はるもん🌸
MOURNING #忘羨ワンドロワンライ騙し合い「藍湛」
「魏嬰‥‥」
藍忘機は小舟の上で魏無羨を抱きこむようにして座っていた。魏無羨は心地よさそうに藍忘機の首元に口をつける。とても良い雰囲気だった。互いの名を呼び合い、視線を交差させる。
「藍湛、俺はお前と出会って数年、ずっとお前の事を友達だと思ってたんだけど、お前はどう思ってた?」
「‥‥わからない」
「わからないだって?お前にもわからない事がこの世にあったんだな」
「兎や、西瓜を見る度君を思い出す事は多々あった」
口ではいつも魏無羨が勝っていた。しかし時折、藍忘機は意図せずして今のように魏無羨を黙らせる。魏無羨はむずがゆそうに口を開けたり閉めたりして、黙る。少し頬が朱に染まっていた。
(ん?あれは‥‥)
2608「魏嬰‥‥」
藍忘機は小舟の上で魏無羨を抱きこむようにして座っていた。魏無羨は心地よさそうに藍忘機の首元に口をつける。とても良い雰囲気だった。互いの名を呼び合い、視線を交差させる。
「藍湛、俺はお前と出会って数年、ずっとお前の事を友達だと思ってたんだけど、お前はどう思ってた?」
「‥‥わからない」
「わからないだって?お前にもわからない事がこの世にあったんだな」
「兎や、西瓜を見る度君を思い出す事は多々あった」
口ではいつも魏無羨が勝っていた。しかし時折、藍忘機は意図せずして今のように魏無羨を黙らせる。魏無羨はむずがゆそうに口を開けたり閉めたりして、黙る。少し頬が朱に染まっていた。
(ん?あれは‥‥)
春之助
DONEハグの日忘羨ハグしかしちゃいけない部屋に閉じ込められた忘羨
えっちはしてないけど、口付けを死ぬ程してる。
ハグの日「らーんじゃん!今日は何の日か知ってるか?」
何の日か、藍忘機は愛しい道侶の笑顔にこれは碌でもない日を示しているだろうことは分かった。それでも腕の中に嬉しそうに魏無羨が飛び込んでくるならどんな悪戯を仕掛けられようと享受するつもりだ。
「何の日?」
「藍湛、もう少し考えてくれたってよくないか?例えば、俺達が初めて出会った日とか、俺達が初めてまぐわった日とかさ。」
「それは別の日だ。」
確かにそういうのは藍忘機の方が覚えているだろう。この前だって普段の数倍花でも咲かす勢いで藍忘機の雰囲気が柔らかい為に首を傾げていた魏嬰に三十年前に君と出会って争った日だとその時の分の天子笑を携えて夜分に屋根に登ろう、なんて言っていたのだから。
7395何の日か、藍忘機は愛しい道侶の笑顔にこれは碌でもない日を示しているだろうことは分かった。それでも腕の中に嬉しそうに魏無羨が飛び込んでくるならどんな悪戯を仕掛けられようと享受するつもりだ。
「何の日?」
「藍湛、もう少し考えてくれたってよくないか?例えば、俺達が初めて出会った日とか、俺達が初めてまぐわった日とかさ。」
「それは別の日だ。」
確かにそういうのは藍忘機の方が覚えているだろう。この前だって普段の数倍花でも咲かす勢いで藍忘機の雰囲気が柔らかい為に首を傾げていた魏嬰に三十年前に君と出会って争った日だとその時の分の天子笑を携えて夜分に屋根に登ろう、なんて言っていたのだから。
amhr_niarfer
DONE忘羨高校生AU Webアンソロ #きみのいた夏 で書かせていただいた「ラプソディIN SUMMER BLUE」の裏話です。副産物のほんのちょびっとの小話も、途中に少しだけ。よしなに。
ご質問、ご感想、随時受付中。お気軽に✧
ラプソディIN SUMMER BLUE 裏話愛が重い美人なゴリラが好きです。とても好きです。
だからこそ、はじめは魏無羨のお話だったのに、後半藍忘機のお話になったのかもしれません。
ラプソディIN SUMMER BLUE
タイトルの通りクラシックがベースのお話になりましたが、そもそもなんでこうなったのか。
ずっと忘羨には古琴と横笛以外の楽器を弾いてみてほしくて、それを今回書かせていただけたら嬉しいなと思ったからです。
しかし問題は山積みで、
まずキラキラな学生生活のイメージがまったくできない由々しき事態。
学生頃のわたしの夏がバイト三昧時々生徒会(美術室に入り浸ってお茶してました。冷蔵庫もソファもホットプレートもあって、ホットケーキ焼いてました)だからです。
