魁
miiiosky
Happy New Yearエレリワンドロ『新年会』。タイムオーバーもいいところなのでお題だけお借りしました。花魁りばいさんとりばいさんの元に通うエレンくんのお話。エレンくんは19歳くんをイメージしています。まとまりなくて乱文になりましたが、読んでいただけたら嬉しいです😂新年会に内容沿ってないです😭😭😭
『新年会』 その花魁は、肌を赦さない。
名を、リヴァイと云った。
灰褐色の瞳が流す視線は妖艶際立ち、煙管を燻らす唇は薄く濡れそぼつ。抜き襟から覗く頸は透き通るほどの白さを放ち、男を釘付けにする。
姿を目にすることすら希少稀なる花街随一の花魁。数多の男が床入りを望み、莫大な財産を注ぎ込んだが、その肌の滑らかさを知る者はない。
楼主の寵愛故に、リヴァイの花は未だ手折られることなく手入らずのままだと。
「──そんな噂があるのをご存知で?」
宴の最中、そんな問いが酌をするリヴァイに投げられた。
年明け最初の客はこの江戸で珍しく髷を結うことなく肩まで伸び放した髪を揺らす十九の若造だった。
両替商の子息であるこの男、名をエレンと云う。式たりに五月蝿い花街の中でも特に格式が高いことで有名な遊郭真里亞で自堕落な形をしていても立ち入ることが許されている。
3406名を、リヴァイと云った。
灰褐色の瞳が流す視線は妖艶際立ち、煙管を燻らす唇は薄く濡れそぼつ。抜き襟から覗く頸は透き通るほどの白さを放ち、男を釘付けにする。
姿を目にすることすら希少稀なる花街随一の花魁。数多の男が床入りを望み、莫大な財産を注ぎ込んだが、その肌の滑らかさを知る者はない。
楼主の寵愛故に、リヴァイの花は未だ手折られることなく手入らずのままだと。
「──そんな噂があるのをご存知で?」
宴の最中、そんな問いが酌をするリヴァイに投げられた。
年明け最初の客はこの江戸で珍しく髷を結うことなく肩まで伸び放した髪を揺らす十九の若造だった。
両替商の子息であるこの男、名をエレンと云う。式たりに五月蝿い花街の中でも特に格式が高いことで有名な遊郭真里亞で自堕落な形をしていても立ち入ることが許されている。
plus35yu1111
TRAININGとっくり魁明さん🍶✨ホストのイベントの、ホームのコメで北虎さんとお話ししているのを見て、着せてあげたいなぁってずっと思っていました。クリスマスにプレゼントした妄想をしてます✨🎄🎁✨照れながらも喜んでくれていると嬉しいです🥰💕44_mhyk
DOODLEブラネロの吉原もの導入(情報過多)ブが女に変化して花魁道中をしているところ(モブブ要素なし)に出くわしたネみたいなシーンの落書き。カタカナの名前は…やっぱり無理があるなあ
緋雪太夫 三枚歯下駄が外八文字を描く。
蒲葡に艶やかな牡丹文の襠に前帯も妖艶に、すらりと高い背の花魁は人でごった返す仲の町でも随分と目立った。
ひと際見物人も多いその花魁道中に、ネロは思わず立ち止まる。
長い睫毛が伏し目がちに視線を流す、そのなんと妖艶なことか。
気の強さがわかるきりりと上がった柳眉、瞳は鮮やかな躑躅色。
「なんだネロ、惚けたツラして!」
喜の字屋は味が悪くていけねえと、最近ネロが師事する親父さんの料理屋にも注文が来るようになった。
手が足りねえからてめえがいけと兄弟子と共に引っ立てられるようにくぐった大門。
初めて見たその艶姿は、ネロの心を焦がすには十分すぎるほどの美しさだった。
「はあ、いや、すげえなと思って」
1099蒲葡に艶やかな牡丹文の襠に前帯も妖艶に、すらりと高い背の花魁は人でごった返す仲の町でも随分と目立った。
ひと際見物人も多いその花魁道中に、ネロは思わず立ち止まる。
長い睫毛が伏し目がちに視線を流す、そのなんと妖艶なことか。
気の強さがわかるきりりと上がった柳眉、瞳は鮮やかな躑躅色。
「なんだネロ、惚けたツラして!」
喜の字屋は味が悪くていけねえと、最近ネロが師事する親父さんの料理屋にも注文が来るようになった。
手が足りねえからてめえがいけと兄弟子と共に引っ立てられるようにくぐった大門。
初めて見たその艶姿は、ネロの心を焦がすには十分すぎるほどの美しさだった。
「はあ、いや、すげえなと思って」
aYa62AOT
DONE善子が助けた女の子が花魁になった頃の話。最終話以降のネタバレ含みます
ある、花魁の話「姐さん姐さん、あのお話して」
「またかい?怖い怖いって厠に行けなくなったの忘れたの?」
「わっちも聞きたい、姐さんお話して」
「……しょうのない子達だね」
吉原でも五本の指に入る美しい花魁の部屋から昔話が聞こえる、吉原に巣食った鬼の話だ。
花魁が禿だった頃、いつも彼女は怯えていた。後から鬼だと知った蕨姫花魁はいつも禿の彼女へキツく当たり、折檻をしては憂さ晴らしをしていた。
