出 口
REHABILI年齢逆転呪専パロで生徒の五条くん×教師の虎杖先生。フられた(?)五条くんを慰めようとしてる虎杖先生。
虎杖先生と五条くん 担任を受け持つ2年クラスの五条悟の様子がおかしいって気づいたのは、6月。
最初は任務疲れからかと思っていたが、どうやらプライベートなことなのらしいと気づいたのもすぐだった。
同期は任務や医務室詰めで出払っていて、教室にひとり座る五条が頬杖をつきつつ落としたため息の切なさに――それは思春期らしき悩みなのではないかと察してしまったから。
いつもは小憎たらしいくらい生意気なヤツだけど、そんな表情を見せることもあるんだ? とらしくない仕草にこっちまで切なくなってしまったのもある。
最初から生徒のプライバシーにまで踏み込むつもりなんてなかった俺だが、声をかけたらバツの悪そうな顔をされ、オマエも色々あるよな……なんて知ったふうな口きいたら機嫌を損ねるかと思いきや、
4149最初は任務疲れからかと思っていたが、どうやらプライベートなことなのらしいと気づいたのもすぐだった。
同期は任務や医務室詰めで出払っていて、教室にひとり座る五条が頬杖をつきつつ落としたため息の切なさに――それは思春期らしき悩みなのではないかと察してしまったから。
いつもは小憎たらしいくらい生意気なヤツだけど、そんな表情を見せることもあるんだ? とらしくない仕草にこっちまで切なくなってしまったのもある。
最初から生徒のプライバシーにまで踏み込むつもりなんてなかった俺だが、声をかけたらバツの悪そうな顔をされ、オマエも色々あるよな……なんて知ったふうな口きいたら機嫌を損ねるかと思いきや、
汪莉( ˘ω˘ )
MAIKINGこれも支部の下書きで眠ってたので、こっちにこそっと投げておく( ˘ω˘ )タイトル未定「……ゆーじ、だよね?」
ぱちりと瞬いて、美しい空色の宝石のような六眼で五条が見つめる。薄い桜色と黒いツートンカラーの髪に、べっこうのような琥珀の瞳、その下にある宿儺の目が現れる傷も何もかもが虎杖悠仁と同じ。気配も、呪力も、何もかもが虎杖悠仁だと証明している。五条の特殊な目で見ても、彼が虎杖悠仁だと告げている。
「……ゆーじ、だよね?」
返事がないので、もう一度同じことを口にした。
「そ、そうだけど、え、もしかして悟と傑?」
ぽかんとした顔で確認するように聞いた五条と驚き過ぎて固まっている夏油を見て、虎杖も茫然と聞く。どちらも見知った相手だ。そう、そのはずだ。
「なんで、悟も傑もでっかくなってんの?」
1999ぱちりと瞬いて、美しい空色の宝石のような六眼で五条が見つめる。薄い桜色と黒いツートンカラーの髪に、べっこうのような琥珀の瞳、その下にある宿儺の目が現れる傷も何もかもが虎杖悠仁と同じ。気配も、呪力も、何もかもが虎杖悠仁だと証明している。五条の特殊な目で見ても、彼が虎杖悠仁だと告げている。
「……ゆーじ、だよね?」
返事がないので、もう一度同じことを口にした。
「そ、そうだけど、え、もしかして悟と傑?」
ぽかんとした顔で確認するように聞いた五条と驚き過ぎて固まっている夏油を見て、虎杖も茫然と聞く。どちらも見知った相手だ。そう、そのはずだ。
「なんで、悟も傑もでっかくなってんの?」
汪莉( ˘ω˘ )
DONEなりちゃんこと奥成さん(@okunari0720)の呟きに滾って書いちゃったやつ。こういうこと???!!こういうのもギャップ萌えって言うん?「悠仁」
普段とは違う、真剣な色味の声で名を呼ばれる。逃げようにも、すでに手遅れ。背中には冷たい教室の壁、体の横には五条の腕、物理的に囚われてしまっては虎杖に逃げ道はない。いや、あったとしても最強を冠する五条から逃げられる未来は見えなかった。
