min
mitinosato
TRAININGお題「図書館」+4時間チャレンジ文章。まだ自覚なしのケイイデ。
#ケイイデ_60min @caid_60min
(……寝てる…)
ケイトが魔法薬学の本を片手にいつもの特等席に向かうと珍しい先客がいた。
大きな図書室の片隅、集中するのに最適な小さな一人用机。ここの机だけ他から離れており、ケイトは一人になりたい時よく活用していた。
他の生徒に使われていることも珍しくないのだが、そこにいた人物と、腕を枕に寝ている姿にちょっと目を見開いた。
図書室で調べごとなど拙者には不要、とイデアが自分のダブレットを指差して言ったのはいつの事だっただろうか。事実、彼には端末に加えて優秀な弟がいるため、図書室に来ることはあまりなく、ましてや寝に来る…なんてことも考えられなかった。(そもそも生身がいるのも珍しいことなのだが)
起こさないよう近付いて様子を見る。
1165ケイトが魔法薬学の本を片手にいつもの特等席に向かうと珍しい先客がいた。
大きな図書室の片隅、集中するのに最適な小さな一人用机。ここの机だけ他から離れており、ケイトは一人になりたい時よく活用していた。
他の生徒に使われていることも珍しくないのだが、そこにいた人物と、腕を枕に寝ている姿にちょっと目を見開いた。
図書室で調べごとなど拙者には不要、とイデアが自分のダブレットを指差して言ったのはいつの事だっただろうか。事実、彼には端末に加えて優秀な弟がいるため、図書室に来ることはあまりなく、ましてや寝に来る…なんてことも考えられなかった。(そもそも生身がいるのも珍しいことなのだが)
起こさないよう近付いて様子を見る。
takami180
DONE曦澄ワンドロワンライ第十七回お題「酒」
+20min
曦が閉関を解いて数年後、ただの宗主同士。
杯になみなみと酒をそそぐ。
初め、唇を少し濡らして、そこから一気に口の中に流し込む。
むせた。
江澄は周囲を見回したが、夕刻の酒楼はにぎわっていて誰も気に掛ける者はいない。
菜をつまむ。ろくに噛まず酒で流し込む。壺の中身がなくなるまで同じことをくり返した。
「お客さん、おかわりいるかい」
江澄が立ち上がろうとすると、すかさず主人が酒壺を持って寄ってきた。卓上に出した貨幣に少し足して、一壺だけ受け取り宿へと戻る。
その道すがら、江澄はふと空を仰いだ。
月はない。
雲の切れ間、星がちらついている。
「こちらにいらっしゃいましたか」
思いがけない声に、江澄は飛び上がるほど驚いた。振り返ってみれば白い装束の、藍宗主が立っていた。
1369初め、唇を少し濡らして、そこから一気に口の中に流し込む。
むせた。
江澄は周囲を見回したが、夕刻の酒楼はにぎわっていて誰も気に掛ける者はいない。
菜をつまむ。ろくに噛まず酒で流し込む。壺の中身がなくなるまで同じことをくり返した。
「お客さん、おかわりいるかい」
江澄が立ち上がろうとすると、すかさず主人が酒壺を持って寄ってきた。卓上に出した貨幣に少し足して、一壺だけ受け取り宿へと戻る。
その道すがら、江澄はふと空を仰いだ。
月はない。
雲の切れ間、星がちらついている。
「こちらにいらっしゃいましたか」
思いがけない声に、江澄は飛び上がるほど驚いた。振り返ってみれば白い装束の、藍宗主が立っていた。
shirokumayuta
DOODLE診断メーカーお題や突発で書いた140字SSまとめです。ククゼシ(6枚)、主姫(4枚)、ヤンゲル(2枚)。
投稿ツイートのまとめ→https://min.togetter.com/m72wR0W 12
出雲(浦辺)
DONE11/20分のritkワンドロに不備があったためこちらに再掲。演目【読書】+30min でした。恋を知ろうと本を読む話。類(→)(←)司くらい。お題から大逸れしています。
画面を見つめても、本を穴が開くほど読み込んでも、分からないものは分からない。それが答えのないものなら尚更だ。
(わ〜〜〜〜〜〜からない‼︎)
吐き出しそうになった声を、形になる前で引き留める。そのせいでぐっと鳴りかけた喉元を隠すように机に突っ伏した。古びたニスの感触が頬に張り付く。
夕方の図書室には、司以外に数名の生徒がいた。けれどどの人影も並んだうちの別のテーブルで、粛々とそれぞれのノートやら本に向き合っている。周囲を見回した視線を、そのまま真横へと向ける。まだ手も付けていない本の背表紙が、壁のように眼前に聳え立っていた。
