春日
あもり
DONE遙かWebオンリーおめでとうございます!めで鯛ものを…と思ったら直近で読んでた機龍警察未亡旅団にめちゃくちゃにされたので、選ばれし神子様向けになりました。
遙か3 です。カップリング色なし。
春日望美、モブ、怨霊ズ、九郎さん、朔と白龍と譲くんです。
※本編では明言されてませんが、個人的には望美は人を斬っているだろうな前提の話です。よろしくお願いします。人が死にます。
選ぶということ、選ばないということ 桜の花がゆらりと視界をよぎった。異世界の京で迎える何度目かの春の風景は、いつ見ても綺麗だ。頼まれた届け物を届け終えて、望美はひとり京の街を歩いていた。
今回の旅の始まりは、まずまずの滑り出しだと思うと足取りも軽かった。流れで行くと、今日はまだ何も起きない日で、大きく事態が動くのにはもう少し猶予がある。けれど繰り返し時空を渡っているからといって、望美もすべてを把握しているわけではない。例えば、今の状態がそうだ。先ほどまで一緒に届け物についてきてくれた譲くんは、師匠に呼ばれている。いつもは私を送ってから師匠の所に向かっていたけれど、ふと思ってしまった。
ーここの選択を変えたら、どうなるんだろう。大局が変わる所ではないかもしれないけれど、もしかしたら新しい未来が見れるかもしれない。例えば、誰かと出会えるとか、みんなが喜ぶ情報が見つかるとか。
4376今回の旅の始まりは、まずまずの滑り出しだと思うと足取りも軽かった。流れで行くと、今日はまだ何も起きない日で、大きく事態が動くのにはもう少し猶予がある。けれど繰り返し時空を渡っているからといって、望美もすべてを把握しているわけではない。例えば、今の状態がそうだ。先ほどまで一緒に届け物についてきてくれた譲くんは、師匠に呼ばれている。いつもは私を送ってから師匠の所に向かっていたけれど、ふと思ってしまった。
ーここの選択を変えたら、どうなるんだろう。大局が変わる所ではないかもしれないけれど、もしかしたら新しい未来が見れるかもしれない。例えば、誰かと出会えるとか、みんなが喜ぶ情報が見つかるとか。
あめつき
SPOILER忍ミュ10弾好きなだけどモヤモヤする部分があったのですが、10弾円盤に入っていた特典の春日井公演を観てこういう感じなら自分の解釈の六はに近いかなと思ったifを勝手に書きました。自分を納得させるためだけの文章です。(セリフは舞台ママではありません)伊作が六年生なのに周り(自分のチーム)のことを考えてない様に感じられるのが何だか、うーんって思っていたので。
めんどくさい六はオタクが自分を納得させるためだけに書いた忍.ミュ10弾のif(補足)長次の叫び声が聞こえたシーンから始まります。
昨夜の雨も止み、チームぴよこちゃんもきのこ岳へと再び進み始める。そんな中伊作の耳に誰かの叫び声が聞こえた。
「今何か聞こえなかった…?」
伊作は記憶の中にあるその声に同級生の一人だと思い至る。
「あの声は…長次!」
普段近くに寄らねば聞こえないほど静かに話す、あの中在家長次が大きな声を出すということに伊作は胸に一抹の不安を覚える。
「長次たちに何かあったのかもしれない」
「中在家先輩のいるチームに…、あのチームにはきり丸もいます。心配です…」
伊作の発言に同じクラスでいつも一緒にいる乱太郎やしんべヱが顔を曇らせた。二人の心配を晴らすためと留三郎は安心させようとする。
1357昨夜の雨も止み、チームぴよこちゃんもきのこ岳へと再び進み始める。そんな中伊作の耳に誰かの叫び声が聞こえた。
「今何か聞こえなかった…?」
伊作は記憶の中にあるその声に同級生の一人だと思い至る。
「あの声は…長次!」
普段近くに寄らねば聞こえないほど静かに話す、あの中在家長次が大きな声を出すということに伊作は胸に一抹の不安を覚える。
「長次たちに何かあったのかもしれない」
「中在家先輩のいるチームに…、あのチームにはきり丸もいます。心配です…」
伊作の発言に同じクラスでいつも一緒にいる乱太郎やしんべヱが顔を曇らせた。二人の心配を晴らすためと留三郎は安心させようとする。
okeano413
DONE春日井お誕生日おめでとう2022.05.07
あたたかな食事。和やかにはずむ会話。ソファには、ここが我が城とばかりにくつろぐクーと、腹いっぱいになってすやすや眠るショコラ。招いてくださった羽佐間先生に、いの一番におめでとうを伝えてくれた来主。迎え入れてもらえた空間の、今日の主役は俺らしい。
