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    運命

    ミトコンドリア

    DONE『運命より、愛をこめて』

    記憶なし転生スラム街育ちショタ🦊が闇オークションで👹に買われて最終的にハピエンになる話
    The Words for You ミスタは自分の目を疑った。
     テーブルや椅子が倒されていない。脚も折れていない。灰皿も無けりゃマリファナも酒瓶も無い。ダッドがミスタの頭をよく打ち付けている煉瓦のカタマリも無い。どう贔屓目に見ても肉の詰まったズタ袋にしか見えないダッドは、戸惑うミスタの手を優しく引いた。昨日までいつものダッドだったのに、おかしい。気持ち悪い。
     ミスタは元々血色の悪い顔をさらに青くさせて、ひとつしかない椅子に怖々浅く腰掛けた。椅子に座るのは初めてだった。ママが生きてた頃、ミスタがほんのくにゃくにゃの赤ちゃんだった頃はいつもママに抱かれていたし、ママがジャンキーに殺されてからはダッドはミスタを自分の子どもどころかそもそも人間だとすら思っていなかったので、椅子に座る・食器を使うなどの人間的な/文明的な行為は許されていなかった。(その所為で足に変なクセがついてしまってうまく閉じられない)だから足が地面につかないのが落ち着かなくて、真新しい青い痣のあるコメカミに汗をかきながら、不安そうに細っこい両足を絡めていた。テーブルの端のまるい煙草の焦げ跡が、ダッドの肉に埋もれた小さい黄金虫みたいな目のようだった。
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    osakeumauma ちくわ

    MOURNING25のときからヤクザとしてしか生きてこなかった男が25歳下の運命のひとにであってしまった時のことをTwitterで騒いでて思いついたやつ
    4722くらいの春頃とか 🍓在学中にムショにいる話描きたかったので捏造
    関西弁雰囲気です お許しを
    メモの供養ほぼ会話だけです
    「聡実くんとおって、俺弱虫なってしもうたんかもなあ」
    安アパートの扉が開いて、狂児はそんなことを呟いた。
    「どこがやねん 狂児のアホボケカス!!またムショぶち込まれよって、僕かて大阪連絡して無理くり聞いたわ!!何が、何が聡実くんには教えるなやねん!!僕がどんな気持ちでおったとか、か 考えたことあったんか!!!!」
    「あったよ」
    「は」
    息が詰まった。それは予想外の言葉で、いや頭では何度もそうだったらいいと反芻してきた言葉だった。でも間髪入れずに「あった」と即答されると二の句は継げなかった。
    「刑務所おった時も、ずうっと聡実くんのこと考えとった。懲役は後悔してへんし、しゃあないっちゅうんかな……。でも聡実くんの傍におられへんのがこんなに辛いんかって改めてしったよ。待たせてもうてごめん、知らせなくてごめん、なあ聡実くん もう黙っていなくなったりせえへん お願い お願いやからこっち向いて お顔見せて?」
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