図書館の中をくまなく探して選び出した本は計七冊。順調に読み終えた一冊目は、最近図書室に入荷されたらしいエッセイだった。一番分厚かった二冊目は、少し前に話題になっていた重厚な恋愛小説で。そうして疲労を抱えたまま三冊目の本を読もうとした身体に、読書を続ける集中力は残されていなかった。
3587(わ〜〜〜〜〜〜からない‼︎)
吐き出しそうになった声を、形になる前で引き留める。そのせいでぐっと鳴りかけた喉元を隠すように机に突っ伏した。古びたニスの感触が頬に張り付く。
夕方の図書室には、司以外に数名の生徒がいた。けれどどの人影も並んだうちの別のテーブルで、粛々とそれぞれのノートやら本に向き合っている。周囲を見回した視線を、そのまま真横へと向ける。まだ手も付けていない本の背表紙が、壁のように眼前に聳え立っていた。
図書館の中をくまなく探して選び出した本は計七冊。順調に読み終えた一冊目は、最近図書室に入荷されたらしいエッセイだった。一番分厚かった二冊目は、少し前に話題になっていた重厚な恋愛小説で。そうして疲労を抱えたまま三冊目の本を読もうとした身体に、読書を続ける集中力は残されていなかった。
茜空@お絵描き修行中
DOODLE描けない(涙。いや、参考図なしに全身イラストとか自由に描けるようになったんで、「何でも描けるようになった!」って思ったんですよ、質はともかく。
なので推しの顔を描こうと思ってチャレンジしたんですけど、5~6回トライして断念した。全身絵は描けるけど!顔は描けない!ぎゃおす!!という訳でこちらの虚無顔、きっかり30min。
茜空@お絵描き修行中
DOODLEワンドロの企画があがっていてですね。社長テーマで。楽しそうだけど、私はたいてい2時間かけてあのレベルですから、無理ゲー無理ゲーって思ってて。でも考えてみたら、この絵柄なら参戦できるじゃん!って思った。資料調べつつ30min。いける!いけるよ!あと必要なのはこの画力で参戦する度胸だよ!(ないよ!
茜空@お絵描き修行中
DOODLE五頭身、完全に見失いました。三日しか描けなかった、過ぎてしまえば早かったな~。てなわけで、五頭身を目指したはずなのになぜか六頭身。野村さんのデザインを意識したいんですが、ズボンの裾を広げるとアトムっぽくなって困る。加減がわかりません!でも目トレースなしで描けるようになったのありがたい。34min。
茜空@お絵描き修行中
DOODLE公式の模写を「写経」と仰ってる方がいて、なるほど写経であるなぁと。30min+目が気に入らなかったので何度か修正。自分で書いててなんだが目力すごくて、スケブ開くたび「怖っ」って言ってる。推しです。模写はともかく、オリジナルの構図と言われるとまったく描けな・・・デジタルでも同じようなこと言ってた記憶あるな。模写でも画力養成になるのかしら(それも前に言ってた。
はちがつ
DONE #アルユリ前夜祭60minひみつをしりたい 玄関が開いた音に反応して、ユリウスは立ち上がった。夜半、暖炉の火を眺めながら待っていた家主の帰還である。玄関ホールまで迎えに出ると、片方のブーツを脱いだアルベールが意外だと目を丸くした。
「おかえりなさいませ、親友殿」
「ああ、ただいま、親友殿。もう遅いだろう」
「そうだね、巡視お疲れさま」
お菓子をねだって家々をめぐる子どもたちの列は途切れ、外は仮装した大人たちの時間になっていた。酔った勢いで魔物が活動している森に入り込んだり、酒場で争ったり、イベントごとにありがちなトラブルを未然に防ぐため、今夜アルベールをはじめとする騎士団の面々は巡視任務を割り当てられていた。
「食事は済んでいるのかい?」
「詰所で食べてきた。晩酌をしているなら付き合うが」
2435「おかえりなさいませ、親友殿」
「ああ、ただいま、親友殿。もう遅いだろう」
「そうだね、巡視お疲れさま」
お菓子をねだって家々をめぐる子どもたちの列は途切れ、外は仮装した大人たちの時間になっていた。酔った勢いで魔物が活動している森に入り込んだり、酒場で争ったり、イベントごとにありがちなトラブルを未然に防ぐため、今夜アルベールをはじめとする騎士団の面々は巡視任務を割り当てられていた。
「食事は済んでいるのかい?」
「詰所で食べてきた。晩酌をしているなら付き合うが」
茜空@お絵描き修行中
DOODLEあひる。もちろんあひるだって描くのは初めてである。about30min?(時間はかってない。最初にレイアウト考えておけって話だし、手前のキャラを最初に描くべきなんでしょうねって思いました。基本!基本中の基本!