リビングへ足を踏み入れて早々、覚えたてらしく音の外れたバースデーソングと、美羽ちゃんに借りたらしいクレヨンの成果を贈られて、おまけに紙の輪を結んだ首輪まで掛けられて。それらを与えてくれた、俺を会場へ誘い込んだ当人はずっと上機嫌に揺れている。
「きれいなごはんとー、主役の証とー、おめでとうの歌の次はねえ。おかあさんのケーキ! すごいよね、なにをお願いしてもぜーんぶきれいなの」
1262あたたかな食事。和やかにはずむ会話。ソファには、ここが我が城とばかりにくつろぐクーと、腹いっぱいになってすやすや眠るショコラ。招いてくださった羽佐間先生に、いの一番におめでとうを伝えてくれた来主。迎え入れてもらえた空間の、今日の主役は俺らしい。
リビングへ足を踏み入れて早々、覚えたてらしく音の外れたバースデーソングと、美羽ちゃんに借りたらしいクレヨンの成果を贈られて、おまけに紙の輪を結んだ首輪まで掛けられて。それらを与えてくれた、俺を会場へ誘い込んだ当人はずっと上機嫌に揺れている。
「きれいなごはんとー、主役の証とー、おめでとうの歌の次はねえ。おかあさんのケーキ! すごいよね、なにをお願いしてもぜーんぶきれいなの」
enokido_
DOODLEパーティーチャット聞いてると足立さん、というか大塚さんの演技が屋台骨だなぁとつよく感じる。春日くんが年下然として振舞える相手がいるのも嬉しいんだな~。ワンカップはたまに買って青空飲酒をします。saruzoou
DONE春日くんが炊飯器を買うだけの話炊飯器を買う話流氓の総帥を降り、春日一番とその仲間たちのアジトであるサバイバーの二階に趙天佑が転がり込んで数週間。
狭くて古い部屋も、日によって増えたり減ったりするメンバーも、薄い布団も建て付けの悪いトイレにもすぐ慣れて、ボディガードのいない生活は何も問題もなく、快適なくらいだ。
ひとつ問題があるとすれば、台所と食生活である。
台所自体は別にいい。古いがシンクも広いしお湯も出るし、ガスコンロも二口のちゃんとしたものだ。
だが、主にここで寝泊まりをしている春日とナンバはそこを台所として使ってもいない。
無造作に部屋の隅に置かれた段ボール箱にはカップ麺が詰め込んであり、各自好きな物を食べる。
朝からだ。
そうでなければコンビニのおにぎりや菓子パン、時には朝は何も食べないこともある。
4652狭くて古い部屋も、日によって増えたり減ったりするメンバーも、薄い布団も建て付けの悪いトイレにもすぐ慣れて、ボディガードのいない生活は何も問題もなく、快適なくらいだ。
ひとつ問題があるとすれば、台所と食生活である。
台所自体は別にいい。古いがシンクも広いしお湯も出るし、ガスコンロも二口のちゃんとしたものだ。
だが、主にここで寝泊まりをしている春日とナンバはそこを台所として使ってもいない。
無造作に部屋の隅に置かれた段ボール箱にはカップ麺が詰め込んであり、各自好きな物を食べる。
朝からだ。
そうでなければコンビニのおにぎりや菓子パン、時には朝は何も食べないこともある。
saruzoou
DONE春日くんの香水を買って思ったこと香水の話探している素材があるという春日に付き合い、趙は異人町のあちこちを半日かけて文字通り駆けずり回った。
流氓の総帥だった頃は、縄張りの問題もあって足を踏み入れたことのなかった場所にも行った。全てを知っていると思っていた町の全く知らなかった一面を知ることもあり、春日一番という男と一緒にいると退屈する暇がほとんどない。
お目当ての素材とやらが見つかったのは、とっぷりと日も暮れた時間になってこのことだった。
手近な店で簡単に食事を済ませ、バーで飲もうと話しながらサバイバーに戻ると、店内は今まで見たこともない程の盛況ぶりだった。
どこかの会社の送別会の二次会で流れてきたのか、団体客が店内を埋め尽くし、賑やかにカラオケに興じている。
2617流氓の総帥だった頃は、縄張りの問題もあって足を踏み入れたことのなかった場所にも行った。全てを知っていると思っていた町の全く知らなかった一面を知ることもあり、春日一番という男と一緒にいると退屈する暇がほとんどない。
お目当ての素材とやらが見つかったのは、とっぷりと日も暮れた時間になってこのことだった。
手近な店で簡単に食事を済ませ、バーで飲もうと話しながらサバイバーに戻ると、店内は今まで見たこともない程の盛況ぶりだった。
どこかの会社の送別会の二次会で流れてきたのか、団体客が店内を埋め尽くし、賑やかにカラオケに興じている。
