おもち
TRAININGPsyBorg。いちゃいちゃしてるだけ。イルミネーションを真剣な顔で撮る浮奇を、俺は一歩下がって後ろから写真に収めた。浮奇のむこうに見えるイルミネーションはあまり写っていないしアングルや明るさにも気を使っていないから、きっとこの写真を浮奇が見たらダメ出しの嵐になる。、だからこれは、俺だけの秘密。浮奇がソファーで寝落ちている時の無防備な寝顔とか、愛犬と並んでテレビを見ている後ろ姿とか、そういうなんでもないけれどとても大切な瞬間を俺がこっそり隠し持っていることを彼は知らないだろう。
「よし、オッケー。お待たせふーふーちゃん。ん? どうかした?」
「いいや、なんでもないよ。満足いく写真は撮れたか?」
「ばっちり。後で良いやつ送るね。ふーふーちゃんは? 今日も写真は撮らないでいいの?」
1462「よし、オッケー。お待たせふーふーちゃん。ん? どうかした?」
「いいや、なんでもないよ。満足いく写真は撮れたか?」
「ばっちり。後で良いやつ送るね。ふーふーちゃんは? 今日も写真は撮らないでいいの?」
途綺*
DONE🐑🔮//例え世界がひっくり返っても別れる理由を問う話。双方向に愛が重い2人が好き。
「ねぇ、ふーふーちゃん」
朝と言うには陽が高い時間。
ようやくベッドを出て目覚めのコーヒーを飲んでいた浮奇が、ソファで本を読んでいるファルガーに声を掛けた。本を持っていない方の手は、足元に寄り添ったかわいい愛犬の頭を撫で続けている。
「俺たちが別れる理由ってなんだと思う?」
明日の天気を訊ねるかのような口振りで投げられた随分と突拍子もない問い掛けを脳内で数回繰り返したファルガーは、怪訝な表情で手元の本から顔を上げた。
「...どちらかが死ぬ以外にか?」
回転は早い方だと自負する頭が未だ問い掛けられた意味を理解しきっていない。やや戸惑った色を纏って発されたのは純粋な疑問だった。
「ふーふーちゃんは死ぬまで一緒にいてくれるつもりなんだね!べいびぃ、嬉しい」
1685朝と言うには陽が高い時間。
ようやくベッドを出て目覚めのコーヒーを飲んでいた浮奇が、ソファで本を読んでいるファルガーに声を掛けた。本を持っていない方の手は、足元に寄り添ったかわいい愛犬の頭を撫で続けている。
「俺たちが別れる理由ってなんだと思う?」
明日の天気を訊ねるかのような口振りで投げられた随分と突拍子もない問い掛けを脳内で数回繰り返したファルガーは、怪訝な表情で手元の本から顔を上げた。
「...どちらかが死ぬ以外にか?」
回転は早い方だと自負する頭が未だ問い掛けられた意味を理解しきっていない。やや戸惑った色を纏って発されたのは純粋な疑問だった。
「ふーふーちゃんは死ぬまで一緒にいてくれるつもりなんだね!べいびぃ、嬉しい」
おもち
TRAININGPsyBorg。SS。世界で一番お姫様な🔮を世界で一番甘やかすのがうまい🐏が良い。喧嘩をした後の浮奇はとてつもなく面倒だ。拗ねて口を聞かなくなるし、そのくせ俺が浮奇を放って違うことに集中し始めれば後ろから物が飛んでくる。謝罪を受け入れてくれないのに俺がそばにいることを望む、面倒臭くて可愛い子。
俺はスマホを操作して浮奇の好きな音楽のプレイリストを再生し、ブランケットに包まる浮奇をその上から抱きしめて肩に頭を預けた。もうすっかり聞き慣れて頭に入っているその歌を口ずさめば、浮奇がピクッと肩を揺らしてゆっくりこちらを振り向く。至近距離で目を合わせて、浮奇には敵わないけれど俺の中ではとびきりの柔らかく優しい声音で「もう許してくれるか、浮奇」と囁いた。
浮奇は何かを言おうと口を開き、しかし何も話さないで口を閉じた後、ブランケットの中でもぞもぞと体を動かした。自由にするため抱きしめていた腕を離し、体ごと振り向いて俺の胸にしなだれかかった浮奇の髪をそっと撫でた。その手を振り払われることがなくて、心の中でホッと息を吐く。
