雨穴　変な絵年表2015年04月24日　熊井優、今野直美、優太の部屋へ突入。
直美に刺される。直美逮捕される。

2015年04月24日　優太（５）、一人で母親である由紀（ユキ）の墓へ行く

2015年04月20日　熊井優、今野直美へのつきまとい開始。

2015年04月頃　　優太（５）、変な絵「部屋を覆う、もやの絵」を描く。

2014年05月19日　佐々木修平、後輩の栗原から教えられたブログを閲覧し始める。

2012年　冬　　　武司（レン）自殺。

2012年11月28日　七篠レンのブログ更新終了。
　　　　　　　　「一番愛する人へ」

2012年　夏　　　今野優太（３）、父武司（レン）に

【時系列】
同じくらいのお話は執筆順となっております。

梔子色
出張土産
キーケース
桜色
ベッドルーム
TEARDROP
DROP OFF
DROP OFF second stage
ペンギンワルツ
ペンギンワルツ the after
弱点
泥酔
泥酔 the after
充電
引越し
ケチャップソースハンバーグ
STARDUST
GIANDUJA
OZONI
ミートボールパスタ
避暑地（Day time）
避暑地（Night time）
帰省


【登場人物】
まだ出ていない構想も一部あります。

ケンシロウ
…会社員。不動産財閥系企業、北斗グループの後継者候補であり、若くして富と地位を得ている。私生活も全方向が仕事に向いており、何をしても満たされない虚無感があったが、レイと出逢って変わってゆく。

朝のゲームセンター　思い出す　ミルク　僕たちの足元に伸びる光は柔らかく色づいた白で、僕はミルク味のキャンディを思い出した。雨彦さんが覗き込んでいるその機械はUFOのような形をしている。透明な丸いドームの中で色とりどりのお菓子がゆっくりと回っていた。まだ街は目を覚ましていない。朝の眠たげな光の中で鮮やかなその色は目に眩しい。

「幼き日、銀の硬貨を夢に換えー。懐かしいねー」
「そうだな。……いや、俺は初めてかもしれないな」

　意外だとは思わなかった。ゲームセンターにいる雨彦さんはどうにもうまく想像ができない。軽やかすぎる音も、点滅する強い光も、ケースに詰め込まれたぬいぐるみたちも、雨彦さんには似合わない。このゲームセンターにはそのどれもがなかった。聞こえるのは目の前の機械が立てる微かな駆動音だけで、光はガラスの向こうから差し込む朝日だけで、ここで手に入れられるものは、どうやらこの中にあるお菓子だけのようだった。

Be inside☆



ふーふーちゃんが体調を崩したらしい。

夏が終わりに近づき、風が涼しくなってきた季節の変わり目に加えて日々の配信の疲れなんかもあるのだろう。

今日は丁度配信も休みだ。Twitterで返事はすぐ返ってきたし、彼も大人だから心配はいらないだろうが体調を崩したときは何かと心細い。
浮奇はファルガーの見舞いに行こうと荷物をまとめて家を飛び出した。


彼のことだ。普段から料理はしないしよく食べているものもサラダやラップ、サンドイッチなんかだし、消化が良いとは言えない。
下手すればTwitterで浮奇やミリーが言った通りジンジャーティーだけ飲んで寝ている可能性もある。（ミリーはほうれん草のオムレツを勧めていたけど恐らく作ったりはしないだろう。）

AとBの事件「だからさ、それは間違ってるんだ、前提条件がまずおかしい」
「前提条件？　犯人がいる、被害者がいる、それのどこがおかしい？」
「犯人には背景があるべきだろう？　なのにこの犯人はとってつけたような犯罪を突然犯しただけで、何の理由もなく女を殺しているんだ」
「無秩序型の犯人かもしれないじゃないか」
「じゃあ無秩序型を再定義しよう。社会不適応で、孤立していて、それほど知能も高くない。外見に無頓着で衛生状態の悪いところに住んでいて、総じて無秩序だ」
「そのままじゃないか。この女は突然殺された。理由もなく。それに犯人が残していった残留物も多い。ダンゴムシにかかればすぐにD N Aが特定される」
「でもダンゴムシはまだデータを寄越さない」

みんなの妓夫ちゃん♀上弦の陸姉弟は無限城に呼び出されていた。

「無惨様から急な呼び出しなんて…何だろうねお姉ちゃん」
「ん〜…下弦の壱が入れ替わりの血戦でも申し込んだかぁ？」

だったら上等だぁ、と姉・妓夫太郎はニタリと不気味に笑う。そんな姉に弟・堕姫は「俺も頑張るよ！」と笑顔で意気込む。そんな風に姉弟が意気揚々と話していると、

「あれぇ〜？妓夫太郎と堕姫じゃないか〜？」

金色の扇を扇ぎ、爽やかな笑顔で二人に話し掛けてくるのは、上弦の弐・童磨。

「あ、童磨さん。こんにちは」
「こんにちは童磨さん」

変わり者ではあるが恩人には違いないという事で、妓夫太郎は頭を下げ挨拶をし、姉がするならばと続けて堕姫も童磨に挨拶する。

「やぁやぁ元気そうで何よりだ。今日はどうして無限城に居るんだ？」