00sunmoon
DONE # リプ来たキャラ4人でアンケとって1位のキャラは普通に描くけど残りの3人は我が性癖の餌食となります〇第一回
1位連子(17票) 2位セス(15票) 3位レスリー(10票) 4位鴟尾(8票)
罰ゲームはウェディングドレス、雑な女装、ネタトレス
〇第二回
1位春日(20票) 2位ギャレット(17票) 3位連子(10票) 4位チェイス(8票)
罰ゲームはバニーガール、パンイチ、水濡れ 8
enokido_
DOODLEもはやオンの行く末には発展的なことを何一つ期待していないんですが(コンシューマタイトル開発費の足しにしてくれ)、この街の住人編成で迎撃連勝してるのを確認する行為だけは楽しんでる。品田がパーティーに加入するには春日くんが勇者バットを捨てなくてはならない。 2enokido_
DOODLEPS2発売が2000年3月だったので春日くんは買ってないだろうなぁ。というかドラクエが好きなんであって特別ゲーマーというのでもないし。ミツの方がレースゲーとか格闘ゲーとか詳しそう。きりま そう@あくやさん
DOODLEカテゴリ分けするために別サイトから移設……しようと思ったら2~3頁目の元データがみつからない。どこいった??まぁいいや。春日さんが以蔵さん&新シンさん現パロ設定描いていいって言うので…('ω')
https://twitter.com/miposuga/status/1057250217567838208
新シンさんのメガネはPC作業用ブルーライトカット。先生は多分素人童貞(ひどい) 3
enokido_
DOODLE自分の髪が伸び散らかしていて早よ切りたいと思いつつ、春日くんと趙さんの中間くらいなので風呂上がりの想像がしやすい サバイバー2階の謎間取りとあのドアの奥にシャワーくらいは付いてるのか問題については調査と研究を続けていきたいと思います@lauren9899
MEMO人類x非人設定的若イチ....吧,目前只腦了春日的設定,bug大概有(?),但我不管了想到什麼就寫什麼的自嗨成份居多,看看明天生不生得出少主的設定qq【春日一番】
年齡420歲,本體為龍魚,既能化為水下之鯉,也能變為天上之龍。
但是並不怎麼喜歡幻化為龍,因為會消耗他較多體力,而且從龍變回人形時,頭髮會長至拖地,但是過一段時間就會慢慢恢復原樣,相較之下更常變為鯉魚。
情緒不穩時會不自覺露出龍角以及魚尾,儘管活了許久卻還是無法好好控制,
需要靠旁人提醒的地步才會發覺,對於這一點而言也是春日少有的煩惱之一。
在26年前(394歲)一個沒注意讓販賣份子抓住之際,被荒川真澄救下後,便提議想跟在他身邊行事,起初真澄非常反對,並且以:『非人之人不該隨便跟人類共處事。』的理由回絕後便離開現場(但其實只是希望他遠離人類好好活著)
結果在某一天的陰錯陽差之下,幫了真澄的兒子‧荒川真斗(16歲)一把,事後才得知原來真斗是他救命恩人的兒子,想著兒子行動不便,自己又沒辦法時常待在真斗身邊,於是接受了春日的再次提議,代替他陪在真斗的身旁打理瑣事。
395年齡420歲,本體為龍魚,既能化為水下之鯉,也能變為天上之龍。
但是並不怎麼喜歡幻化為龍,因為會消耗他較多體力,而且從龍變回人形時,頭髮會長至拖地,但是過一段時間就會慢慢恢復原樣,相較之下更常變為鯉魚。
情緒不穩時會不自覺露出龍角以及魚尾,儘管活了許久卻還是無法好好控制,
需要靠旁人提醒的地步才會發覺,對於這一點而言也是春日少有的煩惱之一。
在26年前(394歲)一個沒注意讓販賣份子抓住之際,被荒川真澄救下後,便提議想跟在他身邊行事,起初真澄非常反對,並且以:『非人之人不該隨便跟人類共處事。』的理由回絕後便離開現場(但其實只是希望他遠離人類好好活著)
結果在某一天的陰錯陽差之下,幫了真澄的兒子‧荒川真斗(16歲)一把,事後才得知原來真斗是他救命恩人的兒子,想著兒子行動不便,自己又沒辦法時常待在真斗身邊,於是接受了春日的再次提議,代替他陪在真斗的身旁打理瑣事。
maris
Deep Desireこれまで描いた立ち絵並び順
春原 小桃
橘 雪乃
茅原 彩人
布施 虎太郎
深作 仁
春日部 寛
春日部 千代子
嶋 智昭
露崎 小夜
花月 飛鳥
経堂 弥生
ブラウニー
ラルフ
ハイドレンジア
レオンハルト
リーマ
ラトン 17
deer_____v
DOODLEV6 groove 10.24 たまアリ(´ε` )春日部が産んだスーパースター、森田剛!
