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    Mskl_ks

    DONEカーセルなれそめ話
    『対岸の、その先に進むには。』後

    クロノポリス攻略中の時系列です。
    全編R18描写なし。


    前編はこちら→https://poipiku.com/8684555/10261906.html


    支部の『花、開く。』の続きの話です。
    先にお読みいただくともっと楽しめるかも↓
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20077594
    対岸の、その先に進むには。 後編「来ますよ、セルジュ!」
    「うん、イシトさんっ」
     二度の警備交代を経た翌日。少しうわずったセルジュの声が聞こえる。
     セルジュとほぼ言葉を交わすことがないまま、ここまで来てしまった。
     案の定、名前も呼ばれやしない。
     出発の直前に「眠れたか」と声をかけたが、セルジュが朝に弱いのも相まって、軽く頭を下げられた程度のやりとりしかできていない。その瞼は、赤く腫れ上がっていた。一度目の交代の後には床に転がってぐっすり眠っているのを確認したので、少しでも休ませる事ができたのが幸いか。
     目の前には、もはやヤマネコでもセルジュでも無くなったもの——『神』を自称するフェイトが、前のめりに構えている。ゆうに十メートル以上はあるかと思われる巨大な上半身を揺らしながら、床を突き破って相対している。こんなものが地下に埋まっていたのか。
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    kimitsu

    PROGRESSれおなぎオメガバシリーズの三話目です。
    四話、レオと子供が和解
    五話、プロポーズ(ハピエン)
    と続きます。
    ↓このシリーズです
    玲王そっくりな凪の子供はバスケに夢中らしい
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19833472

    支部にあげる際、いろいろ修正すると思います。
    玲王そっくりな凪の子供はバスケに夢中らしい(3)あの一件以来、レオは頻繁にうちに遊びに来るようになっていて、正直、困っている。
    「やだーーー!レオくんかえって!!!」
    「何を!?一応お前に血を分けた人間だぞ!お前の半分は俺で出来てるんだぞ!!」
    「きらいーーーせいちゃんもこないでっていってたもん!」
    「嘘つけ!!凪はそんなこと……そんなこと言わないよな、凪」
    俺はそれには答えず、エプロンで手を拭いて黙って夕食の支度を続ける。どうせ泣かされるのだからレイも構わなきゃいいのに、レオの正面まで駆けていって、イーダ!と歯を剥き出している。
     

     
    レオが初めて我が家を訪れたあの日、家を飛び出したもののすぐに追いつかれてしまった俺たちは、3人で駅前のファミレスに入った。人目があれば、お互い(主にレオが)感情的になったり暴走したりしないだろうという魂胆だった。レイがずっとしくしく泣いているものだから、周りの人がこっそり声をかけてくれたり、店員さんに「何かあれば合図してください。通報します」とメモを寄越してくれたりした。そのくらい、はたから見て異常な雰囲気だったんだと思う。
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    mizuna_bonzin

    PROGRESS「あるてぃめっと♡にんげんいす」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21997609の後半の話を天彦視点verで書けるとこだけ書きました。🩵と🧡が出てきます。支部の話を読んでからじゃないと話が繋がりません。
    小説を書く時、相手がどう動いているかある程度決めてから書くのですが、一人称で書いていると公開する機会がないので書いていて新鮮でした。
    開かないドア 開かないドアがある。

     201のドアは、ほかのどの部屋よりも固く閉ざされている気がする。仕事を終え家に帰ってきて、泣いているテラさんに会ったのが深夜2時過ぎ。少し時間を空けて、自室に戻ろうとしてふと201のドアを見た。少し迷ったけど、部屋に荷物だけ入れて204のドアの前に立つ。
     開かないドアがある。開かないと知りながら、僕はそこに立って待つ事にしてる。
     テラさんが何かを抱えながら家を出て、泣きながら帰ってくる事は知っていた。家にいると、何度かそういうテラさんとすれ違い、その度に201の前じゃなくて、204のドアの前に立って待つ。これは善意なんかじゃなくて、僕の自己満足に過ぎないからだ。できれば、テラさんには僕が待っている事を知らないでいて欲しい。ドアを無理に開けたくない。でも、もしドアが開いて、その時誰もいなかったら、美しい鳥はもう二度と見つからなくなるかもしれない。
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