妖
みずひ梠
INFO『冒険譚に忍ぶ恋歌』参加のネップリです!①描き下ろし パーティ結成してしばらく
経ったくらいの武レン(ウィンドウなし/あり)
②カラ一版ワンドロお題「魔法/ラブレター」
付き合ってちょっと経ったくらいの武レン
(セリフなし/あり)
③おまけその1 妖怪松版ワンウィーク
チャレンジお題「闇妖怪」闇妖怪色松
④おまけその2
4月のカラ一の日にあげる予定の九蛟 6
サバの水煮
DOODLE妖怪ミズキと店主の小話 ミズキ。水神の力を宿している元人間の妖怪です。
幽霊族の男の相棒です。
水を操る力を持っていてとても強いです。
一瞬で心に入り込んでくる下衆野郎です。
でも大丈夫。
心を強く持てば、大丈夫。
「こんなところか」
古本屋の片隅。店主は新しいページに描いたミズキの似顔絵と説明文をもう一度見直し、筆を置いた。
「随分な言い草だな」
「帰れ」
店主の手元を背後から覗き込むように身体を屈め笑ったのは、図鑑に記載されたミズキ張本人。写実的な店主の絵は左の目の傷も欠けた耳もきちんと描写されているが、いかんせん説明文がミズキは納得がいかなかった。
ぴしゃりと言い放った店主の言葉も気にした様子も無く、ミズキはページを拾い改めて書かれた説明文を読む。
1666幽霊族の男の相棒です。
水を操る力を持っていてとても強いです。
一瞬で心に入り込んでくる下衆野郎です。
でも大丈夫。
心を強く持てば、大丈夫。
「こんなところか」
古本屋の片隅。店主は新しいページに描いたミズキの似顔絵と説明文をもう一度見直し、筆を置いた。
「随分な言い草だな」
「帰れ」
店主の手元を背後から覗き込むように身体を屈め笑ったのは、図鑑に記載されたミズキ張本人。写実的な店主の絵は左の目の傷も欠けた耳もきちんと描写されているが、いかんせん説明文がミズキは納得がいかなかった。
ぴしゃりと言い放った店主の言葉も気にした様子も無く、ミズキはページを拾い改めて書かれた説明文を読む。
かと゛
MEMO【日記】2024年妖オン!にカウントダウンイラストを寄稿しましたので、まだの方は是非ご覧頂けますと嬉しいです!https://twitter.com/yo_on_party/status/1778780107110301825
以下タイトル通りの感想日記📒 209
かと゛
DONE【妖オン!2024】君と迎えた満開桜2024年4月13日から開催されたエアイベント「妖オン!ー妖怪オンラインpartyー」で展示したイラストです。妖魔界は、きっと人間界のそれ以上に幻惑のような効果がありそうでワクワク☺️
trpg_kzh
SPOILERCoC『花とサイレン』2P目からネタバレ注意イメカク作ってもらったぞ~~~~!!!
アクスタはインセイン『妖しは恋し、にぎやかし』の二人
(インセからCoCにコンバートした二人で花サイにいった) 3
KIFUJIN0812
DONEお題メーカーからです。☆初のゲタ父・鬼目ですが、目鬼からの成長リバになってます。
☆性描写は一応ないですが、内容が教育によろしくないので15禁とします。
☆倅可愛さがエスカレートしてついつい手を出してしまっていた父が倅の成長後に100倍返しを食らう…という設定です。全体的に不穏ではありますが、あまり妖怪らしさはなく2人とも人間臭いです。
もうすぐだね「あの頃はしつこいくらい口吸いしてくれたのに、今は全然ですよね。なぜですか?」
僕が顔を近づけると父さんは逃げるように顔を反らせた。僕より少し背の高い、細い身体が小刻みに震えている。
「なんでそうやって逃げるんですか?成長した僕は受け入れられないんですか?」
「……本来親子ですることではないんじゃよ……」
「じゃあ親子でしないようなことをなんで小さい僕にしたんですかね?」
父さんのすべすべの頬に手を添えてこちらを向かせる。その赤い瞳がじわりと滲んで、僕にそっくりなその顔が引き攣るのを見ると何故かゾクゾクとした感覚が肌の上を走る。顔をもっとよく見せて欲しいのに、今度は俯いてしまった。これじゃあ長い髪に隠れて顔が見えない。そんなに僕と目を合わせたくないのかな。
1073僕が顔を近づけると父さんは逃げるように顔を反らせた。僕より少し背の高い、細い身体が小刻みに震えている。
「なんでそうやって逃げるんですか?成長した僕は受け入れられないんですか?」
「……本来親子ですることではないんじゃよ……」
「じゃあ親子でしないようなことをなんで小さい僕にしたんですかね?」
父さんのすべすべの頬に手を添えてこちらを向かせる。その赤い瞳がじわりと滲んで、僕にそっくりなその顔が引き攣るのを見ると何故かゾクゾクとした感覚が肌の上を走る。顔をもっとよく見せて欲しいのに、今度は俯いてしまった。これじゃあ長い髪に隠れて顔が見えない。そんなに僕と目を合わせたくないのかな。
サチカ
