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    洞窟

    Haruto9000

    DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第6話。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    雪崩に巻き込まれ、マスターたちとはぐれたランサーとオルタ。
    洞窟で嵐をしのごうとするが、ランサーの様子がおかしいことにオルタが気づく。
    彼女が本当に「クー・フーリン」なのか疑いを持っていたオルタは、ランサーを問い詰めるが…。
    ミラーリング #6(カルデア編) 死にたくない、と彼女は言った。
     腹を裂かれ、血に沈み、全身から命を流しながらも、彼女は言った。死にたくない。
     その身を疎まれ、弄ばれ、それでも必死に生きた末にこのざまとは、なんて、なんて、あわれな女!
     今際の際にみじめたらしく泣く姿が許せず、私は言った。
     体が朽ちても、その名が語り継がれるように。
     その身が伝説に昇華され、永遠に生き続けるように。

     ──おまえを、英雄にしてあげる。

    ✳︎✳︎✳︎

     ランサーは目を覚ました。
     真っ先に目に入ったのは、オレンジ色に明滅する濡れた岩の天井だった。
     吐いた息が白く立ち昇っては消える。

     寒い。

     ぼんやりする頭で自分の白い息を見つめていると、唐突に記憶が蘇った。
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    kusaishi88

    DONE鍾空
    洞窟に閉じ込められた空を助ける岩神の話
    「空!」

    パイモンの自分の名を呼ぶ声、そして何かが崩れる轟音。今、立っているのは小さい洞窟の中、突然の落石だった。空は咄嗟にパイモンを洞窟の入り口側へ突き飛ばす。その直後、目の前に大岩がどしんと落ちる音が聞こえた。間一髪、鼻先に落ちてきた大岩に息をつく暇もなく、岩が落ちた衝撃で次々と洞窟内の内壁の岩が落ちてくる。その岩は洞窟の出口をあっという間に塞いでしまった。
    出口から差し込む光も塞がれ突然周りに闇に訪れる。
    突然の事に瞬きも出来ず立ちすくむ中、岩の向こう側から見知った声が聞こえた。

    「おい、大丈夫か!空!」
    「パイモンも大丈夫!?怪我してない?」
    「あぁ!おいらは大丈夫だ!怪我もしてない!」

    空は元気そうなパイモンの声に一先ず安心し、続ける。

    「動けそうなら、助けを呼んできて、こっちでも出れるか試してみるけどうまくいくかわからないから」
    「あぁ!わかった!任せとけ、すぐ誰かを見つけてきてやるからな!」

    パイモンの幻想の翼が遠ざかる音を聞いて、空はふぅと大きなため息をついた。

    「参ったな……」

    ついつい口から出てしまった声が、洞窟内に木霊する。パイモンの前では平気な振り 2515