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    膝枕

    Norskskogkatta

    PASTさにちょも

    審神者の疲労具合を察知して膝枕してくれるちょもさん
    飄々としてい人を食ったような言動をする。この本丸の審神者は言ってしまえば善人とは言えない性格だった。
    「小鳥、少しいいか」
    「なに」
     端末から目を離さず返事をする審神者に仕方が無いと肩をすくめ、山鳥毛は強硬手段に出ることにした。
    「うお!?」
     抱き寄せ、畳の上に投げ出した太股の上に審神者の頭をのせる。ポカリと口を開けて間抜け面をさらす様に珍しさを感じ、少しの優越感に浸る。
    「顔色が悪い。少し休んだ方がいいと思うぞ」
    「……今まで誰にも気づかれなかったんだが」
     そうだろうなと知らずうちにため息が出た。
     山鳥毛がこの本丸にやってくるまで近侍は持ち回りでこなし、新入りが来れば教育期間として一定期間近侍を務める。だからこそほとんどのものが端末の取り扱いなどに不自由はしていないのだが、そのかわりに審神者の体調の変化に気づけるものは少ない。
    「長く見ていれば小鳥の疲労具合なども見抜けるようにはなるさ」 
     サングラスを外しささやくと、観念したように長く息を吐き出した審神者がぐりぐりと後頭部を太股に押しつける。こそばゆい思いをしながらも動かずに観察すると、審神者の眉間に皺が寄っている。
    「や 1357

    rubbish0514

    CAN’T MAKEエンド後に膝枕する夜十短文。漫画で描こうと思ったけど表情が難しすぎて諦めたやつ
     ある朝のことです。
     自分は十郎の頭を膝に乗せ、手慰みにその前髪を弄んでおりました。
     まだ整髪料で整えられていない黒髪はさらさらと零れ、射し込む陽の光で、蛍光灯の下とはまた違った色合いを見せます。
     瑠璃。新緑。紅。――青。その隙間から、漆黒の瞳がこちらを見上げました。
    「……夜美」
     十郎が自分の名を呼びます。揺れる視線がふいと逸らされ、形の良い唇をもじもじと動かします。
    「あまり見ないでくれ」
     その表情は常と変わりませんが、頬が僅かに色づいておりました。どうやら照れていらっしゃるご様子です。
    「なにを今更」
     以前も時折こうしていたことを思い出します。その折は――気が弱っていたこともありましょうが――大人しく収まっていらしたというのに。
    「そんな顔をしていたことはなかった」
    「そんな顔とは?」
    「君が、」
     十郎は何かを言いかけて躊躇い、再び口を閉ざしてしまいます。下唇を口の中に隠し、眉を顰め。ついには左腕で目元を覆ってしまわれました。
     彼が何を言いたいかはわかっています。かつて十郎へ見せまいとしていた愛着は、もう隠す必要はなくなりました。ただ愛おしいと、可愛らしいと思 637