Do not Repost・東龍
DOODLEお題【育てる】で、ハムになりたいギン君。こちらにあるのは後日談になります。passは【オージュの好物】。
本体の小説(?)は下リンクにて。
◆エブリスタ(テキスト)
→https://estar.jp/novels/26294047 3
Do not Repost・東龍
DONEサイト時代から放置していたG×K小説、むりくり完成。◆画像版:https://galleria.emotionflow.com/45784/713438.html
【※BL】べそ泣きG様、今日も元気「Kちゃぁぁぁぁ~~~ん! どこぉ~~???」
約180cmの高身長・整った顔立ち・サラサラの金髪をなびかせながら、南魔界魔王G・Sdが前記した豊富なイケメン要素を台無しにするが如く、子供のようにベソベソしながら城中を闊歩する。
トランクスパンツ・前開き全開の薄いコートを羽織っただけ・サンダル履きの姿でパタパタヒラヒラと、魔王の威厳ゼロで闊歩する。
「ねぇ、Kちゃん知らない?」
従者らにそう訊いてまわるが、誰からも「知りません」としか返ってこず、その度にGは「知ってろし! バカァァァ!!」と従者らを殴っていく。
従者の1人であるJgが、オドオドしながら「また外出したのでは?」とGに訊ねる。
「だって、この前4日間の外出をして『じゃあ、今度はボクのそばに2日はいてね』って、約束した、のにっ。手足を鎖でつないどいたのに、一体どうやって逃げ出して……あひゅん」
2686約180cmの高身長・整った顔立ち・サラサラの金髪をなびかせながら、南魔界魔王G・Sdが前記した豊富なイケメン要素を台無しにするが如く、子供のようにベソベソしながら城中を闊歩する。
トランクスパンツ・前開き全開の薄いコートを羽織っただけ・サンダル履きの姿でパタパタヒラヒラと、魔王の威厳ゼロで闊歩する。
「ねぇ、Kちゃん知らない?」
従者らにそう訊いてまわるが、誰からも「知りません」としか返ってこず、その度にGは「知ってろし! バカァァァ!!」と従者らを殴っていく。
従者の1人であるJgが、オドオドしながら「また外出したのでは?」とGに訊ねる。
「だって、この前4日間の外出をして『じゃあ、今度はボクのそばに2日はいてね』って、約束した、のにっ。手足を鎖でつないどいたのに、一体どうやって逃げ出して……あひゅん」
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DOODLEちょっとしたこと髪の毛 休日の昼時。カーテンから太陽の輝きが漏れている。それでもお構いなしにベッドの上でだらだら過ごす。
髪を引っ張られる感覚で脳が覚醒する。そんなことをする犯人は、今私に背中を向けながら、私の左腕の中に収まっている彼女だ。髪の束を作っては筆のように空中をなぞり、かと思えば、バラバラとその束を広げている。なにが楽しいのか、かれこれ何十分も続けている。
「それ、楽しい?」
上になっている右腕で抱きしめながら声をかける。
「ん?起きたの?」
彼女は手を止めて、こちらを向こうともぞもぞ動く。それを察して、抱きしめた腕の力を緩める。
「うん。おはよ」
「おはよ」
柔らかい笑顔を向けこちらを見つめたまま、抱きしめ返される。すると、私の後ろに伸ばした彼女の手が、再び髪をつかみ始める。
1923髪を引っ張られる感覚で脳が覚醒する。そんなことをする犯人は、今私に背中を向けながら、私の左腕の中に収まっている彼女だ。髪の束を作っては筆のように空中をなぞり、かと思えば、バラバラとその束を広げている。なにが楽しいのか、かれこれ何十分も続けている。
「それ、楽しい?」
上になっている右腕で抱きしめながら声をかける。
「ん?起きたの?」
彼女は手を止めて、こちらを向こうともぞもぞ動く。それを察して、抱きしめた腕の力を緩める。
「うん。おはよ」
「おはよ」
柔らかい笑顔を向けこちらを見つめたまま、抱きしめ返される。すると、私の後ろに伸ばした彼女の手が、再び髪をつかみ始める。
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DONE改行無しな配慮ゼロで置いてます。画像版とイラスト付
→https://galleria.emotionflow.com/45784/711328.html