625俺はスマホを操作して浮奇の好きな音楽のプレイリストを再生し、ブランケットに包まる浮奇をその上から抱きしめて肩に頭を預けた。もうすっかり聞き慣れて頭に入っているその歌を口ずさめば、浮奇がピクッと肩を揺らしてゆっくりこちらを振り向く。至近距離で目を合わせて、浮奇には敵わないけれど俺の中ではとびきりの柔らかく優しい声音で「もう許してくれるか、浮奇」と囁いた。
浮奇は何かを言おうと口を開き、しかし何も話さないで口を閉じた後、ブランケットの中でもぞもぞと体を動かした。自由にするため抱きしめていた腕を離し、体ごと振り向いて俺の胸にしなだれかかった浮奇の髪をそっと撫でた。その手を振り払われることがなくて、心の中でホッと息を吐く。
おもち
TRAININGPsyBorg。SS。トントンと優しく肩を叩かれ、俺は画面に向けていた顔を上げて後ろを振り向いた。ぷにっと頬をつつく指先に、今日は華やかな加工はされていないようだ。
「お疲れ様。そろそろ休憩したほうがいいと思うよ」
「……いつのまに来てたんだ、浮奇」
「二、三時間前? あの子のお散歩はさっきしてきたから、ふーふーちゃんのお仕事が終わったら一緒にゆっくりお風呂に入りたいな」
「……ありがとう。来た時に声をかけてくれれば良かったのに」
「集中してるみたいだったし、俺もやりたいことあったから」
ニコッと笑った浮奇は、それで?と俺の返事を求めるような瞳で見つめてきた。手を伸ばし、さっきの仕返しで彼の頬をつついて笑う。
「ふーふーちゃん?」
1055「お疲れ様。そろそろ休憩したほうがいいと思うよ」
「……いつのまに来てたんだ、浮奇」
「二、三時間前? あの子のお散歩はさっきしてきたから、ふーふーちゃんのお仕事が終わったら一緒にゆっくりお風呂に入りたいな」
「……ありがとう。来た時に声をかけてくれれば良かったのに」
「集中してるみたいだったし、俺もやりたいことあったから」
ニコッと笑った浮奇は、それで?と俺の返事を求めるような瞳で見つめてきた。手を伸ばし、さっきの仕返しで彼の頬をつついて笑う。
「ふーふーちゃん?」
しろ🐾
DONE🐑🔮「俺の好きなとこなんて、実はそうないだろう!?」「そんなことないけどぉ……」
https://poipiku.com/5397800/7923192.htmlの続き
12/6修正(夏の話なのにホットドリンクになってた……) 2505
nagareboshi_ss
REHABILIThanksgivingの🐑🔮立ち絵から ご飯食べさせたいなって 一応感謝祭について調べたけどよくわかんなかった( )ので雰囲気だけ なんでも許せる方向け「はい、どーぞ」
テーブルの上にはずらりと並んだ料理たち。オムライス、パスタ、ドリアなど主菜になるものからサラダやグラタン、ポテトなどの副菜系なんかも他に数種類。極めつけはショートケーキやリンゴのパイ、俺の好きなチョコのケーキまで並んでいる。
これらすべてを作ったのは一緒に住んでいる恋人の浮奇。珍しく午前中から起きたと思ったら朝食もそれなりにせっせと料理を作り始めた。何事かとキッチンに立つ浮奇を後ろから覗いてみれば「ランチには間に合うだろうからリビングで待っててね」となにやらいつも以上に集中していた。せっかくだし邪魔しちゃ悪いかと思い、大人しくリビングのソファでゆっくり本でも読もうと腰掛けたのが数時間前。あっという間に時間は過ぎていたらしく時計の針はてっぺんを越え短針が1を指しているところだった。手に持っていた本から視線を上げ、腰を上げようとしたところで食欲を刺激する匂いが漂っていたことに気がついた。だいぶ読書に集中してしまっていたらしい。ソファから立ち上がりキッチンを覗きに行こうとしたところでパタパタとスリッパの音が近づいてきた。
2294テーブルの上にはずらりと並んだ料理たち。オムライス、パスタ、ドリアなど主菜になるものからサラダやグラタン、ポテトなどの副菜系なんかも他に数種類。極めつけはショートケーキやリンゴのパイ、俺の好きなチョコのケーキまで並んでいる。