茜空@お絵描き修行中
DOODLE犬。about30min。描き始めて3分で「いや!犬なんて描いたことねーし!!!」ってなった。必死で描いた。てかハロウィンタウン来てからグーフィーをパーティーに入れてないので、この格好にまったく愛着がないのである。
さて。グーフィーがおもいのほか大きくなってしまったため(でもサイズ的にはもっとでかい?)ドナルドさんを描く場所がなくなった気がします。紙にもレイヤー機能の実装が待たれるところですね!
茜空@お絵描き修行中
DOODLEKHスコール。レオンか。40min。地下水路でひとり黙々とガンブレードの素振りしてて、思わず笑ってしまったw。
自分の絵っていうのが、もう「描けたものが描いたもの」ていうか、行き当たりばったりっていうか「へぇこんな感じに仕上がる?」みたいな感じなんですが。自分が描くだろうと予想してた画風よりかなり硬質なんですよね。デジタルだからかな。感情がないっすよね。描いてる人の人格を反映してるのかもしれぬ。
茜空@お絵描き修行中
DOODLEモデルのザックスを描こう企画が明日から始まるそうで。いや参加しないんだけど、参加しないくせに描くヤツ。32min。もうちょい目をせくしーな感じにしたいけど、下手にいじったら収拾つかなくなりそう。久々に写真を目トレしたけど、相変わらずバランス取れないな。
茜空@お絵描き修行中
DOODLE無限列車始まりましたね。煉獄さん。下書きなしぶっつけ22min。雑w。これは雑だなw。ちょっとね、字書きの方がバタバタしてるんで、週末あたりから絵練習復活するかも。するかな。
off用
MOURNING2019年のペラ本5minとハリー〜のリンクコマや設定小ネタ※今年のと混在
5minはグレー原稿なので載せられるところだけ
使えそうなコマはそのまま下書きに使いました☺
当時のゴールはべーかちょだったので、再会時のazさんゆる着でネギ持ってるしfrさんはスーツで岩海苔持ってます。
※小ネタはおまけ記事や2019年版落書き集と繋がってます 9
茜空@お絵描き修行中
DOODLE雑い。太郎太刀。35min。FGOのイベント(ハロウィン総集編)が終らなくて、お絵かきの時間が削られた次第。一日はなぜ有限なのだ。あとビール一缶あけたので根気もない。
手癖で描いたけど、手癖で描いてる時点で似ないよなって思いました。
茜空@お絵描き修行中
DOODLEにゃーん。ハロウィン仮装って何が定番なんだろ。いろいろ試行錯誤しては全削除を繰り返し、結局ティファ猫です。35min。描いて消しての時間も含めて1時間くらいで力尽きるので、なんかもう適当ですまぬ。
白流 龍
DONEタル鍾:マウント +35min=『初めて』の差
※完全に👹捏造(弊わっとにいなくてしゃべり方わからん)
※🔶伝説任務、👹スト内容あり
さて、ちょっと前から遠巻きに突っ立ってるわけだが。
送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
3028送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
茜空@お絵描き修行中
DOODLEクラ狐。いま描いてみたらどうなるんかな~と思ったらこんな感じでした。雑描きなので服とか適当。37min。でも原作(原作?)の雰囲気はこうじゃないんだよ。かもん表現力!いちばん大変だったのはしっぽの色塗りです。グラデできる筆が見つからない。
2152n
DONEブラアキ。ワンライお題4回:雨の日(@brak_60min)雨の日は古傷が痛むアの話。35×25捏造幻覚強め。やや痛々しい描写あり。若干暗め。
