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    モイラ

    mayura_BL

    PAST猛者と無敵の日記念おめでとうございます&ありがとうございます!記念に初めて書いた斎藤さんと沖田さんの話を再録します。過去から現在のカルデアへ、みたいな話で、邪馬台国の時に居ても立ってもいられず書きました。長いのでお時間のある時ご覧いただければ幸いです。
    猫の話猫の話

    「安心してよ」

     僕は自分で言っておきながら自分のこの言葉のあまりの軽薄さを思った。

    「斎藤さんが安心なんて言うとおちおち寝てられませんね」

     だから当たり前のように沖田ちゃんは笑ってそう言い返してきた。そりゃあそうだ。だけれど、彼女にはもう、昔のように適当言わないでください!なんて言って飛び掛かってくる身体的余裕も、精神的余裕もなかった。代わりにこほんと小さな咳をして、笑った。

    「でも、お任せするしかないですね、これじゃあ」

     枕元の愛刀をゆっくり振り返って沖田ちゃんは言った。

    「猫がね、斬れないんです」
    「は?」
    「黒猫。来るんですよ、庭に。でも斬れない」
    「危ないよ、そんなことしてちゃあ」

     そっと彼女が刀に掛けた手の上から、自分の武骨な手を重ねて止めようとする。止めようとしたのか、ただ彼女の手に触れたかったのか、分からない。
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    0101panorama

    MOURNING珍しくあとがきを書いてみました。
    圧倒的語彙力不足なのと、わりと蛇足ぎみなのでご注意ください…!
    (余計に混乱させてしまったらごめんなさい!)

    本がお手元に来るまで待ってくださってる方もいらっしゃるとのことなので、1月いっぱいくらいまでは公開しておこうと思います…!(私が設定を変えるのを忘れてたらその後も残ってるかもです笑)
    Phantom Imitation あとがき最後まで読んでくださりありがとうございました!
    普段はあまり後書きを書こうと思うことがないのですが(自分の思いを伝わるように言葉にするのが苦手なので…)ちょっと描写が足りなかったなと思った部分を補足がてら、後書きを書いてみようと思いました。

    つらつらと思いつくままに書いてるため蛇足に感じる方もいらっしゃるかと思いますので、読む読まないはご自由にどうぞ!


    今回のお話は、まだ原作内で打ち解けていない降谷さんに対して、哀ちゃんがどんなシチュエーションなら心を開いてくれるかなって考えていた時に思い浮かんだ「夢の中で交流すればいいのでは?」から膨らませたネタでした。
    名探偵コナンの設定上、多少のファンタジーは許容範囲内だと思いつつ、夢の中で出会った降谷さんの存在を架空のものにしたくなかったので、もう少し夢の設定について掘り下げたいなと思い、哀ちゃんが自分で作った薬を飲むということをベースに、明晰夢に関する資料と、大好きな映画の「インセプション」からインスピレーションをもらって、哀ちゃん自身を通じて繋がっている現実と2層ある夢の世界を考えました。
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    いものひと。

    DOODLE待って待って公式どういうことアルベドのメールもイラストもアル蛍ですよ付き合ってますよねこれどう読んでも!!!ありがとうございますアル蛍尊い最高すぎて生きていけるこれ何回いや何百回デートしてるんですかプレイヤーが観測してない間に何百回逢瀬を繰り返してるんですか呼んでよ出歯亀させてよぉお!二人の距離近過ぎて興奮しますありがとうございます人人人さてこれから皆さんの素敵作品を見回りまくります既に素敵文字数
    presentドラゴンスパイン、アルベドの研究拠点。
    机の前で資料を纏めていたアルベドに、蛍は駆け寄り挨拶した。
    「おはよう、アルベド!」
    「おはよう、蛍。そんなに慌てて、どうかしたのかな?」
    「時間、間に合った…?」
    問われ、時計を確認する。約束の時間に、たった今なった所だった。
    「うん、ぴったりだよ。何かあったなら遅れてしまっても構わないけれど、どうかしたのかな?」
    「うん…準備してたら時間かかっちゃって…大丈夫なら良かった…」
    「ふふ。そんなに準備していてくれてたのかな」
    「…料理…作りすぎちゃって…」
    「ふむ」
    「……アルベドの、誕生日だから……」
    「…………」
    「それで、沢山作っちゃって…。そんなに食べないって分かってるのに、つい…。
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