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    読書

    mizuame1302

    DONE遊ぶ約束をしたのに宿題が終わらなくて半泣きのカイルと終わるまで隣で読書して待っててくれるジューダス(現パロ)
    しょーびきさん幻覚を文章にさせて頂いた作
    素晴らしい現パロありがとうございます
    「それじゃあジューダス。十分後に飛行機公園に集合ね」

    いつもの学校終わり、オレはジューダスと電話で遊ぶ予定の話をしていた。オレの母さんも、それを聞きながら笑っているのをオレは知っているからこれを日課としては、毎日のようにオレはジューダスと遊んでいた。基本二つ返事で返してくれるジューダスだから、すぐ準備しないと……。そうオレは思っていたけれど、今日のジューダスは少しだけ様子が違っていた。

    「……カイル」
    「……?どうしたの?ジューダス……?」
    「お前、先週に出ていた歴史の宿題、終わっているんだろうな」
    「えっ……」
    「穴埋め問題ではあったが、考えたり、調べたりする必要があったら一時間以上使うかもしれない宿題だった。僕はもう終わらせているから、お前の言う通り、直ぐに公園に行くことは出来るが……お前は、終わらせているのか……?」
    「あ……えっと……それ、は……」

    答えはノーだった。ジューダスの言う宿題は先週に出されていたもので、人によっては時間をかけてしまうかもしれないからと、一週間の期間が設けられていた。オレは宿題のことよりも遊ぶことの方ばかりを考えてしまっていて、気が付けば明日がそ 2278

    gyonoto

    MAIKING愛(と)読書とニキ燐 この間載せたやつの増補版進捗です 書けているところまで好きな本を聞かれるのが、昔から何故か自分の頭の中を覗き見されるみたいで怖かった。僕はこう思っています、という頭そのもの、あるいは心臓を曝け出すような気持ちがして、思考を読まれるみたいで、だから自分がどんな本が好きかという話をするのがなんだか苦手で、読書にはあんまり積極的ではなかった。嫌いではなかったんだけど、読むなら隠れて読みたかったし、どうせ隠れるなら何か食べたかった。

    だから燐音くんが、あのころ僕のカードを使ってしょっちゅう図書館に行っているのも僕からしたら変な感じだった。市立図書館のカードを作っていただけ僕もまだ読書と縁が皆無なわけではなかったけれど、レシピの本を探すとか、読書感想文の本を探すとかでしかいったことがなかったし、それすら最近は学校の図書室で済ませていたからご無沙汰だった。僕の市立図書館の貸出カードの履歴は急激に回転したことだろう。学校帰りによく迎えに行ったものだ。本当は他人にカードは貸与してはいけないルールがあるから、バレるんじゃないかとドキドキしながら。食料のこともあるのに、これ以上罪を重ねたくないのに、燐音くんは僕のそんな懸念すら跳ね除けて、この現代の子どもに 6285

    mame

    MOURNING千ゲ(造船軸)
    最後の会話が書きたかっただけの読書感想文の話
    ゲンは雑談から本題に移すのがあまりに自然だ。ぺらぺらとよく回るゲンの口を作業BGMにしていた千空は「そういえばさ」という音を拾い顔を上げた。

    「みんな文字覚えてきたし、そろそろやろっかなって思ってんのよね。まあまだ書けない子は代筆とか請け負うとして」

     方向性は決めているが具体的に細かいところまではまとめていない──そんな音色のそれに、千空はゲンを見やる。今夜はラボ内で千空はペルセウスのラボカーに乗せるもののリストアップ、ゲンは千空デパートの帳簿をつけていた。木炭で作ったペンを手に斜めうえを見つめ思案していたらしいゲンが顔の位置を戻した。千空の視線とぱちんとぶつかる。目にも口元にも三日月を描き、ゲンがにこりと笑った。

    「なにを」
    「読書感想文〜」

     某未来からやってきた猫型ロボットが便利道具を取り出すときのような口調で放たれた言葉に、千空は片眉を跳ね上げ口を盛大に歪めた。

    「読書感想文だあ?」
    「あ〜やっぱり! 千空ちゃん嫌いだったんじゃないかなと思ったよ、読書感想文!」

     千空の返しと共にけらけらと笑いながらゲンが言うので、やっぱりってなんだと千空はジトリとした視線を投げ 5884