「お前、俺のこと、好きなんだろ?」
そうして、二歳年上の先輩である五条は爆弾を無遠慮に投下する。真ん丸いサングラスの奥で煌めく青空を模した宝石のような瞳がじっと虎杖を見下ろして、白状しろと迫っているように感じた。
「じ、自意識かじょ」
「じゃねえよ。穴が開くほど目で追われて気付かねえほど、俺は鈍くねえ」
自意識過剰なのではないか、と最後まで言わせても貰えずに虎杖は俯く。そんなに五条の背を目が追っていたなんて自覚はなかった。本人が言うのだ、間違はないだろう。
3159普段とは違う、真剣な色味の声で名を呼ばれる。逃げようにも、すでに手遅れ。背中には冷たい教室の壁、体の横には五条の腕、物理的に囚われてしまっては虎杖に逃げ道はない。いや、あったとしても最強を冠する五条から逃げられる未来は見えなかった。
「お前、俺のこと、好きなんだろ?」
そうして、二歳年上の先輩である五条は爆弾を無遠慮に投下する。真ん丸いサングラスの奥で煌めく青空を模した宝石のような瞳がじっと虎杖を見下ろして、白状しろと迫っているように感じた。
「じ、自意識かじょ」
「じゃねえよ。穴が開くほど目で追われて気付かねえほど、俺は鈍くねえ」
自意識過剰なのではないか、と最後まで言わせても貰えずに虎杖は俯く。そんなに五条の背を目が追っていたなんて自覚はなかった。本人が言うのだ、間違はないだろう。
re_o_evenif
PASTTwitterでちまちま描いていたやつです。⚠転載、翻訳、画像使用禁止
紙にして欲しいと言うのを前から聞きまして、呪専オメガバの後日談R18を描き足して今までTwitterでちまちま描いてたやつをまとめた本を出す予定です 74
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ 悠仁side
先輩からの好意に戸惑う悠仁くん
本気 悠仁side補助監督の運転で遠征任務に向かう車の中。
放課後の自販機で五条先輩たちに会ったことを思い出していた。
箱根の任務の後から、五条先輩に会うのが気不味い。
急に「カラダ貸せ」と言われ、男の俺の脚の間に、先輩の竿が挟まれて…まるでエッチしてるみたいに動いていた…
正直、あの時驚いたけど、何故か嫌じゃなかった。寧ろ、なんか嬉しかった。
でも、先輩の言ったあの一言。
『胸はやっぱり女だな』
あの瞬間に、ハッと我に返った。
俺だけ、なんで浮かれてるんだって。
先輩は、ただ欲を処理する為に、俺の脚使っただけなんだって。
それを実感した。
一瞬でも、浮かれた自分が恥ずかしくて、先輩の顔が見れなかった。
そのまま風呂出て、寝室へ向かうと、2つ並んで敷かれている布団。
1190放課後の自販機で五条先輩たちに会ったことを思い出していた。
箱根の任務の後から、五条先輩に会うのが気不味い。
急に「カラダ貸せ」と言われ、男の俺の脚の間に、先輩の竿が挟まれて…まるでエッチしてるみたいに動いていた…
正直、あの時驚いたけど、何故か嫌じゃなかった。寧ろ、なんか嬉しかった。
でも、先輩の言ったあの一言。
『胸はやっぱり女だな』
あの瞬間に、ハッと我に返った。
俺だけ、なんで浮かれてるんだって。
先輩は、ただ欲を処理する為に、俺の脚使っただけなんだって。
それを実感した。
一瞬でも、浮かれた自分が恥ずかしくて、先輩の顔が見れなかった。
そのまま風呂出て、寝室へ向かうと、2つ並んで敷かれている布団。
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ⑧
ハッピーエンドです!
