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    まったり

    ksnkz02

    MEMO良いなと思った曲から連想した伏乙お話。
    卒業後のまったりした2人の雰囲気を出したかった。

    なんでもない日常をさ、つらつらと流れるように綴るお話に憧れる、ああいうの書きたかった。難しいね。
    さざなむ時間俺も憂太さんも高専を卒業して、彼は高専教師に、俺は呪術師になっていた。別々の生活が続いていく中で、寂しさや不安を埋め合わせるために、俺達は2人だけで過ごすための部屋を借りた。本当なら同棲したいところだが、とにかく俺も憂太さんも多忙を極めているから難しい。基本的に高専という組織を中心に動いている呪術師界隈だから、俺も高専内に用意された部屋で主に過ごしてはいるが、週に一度くらいはこの部屋に行けている。だけど、高専教師且つ呪術師という二足の草鞋を履くあの人は、月に一度でも時間が取れたら良いほうだ。おかげで憂太さんの私物は一向に増える気配がない。ここは憂太さんと俺の家なんだと実感するには、あの人の気配が無さ過ぎる。そうだ、任務に出向く度に、ご当地ゆるキャラキーホルダーを買い集めていると、憂太さんは言っていた。そのコレクションを今度部屋に並べてもらおう。あんま可愛いキャラいないし、あの人のゆるふわ可愛いはなかなか超えられないものじゃないな。ミゲルさんから毎年送りつけられる、アフリカの木彫りの人形は、かさばるしなんか怖いから遠慮してもらおう。
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    milk04coffee

    DONEセカイの少し不思議な話(リクエスト)
    セカイの不思議な、キラキラ綺麗な存在に囲まれて現実にいるときより少しまったりしている二人

    まったりしすぎて寝てしまいました。
    大変遅くなったもの。申し訳ありませんでした…!
    2021-11-07
    その想いはまだ、曖昧なまま 想いの曲を再生してセカイへと訪れたのは、夕飯時を少し過ぎ、そろそろ眠る準備でもしようかという時刻だった。特に誰かと何か約束していたわけでもなければ、相談があるわけでもない。少し落ち着いて考え事をしたかったというだけだ。リビングの音が筒抜けの自室はひっそりと思考に耽るにはあまり向かないものだから、セカイの隅でも借りようと考えたのである。
     考え事というのは、ほんのちょっとしたことだ。最近心の内側を擽られるような、なんだかそわそわと落ち着かなくなる感じがすることがあって──そしてそれが落ち着かないだけではなくて奇妙な心地よさを伴っているのが不思議で、その感覚をゆっくり見つめてみたくなったのだ。
     静かな自室から賑やかなセカイへと移動して辺りを見渡すと、はしゃぎながら戯れるぬいぐるみたちが遠目に見えて、思わず頬を緩める。現実世界は夜を迎えていても、ここの住民はまだまだ元気らしい。
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