そんな彼女の毎日を金色の灯りが照らす。
彼女が「善子ちゃん、善子ちゃん」と慕った珍しいたんぽぽ色の髪をした女の子、その善子だけが唯一蕨姫花魁から彼女を身を呈して救ってくれたのだ。
しかしその善子が男で、鬼を斬った一人だと風の噂に聞いたのは善子がいなくなって随分後の事だ。数年前にそんな事があったとは思えないほど吉原遊廓は今日も美しくでも欲に塗れた怪しい光を放ち輝いている。
1655「またかい?怖い怖いって厠に行けなくなったの忘れたの?」
「わっちも聞きたい、姐さんお話して」
「……しょうのない子達だね」
吉原でも五本の指に入る美しい花魁の部屋から昔話が聞こえる、吉原に巣食った鬼の話だ。
花魁が禿だった頃、いつも彼女は怯えていた。後から鬼だと知った蕨姫花魁はいつも禿の彼女へキツく当たり、折檻をしては憂さ晴らしをしていた。
そんな彼女の毎日を金色の灯りが照らす。
彼女が「善子ちゃん、善子ちゃん」と慕った珍しいたんぽぽ色の髪をした女の子、その善子だけが唯一蕨姫花魁から彼女を身を呈して救ってくれたのだ。
しかしその善子が男で、鬼を斬った一人だと風の噂に聞いたのは善子がいなくなって随分後の事だ。数年前にそんな事があったとは思えないほど吉原遊廓は今日も美しくでも欲に塗れた怪しい光を放ち輝いている。
kumo72783924
PROGRESS流心ドイツ編の後半、クリスマスマーケットのシーン。魁のパート。この話の中は11月なんだけど、現実世界はいつの間にか12月……
流心~ドイツ編~ クリスマス本番までまだ一ヶ月もあるというのに、国内のあちこちではもうクリスマスマーケットが開催されている。その熱量は、ヨーロッパの真似事をしているだけの日本のイベントとは比べ物にならないだろう。主要な都市で開かれるマーケットは規模も人出も多いらしいが、大きな都市よりも地方のレトロなマーケットに案内したいという恋人の提案に乗って、この日俺はドイツ南部の町へと足を伸ばしていた。
会場を見渡せば、こぢんまりとした屋台に、サンタやトナカイ、雪の結晶を模した小物が並ぶ。どの屋台も小さな電球を無数にまとっていて、きらびやかでありながらあたたかみを感じさせるイルミネーションが美しかった。
「おとぎ話の世界だな」
4822会場を見渡せば、こぢんまりとした屋台に、サンタやトナカイ、雪の結晶を模した小物が並ぶ。どの屋台も小さな電球を無数にまとっていて、きらびやかでありながらあたたかみを感じさせるイルミネーションが美しかった。
「おとぎ話の世界だな」
惧(ユ右置き場)
MEMO夏休み(スペース)の宿題です追記① 花魁パロじゃなくて遊郭パロに直しました
追記② 妄想を拗らせたので追記しました
【追記】遊郭パロを妄想する遊郭パロについてたまに考えてるんですけど、
私やはりどうしてもスくんよりユを花魁にしたいから
どうあがいてもユ右要素が出るから表じゃ言えない
なんかで一度描けば男娼スくんも思いつくかもしれんが
私は花魁のユが見たい…
都合のいいことだけ垂れ流すとユの黄色の瞳から
狐の妖だ鬼子だとかそういう偏見を持たれて欲しいし
そういう変わった外見をもつ見世物小屋みたいなところで
体を売ってほしい
普通に人間なんだけど先祖返りとかなんかそんなんで(雑)
色合いが日本人離れしすぎてダメみたいな
瞳と髪色だけ奇抜なだけで美しいから
黒い帯や襟巻きを髪に見立てて
バックでやられるんですよ伝われ
この時のスくんはどういうポジか迷う…
花魁見習いでユの側にいてもいいけど見せ物小屋じゃなくていいんだよな
1502私やはりどうしてもスくんよりユを花魁にしたいから
どうあがいてもユ右要素が出るから表じゃ言えない
なんかで一度描けば男娼スくんも思いつくかもしれんが
私は花魁のユが見たい…
都合のいいことだけ垂れ流すとユの黄色の瞳から
狐の妖だ鬼子だとかそういう偏見を持たれて欲しいし
そういう変わった外見をもつ見世物小屋みたいなところで
体を売ってほしい
普通に人間なんだけど先祖返りとかなんかそんなんで(雑)
色合いが日本人離れしすぎてダメみたいな
瞳と髪色だけ奇抜なだけで美しいから
黒い帯や襟巻きを髪に見立てて
バックでやられるんですよ伝われ
この時のスくんはどういうポジか迷う…
花魁見習いでユの側にいてもいいけど見せ物小屋じゃなくていいんだよな
kumo72783924
PROGRESS魁のパート。ビール飲んでる。流心〜ドイツ編〜魁1
十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。
3238十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。