本気⑧ 完保健室を出て、悠仁と肩を並べて寮へ向かう。
元気に話す彼を見れると、大きな絆創膏が頬に貼ってあるだけで、四肢には全く問題なさそうだ。
「悠仁が大怪我したって聞いたけど、なんか…そんな…大したことなかったんだな」
「ん?別に大怪我なんてしてねーよ?頭打って家入先輩に見てもらっただけだし、釘崎と伏黒ももう部屋戻ってるし、みんな大怪我って程の怪我はしてねぇけど」
ケロッとした悠仁を見て、察した。
"大怪我"したというのは傑が話を盛っていたことに。そして、硝子もたぶんグルだ。
「なるほどね」
「あ!そう言えば、夏油先輩がさ『悟が来たら渡して』って言ってた手紙あるんだよ」
悠仁は制服のポケットから、小さく折り畳まれた紙を俺に渡す。
1224元気に話す彼を見れると、大きな絆創膏が頬に貼ってあるだけで、四肢には全く問題なさそうだ。
「悠仁が大怪我したって聞いたけど、なんか…そんな…大したことなかったんだな」
「ん?別に大怪我なんてしてねーよ?頭打って家入先輩に見てもらっただけだし、釘崎と伏黒ももう部屋戻ってるし、みんな大怪我って程の怪我はしてねぇけど」
ケロッとした悠仁を見て、察した。
"大怪我"したというのは傑が話を盛っていたことに。そして、硝子もたぶんグルだ。
「なるほどね」
「あ!そう言えば、夏油先輩がさ『悟が来たら渡して』って言ってた手紙あるんだよ」
悠仁は制服のポケットから、小さく折り畳まれた紙を俺に渡す。
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ⑦
悠仁が任務で大怪我したと聞かされた先輩
本気⑦一年の任務が長引いている。
数年に廃墟になった長野の遊園地の任務。始めは、そこだけの任務だったらしい。
だが、近隣の廃病院やら廃校やら、次々に呪霊の出現が確認され、近くにいた一年とフリーの呪術師が任務を任されたらしい。
担任に俺が行くと言っても、出現する呪霊が低級で行く必要がないと言われたし、一年の成長のためにも行くなと言われた。
普段の遠征なら、一泊か二泊のはず。
それが、もう一週間も任務で帰ってこれていない。激務すぎるだろ。
一週間も悠仁を見ていないだけで、こんなにも毎日がつまらない。
「つまんねぇ…」
放課後、何もすることがなく、教室の机に頬をつけ、外を見ていた。
教室の窓にかかる木が、赤く色の付いた葉が一枚、また一枚と落ちていく様をひたすら見ている。
1568数年に廃墟になった長野の遊園地の任務。始めは、そこだけの任務だったらしい。
だが、近隣の廃病院やら廃校やら、次々に呪霊の出現が確認され、近くにいた一年とフリーの呪術師が任務を任されたらしい。
担任に俺が行くと言っても、出現する呪霊が低級で行く必要がないと言われたし、一年の成長のためにも行くなと言われた。
普段の遠征なら、一泊か二泊のはず。
それが、もう一週間も任務で帰ってこれていない。激務すぎるだろ。
一週間も悠仁を見ていないだけで、こんなにも毎日がつまらない。
「つまんねぇ…」
放課後、何もすることがなく、教室の机に頬をつけ、外を見ていた。
教室の窓にかかる木が、赤く色の付いた葉が一枚、また一枚と落ちていく様をひたすら見ている。
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ⑥
悠仁に振られて傷心な先輩
本気⑥五条の部屋
傑に捕まり、箱根での出来事を問う詰められた。
全て話すと、傑は親指で眉間を押さえ、深いため息を付くばかり。
「はぁ〜〜。悟。君がそんな奴だとは、思っていたが…後輩にまで手を出すだなんて…」
「はあ?そんな奴ってなんだよ」
「しかも、好きになったとか訳がわからない。急に襲って来た奴に、これたま急に好きだと言われて信じられるわけはないだろう。悠仁も怖かっただろうに」
「・・・」
何も言い返せない。
何度もため息を吐かれ、イライラが募っていくが、それと同時に焦りも募る。