(仝_仝:)ウース、チース(ニヤニヤ)
(゚ー゚)昨日とちがう!昨日みたくやってよ!
クレヨンごうちゃん、全力で魅せてくれました
(´ε` )それではもう一度ご紹介しましょう…
(仝_仝:)キツイな もういいだろ
minato18_
DONE甲操/現パロ霊媒体質な春日井くんと、視えるけど払えない操ちゃん。
第四話
「ほんとは甘えたがりの君」
霊媒体質春日井くん 第四話 魔が差した。それ以外に言いようがない。
「くるす~」
「………」
すっかりできあがった状態で自分の腰に抱きついてくる恋人を見下ろしてため息を零す。
酔うとキス魔になる甲洋は、操がそれを知ってからというもの家で酒を飲まなくなった。これまでもそんなに飲んでいたわけではなかったが、授業やバイトで疲れた時に一缶くらい空けることはあった。
「もう来主に醜態を見せたくない」
どうして飲まないのかと聞いたら苦虫を百匹くらい噛み潰したような顔でそう返された。
別に醜態なんかじゃなかった、可愛かったよ、と言ったら三日程口を聞いてもらえなかった。そんなに嫌だったのだろうか。いつももっと情けない姿を見せてる癖に。
ポルターガイストで涙目になりながら自分に縋りついてくる様を思い返してくすくすと笑っていたら服がぐいっと引っ張られた。
2388「くるす~」
「………」
すっかりできあがった状態で自分の腰に抱きついてくる恋人を見下ろしてため息を零す。
酔うとキス魔になる甲洋は、操がそれを知ってからというもの家で酒を飲まなくなった。これまでもそんなに飲んでいたわけではなかったが、授業やバイトで疲れた時に一缶くらい空けることはあった。
「もう来主に醜態を見せたくない」
どうして飲まないのかと聞いたら苦虫を百匹くらい噛み潰したような顔でそう返された。
別に醜態なんかじゃなかった、可愛かったよ、と言ったら三日程口を聞いてもらえなかった。そんなに嫌だったのだろうか。いつももっと情けない姿を見せてる癖に。
ポルターガイストで涙目になりながら自分に縋りついてくる様を思い返してくすくすと笑っていたら服がぐいっと引っ張られた。
minato18_
DONE甲操/現パロ霊媒体質な春日井くんと、視えるけど払えない操ちゃん。
第三話
「求めるのはひとりだけ」
霊媒体質春日井くん 第三話『無事か?』
開口一番に飛んできた疑問に首を傾げると、今度は受話器の向こうから小さなため息が聞こえてきた。ついでに舌打ちも聞こえた気がするのだが気のせいだろうか。
『甲洋の奴、まだ帰っていないのだな』
「今日は飲み会で遅くなるって言ってたよ」
『だからって遅すぎるだろう』
呆れを含んだ言葉に時計を見ると21時――歩く幽霊ほいほいである甲洋の門限の時刻だった。
「しょうがないんじゃない? 甲洋が飲み会に参加するの珍しいし」
『………そうか。お前は初めてかもしれないな』
「え?」
『いや、何でもない。……健闘を祈る』
そんな会話を総士と交わしたのが2時間前。いくら何でも遅いので迎えに行こうと立ち上がったところで、狙ったかのようにチャイムが鳴った。用意しておいた片栗粉の袋を引っ掴んで扉に近づく。今日は一体何人ほいほいしてきたのかと、半ばわくわくとした心持ちで鍵を開けた。
2497開口一番に飛んできた疑問に首を傾げると、今度は受話器の向こうから小さなため息が聞こえてきた。ついでに舌打ちも聞こえた気がするのだが気のせいだろうか。
『甲洋の奴、まだ帰っていないのだな』
「今日は飲み会で遅くなるって言ってたよ」
『だからって遅すぎるだろう』
呆れを含んだ言葉に時計を見ると21時――歩く幽霊ほいほいである甲洋の門限の時刻だった。
「しょうがないんじゃない? 甲洋が飲み会に参加するの珍しいし」
