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    まいこ

    ゆき📚

    DONE【血界】《眠れぬ夜は君のせい》
    9/20【STLO LOVE STORY】内のテーマ企画・stlo朝昼晩
    真夜中の体温をテーマにSSを書きました。
    休日前の深夜にうまいこと寝つけないスティさんとそんな彼を寝かせようとするレ君のお話
    ※基本ほのぐらい雰囲気です
    ※スティさんがマイナス思考に引っ張られてるよ
    ※大丈夫、どんなものでもどんとこいな人良かったら読んでやってください
    《眠れぬ夜は君のせい》 雨の音がする。
     浮上した意識の中で最初に思ったのがそれだった。
     眠気に半分以上意識が支配されている感覚にスティーブンはもう一度そのまま眠ろうとしてみるがしばらくしてゆっくりと目を開けた。
     耳に聞こえてくる水の音、どうやら結構な勢いで雨が降っているらしい。
     ふと自分の背中がひどく冷えている事に気がついてスティーブンはシーツを首元まで引っ張った。
     体温がこもるであろうシーツの中でどうしてこんなにも背中が冷えるのか一向に温まる気配の無い自分の背中にあぁやだな…とスティーブンは目を閉じて眉根を寄せた。

     こんな時には無理にでも起きたほうがいい
     頭はそう思っていても体が動こうとする気が無いのがわかった。普段の不摂生がここにきて響いているのを実感する。誰に言い訳するでもなくスティーブンは俺だって休めるものならしっかり休みたいよと口の中を力なく動かして閉じていた目をすーっと開けて室内の様子を見れば視界には暗闇しか映らず何が見えるでもないそれを確認してスティーブンはふたたび あぁ、嫌だ と心の中で呟いた。
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    seiu_0428

    DONE一月ほど前に募集したリクです。お待たせしてすいません。『ビリー君がリヴァース家にお呼ばれしたと聞いて自分もうまいこと口実を作ってお邪魔し、その後も何かとグレイ君の家族と交流して外堀を埋めようとするフェイス君と、まさか自分が狙われてるなんて夢にも思わず『フェイス君と妹が互いに想い合ってる』と盛大に誤解してしょんぼりしつつ応援しなきゃと思おうとするグレイ君の両片思い』
    いつか、フェ視点の書きます
    応援しなければ、と思う。大事な人達同士なんだから。フェイスと妹が仲睦ましく歩いている姿を唇を噛みしめて見ていた。
     きっかけはフェイスがリヴァース家に遊びに来たことからだった。ホリデー中に訪れたビリーからグレイの父のレコードの話を聞いたらしい。なんでも今では珍しい物らしく父の許可を取ってから招待したのだ。父もグレイが同僚を連れてくると嬉々として準備していた。オフが重なった日は偶然祝日で、珍しいことに妹も在宅だった。
    『こんにちは。お邪魔します』
    フェイスは挨拶をして、わざわざ持ってきてくれたお土産を妹に手渡した。
    『これ、ノースのパティスリーのですよね。嬉しい!!』
    頬を赤らめて喜ぶ妹に胸の中で靄がかかった。タイミングよく、父が来てくれたからその日はそれ以上気にせずに済んだ。
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