大食い大会に出るKさん(2015年作の未完成を今更終わらせてみる Bは激怒した。
たまたま寄った街での買い出し中に、こんなポスターがあちこちに貼られているのを見たからだ。
《今日のお昼頃! 大食い大会開催! 参加者さま大募集! 興味のある人は街の中央広場へレッツラゴー!! 豪華景品もあるよ!》
中央広場に行ってみると、そこには大舞台が設置されており『大食い大会!』という看板やら何やらの飾り付けのために、多数の人で賑わっていた。
Bは今すぐにでも大舞台の上に上がって、誰か適当にスタッフをめった打ちにしながら「食い物で、遊ぶんじゃねぇ」と叫び散らしたい衝動に駆られたが、Bはそんなに軽はずみな行動をするほど幼稚ではなかった。
深呼吸をして、荒らぶる気持ちを落ち着かせてから「くっだらねー……」と、ぼそりと吐き捨てた。
12218たまたま寄った街での買い出し中に、こんなポスターがあちこちに貼られているのを見たからだ。
《今日のお昼頃! 大食い大会開催! 参加者さま大募集! 興味のある人は街の中央広場へレッツラゴー!! 豪華景品もあるよ!》
中央広場に行ってみると、そこには大舞台が設置されており『大食い大会!』という看板やら何やらの飾り付けのために、多数の人で賑わっていた。
Bは今すぐにでも大舞台の上に上がって、誰か適当にスタッフをめった打ちにしながら「食い物で、遊ぶんじゃねぇ」と叫び散らしたい衝動に駆られたが、Bはそんなに軽はずみな行動をするほど幼稚ではなかった。
深呼吸をして、荒らぶる気持ちを落ち着かせてから「くっだらねー……」と、ぼそりと吐き捨てた。
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DOODLEはじめて投稿ちょっとしたこと
つうかん「店変えよう」
そう言われて、今まで飲んでいた居酒屋を出る。
次はどんな場所に連れて行ってくれるのだろうか。まだ一緒に居られることに舞い上がる。
講義で知り合い、「もっと知りたいから、今度ご飯に行こう」なんていわれて今日。会って2回目のよく知りもしない相手。唯一知っていることは、やたらフレンドリーで優しい笑顔を向ける人ということ。自分のことに必死で、他人とは距離をとりすぎて友人と呼べる人はいない。友達になれるかななんていう期待が騒ぐ。
近くに停まっていたタクシーに乗り込む。
男は聞き慣れない言葉を運転手に伝え、車は動きだした。
しばらくすると今度はコンビニ寄って欲しいなんて注文を運転手に伝える。
2016そう言われて、今まで飲んでいた居酒屋を出る。
次はどんな場所に連れて行ってくれるのだろうか。まだ一緒に居られることに舞い上がる。
講義で知り合い、「もっと知りたいから、今度ご飯に行こう」なんていわれて今日。会って2回目のよく知りもしない相手。唯一知っていることは、やたらフレンドリーで優しい笑顔を向ける人ということ。自分のことに必死で、他人とは距離をとりすぎて友人と呼べる人はいない。友達になれるかななんていう期待が騒ぐ。
近くに停まっていたタクシーに乗り込む。
男は聞き慣れない言葉を運転手に伝え、車は動きだした。
しばらくすると今度はコンビニ寄って欲しいなんて注文を運転手に伝える。
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DONEお題【切ない・1000文字ショート】ナニモ ナイ ワタシ「自己愛性パーソナリティー障害?」
「はい、あなたには『己』というものがありません」
先生が、にこやかに意味不明な事を言う。
「どういう事ですか?」
「例えば、あなたの今の”きゃるるん”と可愛い、ラブリーチャーミーなフワフワした服装……こちらをご覧下さい」
先生が、一人の女性が写った写真を見せてくる。
写真の女は、私の髪型や服装と似たような雰囲気だった。私は思わず「何ですか、この人……私の真似でもしているのでしょうか」と呟いた。
「いえ、逆ですよ」
「?」
「“あなたが”、この方の服装や持ち物を真似してるんです」
驚いて、先生の目を見る。
「逐一、この方の真似をしているのはあなたです」
意味がわからなかった。戸惑う私を尻目に先生が言葉を続ける。
999「はい、あなたには『己』というものがありません」
先生が、にこやかに意味不明な事を言う。
