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    若者

    izayoi601bm

    TRAINING初めて試しに書いてみたアロモク。飛行機で出会った時からあーろんが既に惚れ気味だと良いなと書いたもの。もくまさんの年齢はあくまで理想。隠しても解る彼の魅力とか、あーろんなら感じとってくれてそうで…。若者にとって、影のあるおじさんは色っぽく映ると良い。
    本物「……マジで美味ぇ」
    「でしょ?」
    鉄のデカブツに乗らされて、何も食ってなかったからか甘いパンの味が染み入るな。驚く程鮮やかに食材庫を暴けば上等な酒瓶まで探し当て、適当なコップに注ぎ始める。
    「ルークには、内緒ね」
    口元に指を掲げ、戯けて笑う。あいつはこういうのも、許さねぇ奴だからな。口角が上がるのは美味い飯にありつけたからか、それとも。
    「……嬉しそうだね、アーロン」
    『変わらない』、奴だったからか。見透かした様に頬を緩め、喉を鳴らしながら酔い痴れる男を改めて見つめた。
    銀に染まった髪からして、四十は超えているだろうか。ただショーだのテロリストだのに年齢すら感じさせない筋力と身こなしは、只者じゃねぇ。詐欺師野郎に目を付けられるのは正直、納得いかなくは無い。此処に連れてきたのも俺を気遣っただけじゃなく、まだ他の奴よりは居心地が良いからだ。
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    igarashi65

    DOODLE1825、TS🐶【tκ1z】
    酔っ払いのずるい大人と若者。
    リゼさんはお酒が好きだ。世間一般に言う酒乱、というものではないけれど、女の人にしては飲む方なんちゃうかな、と思う。ビールに始まって缶チューハイ、ワインまで呑んでもべろべろに酔うわけではないから、相当なんだろう。家族にそこまでの酒豪はいないから、よくわからないけれど。
     出会ってすぐの頃は、ぼくが17歳ということもあって気を遣ってくれてたみたいだけど、最近ではその様子もなくなった。嬉しいと言えば嬉しいし、困ると言えば、少し困ってしまう。だってぼくも、おとこのこやから。

    「リゼさん、」
    「ん~?」
    「リゼさん、近くない?」
    「だってとこちゃんあったかいから」
     
     リゼさんはそう言ってぼくの背中にさす、と顔をすり寄せた。人より優秀な鼻先が、アルコールの香りより先にお風呂上がりの香りを掴んで、それがまた、ぼくを困らせてしまう。

     出会った頃、付き合う前は指一本触れることすらなかなか許可してくれなかったリゼさんは、お付き合いを始めると今までのガードの固さはなんだったのか、と思えるほど距離が近くなった。手を繋いでくれるようになったし、キスだってさせてくれた。お泊りをする時はいっしょのベッドで 1512