2606だからこそ、はじめは魏無羨のお話だったのに、後半藍忘機のお話になったのかもしれません。
ラプソディIN SUMMER BLUE
タイトルの通りクラシックがベースのお話になりましたが、そもそもなんでこうなったのか。
ずっと忘羨には古琴と横笛以外の楽器を弾いてみてほしくて、それを今回書かせていただけたら嬉しいなと思ったからです。
しかし問題は山積みで、
まずキラキラな学生生活のイメージがまったくできない由々しき事態。
学生頃のわたしの夏がバイト三昧時々生徒会(美術室に入り浸ってお茶してました。冷蔵庫もソファもホットプレートもあって、ホットケーキ焼いてました)だからです。
アミノ
DOODLEそしじょれTwitterらくがき格納。CP要素がほぼ無い描き散らかしですが、気持ちの上では忘羨前提です笑最後のだけ昨年11月に描いたやつなので、輪をかけて不慣れなのはご愛嬌で…! 6
巡(メグル)@20216575z
TRAININGガーデンバース忘羨 の企画に合わせて書いてみました。設定生かしきれていないし、尻切れ感満載ですが雰囲気だけでも書いてみたいなと思って。ということで自主練してみました。
ブート二エール▶︎花結、連理と表現してます。
花生み▶︎藍忘機
花食み▶︎魏無羨
原作軸、本編終了後道侶世界線です。
麗しの含光君麗しの含光君。
近頃姑蘇藍氏二公子である藍湛、藍忘機はそう市井の人々に呼ばれている。名門世家の公子である彼の存在はその見目からも非常に目立つ存在であり、含光君という号が示す通り輝かしいものであることは今に始まった事ではない。だが、あえて今そう呼ばれるのには訳がある。
彼は花生みである。
その身に白の百合や木蓮の花を纏って街に現れ、道侶の酒や身の回りのものを買いに現れるとその芳香と美しさに姑蘇の民はくらりと目眩を覚えるほど。
そしてその花は花結である彼の道侶によってのみ食まれるのだ。
「ふぁ…んん…も、あさ…?」
「うん、まだ卯の刻だからまだ眠っていなさい、湯浴みの用意をするから、魏嬰」
目覚めから愛しい道侶の世話を焼くことはいつもの事。この時刻に目を覚ます方が稀で。
1106近頃姑蘇藍氏二公子である藍湛、藍忘機はそう市井の人々に呼ばれている。名門世家の公子である彼の存在はその見目からも非常に目立つ存在であり、含光君という号が示す通り輝かしいものであることは今に始まった事ではない。だが、あえて今そう呼ばれるのには訳がある。
彼は花生みである。
その身に白の百合や木蓮の花を纏って街に現れ、道侶の酒や身の回りのものを買いに現れるとその芳香と美しさに姑蘇の民はくらりと目眩を覚えるほど。
そしてその花は花結である彼の道侶によってのみ食まれるのだ。
「ふぁ…んん…も、あさ…?」
「うん、まだ卯の刻だからまだ眠っていなさい、湯浴みの用意をするから、魏嬰」
目覚めから愛しい道侶の世話を焼くことはいつもの事。この時刻に目を覚ます方が稀で。
はるもん🌸
MOURNINGヤるモードになった藍忘機を止める事は不可能な件。強行突破「藍湛、脱がせて」
藍忘機は琴に手を置き音を止める。一拍思案した。
「うん」
決断はすぐに出た。今が昼だとか、場所についてだとか、そういった事はすぐに吹き飛んだ。
彼の衣服に手をかける。魏無羨「お?!」と驚いた声を出す。
「チガウチガウ!俺じゃないよ、こっち」
魏無羨は両手で置物を持ち上げていた。その置物は伸縮性の布で覆われており、下から引っ張らないと脱げないようだ。
片手で持てれば一人でできるが、あいにくその置物は両手で持たないと持ち上げられないほど重い代物だった。
藍忘機は置物を取り上げ、ガバリと魏無羨の胸元をはだけさせる。
「藍兄ちゃん?!」
「したい。付き合ってください」
「丁寧に言ってもだめだよ!これ、藍先生から綺麗に拭いて持ってこいって言われてるんだから!」
461藍忘機は琴に手を置き音を止める。一拍思案した。
「うん」
決断はすぐに出た。今が昼だとか、場所についてだとか、そういった事はすぐに吹き飛んだ。
彼の衣服に手をかける。魏無羨「お?!」と驚いた声を出す。
「チガウチガウ!俺じゃないよ、こっち」
魏無羨は両手で置物を持ち上げていた。その置物は伸縮性の布で覆われており、下から引っ張らないと脱げないようだ。
