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    魔城

    kohiruno

    MOURNING元勇者と地底魔城で育った子供が、天才無免許医と旅先で出会う話

    橙✕BJクロスオーバー。  
    タイトル通りのお話です。誰でも一度はこの時点の和解を願うのではと思い、私の心の供養のために書きました。
    手塚神に寄せたパロディ絵の漫画で描ききって完成されればこそ意味があるので、アイデア供養。ご自身の記憶の中の間黒男先生とともに再生してくださる、何でも許せる方に見ていただければ嬉しいです。
    川辺にて※医療に関する記載は、ファンのBJ愛の代物として寛容に見てくださると幸いです。

    曇り空の昼の宿場町。豪雨による増水で渡し船が欠航になっていて足止めを食らう旅人たち。混み合う宿屋の食堂。眼鏡を掛けた青年と銀髪の子供が食事をしている。子供は一礼して席を立つ。そこに相席をするBJ。
    「失礼。お気を使わせましたね。弟さんですか」
    「いえ、彼は弟子なんです。世間を知る旅の途中でして」
    「へえ、では武者修行の先生だ」
    「まあ、そんなところです」
     ワインを酌み交わす二人。
    「賢そうなお子さんですね」
    「彼はね、私の敵の根城で育てられた子供なんです。父親代わりの幹部を見逃す際、託されました」
    BJはじっと青年を見つめる。

     宿屋の裏で、剣の稽古に励む少年。
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