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    おにショタ

    yu__2020

    MAIKINGブラボパロなイドアズ。
    イメージ的には聖堂街辺りをうろついてエミーリアに向かう所辺りですー。ゲーム内容語はあまり使ってないので知らない人でも多分大丈夫です。何故かアズがショタになりました。おにショタ風なイドアズ……???
    狩人達の夜明け双子の狩人
     
     その街は遙か遠く、海を越えた二人の住む国でも噂には聞いていた。曰く、独特で発達した医療によって普通ならば治らない病すらも治すという医療の街。
     しかし場所は知らず。
     もとより求めていたわけでは無かった二人はその場所へ行くことなど無いと思っていた。

    「皮肉なものですね」
     扱うには大きすぎる鎚を石畳の上に置き、一汗かいたにしては涼しい顔をしてジェイドとは呟く。辺りには頭部が砕けて潰れた、人間というには奇怪な生き物の死体が転がっている。
    「なにがー?」
     自分の背と同じくらいの柄の長さを持つ斧を豪快に振り回し、襲ってきたそれを切り裂いて、フロイドが振り返る。
     独特の意匠と、近隣でも見かけるタイプの家々と少し変わった形の教会。整備された水道設備すらも見受けられ、文明の匂いがするただ中だというのに、二人の立つ場所は毛に覆われた人間と言って良いのか分からない者達の死体が転がっていた。
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    JjtGhs

    MAIKINGぱろ五伏をちまちま書いている
    伝統芸能の当主五とねぐれくとされためぐ
    ブルーホールのような瞳をした子供が、どんな過程で絶望や諦観を宿すに至ったのか。
    はじめは、純粋な興味と好奇心だった。
    けれどいまは、深淵からすくいあげたいと、半ば本気で願ってやまない。

    日本の伝統芸能を継承する家に生まれた五条は、物心がつく頃にはすでに初舞台を踏んでいた。
    日夜厳しい稽古に耐え、表では天才ともてはやされる日々のなかで歪んだ性格を知る者はそう多くない。
    誰にだって表裏はあるものだろう、と静かに微笑み、五条の歪みを肯定してくれた親友がいなければ、今ごろもっと歪んだ大人になっていた。
    家を継ぎ、襲名披露も終えてようやく訪れたわずかな休みを利用し、五条は海まで車を走らせる。
    家が所有している別荘とは別に、由比ヶ浜近くの古民家を購入して以来、休みが取れるとそこへ向かう。
    家に縛られず、ただの五条悟という人間に戻れる気がするからだ。
    海沿いをドライブする時用に編集した洋楽のプレイリストを流しながら、時おり曲にあわせて口ずさんだりする時間は五条の心を慰めてくれる。
    梅雨の中休みだろうか、数日続いた雨も昨日止み、今日は快晴がひろがっていて海が太陽光を反射させ、きらきらと眩しく光ってい 2622