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    洞窟

    kisaragi_hotaru

    DONEガンマト前提で破邪の洞窟内でわちゃわちゃしてるポプとラーとヒムちゃんのお話です。ネタバレ捏造妄想満載なのでご容赦くださいm(_ _)m
     ズドォン、と相当な重量音を轟かせて巨大なモンスターが地に沈んだ。
     完全に動かなくなったモンスターの側でたった今決め手の一撃を食らわせた人型の金属生命体が銀色の拳を振り翳して声を上げた。
     「よっしゃあ!!」
     「ナイスだぜヒム!!」
     少し離れたところからポップが嬉々として声をかければヒムが振り返って鼻を指先で擦りながら「へへっ」と笑う。
     「おめえのサポートのおかげだぜ。ありがとよポップ」
     「確かに。あのままではオレもコイツもこのモンスターに手傷を負わされていたところだった」
     ヒムの側で魔槍を携えて軽く息を吐き出しながらそう言ったのはラーハルトだ。その目線は屍と化したモンスターを見下ろしている。
     ここは破邪の洞窟。その最下層近くまでポップたちは来ていた。大魔王との決戦からすでに20年の年月が経っていた。行方知れずになっていた小さな勇者が魔界から地上に帰還してからしばらくは慌ただしい日々を過ごしていたが、今は至って平穏な日常が繰り返される世界となっている。
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    Haruto9000

    DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第6話。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    雪崩に巻き込まれ、マスターたちとはぐれたランサーとオルタ。
    洞窟で嵐をしのごうとするが、ランサーの様子がおかしいことにオルタが気づく。
    彼女が本当に「クー・フーリン」なのか疑いを持っていたオルタは、ランサーを問い詰めるが…。
    ミラーリング #6(カルデア編) 死にたくない、と彼女は言った。
     腹を裂かれ、血に沈み、全身から命を流しながらも、彼女は言った。死にたくない。
     その身を疎まれ、弄ばれ、それでも必死に生きた末にこのざまとは、なんて、なんて、あわれな女!
     今際の際にみじめたらしく泣く姿が許せず、私は言った。
     体が朽ちても、その名が語り継がれるように。
     その身が伝説に昇華され、永遠に生き続けるように。

     ──おまえを、英雄にしてあげる。

    ✳︎✳︎✳︎

     ランサーは目を覚ました。
     真っ先に目に入ったのは、オレンジ色に明滅する濡れた岩の天井だった。
     吐いた息が白く立ち昇っては消える。

     寒い。

     ぼんやりする頭で自分の白い息を見つめていると、唐突に記憶が蘇った。
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    kusaishi88

    DONE鍾空
    洞窟に閉じ込められた空を助ける岩神の話
    「空!」

    パイモンの自分の名を呼ぶ声、そして何かが崩れる轟音。今、立っているのは小さい洞窟の中、突然の落石だった。空は咄嗟にパイモンを洞窟の入り口側へ突き飛ばす。その直後、目の前に大岩がどしんと落ちる音が聞こえた。間一髪、鼻先に落ちてきた大岩に息をつく暇もなく、岩が落ちた衝撃で次々と洞窟内の内壁の岩が落ちてくる。その岩は洞窟の出口をあっという間に塞いでしまった。
    出口から差し込む光も塞がれ突然周りに闇に訪れる。
    突然の事に瞬きも出来ず立ちすくむ中、岩の向こう側から見知った声が聞こえた。

    「おい、大丈夫か!空!」
    「パイモンも大丈夫!?怪我してない?」
    「あぁ!おいらは大丈夫だ!怪我もしてない!」

    空は元気そうなパイモンの声に一先ず安心し、続ける。

    「動けそうなら、助けを呼んできて、こっちでも出れるか試してみるけどうまくいくかわからないから」
    「あぁ!わかった!任せとけ、すぐ誰かを見つけてきてやるからな!」

    パイモンの幻想の翼が遠ざかる音を聞いて、空はふぅと大きなため息をついた。

    「参ったな……」

    ついつい口から出てしまった声が、洞窟内に木霊する。パイモンの前では平気な振り 2515