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    機械

    deathpia

    DOODLEHgAu(※機械飜譯)

    Rating:
    -儒教秩序の撹乱

    Caution:
    -本編オールクリア以前に書いたので、解釈がかなり違う
    -放浪する水銀の影と可愛いところのない子供-若黄金が登場(これを書いたやつは絶対可愛いと思っだ)
    化生少年は 6 歳の誕生日にヘビに噛まれた。 何の比喩でもなく、実際に舌をぺろぺろさせるうろこだらけの生物の口に指を噛まれたのだ。 蛇の全身を包んだ白い鱗が純白のそれというよりは、漆がすべて剥がれて色あせた結果のように見えるほど長い歳月を感知させる生物だった。
    物を拾うために伸ばした手を宙で止めた少年は考え込んだ。 小さな歯を刺したまま落ちない糸蛇を引っ張れば、肉が塊に落ちていくことは明らかだった。 破れた肌からぽつぽつ落ちる赤い血が顔負けにも変わらない無表情で少年は周辺を見回す。 振り下ろす深山で棚の片隅の球根に手を伸ばした瞬間少年の後ろから声が聞こえてきた。
    「おっと、注意を与えるには遅すぎるようだ」 少年は爬虫類のような視線が蛇に噛まれた自分の指に触れるのを感じた。 そして古い弦を掻くような独特の音色が言葉を継ぐ。「勇猛を披露するのはもちろん望ましいが、それも相手を選り分けてこそ価値があるだろう。 だから今度はやめましょう。 それは嬉しい気持ちが小さな頭をいっぱい満たせば噛みちぎらざるを得ない哀れな微生物に過ぎないから」
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    真砂長文倉庫

    DONE王子誕生日の半日前に降ってわいたネタです。勢いって大事だね!王子ハピバ!!

    機械音痴でがっつり遅刻しました。「後夜祭」っていい日本語ですね!

    蔵王・王水・イコプリ(別時空)で香水ネタ。多分最初しか間に合わない…。
    あとの二つは一年寝かせよう!

    蔵王:二十歳の誕生日。二人とも一人暮らし。最後の王子のセリフを言わせたいだけ。
    スパイシースイートチョコレート【王子誕2023】「寒いだろう、ちょっと待ってて」
    家主が白い息を吐く。1ⅬDKの三和土に控え目な灯りが落とされる。
    ひとつ頷いて、お邪魔します、と告げてからトープ色の革靴を脱ぐ。
    「お構いなく」
    頷き返した王子がすぐにLDKのエアコンを強にセットした。外よりも寒風吹き荒ぶ部屋の壁際に、蔵内は自分のキャメルカラーのトレンチコートを掛ける。
    洗面所を借りて手を洗っていると、同じくロイヤルブルーのピーコートと濃紺のスヌードを外した王子がやって来た。ほろ苦い粒子が鼻腔を掠める。
    「今日は楽しかったね」
    「そうだな」
    洗面所の鏡を介して繋がった、視線が綻ぶ。


    今日は王子の二十回目の誕生日である。
    同学年男子として一番最後に二十歳になった王子は、漸く酒と煙草が解禁となった。本日の夕食は十ケ月前から「かげうらでの食事会」と決まっていた。
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