これらすべてを作ったのは一緒に住んでいる恋人の浮奇。珍しく午前中から起きたと思ったら朝食もそれなりにせっせと料理を作り始めた。何事かとキッチンに立つ浮奇を後ろから覗いてみれば「ランチには間に合うだろうからリビングで待っててね」となにやらいつも以上に集中していた。せっかくだし邪魔しちゃ悪いかと思い、大人しくリビングのソファでゆっくり本でも読もうと腰掛けたのが数時間前。あっという間に時間は過ぎていたらしく時計の針はてっぺんを越え短針が1を指しているところだった。手に持っていた本から視線を上げ、腰を上げようとしたところで食欲を刺激する匂いが漂っていたことに気がついた。だいぶ読書に集中してしまっていたらしい。ソファから立ち上がりキッチンを覗きに行こうとしたところでパタパタとスリッパの音が近づいてきた。
おもち
TRAININGPsyBorg。さいぼぐが男の子を預かる話。ガチャガチャと激しくおもちゃをぶつけさせて怪物のような叫び声を上げるその子は、アイドルのライブに行く間だけ預かっててとお願いされて今朝預かった友人のこどもだった。名前、なんだっけな。ちゃんと聞いたのに不快で騒がしい物音を聞いてイライラしているうちに忘れてしまった。
こどもは嫌いじゃない。けど、うるさいのは嫌い。預かった以上は放置して怪我をさせるわけにもいかないから様子は見ておくけれど、今すぐ自分の部屋にこもって一人きりになりたかった。すごいな、なんで一人で遊んでてこんなにうるさくなれるの? こどもってみんなこうなのかな? 自分がこどもの時の記憶は参考にならない、だって俺は小さい時からうるさいのは嫌いだったし。
5686こどもは嫌いじゃない。けど、うるさいのは嫌い。預かった以上は放置して怪我をさせるわけにもいかないから様子は見ておくけれど、今すぐ自分の部屋にこもって一人きりになりたかった。すごいな、なんで一人で遊んでてこんなにうるさくなれるの? こどもってみんなこうなのかな? 自分がこどもの時の記憶は参考にならない、だって俺は小さい時からうるさいのは嫌いだったし。
nagareboshi_ss
REHABILI🐑がばかあって走って逃げていく切り抜き見てかわいい人だなあと思ってしまったところから出来た話 太陽が西へ沈んでいき空が橙色に染まる頃、カランと軽やかなベルが人の出入りを知らせ開けた店内の中央には、スポットライトを浴びたグランドピアノが存在を放っていた。週末にはそのピアノを使った小さなコンサートが開催されるこのレストランは、浮奇のお気に入りの店の一つ。
「ここ、最近できたばっかりなんだけど雰囲気がいいし料理もワインも美味しくてお気に入りなんだ」
そう言ってファルガーとディナーに来た浮奇は、いつもは見ない好みの顔したウエイトレスが料理やらアルコールやらを運んでくれ上機嫌だった。
店内にゆったり流れるピアノの旋律と共に小さく鼻歌を歌う浮奇を真っ直ぐ捉えることができないファルガーは内心チクチクとした感覚に襲われながらも表情には出さず食事を進めた。
2484「ここ、最近できたばっかりなんだけど雰囲気がいいし料理もワインも美味しくてお気に入りなんだ」
そう言ってファルガーとディナーに来た浮奇は、いつもは見ない好みの顔したウエイトレスが料理やらアルコールやらを運んでくれ上機嫌だった。
店内にゆったり流れるピアノの旋律と共に小さく鼻歌を歌う浮奇を真っ直ぐ捉えることができないファルガーは内心チクチクとした感覚に襲われながらも表情には出さず食事を進めた。
おもち
TRAININGPsyBorg。ワードパレットの「待宵」触れる・戸惑い・口付け、がお題でした。キャラ濃いめな良い人モブが出てきます。さいぼぐが別れますがハピエンです。「俺の荷物、捨てていいから」
下手くそに口角を上げてそう言った浮奇を引き止めなかったくせに、俺は部屋に置いていかれた浮奇のものをただの一つも捨てられずにいた。視界に入るたびに痛む胸も自業自得だ、浮奇はこの何倍も傷ついたはずだった。