「どういう事ですか?」
「例えば、あなたの今の”きゃるるん”と可愛い、ラブリーチャーミーなフワフワした服装……こちらをご覧下さい」
先生が、一人の女性が写った写真を見せてくる。
写真の女は、私の髪型や服装と似たような雰囲気だった。私は思わず「何ですか、この人……私の真似でもしているのでしょうか」と呟いた。
「いえ、逆ですよ」
「?」
「“あなたが”、この方の服装や持ち物を真似してるんです」
驚いて、先生の目を見る。
「逐一、この方の真似をしているのはあなたです」
意味がわからなかった。戸惑う私を尻目に先生が言葉を続ける。
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DONE『ギン君が幼少期に作った絵本の内容』というテイの話。もう少し平仮名を増やせばよかったなと。まぁまぁ子供っぽく、ギン君っぽく作れたかなぁという。
もしかしたら作中で使うかもなので、ネタバレしたくない人はスルーで。
パスは【幼少期のギンが日直日誌に書いた生き物、を日本語でローマ字で(例えば『犬』なら『inu』みたいな。『dog』じゃないよ的な)】 1376
Hi20593351
MAIKINGちょっとホラー気味。R-18の練習に書いていたけど気恥ずかしくなって断念した作品。だから。エロはほぼない。一応、ワンクッション置いてます。僕って言っている時が過去で俺って言っている時が現在です。 1947
そよよ🐾@Xfolioへ移行
INFOpixivにて創作小説を投稿しました✨これまで頭の中で練っていた世界をこの度小説にしました。
現在は序章~1話目まで更新。
普段は絵描きなので挿絵あります。これからどんどん増やす予定。
不定期ではありますが更新していきます。
お時間に余裕のある時に遊びに来て下さいな🏠
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20019672
Do not Repost・東龍
DONE後でギャレにも画像版と挿絵付きを作成するけど、まずは字だけのをUP。お題【相棒】を、南魔界のJgとハラダで料理してみた。この二人がメインだなんて、新鮮で面白かったです(作文)。冒頭はアレよ。メロスよ。
JとG様の出会いの件は、漫画ハックにでもありますぅ。
南魔界のハラダさん Jは激怒した。
必ず、かの飽食終日な同僚の根性を叩き直さねばならぬと決意した。
「"難読書物"と"判読可能な書物"の分別作業、全ッ然終わってないじゃないですか!」
Jがハラダという後輩に頼んでおいた事務作業は、三時間経っても遅々として進んでいなかった。当のハラダは、普段は温厚なJが珍しく激昂しているというのに相変わらずの端正な顔の無表情を崩さない。ドライマンゴーをムチャムチャ食べる手も口も止めなかった。
「いえいえ、Jさん。そもそも"難読書物"と"判読可能な書物"の比較が難しいんですよ、コレ。少し考えれば読めるようなのもありますし」
6419必ず、かの飽食終日な同僚の根性を叩き直さねばならぬと決意した。
「"難読書物"と"判読可能な書物"の分別作業、全ッ然終わってないじゃないですか!」
Jがハラダという後輩に頼んでおいた事務作業は、三時間経っても遅々として進んでいなかった。当のハラダは、普段は温厚なJが珍しく激昂しているというのに相変わらずの端正な顔の無表情を崩さない。ドライマンゴーをムチャムチャ食べる手も口も止めなかった。
「いえいえ、Jさん。そもそも"難読書物"と"判読可能な書物"の比較が難しいんですよ、コレ。少し考えれば読めるようなのもありますし」
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DONEお題【桜】であって【毛虫】ではないはずなのに……おかしいな。後日、ギャレリアに画像版置くじょ。
桜にわいた毛虫を拾う黒部と浮風「黒部ぇ、この子も追加ぁ」
浮風さんがトングで新たな子……何かよくわからない黒い毛虫をつまんで持ってきた。
「ふわぁ、ひっ、うぁっ……」
僕は未だに慣れないその毛虫を見ないようにしつつ、その毛虫が大量に入っている半透明のビニール袋……の中も見ないようにしつつそのビニール袋を開け、新たな子を迎え入れる。
地獄か。好きな子との課外活動で嬉しくはあるが、何だこの地獄活動は。