『………そうか。お前は初めてかもしれないな』
「え?」
『いや、何でもない。……健闘を祈る』
そんな会話を総士と交わしたのが2時間前。いくら何でも遅いので迎えに行こうと立ち上がったところで、狙ったかのようにチャイムが鳴った。用意しておいた片栗粉の袋を引っ掴んで扉に近づく。今日は一体何人ほいほいしてきたのかと、半ばわくわくとした心持ちで鍵を開けた。
minato18_
DONE甲操/現パロ霊媒体質な春日井くんと、視えるけど払えない操ちゃん。
第二話
「俺のもの」
霊媒体質春日井くん 第二話 しまった。またやってしまった。
満月に照らされた歩道橋の真ん中で立ち尽くし、春日井甲洋は己の迂闊さを呪った。
季節柄、至る所で怖い話を耳にする。バイト先も例に漏れず、休憩室で同僚たちが最近仕入れてきた怖い話を披露し合っていた。「怖い話は霊を呼ぶ、そういう場からは速やかに立ち去れ」と総士から耳にタコができるほど言われているので、いつも適当に言い訳をしてさっさと帰っていた。だが、話題に上がっていたのがアパートのすぐ近くにある歩道橋だったため、思わず足を止めてしまったのだ。
「雨の夜にその歩道橋を通ると、全身ずぶ濡れの女にあの世に連れてかれるんだって」
何でもその幽霊は、大雨が降る夜に足を滑らせ、歩道橋から落ちてしまったらしい。
2074満月に照らされた歩道橋の真ん中で立ち尽くし、春日井甲洋は己の迂闊さを呪った。
季節柄、至る所で怖い話を耳にする。バイト先も例に漏れず、休憩室で同僚たちが最近仕入れてきた怖い話を披露し合っていた。「怖い話は霊を呼ぶ、そういう場からは速やかに立ち去れ」と総士から耳にタコができるほど言われているので、いつも適当に言い訳をしてさっさと帰っていた。だが、話題に上がっていたのがアパートのすぐ近くにある歩道橋だったため、思わず足を止めてしまったのだ。
「雨の夜にその歩道橋を通ると、全身ずぶ濡れの女にあの世に連れてかれるんだって」
何でもその幽霊は、大雨が降る夜に足を滑らせ、歩道橋から落ちてしまったらしい。
minato18_
DONE甲操/現パロ霊媒体質な春日井くんと、視えるけど払えない操ちゃん。
第一話
「白けりゃいいってもんじゃない」
霊媒体質春日井くん 第一話「しまったなぁ…」
夜道をひとり小走りで駆け抜けながら、春日井甲洋はため息を吐いた。
シフトに空いた穴を埋めるため急遽バイトが延長になった。元々20時までの予定だったのが今や間も無く日付変更という時刻。
夏だというのに寒気がして、思わず足を止めそうになる。いけない、こういうときに足を止めたり振り返るのは確実に"フラグ"になってしまう。
「早く帰ろ……」
言い聞かせるように呟いて速度をあげた。
甲洋は俗に言う霊媒体質の持ち主だ。霊にとても憑かれやすく、幼馴染みで除霊師の皆城総士曰く『歩く幽霊ほいほい』らしい。なんだその商品名みたいなネーミングはと抗議したら「肩に乗せた連中をどうにかしてから言うんだな」と言われてしまった。
1486夜道をひとり小走りで駆け抜けながら、春日井甲洋はため息を吐いた。
シフトに空いた穴を埋めるため急遽バイトが延長になった。元々20時までの予定だったのが今や間も無く日付変更という時刻。
夏だというのに寒気がして、思わず足を止めそうになる。いけない、こういうときに足を止めたり振り返るのは確実に"フラグ"になってしまう。
「早く帰ろ……」
言い聞かせるように呟いて速度をあげた。
甲洋は俗に言う霊媒体質の持ち主だ。霊にとても憑かれやすく、幼馴染みで除霊師の皆城総士曰く『歩く幽霊ほいほい』らしい。なんだその商品名みたいなネーミングはと抗議したら「肩に乗せた連中をどうにかしてから言うんだな」と言われてしまった。