河童
Hakuaisan(GWT)
DOODLE「河童を探しに行ったこともあったな・・・」次→https://poipiku.com/2688419/9214007.html
『河童探し』「おい朝だぞ」
「むぅ~あとごふんだけぇ~」
あさとは起きる気配がなかった。仕方なく揺すって起こすことにする。
「ほらさっさと起きろ」
「んぁ~もうちょっとだけ・・・」
なかなか起きないので頬を引っ張った。餅みたいに柔らかい感触が手に伝わってくる。
「なにするのおぉ~」
「いつまでも寝てるからだろ」
「しょうがないじゃん・・・ねむねむなんだもん・・・」
「まったく・・・ほら飯食うぞ」
あさとを連れて居間に行くと祖父が新聞を読んで待っていた。
「おはようございます」
「おう、早いなお前たち」
「おい、あさとも挨拶しろ」
「おはよー」
「よしよし」
机の上にご飯と味噌汁と焼き魚が置いてあった。座ると三人で手を合わせていただきますと言う。あさとの分だけ魚の切り身が大きかった。
1662「むぅ~あとごふんだけぇ~」
あさとは起きる気配がなかった。仕方なく揺すって起こすことにする。
「ほらさっさと起きろ」
「んぁ~もうちょっとだけ・・・」
なかなか起きないので頬を引っ張った。餅みたいに柔らかい感触が手に伝わってくる。
「なにするのおぉ~」
「いつまでも寝てるからだろ」
「しょうがないじゃん・・・ねむねむなんだもん・・・」
「まったく・・・ほら飯食うぞ」
あさとを連れて居間に行くと祖父が新聞を読んで待っていた。
「おはようございます」
「おう、早いなお前たち」
「おい、あさとも挨拶しろ」
「おはよー」
「よしよし」
机の上にご飯と味噌汁と焼き魚が置いてあった。座ると三人で手を合わせていただきますと言う。あさとの分だけ魚の切り身が大きかった。
sutten5656
DOODLE祖父の葬式のために田舎に帰ると、そこで、仏間の棺に腰掛ける男を見た。母にそのことを伝えると、「おじいちゃんがきてくれたのね」と言った。
私は違うと思った。
男はこちらを見て、「よう坊主、河童でも見に行くか」と言った。
私がうなずくと、どこからか「孫をたぶらかすのはやめろ」という声がした。
それは祖父の声だった。
あとはふたりの男の笑い声だけが残ったが、今思えばただの蝉時雨だった気がする。
りも(紅菊)
DOODLE妖怪大行進の河童緑間くんのきゅうりを持つ手付き、なんかエロくない?それに195㌢男子の手の大きさを考えたら待ってるきゅうり結構太目だよね?(そう見えるのは私の心が汚れてるからか?)
エロ絵の練習も兼ねた落書き(描写は大した事ありません💧エロ難しいです)
苦手な方はご注意下さい 9
🐓酉🐓
DONE【熱に溶ける】 ワカ武/交際中/高校生軸【話を聞いてよマイダーリン】 イザ武/交際中/中学生軸
【こい、こい】 バジ武/中学生軸
【花咲いたのは誰の心か】 寿武/高校生軸
【最近の河童ってスイカ食べるんだって】 半武/中学生軸
全て平和な世界線でお送りしています
夏のSS詰め合わせ【熱に溶ける】 テーマ:熱中症
雲一つない晴天。灼熱の光がコンクリートに照り返り、容赦なく体温を上げていく。額に玉のように浮かぶ汗を袖口で拭いながら、武道はジムに歩を進めていた。
意識がぼんやりとしてきた頃、やっと見えた目的地に、武道はもうひと頑張りと気合を入れなおす。足を引きずり気味に歩き、倒れ込むように建物の扉を開けた。
体を包み込む冷気に、生き返った心地で玄関に座り込む。良く冷えた壁に火照る頬を押し付け、気持ちよさに目を細めた。
奥から足音が近づいてくるのに気づいたが、目を開けるのが億劫でそのまま安らぎに身を任せた。武道の目の前で止まった足音は、衣擦れの音を立てしゃがみ込む。
何をしているのかと滲んだ意識のまま思っていると、背中と膝裏に他人の体温を感じ、浮遊感に襲われた。驚きで思わず目を開けると景色が何重にも見え、気持ち悪さから再び目を閉じる。
8892雲一つない晴天。灼熱の光がコンクリートに照り返り、容赦なく体温を上げていく。額に玉のように浮かぶ汗を袖口で拭いながら、武道はジムに歩を進めていた。
意識がぼんやりとしてきた頃、やっと見えた目的地に、武道はもうひと頑張りと気合を入れなおす。足を引きずり気味に歩き、倒れ込むように建物の扉を開けた。
体を包み込む冷気に、生き返った心地で玄関に座り込む。良く冷えた壁に火照る頬を押し付け、気持ちよさに目を細めた。
奥から足音が近づいてくるのに気づいたが、目を開けるのが億劫でそのまま安らぎに身を任せた。武道の目の前で止まった足音は、衣擦れの音を立てしゃがみ込む。
何をしているのかと滲んだ意識のまま思っていると、背中と膝裏に他人の体温を感じ、浮遊感に襲われた。驚きで思わず目を開けると景色が何重にも見え、気持ち悪さから再び目を閉じる。
kmmr_ota
PROGRESSGWT / K暁 / エンディング後の話(書ききれるといいな)引用元:芥川龍之介(1927年).河童 青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/45761_39095.html)
チープ・スリル(仮題)- 6 蝉時雨が降っている。
日差しは背の高い新緑の木々に遮られて、木漏れ日だけが行く先々に落ちていた。暑い。肌が汗で湿り、こめかみを伝っていくのを腕で拭う。
KKは小川をたどる、より山の深くへと、源流へとさかのぼっていく。スニーカー越しの足元を濡らすせせらぎが、ひんやりと冷気を脚につたえていた。すべる足元を踏ん張って、山の奥へと割り入る。熊笹が風に揺れて、ときおり、ざざん、ざん、とこだました。
亡き祖父と駆けた夏の庭、あの裏山だ、とKKは思う。思いながらも足を止めない。ひたすらに、好奇心の赴くままに奥へ。苔むした岩陰をアマガエルが跳ねていた。ああ、あの池が近い、河童池だ。
そうだ、あの小説の――《僕は滑かな河童の背中にやつと指先がさはつたと思ふと、忽ち深い闇の中へまつ逆さまに転げ落ちました》――どこかに穴が、河童の国へつながる闇があるのだろうか。
3853日差しは背の高い新緑の木々に遮られて、木漏れ日だけが行く先々に落ちていた。暑い。肌が汗で湿り、こめかみを伝っていくのを腕で拭う。
KKは小川をたどる、より山の深くへと、源流へとさかのぼっていく。スニーカー越しの足元を濡らすせせらぎが、ひんやりと冷気を脚につたえていた。すべる足元を踏ん張って、山の奥へと割り入る。熊笹が風に揺れて、ときおり、ざざん、ざん、とこだました。
亡き祖父と駆けた夏の庭、あの裏山だ、とKKは思う。思いながらも足を止めない。ひたすらに、好奇心の赴くままに奥へ。苔むした岩陰をアマガエルが跳ねていた。ああ、あの池が近い、河童池だ。
そうだ、あの小説の――《僕は滑かな河童の背中にやつと指先がさはつたと思ふと、忽ち深い闇の中へまつ逆さまに転げ落ちました》――どこかに穴が、河童の国へつながる闇があるのだろうか。