葉桜生い茂った立派な桜の木陰からこぼれる初夏のうららかな陽射しの中、僕はおぞましいもの……毛虫が詰まったビニール袋の口を握りしめていた。
その手の力を抜こうものなら、そのおぞましいそれらが這い上がってくるので必死に力を込めて締め続けた。
4571浮風さんがトングで新たな子……何かよくわからない黒い毛虫をつまんで持ってきた。
「ふわぁ、ひっ、うぁっ……」
僕は未だに慣れないその毛虫を見ないようにしつつ、その毛虫が大量に入っている半透明のビニール袋……の中も見ないようにしつつそのビニール袋を開け、新たな子を迎え入れる。
地獄か。好きな子との課外活動で嬉しくはあるが、何だこの地獄活動は。
葉桜生い茂った立派な桜の木陰からこぼれる初夏のうららかな陽射しの中、僕はおぞましいもの……毛虫が詰まったビニール袋の口を握りしめていた。
その手の力を抜こうものなら、そのおぞましいそれらが這い上がってくるので必死に力を込めて締め続けた。
Do not Repost・東龍
TRAININGそういや、ポピの文投稿はやった事なかったのでお試しに。※余談ですが、画像版(例のメーカー)はギャレ:https://galleria.emotionflow.com/45784/549398.html
お題【見ていて】(病室が暇だから、見舞いに来ていたイケメンなだけの同居人のツラ見るだけ)「暇ならさ、麗しい俺の顔でも見ていればいいんじゃなかろうか?」
昨今の若手俳優ばりに整った顔立ちのニートクズ同居人・魅上が爽やかな微笑みをオレにかました。
つい先日、鳶職の仕事をしているオレはうっかりミスで足を滑らせて3階くらいの高さの足場から落ちた。
幸い、下の土が柔らかかったので命に別状はないが右足を軽く骨折した……? から、今現在入院しているのだと、思う。
何故に疑問形なのかというと、診てくれた医者がそんな見目麗しくなかったので、オレがあまり診断を聞く気にならなかったからだ。
オレは男女生物動物問わず、自分が気に入ったデザインとスタイルのもの以外をどうも視界や耳から除去してしまう癖がある。
2452昨今の若手俳優ばりに整った顔立ちのニートクズ同居人・魅上が爽やかな微笑みをオレにかました。
つい先日、鳶職の仕事をしているオレはうっかりミスで足を滑らせて3階くらいの高さの足場から落ちた。
幸い、下の土が柔らかかったので命に別状はないが右足を軽く骨折した……? から、今現在入院しているのだと、思う。
何故に疑問形なのかというと、診てくれた医者がそんな見目麗しくなかったので、オレがあまり診断を聞く気にならなかったからだ。
オレは男女生物動物問わず、自分が気に入ったデザインとスタイルのもの以外をどうも視界や耳から除去してしまう癖がある。
あるぱ
DONE一次創作/誕生日になると別れた彼女からハガキが送られてくる男の真夜中午前三時(BLではない)誕生日効果って知ってる? 誕生日には死亡する確率が上がるらしい。そう言っていたのは倫子で倫子は五年前俺が付き合っていた女で、俺と別れたあとはドイツで暮らしている。ドイツのシュヴァルツヴァルトとかいう広大な森のなかにある都市で働いているそうで、時々送られてくるポストカードにはいつも真っ黒な森の写真が印刷されている。思い出してもおかしな女だった。とにかく洋服の趣味は普通とはかけ離れていて、その上言うことが突飛だ。真夏にスキーをしたいといい、その足で実際南半球にスキーをしにいくような女だった。平凡な俺に付き合いきれるわけもなかった。
コンビニの前の自動販売機はなぜかだいたい売り切れていて、冷たいブラックコーヒーしかない。俺は舌打ちしながら硬貨を投入してボタンを押す。いつもコンビニで買えばいいのに、出てから気がつくのでまたレジに並ぶのが億劫になってしまう。俺はカフェオレ党なのに。
2673コンビニの前の自動販売機はなぜかだいたい売り切れていて、冷たいブラックコーヒーしかない。俺は舌打ちしながら硬貨を投入してボタンを押す。いつもコンビニで買えばいいのに、出てから気がつくのでまたレジに並ぶのが億劫になってしまう。俺はカフェオレ党なのに。
うらひと
PAST狐面の話過去作
027: 2018/09/22 「マスク」「……もう少し顔を隠すか?」
「ん、いや、これが良いや」
白い和服、紺の袴を履いて、模造刀を下げる初恵。