悠仁には、嫌われたかもしれない。
枕に顔を埋めれば、気持ちも共に深く沈む感じがした。
「おや。落ち込んでいるのか?これは珍しいものを見たな」
椅子に座っている傑は、項垂れる俺をクスクスと笑ってくる。
1237傑に捕まり、箱根での出来事を問う詰められた。
全て話すと、傑は親指で眉間を押さえ、深いため息を付くばかり。
「はぁ〜〜。悟。君がそんな奴だとは、思っていたが…後輩にまで手を出すだなんて…」
「はあ?そんな奴ってなんだよ」
「しかも、好きになったとか訳がわからない。急に襲って来た奴に、これたま急に好きだと言われて信じられるわけはないだろう。悠仁も怖かっただろうに」
「・・・」
何も言い返せない。
何度もため息を吐かれ、イライラが募っていくが、それと同時に焦りも募る。
悠仁には、嫌われたかもしれない。
枕に顔を埋めれば、気持ちも共に深く沈む感じがした。
「おや。落ち込んでいるのか?これは珍しいものを見たな」
椅子に座っている傑は、項垂れる俺をクスクスと笑ってくる。
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ⑤
悠仁に会うたび告白する先輩
本気⑤数週間後
悠仁への気持ちに気付いてから、会うたびに悠仁へ気持ちを伝えた。
振られたことを気にしたこともあったが、悠仁が変わらず接してくるから、その内に気にしなくなった。押せばいけると思った。
自販機の前、食堂、稽古場、トイレで会った時にも伝えた。兎に角会えば伝えた。
部屋を訪れても出ない時は、扉の下からメモも入れた。
お陰で、俺が悠仁を好きなことは周知の事実になったし、傑や硝子にもネタにされる。
なかなか2人になるタイミングが無いと、会った時に伝えるという手段しか思いつかなかった。
しかし悠仁は、いつも眉を顰めて笑ってその場を離れてしまう。何か返事をするわけでもない。
しばらくすると悠仁と会うことがなくなった。
1345悠仁への気持ちに気付いてから、会うたびに悠仁へ気持ちを伝えた。
振られたことを気にしたこともあったが、悠仁が変わらず接してくるから、その内に気にしなくなった。押せばいけると思った。
自販機の前、食堂、稽古場、トイレで会った時にも伝えた。兎に角会えば伝えた。
部屋を訪れても出ない時は、扉の下からメモも入れた。
お陰で、俺が悠仁を好きなことは周知の事実になったし、傑や硝子にもネタにされる。
なかなか2人になるタイミングが無いと、会った時に伝えるという手段しか思いつかなかった。
しかし悠仁は、いつも眉を顰めて笑ってその場を離れてしまう。何か返事をするわけでもない。
しばらくすると悠仁と会うことがなくなった。
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ④
悠仁が夢に出てきて気持ちに気づく先輩
本気④悠仁が目の前にいる。
その空間は白くて柔らかい光に包まれていた。
歯を剥き出して笑う笑顔とは違って、優しく微笑んでいて、頬を赤らめている。
『五条先輩』
元気いっぱいに呼ばれるのとは違う。胸の奥がじんわり暖かくなる呼ばれ方。
『五条先輩…』
(ゆう…じ…)
名前を呼ばれると幸福感に満たされた。
悠仁が両手を伸ばして、俺の頬を包み込んだ。
『先輩…好きだよ』
やっぱり、居心地いいな
(悠仁、俺も…)
悠仁の背に自分の腕を回した。
◻︎◻︎◻︎
「…んぱい。ご、じょう先輩。五条先輩!」
「はっ!」
だんだん大きくなる悠仁の声に目が覚める。
さっきの悠仁は夢だった。
「早く飯食って、高専戻ろうぜ」
「ん?え、あぁ…」
「あはは、先輩、寝癖やばいよ!」
1252その空間は白くて柔らかい光に包まれていた。
歯を剥き出して笑う笑顔とは違って、優しく微笑んでいて、頬を赤らめている。
『五条先輩』
元気いっぱいに呼ばれるのとは違う。胸の奥がじんわり暖かくなる呼ばれ方。
『五条先輩…』
(ゆう…じ…)
名前を呼ばれると幸福感に満たされた。