俺に半同棲状態の恋人がいることを知っていたのは共通の友人たちと浮奇が気に入って何度も二人で行っていた家の近くのレストランのオーナーくらいだった。優しく聡い友人たちは俺の求める言葉と求めていない言葉を、つまり俺の痛いところを突く言葉とそれを優しく包むような言葉を寄越し、それ以外の時は今まで通りただ楽しいだけのくだらない会話に徹してくれた。俺を心配する言葉をかけてきたやつには俺なんか放っておいて浮奇に声をかけてやってくれと返し、呆れた顔を向けられたけれど。
8513下手くそに口角を上げてそう言った浮奇を引き止めなかったくせに、俺は部屋に置いていかれた浮奇のものをただの一つも捨てられずにいた。視界に入るたびに痛む胸も自業自得だ、浮奇はこの何倍も傷ついたはずだった。
俺に半同棲状態の恋人がいることを知っていたのは共通の友人たちと浮奇が気に入って何度も二人で行っていた家の近くのレストランのオーナーくらいだった。優しく聡い友人たちは俺の求める言葉と求めていない言葉を、つまり俺の痛いところを突く言葉とそれを優しく包むような言葉を寄越し、それ以外の時は今まで通りただ楽しいだけのくだらない会話に徹してくれた。俺を心配する言葉をかけてきたやつには俺なんか放っておいて浮奇に声をかけてやってくれと返し、呆れた顔を向けられたけれど。
おもち
TRAININGPsyBorg。初めて会う話は何回書いてもいいことになっているので。二人で会う約束をした。具体的な時間を数えることもできないくらいたくさん話して、飽きることなくゲームをして、揃えて買った同じ酒を画面越しに一緒に飲んで。友人と呼ぶには大切になりすぎてしまったその人と、直接会うことを断るのに十分な理由が見つけられなかったから。
ネットで知り合った人と会う、いわゆるオフ会なんてことを俺はしたことがなかったし、そもそも人付き合いが得意でもないから友人もそう多くはない。それでも大切な家族である大型犬と二人で静かに暮らすだけで満たされていた。
そんな俺に愛犬と同じくらい大切な存在ができたのはきっと喜ばしいことなのだろうけれど、久しぶり過ぎて怖いというのも事実だった。自分が持てるだけの持ち物で生きてきた俺に、彼の存在は大きすぎる。大事にしてやれる自信がないなら最初から手に入れない方が良いんじゃないかと、そう思っていた。
3038ネットで知り合った人と会う、いわゆるオフ会なんてことを俺はしたことがなかったし、そもそも人付き合いが得意でもないから友人もそう多くはない。それでも大切な家族である大型犬と二人で静かに暮らすだけで満たされていた。
そんな俺に愛犬と同じくらい大切な存在ができたのはきっと喜ばしいことなのだろうけれど、久しぶり過ぎて怖いというのも事実だった。自分が持てるだけの持ち物で生きてきた俺に、彼の存在は大きすぎる。大事にしてやれる自信がないなら最初から手に入れない方が良いんじゃないかと、そう思っていた。
おもち
TRAININGPsyBorg。🎄マーケットに行く話。可愛いマグカップに入った赤ワインを一口飲んでホッと息を吐く。白い息が空気に散らばっていくのを見ていたらちょうど視線の先からふーふーちゃんがやってきて、俺は場所を知らせるように手を上げた。
「良かった、席空いてたんだな」
「うん。食べたいの買えた?」
「ああ、浮奇も食べるか?」
「一口ちょうだい。ホットワインは? 飲む?」
「甘い?」
「ちょっと。スパイスも入っててあったまるよ」
「じゃあもらう。……ん、うまいな」
口元を緩めたふーふーちゃんと見つめ合うだけでホットワインを飲んだ時より体が温まる気がした。キスしたいなぁ。こんなに人がいっぱいいたら手を繋ぐこともできない。俺がクリスマスマーケットに行きたいって誘って彼を連れてきたのに、二人きりの場所に帰りたくなっちゃう。
3391「良かった、席空いてたんだな」
「うん。食べたいの買えた?」
「ああ、浮奇も食べるか?」
「一口ちょうだい。ホットワインは? 飲む?」
「甘い?」
「ちょっと。スパイスも入っててあったまるよ」
「じゃあもらう。……ん、うまいな」