コスプレ用の撮影スタジオで、左手で狐面を持ち顔を覗かせる。
美月がカメラを持って真剣に写真に収める。
ちなみに、撮影スタジオに来たのは単に陽介の誘いと、美月も資料に欲しいとカメラを持ってきたからだった。
京子は女の子っぽい格好をさせられるかもと欠席、盾は店番。
「稲荷神社じゃないけど、森宮神社でやったら雰囲気出るか?」
510「ん、いや、これが良いや」
白い和服、紺の袴を履いて、模造刀を下げる初恵。
コスプレ用の撮影スタジオで、左手で狐面を持ち顔を覗かせる。
美月がカメラを持って真剣に写真に収める。
ちなみに、撮影スタジオに来たのは単に陽介の誘いと、美月も資料に欲しいとカメラを持ってきたからだった。
京子は女の子っぽい格好をさせられるかもと欠席、盾は店番。
「稲荷神社じゃないけど、森宮神社でやったら雰囲気出るか?」
あるぱ
MOURNINGちょっと前にリハビリで書いた創作/作中のエノシマは架空です心の穴、埋めます 見慣れぬ看板に立ち止まった。
心に空いた穴、お埋めします。
緊急事態宣言のあと、ひとりでふらりとやってきた江ノ島は、観光客が少なくて、いくつかの店は閉まっていた。だらりと階段を登り、足のむくままに細い脇道を入る。ざらざらと波の音がする。
黒い猫が横切ったあとをついて行くと、そんな看板があった。
またひとつ、細道に入る。左右を建物に挟まれた、道と言うよりたぶん建物の裏口に通じていたりする通路のようにみえた。看板の矢印を辿ると、小さな駐車場――せいぜい軽自動車が停められるほどのスペースだが、そもそも車が入れるような場所ではない――に、ゴザが広げられてそこには男が座っていた。
丸いサングラスにチューリップ帽の、いかにも怪しい男だ。彼は細い顎を持ち上げて、私を見上げた。
1961心に空いた穴、お埋めします。
緊急事態宣言のあと、ひとりでふらりとやってきた江ノ島は、観光客が少なくて、いくつかの店は閉まっていた。だらりと階段を登り、足のむくままに細い脇道を入る。ざらざらと波の音がする。
黒い猫が横切ったあとをついて行くと、そんな看板があった。
またひとつ、細道に入る。左右を建物に挟まれた、道と言うよりたぶん建物の裏口に通じていたりする通路のようにみえた。看板の矢印を辿ると、小さな駐車場――せいぜい軽自動車が停められるほどのスペースだが、そもそも車が入れるような場所ではない――に、ゴザが広げられてそこには男が座っていた。
丸いサングラスにチューリップ帽の、いかにも怪しい男だ。彼は細い顎を持ち上げて、私を見上げた。
あるぱ
TRAINING寝る前の即興トレーニングで書いたやつです/35分/お題:穢された豪雨 文字数:1589字 /異聞ノア 光あれ。
彼はまずそういったらしい。私は膝を抱えて表でごうごうとたちあがる高波の唸りをじいと聞いていた。船内は静まり返っているが、生き物が呼吸する音が、その心音が、じわじわと暗闇に滲んでいる。不思議と、中の誰も口を開こうとはしなかった。ただ時々何かを諦めたようなため息が、誰ともしれずにこぼれる。私は膝に顔を埋め耳を塞いだ。身動ぎをすると、隣で小さくなっていたインパラが迷惑そうに瞼を持ち上げて私を見たが私は気が付かないふりをする。
光あれとかの人はいったそうだがここに光はない。夜もずいぶん長く続いている気がする。最初はただ、スコールのように激しい雨だったが、いつの間にかこの雨は世界を覆い、大地は海になった。
1586彼はまずそういったらしい。私は膝を抱えて表でごうごうとたちあがる高波の唸りをじいと聞いていた。船内は静まり返っているが、生き物が呼吸する音が、その心音が、じわじわと暗闇に滲んでいる。不思議と、中の誰も口を開こうとはしなかった。ただ時々何かを諦めたようなため息が、誰ともしれずにこぼれる。私は膝に顔を埋め耳を塞いだ。身動ぎをすると、隣で小さくなっていたインパラが迷惑そうに瞼を持ち上げて私を見たが私は気が付かないふりをする。
光あれとかの人はいったそうだがここに光はない。夜もずいぶん長く続いている気がする。最初はただ、スコールのように激しい雨だったが、いつの間にかこの雨は世界を覆い、大地は海になった。
あるぱ
DONE三題噺のお題ガチャでひとつ/宇宙かぶりしてしまったな……/創作小説さようなら、ユニバースハロー、地球の人たち。
元気ですか?