DONE【web再録】一方その頃イル・メグでは以前発行した本を再録しました。パッチ5.1までのネタバレがありますのでご注意ください。
「妖精のランプ」を手に入れるために、アルフィノとアリゼーがイル・メグで頑張るお話です。 20
みずひ梠
DOODLE【へそウォ妖怪松】【おおむねセリフのみ】〖妖怪集会所〗
九尾の狐と犬神と青行燈の会話劇
チャイナ服──集会所本部、昼下がりの縁側にて。日向ぼっこの最中の九尾の狐と犬神が、たわいも無い会話を行いだした──
「一松兄さん!」
「なに十四松」
「一松兄さんのその服ってさ!チャイナ服なの?」
「何それ」
「獣国の服」
「獣国って六獣が最高神の座についてるお隣の国だっけ。…人の間じゃいまなんて呼ばれてるんだろうね」
「知んない」
「おれも。…服の話戻るけど、おれはこれ狩衣みたいなもんだと思ってたわ」
「たしかに!でも垂れみたいなやつの装飾、獣国っぽくない」
「…まあ、言われてみればそうかも」
「でもやっぱりほとんど狩衣だから、獣国の服ではなさそう」
「そっか残念」
「ところで十四松、ちゃいな服なんてどこで覚えてきたの」
1555「一松兄さん!」
「なに十四松」
「一松兄さんのその服ってさ!チャイナ服なの?」
「何それ」
「獣国の服」
「獣国って六獣が最高神の座についてるお隣の国だっけ。…人の間じゃいまなんて呼ばれてるんだろうね」
「知んない」
「おれも。…服の話戻るけど、おれはこれ狩衣みたいなもんだと思ってたわ」
「たしかに!でも垂れみたいなやつの装飾、獣国っぽくない」
「…まあ、言われてみればそうかも」
「でもやっぱりほとんど狩衣だから、獣国の服ではなさそう」
「そっか残念」
「ところで十四松、ちゃいな服なんてどこで覚えてきたの」
きよソラ
MOURNINGミス田本『半妖と大妖』のセルフパロのつもりで描こうとしたRな漫画の導入。一応、背後に注意してくださいね。全4ページのつもりでネーム切ったけど、全然描き上げられず、ようやく1ページ目だけ描けたので供養します。
続きはセッしてるだけですが、着物をはだけた姿で描くのは私には難易度高過ぎました……
2枚目はおまけ。せっかく描いたけどミさんでほとんど隠れてしまったたぬくん。。 2
かがり
DOODLEれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(医局にて。昼間)「めぼしい初動捜査の情報はなし……ってところだな」
叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
1193叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(探偵事務所を出て)「この後はどうする?」
真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
716真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。クインテット初登場編。特殊設定れめさめ。クインテット初登場編。(朝、探偵事務所にて)朝の大通りは、人で賑わっている。どの店も開き、カフェは、論戦を交わす客が足を運び、商店街は客引きが商品を手に大声で接客している。村雨と叶はそんな大通りを少し歩くと一本外れ、静かな裏通りを通った。そこにある、二階建ての木造の建物。一階は『かんばやし』と暖簾が出ている甘味処で、朝の今は餡を炊くふわりと優しい香りが漂う。村雨はそこで饅頭を一箱買うとそれを手に外についている二階への階段を登った。二階には『捜し人、失せ物見つかります』の看板。何の建物だろうと叶が思っていると。コンコン。扉をノックして村雨が二階の扉を開けた。
がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
2331がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリパロ。架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。シリアスは続かなかった。れめさめ。出会い(名前を知る)「……所属は」
「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
1190「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。
パロ設定れめさめ。出会い(深夜の神社、妖の往診後)「やぁ、良い夜だな、軍人さん」
見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
1682見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」