口元を緩めたふーふーちゃんと見つめ合うだけでホットワインを飲んだ時より体が温まる気がした。キスしたいなぁ。こんなに人がいっぱいいたら手を繋ぐこともできない。俺がクリスマスマーケットに行きたいって誘って彼を連れてきたのに、二人きりの場所に帰りたくなっちゃう。
つきみや
MOURNING推しの現場行って舞台ってやっぱり良いなと思い、にじフェスで演劇あったな~と思い出したので、いつかpybg中心のハピエン舞台やってくれないかな見たいな~の思いで脚本家でもないただの素人限界ポタクが頭に浮かんだストーリーを書き起こしてみました。いつかこういう舞台やってくれないかな~100%存在しない 役名は適当に付けたので意味はない
役もpybg以外贔屓とかない 何となく合いそうな子を選んだだけです 3761
おもち
TRAININGPsyBorg。🐏🔮でワードパレットの「クンツァイト」ベッド・涙・埋める、がお題でした。初めて浮奇が泊まった日の朝、アラームをかけなかったのに目が覚めたのはいつもより早い時間だった。起きた時に目の前に人がいることに一瞬驚き、それがすやすやと眠る浮奇だと気がついて力を抜く。悪い夢を見ることもあると言っていたけれどずいぶん気持ちよさそうで穏やかな寝顔だったから安心した。
手を伸ばして頬に触れ、柔らかく滑らかな肌をそっと撫でる。いつまでもそうしていたいくらい甘やかで幸せな時間は数分で俺の許容量を超え、むずむずと落ち着かない気持ちになってベッドを出た。
寝室の外で廊下を駆ける足音と、それから扉の前で大人しく待っているらしい気配を感じて口元に笑みを浮かべ、何も身につけていなかった体に外に出るのに十分な防寒着を重ねていく。準備ができてからベッドを振り返って浮奇がまだよく眠っていることを確認し、静かに扉を開きそこで待っていた愛犬に「しぃ」と指を立てた。
2719手を伸ばして頬に触れ、柔らかく滑らかな肌をそっと撫でる。いつまでもそうしていたいくらい甘やかで幸せな時間は数分で俺の許容量を超え、むずむずと落ち着かない気持ちになってベッドを出た。
寝室の外で廊下を駆ける足音と、それから扉の前で大人しく待っているらしい気配を感じて口元に笑みを浮かべ、何も身につけていなかった体に外に出るのに十分な防寒着を重ねていく。準備ができてからベッドを振り返って浮奇がまだよく眠っていることを確認し、静かに扉を開きそこで待っていた愛犬に「しぃ」と指を立てた。
おもち
TRAININGPsyBorg。ハロウィン翌日の話を書きたかったんですがハロウィンみは消え失せてただイチャイチャしてるだけになりました。いつも通り。 「トリックオアトリート〜」
「……ハロウィンは昨日で終わったが」
「細かいことは気にしないで。ふーふーちゃんの家久しぶりだー、お邪魔します」
「そうだったか? ん、荷物」
「ありがとう」
二日分の荷物はそんなに重くないのに、ふーふーちゃんはすぐに俺の手からカバンを受け取ってくれる。きっとこんなの人として当たり前で、なんでもないことだなんて思ってるんでしょう。全部言ったらキリがないから教えてあげないけど、そんな些細なことで俺はどんどんふーふーちゃんのこと好きになってるからね?
先に部屋の奥へ向かうその背中に抱きついてやろうかと考えたところで、リビングから出てきたモフモフの大きなわんちゃんが俺のことを見つけてパタパタと駆け寄ってきた。振り返ったふーふーちゃんが「すっかり懐かれたな」と嬉しそうに笑う。彼の愛犬に擦り寄られ、俺は両手を広げてその子のことを抱きしめた。
2644「……ハロウィンは昨日で終わったが」
「細かいことは気にしないで。ふーふーちゃんの家久しぶりだー、お邪魔します」
「そうだったか? ん、荷物」
「ありがとう」
二日分の荷物はそんなに重くないのに、ふーふーちゃんはすぐに俺の手からカバンを受け取ってくれる。きっとこんなの人として当たり前で、なんでもないことだなんて思ってるんでしょう。全部言ったらキリがないから教えてあげないけど、そんな些細なことで俺はどんどんふーふーちゃんのこと好きになってるからね?
