麿
POMFI_
MAIKINGちょい飽き。重い水心子の水さに!(?)後半はなかよしな水心子と清麿ꪔ̤̮♡内番も昼食も既に終わり、男士たちもそれぞれ自由に過ごし始めた頃。
今日は、近侍として彼女と共に事務仕事をしていた。休憩の時間を迎え、お茶やお茶請けを用意して彼女の部屋に持っていき、さて休憩しようと気をすこし緩めながら座布団に腰を落とした、その時だった。
「はい、これ」
「ん…?」
僕の隣に腰を落とした彼女の頬は、ほんのりと、一斤染を溶かしたような色に染まっている。
おとこの身を得ている自分とはまるで似つかない、しろく細い指でおずおずと差し出してきたものは、ひとつの封筒。可愛らしい大きさで、桜の花の柄が透明に刷られているのが分かった。差し出されている方の面には、「水心子へ」と、流れるような綺麗な文体で書かれていた。
1475今日は、近侍として彼女と共に事務仕事をしていた。休憩の時間を迎え、お茶やお茶請けを用意して彼女の部屋に持っていき、さて休憩しようと気をすこし緩めながら座布団に腰を落とした、その時だった。
「はい、これ」
「ん…?」
僕の隣に腰を落とした彼女の頬は、ほんのりと、一斤染を溶かしたような色に染まっている。
おとこの身を得ている自分とはまるで似つかない、しろく細い指でおずおずと差し出してきたものは、ひとつの封筒。可愛らしい大きさで、桜の花の柄が透明に刷られているのが分かった。差し出されている方の面には、「水心子へ」と、流れるような綺麗な文体で書かれていた。
りと創作垢
DONE恋刀である清麿が長期遠征に出ていて、日々寂しく思う水心子。そんな中、ふいに清麿から通信が入り、久しぶりの清麿の声に嬉しくなる水心子。でも、段々声だけでは物足りなくなってしまい…。R-15くらい? パス無しなので念のため閲覧注意です。 3646u2_wall
DOODLE・花と血と麿水ちゃんの小話・清麿くん視点、政府時代の回想的な妄想を含みます
・怪我や流血表現あり
・両片想い中だけどなんとなく距離は近い感じの二振です
「……痛」
任務帰りの夕暮れ時。
清麿は、不意に頬に感じた微かな痛みにその整った顔を僅かばかり歪めた。先の戦闘で何か顔を掠めたような気はしていたからそれが傷になったのだろうが、まあ大した損傷ではないから手入れするほどのものではないだろう。そう勝手に判断して、手入れ部屋には寄らずそのまま自室に戻ることにする。
下手に触れてしまったせいで手袋の指先が赤く染まってしまったことが少しだけ面倒だなと考えながら部屋に続く廊下を歩いていると、庭の方から風に吹かれて覚えのある香りが漂ってくることに気付いた。
(あれ、この匂い)
その気配に足を止めて庭の景色に目を向けると、小さな橙色の花をつけた木が見える。盛りは過ぎて幾らかの花は地面に落ちているが、その鮮やかな色は目に映る風景にまた別の彩りを添えている。
8199任務帰りの夕暮れ時。
清麿は、不意に頬に感じた微かな痛みにその整った顔を僅かばかり歪めた。先の戦闘で何か顔を掠めたような気はしていたからそれが傷になったのだろうが、まあ大した損傷ではないから手入れするほどのものではないだろう。そう勝手に判断して、手入れ部屋には寄らずそのまま自室に戻ることにする。
下手に触れてしまったせいで手袋の指先が赤く染まってしまったことが少しだけ面倒だなと考えながら部屋に続く廊下を歩いていると、庭の方から風に吹かれて覚えのある香りが漂ってくることに気付いた。
(あれ、この匂い)
その気配に足を止めて庭の景色に目を向けると、小さな橙色の花をつけた木が見える。盛りは過ぎて幾らかの花は地面に落ちているが、その鮮やかな色は目に映る風景にまた別の彩りを添えている。
ringofeb9
