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    1位

    tang_soliloquy

    DONE二年二月十四日の七マリ。時期外れですがバレンタインネタ。
    以前アンケを取った『CP創作お題をアンケで決める』で1位だった『熱があるのに』をクリアするのにこれしか思い浮かばなかった。
    七ツ森くんに逆チョコ用意して欲しいのは私だけではないはず……。あと七ツ森くんあの食生活とか睡眠時間とかでも滅多に体調崩さない、さりげなく健康優良児なイメージがあります(熱出し慣れてないタイプ)。
    「……ん?」
     目覚まし時計を止めてあくびをしようとして、ふと喉に覚えた違和感。「あー」と声を出してみても咳払いをしてもそれは消えず、洗顔と歯磨きを済ませて水を飲んで、やっといつもの声に近くなった。
    (湿度は……ヤバいな、四十パーセント切ってる)
     部屋の片隅に置いてある温室計に目をやると、室内はカラカラ。寝ている間に乾燥で喉をやられたのだろうと頷きながら加湿器をつけた実は、普段使いの化粧水に手を伸ばしかけて止め、その隣のボトルに――スペシャルケアのラインナップに指先をかける。
    (こんだけ乾燥してるし、ちゃんと保湿しとかないと……って、気合い入れたい言い訳なんですけど)
     今日は二月十四日。少し――いや、だいぶ期待している、特別な日だ。ほんの一週間ほど前にも実の誕生日という特別な日があったのだが、それはそれ、これはこれ。バレンタインをこんなに心待ちにするだなんて、去年までの自分に言っても信じてもらえないだろう。
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    しの☆

    DONE酔っ払って可愛くなっちゃった四男のお話。からいちです。ルキラン1位頂いた作品なので思い入れがひとしお。
    酔った四男は破壊力が凄まじい。その日、松野家は珍事の連続だった。
    その一、両親が商店街の福引で当てた温泉旅行に二泊三日で出掛けてしまい、家には六つ子だけが残された。
    その二、これはいつも通りだが勝率の低い合コンに出掛けた末っ子トド松。普段どんなに遅くなっても帰って来るのに、合コン仲間のアツシくんと言う友人の家に泊まってくると先程連絡があった。
    その三、夕方からデカパン博士の所へ遊びに行っていた五男の十四松も、博士の研究の手伝いするから今日は帰らない!と電話を寄越した。
    その四、これが実は一番驚いた事だけれど。四男の一松が友達とご飯食べる、と連絡して来た。家にいた兄三人の脳裏に過ぎったのは、路地裏で猫と一緒に猫缶を食べる一松の姿。恐る恐る聞くと、ちゃんと人間の友達だと言う。何でもいつぞやのクリスマスに絡んだ挙句、家を出た時にはご飯をご馳走になったカップルの彼氏の方とばったり再会したらしい。一緒にご飯でも、と誘われてお断りスキルを発動出来なかったと戸惑い気味に告げる一松の声は、それでもどことなく嬉しそうだった…とは、電話に出たチョロ松談。
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