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    現代パロディの略称。

    tono_bd

    DOODLE同級生の中で一番初体験が早かったのが生徒会長だったら良いな……って思いながら書きました。
    スペースに集まった人全員「夏の現代学パロ」というお題で一週間で作り上げるという鬼畜企画でした。
    私が考える「現代学パロ」はこれだ!!って言い切るつもりで出します。
    どう見ても社会人パロとかは言わない約束。
    ノスタルジーが見せる 夏休みを失って二年が経った。
     手元で弾けている生ビールの泡のように、パチパチと僅かな音を立てて消えていく。気付いたら無くなっているような二年だった。社会に出れば時の流れは変わるのだという言葉の信憑性を疑った時期もあったが、自分がその立場に立ってはじめて理解出来るものだ。
     ノスタルジーが生み出す感傷だろう、自分らしくないなと思いながらジョッキを傾ける。
     同窓会なんて自分には縁の無いものだとファウストは思っていた。誘う友人もいないし、誘われるような人柄では無いと自覚している。それなのに今この場にいるということは、認識が間違っていたという事だろうか。今日の事を報せてくれた淡い空色の髪をした友人は目立つ事も面倒事も厭うきらいがある。そんな彼が声をかけてくれたのは、単に僕がのけ者にされないよう気を遣ったのか、巻き添えを探していたのだろう。
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    inmfog

    MAIKING動植物の調査・保護を行うゼルダと現地ガイドリンクの話。
    最後の1人になる寂しさとか、人が何かを選択する時の心の計れなさ、言葉の不確かさみたいなものを書きたくて……続編前に自分の性癖だけを追求して書いてたんですが、楽しいところに辿り着く前に続編発売がきてしまいこのまま放置しそうなので一旦供養。全体の3分の1くらいのとこで止まってます……
    失われるものたちへ八月の終わりにその地域に向かったのは、そこでしか観察されないという動植物の調査のためだ。やや緯度の高いその国は、短い夏を終えようとしているところだった。空港に降り立つと、乾いた風で景色が白っぽく煙って見える。
    ここから電車で40分かけて市内に移動し、さらにバスで4時間半走ったところが、今日の目的地だ。長時間のフライトを終えた身体は、筋肉が凝り固まって多少の疲労を感じている。しかし、観光に来たわけではないのでゆっくりする時間はなかった。目的地に向かうバスは1日おきにこの街と目的地を往復している。乗車を予定している便を逃すと面倒だから、急がなければならない。それでも足取りが重くならないどころか、浮足立ってすらいるのは、今回の調査を心待ちにしていたからだ。
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