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    クロー

    kototo7777

    MOURNINGクロイン供養。支援CとBの間のクロードの思考。グリットちゃんは、ほぼ出ない。
    人を信用できていない頃のクロードは、どんなことでも疑ってかかっていたんじゃないかという話。(実際のところ、そこまでクロードは考えてなくて、もっと軽い気持ちでの会話かもしれませんが……)
    「もう少し柔らかくならないもんかねえ」

     ぷんすかと怒りながら去って行くイングリットの後ろ姿を見送りながらクロードは溜息をつく。彼女に説教を受けるのは何度目になるか。なんだって他学級の彼女にそこまで言われなきゃならないのか。突然現れたリーガン家の嫡子にして次期盟主。そんな自分に対し不振の目を向ける者、警戒する者は決して少なくない。しかし彼女は王国貴族だ。互いに直接的な利害はないように思えた。

    「何か目的があるってことか?調べてみるかね」

     王国貴族のガラテア家が自分を探る理由。主な貴族達の情報は頭に叩き込んでいるが、まだまだ自分が知らないことはたくさんあるだろう。きっとイングリットが自分に関わらなければならない理由があるはず……そう思った。利がないのに、わざわざ、あんな風に構ってくるなぞおかしいではないか、と。しかし、様々な伝手も使い調べたものの、特にこれといった有力情報は掴めなかった。
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