先に部屋の奥へ向かうその背中に抱きついてやろうかと考えたところで、リビングから出てきたモフモフの大きなわんちゃんが俺のことを見つけてパタパタと駆け寄ってきた。振り返ったふーふーちゃんが「すっかり懐かれたな」と嬉しそうに笑う。彼の愛犬に擦り寄られ、俺は両手を広げてその子のことを抱きしめた。
おもち
TRAININGPsyBorg。保育士🐏とお花屋さん🔮の話。好き勝手書いてます。こどもたちのお散歩の時間に通る道に、洒落た店構えの花屋があった。その店先に並ぶ花は毎日彩り鮮やかで美しく目を楽しませてくれる。先月のある日、こどもが「ちゅーりっぷ!」と大きな声で花の名前を当ててみせてから、店の前に出ている花の中にこどもたちでも知っているようなわかりやすい花が並ぶようになり、その道はこどもたちもお気に入りのお散歩コースとなった。
俺はその店がこどもたちとは違う理由で気になっていて、仕事が早く片付いた日の夜、駅とは反対側のその通りへと足を運んだ。営業時間を確認していなかったからもしかしたら閉まっているかもしれないと思ったけれど幸いまだ店には明かりが灯っていて、軽やかな鈴の音を鳴らしながら扉を開け中へ入る。お散歩で前を通る時にはそこまで気にならなかったが、店の中はむせ返りそうなほど花の香りでいっぱいだった。
8133俺はその店がこどもたちとは違う理由で気になっていて、仕事が早く片付いた日の夜、駅とは反対側のその通りへと足を運んだ。営業時間を確認していなかったからもしかしたら閉まっているかもしれないと思ったけれど幸いまだ店には明かりが灯っていて、軽やかな鈴の音を鳴らしながら扉を開け中へ入る。お散歩で前を通る時にはそこまで気にならなかったが、店の中はむせ返りそうなほど花の香りでいっぱいだった。
しろ🐾
DONE🐑🔮 大学生なノクの皆とハロウィンパーティ※めちゃくちゃ甘ったるい
付き合っててもいいし、付き合ってなくてこの距離感でもいいと思います
ハロウィン用(さいぼくで仮装の代わりにいろんな世界線・バースを書く)
あとで加筆して再投稿予定 1576
おもち
TRAININGPsyBorg。ハロウィンのいちゃついてるだけのバカップルさいぼぐです🫶珍しく朝から起きてキッチンに篭っている浮奇のところへ、散歩を終えて愛犬と共に顔を出す。ただいまと声をかける前に振り返った浮奇はいつもより可愛らしくて、ハグをしてからジッとその顔を見つめた。
「今日はどこかに出かけるのか?」
「え? 出かけないよ、一日ふーふーちゃんを独り占めする予定。どうして?」
「メイクがいつも出かける時と同じだ。友達と予定でもあるのかと思った」
「誘われたけど断った。だって、初めてふーふーちゃんと二人で過ごせるハロウィンだよ? ……メイク濃いかな? いつものとどっちが好き?」
「可愛いよ。浮奇が好きなようにするといい」
不安そうな顔は一瞬で吹き飛ばしてやり、額をぶつけて間近で笑う。イベントごとは嫌いじゃない。年中ハロウィンのような装飾がされた我が家はあまり季節感はないが、今日はそれがピッタリ合う日だ。騒がし過ぎる場所へ行くことはないが家の中でも十分楽しめる。浮奇がいるなら、なおさら。
2589「今日はどこかに出かけるのか?」
「え? 出かけないよ、一日ふーふーちゃんを独り占めする予定。どうして?」
「メイクがいつも出かける時と同じだ。友達と予定でもあるのかと思った」
「誘われたけど断った。だって、初めてふーふーちゃんと二人で過ごせるハロウィンだよ? ……メイク濃いかな? いつものとどっちが好き?」
「可愛いよ。浮奇が好きなようにするといい」
不安そうな顔は一瞬で吹き飛ばしてやり、額をぶつけて間近で笑う。イベントごとは嫌いじゃない。年中ハロウィンのような装飾がされた我が家はあまり季節感はないが、今日はそれがピッタリ合う日だ。騒がし過ぎる場所へ行くことはないが家の中でも十分楽しめる。浮奇がいるなら、なおさら。