片手で持てれば一人でできるが、あいにくその置物は両手で持たないと持ち上げられないほど重い代物だった。
藍忘機は置物を取り上げ、ガバリと魏無羨の胸元をはだけさせる。
「藍兄ちゃん?!」
「したい。付き合ってください」
「丁寧に言ってもだめだよ!これ、藍先生から綺麗に拭いて持ってこいって言われてるんだから!」
はるもん🌸
MOURNING結丹できた魏嬰。藍湛を泣かす。剣のお稽古「結丹できたら次は何をするべきだと思う?」
「剣の鍛錬」
「正解だ。さっそくお前が相手になってくれるか?」
藍忘機は渋る様子を見せた。魏無羨は気にせず人差し指と中指を合わせ、随便の剣先を藍忘機に向ける。魏無羨と手合わせをする事になってしまい、藍忘機は早々に決断した。
「あ!」
随便が避塵に負け、遠くへ飛ばされてしまった。魏無羨は戻ってくるように指示を出す。
チャン、と随便は鞘に収まった。
「こら藍湛。ちゃんと相手をしてくれよ。あんな一瞬じゃ鍛錬にならない…藍湛?」
「君に」
「ん?」
「二度と君に剣は向けたくない」
藍忘機の心中を聞いた魏無羨は己はなんと惨い事をしたのだと、たった今察した。
「悪かったよ、藍湛。もう剣の相手はしなくていいから」
535「剣の鍛錬」
「正解だ。さっそくお前が相手になってくれるか?」
藍忘機は渋る様子を見せた。魏無羨は気にせず人差し指と中指を合わせ、随便の剣先を藍忘機に向ける。魏無羨と手合わせをする事になってしまい、藍忘機は早々に決断した。
「あ!」
随便が避塵に負け、遠くへ飛ばされてしまった。魏無羨は戻ってくるように指示を出す。
チャン、と随便は鞘に収まった。
「こら藍湛。ちゃんと相手をしてくれよ。あんな一瞬じゃ鍛錬にならない…藍湛?」
「君に」
「ん?」
「二度と君に剣は向けたくない」
藍忘機の心中を聞いた魏無羨は己はなんと惨い事をしたのだと、たった今察した。
「悪かったよ、藍湛。もう剣の相手はしなくていいから」
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MOURNINGイタズラ癖が一生治らない魏嬰。どこまで本気なのか「あついあつい」とパタパタと手で顔をあおぐ。
「魏嬰、整えなさい」
少しでも風通しがよくなるように胸をはだけさせていた。
それを藍忘機が咎める。ヘーイと魏無羨は適当に返事をした。
服を整えたのを確認し、藍忘機は本の続きに目を落とす。
涼しそうな彼がうらめしく、ちょっとイタズラしてやろうと魏無羨は考えた。
「あー喉がかわいたなぁ」
「水でいいか」
パタンと読んでいた本を閉じ、藍忘機は立ち上がる。
魏無羨も同じように立ち上がった。
「いや、水じゃだめだな。もっとこう…濃いやつがいい」
「果汁を持ってこよう」
「いーや駄目だ」
「何が良いんだ」
「これが…いいカナ」
魏無羨は膝立ちになり、ちょうど前にある藍忘機のソレを指でつついた。ようやく揶揄われている事に気づき、藍忘機は「君!」と声を上げる。
544「魏嬰、整えなさい」
少しでも風通しがよくなるように胸をはだけさせていた。
それを藍忘機が咎める。ヘーイと魏無羨は適当に返事をした。
服を整えたのを確認し、藍忘機は本の続きに目を落とす。
涼しそうな彼がうらめしく、ちょっとイタズラしてやろうと魏無羨は考えた。
「あー喉がかわいたなぁ」
「水でいいか」
パタンと読んでいた本を閉じ、藍忘機は立ち上がる。
魏無羨も同じように立ち上がった。
「いや、水じゃだめだな。もっとこう…濃いやつがいい」
「果汁を持ってこよう」
「いーや駄目だ」
「何が良いんだ」
「これが…いいカナ」
魏無羨は膝立ちになり、ちょうど前にある藍忘機のソレを指でつついた。ようやく揶揄われている事に気づき、藍忘機は「君!」と声を上げる。
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MOURNING魏嬰のお尻を見ていたら、つい手が伸びてしまったという含光君。たまには含光君も魔が差すもみゅもみゅもみゅ、たぷん。
魏無羨は意識を取り戻した。もみゅ、と掴んでは放し、今度はたぷんと肉厚を確かめるように掌で触られる感覚を感じる。
「藍湛?」
「!」
パッと藍忘機は尻から手を放した。
(あの誉れ高き含光君が俺の尻で遊んでいただと?なんてことだ!こんな面白い話はあるか?!)