DOODLE夏ノ雪くにちょぎスピンオフ。きっとこういう物語もあったかもしれない。完全に後付け設定。2人を軍属にするかサナトリウムに入れるか悩んで後者を選びました。こういうの書いてみたいなっていう試し書きです。
昭和初期の設定なので現代にそぐわない表現や考えがありますが当時の時代背景を考慮した創作上のものですので悪しからずご了承ください。
君ノ記憶 学徒出陣の命が出されたのは昭和18年10月のことだった。大学生の水心子正秀も徴兵検査を受けて国のために戦う――はずだった。
「……診断に間違いは?」
窓から海が見える診察室でレントゲンのフィルムを睨む医者を見つめながら水心子は訊ねた。
「ないな。典型的な肺結核の所見だ」
カルテに万年筆を走らせながら金髪の医者は答えた。
「では、国のために私は戦えないということか」
「そうなるな。大人しくここで療養してもらうことになる」
「……」
水心子は俯いた。結核患者は徴兵の対象にはならないから命を賭して国のために戦うことは出来ない。
「そんな体で戦地に赴くと、あんたが結核を広めてしまう可能性がある。そうなるとこの国は戦力が大きく削られる」
3688「……診断に間違いは?」
窓から海が見える診察室でレントゲンのフィルムを睨む医者を見つめながら水心子は訊ねた。
「ないな。典型的な肺結核の所見だ」
カルテに万年筆を走らせながら金髪の医者は答えた。
「では、国のために私は戦えないということか」
「そうなるな。大人しくここで療養してもらうことになる」
「……」
水心子は俯いた。結核患者は徴兵の対象にはならないから命を賭して国のために戦うことは出来ない。
「そんな体で戦地に赴くと、あんたが結核を広めてしまう可能性がある。そうなるとこの国は戦力が大きく削られる」
慚愧マン
DOODLE熟女麿が最近のトレンドと聞いては筆をとるしかないッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!かわいいねッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(クソデカ大声)なつあき
DONE麿さに♀/ずっと傍にいると約束する小話。小さくも、愛は。 夕闇に染まりゆく黄昏時のとある日。小高い丘の上で菜の花畑を見つめる審神者の姿があった。時折吹くやわらかな夏の風が花弁をさらうと夕焼け空の向こうへ飛ばしていく。その様を審神者は、夕焼けの光に目を細めながら眺めていた。
「主」
「あら、こんばんは、清麿」
審神者の背に呼び掛けたのは、江戸三作が一振、源清麿だった。審神者の霊力に似た淡い藤色のかの刀は、審神者に近づくと「こんばんは、結構探したんだよ?」と微笑んだ。
「あらあら、ごめんなさい。何時もは書き置きするのだけど忘れていたわ」
「ふふっ、折角の休暇だからね。浮き足立つのもしょうがないよ」
とある本丸に影響を受けてかこの本丸も数日間の夏休みという休暇を設けていた。都サーバに繰り出して買い物を楽しむものもいれば、趣味に没頭するものや修行に励むものもいて個々に休暇を楽しんでいるようだった。
1228「主」
「あら、こんばんは、清麿」
審神者の背に呼び掛けたのは、江戸三作が一振、源清麿だった。審神者の霊力に似た淡い藤色のかの刀は、審神者に近づくと「こんばんは、結構探したんだよ?」と微笑んだ。
「あらあら、ごめんなさい。何時もは書き置きするのだけど忘れていたわ」
「ふふっ、折角の休暇だからね。浮き足立つのもしょうがないよ」
とある本丸に影響を受けてかこの本丸も数日間の夏休みという休暇を設けていた。都サーバに繰り出して買い物を楽しむものもいれば、趣味に没頭するものや修行に励むものもいて個々に休暇を楽しんでいるようだった。