悠仁が両手を伸ばして、俺の頬を包み込んだ。
『先輩…好きだよ』
やっぱり、居心地いいな
(悠仁、俺も…)
悠仁の背に自分の腕を回した。
◻︎◻︎◻︎
「…んぱい。ご、じょう先輩。五条先輩!」
「はっ!」
だんだん大きくなる悠仁の声に目が覚める。
さっきの悠仁は夢だった。
「早く飯食って、高専戻ろうぜ」
「ん?え、あぁ…」
「あはは、先輩、寝癖やばいよ!」
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロ②
箱根の任務に行ったとき
本気②箱根某所
箱根での任務は、山奥の高級老舗旅館に出る呪霊退治だった。
この旅館は、政界、芸能界の御用達らしい。
歴史のある建物には様々な想いが残る。今回は男女の絡れから生まれた呪霊だった。
任務は難なく終わったが、日はとっくに暮れていた。
「本日は、ありがとうございました。お礼と言ってはなんですが、日も暮れましたので、是非当旅館に宿泊してください。」
旅館の女将に丁寧に頭を下げられ宿泊を悩んでいると、隣の悠仁は目を輝かせている。そんな彼をみたら、迎えにくるはずの補助監督を断りの連絡を入れ、泊まることを選択した。
「どうぞ、こちらへ」と言われ案内されたのは、旅館の最上階に一部屋しかない、広い部屋。
「こちらは当旅館自慢のお部屋です。お部屋には露天風呂も付いております。どうぞごゆっくりお過ごし下さい。後ほどご夕食をお持ちいたします。」
1107箱根での任務は、山奥の高級老舗旅館に出る呪霊退治だった。
この旅館は、政界、芸能界の御用達らしい。
歴史のある建物には様々な想いが残る。今回は男女の絡れから生まれた呪霊だった。
任務は難なく終わったが、日はとっくに暮れていた。
「本日は、ありがとうございました。お礼と言ってはなんですが、日も暮れましたので、是非当旅館に宿泊してください。」
旅館の女将に丁寧に頭を下げられ宿泊を悩んでいると、隣の悠仁は目を輝かせている。そんな彼をみたら、迎えにくるはずの補助監督を断りの連絡を入れ、泊まることを選択した。
「どうぞ、こちらへ」と言われ案内されたのは、旅館の最上階に一部屋しかない、広い部屋。
「こちらは当旅館自慢のお部屋です。お部屋には露天風呂も付いております。どうぞごゆっくりお過ごし下さい。後ほどご夕食をお持ちいたします。」
Tyon。
DONE五悠です。呪専パロです。①〜⑧まであります。
出会い〜くっつくまで。
四年の五条先輩と、一年の悠仁くん設定です。
本気①東京都立呪術高等専門学校四年・五条悟が、担任の夜蛾正道に連れてこられたのは、一面に護符が貼られた小さな部屋だった。
部屋の真ん中には、薄茶色の髪の少年が注連縄で椅子に拘束され、気絶をしている。
「あれが特級呪物・両面宿儺の器、虎杖悠仁だ」
ふーん、と興味のなさそうに五条は返事をするが夜蛾は話を続ける。
「彼は、これからここに編入する事になる。そうしたら、悟。お前が彼を導いてやるんだ」
五条は耳の穴から指を抜き、気だるく答えた。
「導くって、要は監視だろ。俺に、拒否権無いだろ。だりぃー」
特級呪物・両面宿儺は呪いの王として呪術界に知らぬ者はいない。そんな強力な呪いと対峙できるのは、現在の呪術界では五条悟しかいないのである。五条もそれを理解していた。
1852部屋の真ん中には、薄茶色の髪の少年が注連縄で椅子に拘束され、気絶をしている。
「あれが特級呪物・両面宿儺の器、虎杖悠仁だ」
ふーん、と興味のなさそうに五条は返事をするが夜蛾は話を続ける。
「彼は、これからここに編入する事になる。そうしたら、悟。お前が彼を導いてやるんだ」
五条は耳の穴から指を抜き、気だるく答えた。
「導くって、要は監視だろ。俺に、拒否権無いだろ。だりぃー」
特級呪物・両面宿儺は呪いの王として呪術界に知らぬ者はいない。そんな強力な呪いと対峙できるのは、現在の呪術界では五条悟しかいないのである。五条もそれを理解していた。