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    #テラディオ

    mizutarou22

    DONE今日という日が『不思議』という花言葉だったので。不思議をテーマにした短編です。
    不思議な人「不思議だ……」

    「……? ディオン様、どうかなさいました?」

     私は、まだ敬語を使うテランスの口元を指でそっと押さえる。

    「テランス、私はもうザンブレクの皇子ではない。ただの流浪の旅人だ。お前も私の従者ではない。私と共に新しい世界を見ていく者だ」

    「しかし、ディオン様……」

    「慣れないのはわかっている。しかし、私たちはもう……、何物にも縛られなくなった、パートナー同士、だろう?」

     そう、世界はオリジンの崩壊で新たな世界に生まれ変わった。先ほども焚火をつけるのにも時間がかかった。もう魔法もクリスタルも、何もない。全て自分たちでやらなくてはいけないのだ。

     しかしそれが、どこか楽しく感じている私がいる。以前イフリートたちがいる隠れ家で世話になったときも、皆が新たな世界で奮闘していた。皆がそれぞれやるべきことを自分で見つけ、世界に混乱が起きないように努力をしていた。私もそれに倣い、隠れ家を出て、新たな世界となった今、私に出来ることがないか、テランスと共に旅をしようと決心したのだ。そして今、私は……こうして、恋人と一緒に焚火の揺らめく炎をみつめながら思考の海に沈んでいた。
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    mizutarou22

    DONEほんっっっとうに久しぶりに小説を書きました。テラディオ恐ろしい子…!なので小説めっちゃ下手くそです。痴漢が登場するのでご注意ください。大学生パロディです。FFで男性同士のCPが登場したことが嬉しくて嬉しくて何か私に出来ることないかな~と思って作ったのがコレでした。ありがとうテラディオ…。
    雨と夕日 僕とディオンは幼馴染だ。小さい時から家が隣同士だったためよく一緒に遊んだり、通う学校も一緒だった。

     だけど、ディオンは時々、小さなときから儚げな表情をすることがたまにあった。小学校時代の時はわからなかったが今ならわかる。ディオンの家庭は崩壊していたのだと。後から気づいた。テランスの家族を見てディオンは「テランスの家族は良い家族だな」としきりに言っていたのを思い出す。それが大学生となった今ではそのことを思い出すたび胸が苦しくなるのを感じた。

     ディオンになにか、できないか。救ってやることはできないか。そんなことを思うたびに彼への想いが膨れ上がっていくのを感じていた。



     お互いに大学生になっていた。気のおけない友人同士となったが、まだこの『好き』という気持ちをどう処理すればいいのかわからなかった。
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    eye_0526

    DONEテランスとディオンが両思いになって付き合い始めるまで。です。
    前回の「憶い」↓
    https://poipiku.com/1074241/9637063.html
    がテランスサイドで、内容は同じですが今回はディオンサイドで話が進行します。

    前々回の「御伽噺」の続きですが、読まなくても大丈夫です。
    「御伽噺」はこちら↓
    https://poipiku.com/1074241/9608450.html
    依存 テランスに憶いを告げられてから、ディオンはテランスよく観察するようになった。肩幅が思いのほか広く、背中も大きい。それなのに腰が細い。目が合えばにこりと笑って「どうされました?」と高確率で言う。靴はいつも左から履く。くしゃみは二度することが多い。匙の持ち方に少し癖がある。などなど…。十年以上も一緒にいたのに初めて気づくことが沢山ある。
     男に憶いを寄せられるなど思っても見なかったが、テランスなら不思議と嫌悪感はなく、それ以上に幸福を感じた。更に、今はまだ殆ど寝たきりのためテランスとの距離はいつも以上に近い。が、もっと近くに…できるだけ長い時間を…と、欲するようになった。

     足音が聞こえる。テランスの足音だ。こつこつと小気味良いリズムで、床を擦るような音はさせないのが彼の特徴だ。踵から地面に足を落とし、足の裏全体で軽快に蹴る。
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