願い】出来ることなら新刊を読んだ後に特典をお読み頂けると、よりお楽しみ頂けるのかなと思います。
甘いお話は初めて書いたので、新刊含め感想など頂けると力になります❀ 7071
みはね
SPOILERこれえっちだよな~好きだ…と思いながら描いたので、ゆるよろ期間内にこっそり公開します。同士がいたら嬉しい…
描き込んではいませんが性器描写があるので、18歳以上の方だけ見てくださいね。
パスは水晶玉のリンク先(プロフカード)にあるので、お手数ですがご確認くださいませ!