レイニー・ブルー 遠くから聞こえる耳鳴りのような雨音に、ブラッドは意識を窓の方へと向けた。曇天に走る疎らな線。予報と違う天候に、そのような日もあるだろうと視線を読みかけの本へ戻す。今日は互いにオフだからと、昨夜ブラッドのマンションに押しかけたアキラは、久しぶりの逢瀬を楽しんで満足したのか今も夢の中を泳いでいる。自由な男だ。
AAA〈トリプルエー〉になってようやく大言壮語に実力が伴った彼は、最近その傲慢ぶりに拍車がかかっているようで、よく同室のメンターと衝突していると聞く。調子に乗るところは七年前と変わらない。あまり口煩く言う気はないが、そろそろ一度お灸を据える必要があるか。そんなことを思いながら頁をめくれば、新たに現れた登場人物が「アキラ」という名前で思わず笑った。主人公のガールフレンドが飼っている犬の名前だったからだ。
2724AAA〈トリプルエー〉になってようやく大言壮語に実力が伴った彼は、最近その傲慢ぶりに拍車がかかっているようで、よく同室のメンターと衝突していると聞く。調子に乗るところは七年前と変わらない。あまり口煩く言う気はないが、そろそろ一度お灸を据える必要があるか。そんなことを思いながら頁をめくれば、新たに現れた登場人物が「アキラ」という名前で思わず笑った。主人公のガールフレンドが飼っている犬の名前だったからだ。
長(なが)
DOODLE鍾タルワンドロのお題を借りて描こうと思ったけど思ったよりも薄くなってしまったのでただのワンドロ(+15min)久しぶりに短時間で集中して描いたからものすごく手が疲れた…
追記:本来のお題は「悪趣味」「矛盾」 2
kino_fic
DONE鍾タルワンライ・第十二回目【ピアス】所要時間:1h+15min
(!)注意
・魔神第1章3幕までのネタバレ
未必の故意など知らずに笑う(鍾タル) 習慣というものは当人の自覚よりもずっと執念深く居座り続けるものだ。毎日の何気ない行動は、日々塗り重ねられて自分という存在を形成する。他国で盛んな油彩の絵画がそれに近いのかもしれない。それは何千年でも、二十年かそこらの歳月でも大きくは変わらないだろう。
公子と性行為に及ぶことがひとつの「習慣」となってから暫く経つ。感情を伴わない即物的な欲求を正面からぶつけられたので、応えただけ。それだけの関係であり、特別、公子に対して何らかの感情を抱いているわけではなかった。向こうもそう変わりはないはずだ。単に都合が良いだけの利害の一致。――だが、好きな部位がひとつだけあった。
彼の耳が、どうにも好ましい。赤朽葉色の髪からのぞく、雪国の人間らしい白い肌。武人としては勲章であり、戦士たる証とも言える傷痕は彼の身体の至るところに残されているが、耳にはひとつとして残されていない。唯一、左耳にぽつりと小さな穴が開いているだけ。平時は耳飾りによって隠されたそれを目にしたことがある人物はそう多くはないだろう。それが行為のとき、興奮すると薄く朱が差す。裸体を晒されるよりもずっと、それが淫靡で仕方がないように思われた。
1821公子と性行為に及ぶことがひとつの「習慣」となってから暫く経つ。感情を伴わない即物的な欲求を正面からぶつけられたので、応えただけ。それだけの関係であり、特別、公子に対して何らかの感情を抱いているわけではなかった。向こうもそう変わりはないはずだ。単に都合が良いだけの利害の一致。――だが、好きな部位がひとつだけあった。
彼の耳が、どうにも好ましい。赤朽葉色の髪からのぞく、雪国の人間らしい白い肌。武人としては勲章であり、戦士たる証とも言える傷痕は彼の身体の至るところに残されているが、耳にはひとつとして残されていない。唯一、左耳にぽつりと小さな穴が開いているだけ。平時は耳飾りによって隠されたそれを目にしたことがある人物はそう多くはないだろう。それが行為のとき、興奮すると薄く朱が差す。裸体を晒されるよりもずっと、それが淫靡で仕方がないように思われた。