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    麻痺

    96noScull

    DONE9巻反社幹部軸のあっくん視点。みっちが黒髪にする前こんな葛藤があったらいいなと言う妄想です。私ヤンキー物も893モノも苦手で避けて来た人間なのでふわっとした描写なのはそのせいかもです(;´∀`)カップリングはないけどもみっちは愛されてますね。みっちは暴力嫌がって、周りがそれをさせなかった結果麻痺していったんじゃないかなぁと。嬉々として動けない相手の頭カチ割るみっちだったらやだなという。
    「お前金髪もうやめろ」
     武道が高校も行かずに反社化していく東卍の幹部として落ち着いてきた頃、その不満は爆発した。
    「あとリーゼントもな」
    「千冬が黒にしたろ。お前も黒にしろ。
    金髪リーゼントがうろうろしてたら下っ端にしか見えねんだよ」
    「お前らひどくない!?」
    溝中五人衆は相も変わらず武道を中心に回っていた。
    年を経るごとに人相も悪くなり体つきはごつくなっていった。武道以外は。
    武道だけが中学時代と大して変わらないのだ。
    幹部としての威厳がない。由々しき事態だった。
    髭を生やしても体毛が薄く貧相で、シークレットブーツを履かせたら転び、高級ブランドのスーツを着せても七五三感がぬぐえず。コケ脅しに刺青やピアスを勧めても泣いて嫌がるから話にならない。刺されたり撃たれたりの傷跡は残っているくせに。
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