私は目下GN-z11銀河系内を浮遊中。あ、遠くでバチッと光ったやつは恒星の赤ちゃん。ここでは毎日そんな光景が見られます。星が生まれ、死に絶えていく。美しいけど見慣れてしまうとなんてことはありません。私はフライパンでポップコーンを作るところを想像します。ぽんぽん弾けて生まれて、時々できそこないのコーンが底に残ってるの。
ハロー、ハロー。
ここは地球から134億光年彼方。いまごろみんなはなにをしてるかな?
モニターを閉じる。背もたれによりかかり、ひとつ息をついた。茶番だと君は思うだろうか。そうだ、茶番だ。そうでなければ私の脆弱な理性など、あの星が遠くで光って一度瞬く間に砕け散ってしまう。
君のことを思うけれどもう顔はよく思い出せない。この狭いコクピットにはいって、どれだけの時間が経ったのだろうか。疑問はいつも私にとっての地雷だ。それを深追いすればきっと、私の脳みそは壊れてしまう。コツは、追いかけないこと。浮かんで思ったことは、そのまま流す。窓の外、漆黒の背景に転々と浮かぶ光の群れのなか。宇宙に。
ハロー 1598
Do not Repost・東龍
CAN’T MAKE精子と睾丸が降ってくるグロ世界。6年ほど前から放置してる。いつか無理くり終わらせたいかなと。無理か(死)。
pass【精子を英語で】
【2021/6/3】わぁい!肉棒……げふん、ナスだぁ! 1643
あるぱ
DONE三題噺ガチャ/創作小説/30分/すぐ人が死ぬのなんとかしたい(書いてみての所感)とむらう人もしも真実があるとするならばここだ。私は扉を押し開けて、そう呟いた。そうだ、それ以外はすべて偽りだ。
手元の懐中電灯を揺らし、真っ暗な室内に誰もいないことを確認する。深夜の会議室、誰かいるわけもなかった。
持っていた紙袋を置いて、中のものを引っ張り出す。ジャケットを脱いで、シャツのボタンを外した。着替えを手早く済ませ、イスを引いた。ぎ、と金属の擦れるような音にぎくんと背筋が強ばる。大丈夫。守衛の見回りの時間は把握している。
二つ折りのミラーを取り出し、長机に置いた。紙袋の底にあったずっしりと重たいポーチを持ち上げ、ファスナーを開けると中身がこぼれ落ちそうになり慌てる。その中からいくつかのメイク道具を、私は綺麗に並べた。下地(これが肝心だそうだ)、ファンデーション(雑誌にのっていたデパコスのやつ)、アイブロウ(違いがよくわからず百均で済ませた)、アイシャドウ(姉がくれた、高級ブランドのもの。紫色でキラキラしていて発色が良い)、口紅(質屋で売ってたシャネルだが、自分に合う色がよく分からなかったせいで自信はない)。
化粧というのは手間もかかるし金もかかるものだ。私は机 1308