魏無羨は体を起こし、服を一糸まとわぬその姿で藍忘機を見る。
魏無羨は一度丑の刻に眠るとなかなか起きない。
それを知っていた藍忘機は魔が差したのだ。
「今、俺の尻触ってた?」
藍忘機のアゴを人差し指でツツツとなぞる。
プイ、と藍忘機は左を向いた。
「ん~?雲深不知処では嘘偽りはご法度だろう?答えてくれよ藍湛」
触ってないとは言えない。かと言って正直に答えるのも恥ずかしい。
702魏無羨は意識を取り戻した。もみゅ、と掴んでは放し、今度はたぷんと肉厚を確かめるように掌で触られる感覚を感じる。
「藍湛?」
「!」
パッと藍忘機は尻から手を放した。
(あの誉れ高き含光君が俺の尻で遊んでいただと?なんてことだ!こんな面白い話はあるか?!)
魏無羨は体を起こし、服を一糸まとわぬその姿で藍忘機を見る。
魏無羨は一度丑の刻に眠るとなかなか起きない。
それを知っていた藍忘機は魔が差したのだ。
「今、俺の尻触ってた?」
藍忘機のアゴを人差し指でツツツとなぞる。
プイ、と藍忘機は左を向いた。
「ん~?雲深不知処では嘘偽りはご法度だろう?答えてくれよ藍湛」
触ってないとは言えない。かと言って正直に答えるのも恥ずかしい。
はるもん🌸
MOURNING忘羨がセ・・・ッしてます。大人の方だけどうぞご覧くださいませ。実況魏嬰午前から、しとしとと雨が静かに降りだしていた。
濃厚な空気をはらんだ雲深不知処には多数の弟子がいるが、天気の機嫌が思わしくない時は人の通りは少なくなる。
そんな事で、きっと誰もこの近くを通らないと見越した魏無羨は彼を誘惑した。思惑は成功し、今まさに上を向き、立派に反りあがったソレを魏無羨は受け入れようとしていたところである。
「こんなところで、そんなところを固くさせちゃうなんて、お前もなかなかやるなぁ?」
「君のせい」
まさにそうなのだ。しばらく藍忘機は魏無羨が肌を露出させ、遊び始めた間出来うるだけ見ないよう努めて己を律していた。そうしていると、アンアンと一人であらぬところに指を入れ遊び始めてしまった。これを放置する事など、できなかったのである。
2284濃厚な空気をはらんだ雲深不知処には多数の弟子がいるが、天気の機嫌が思わしくない時は人の通りは少なくなる。
そんな事で、きっと誰もこの近くを通らないと見越した魏無羨は彼を誘惑した。思惑は成功し、今まさに上を向き、立派に反りあがったソレを魏無羨は受け入れようとしていたところである。
「こんなところで、そんなところを固くさせちゃうなんて、お前もなかなかやるなぁ?」
「君のせい」
まさにそうなのだ。しばらく藍忘機は魏無羨が肌を露出させ、遊び始めた間出来うるだけ見ないよう努めて己を律していた。そうしていると、アンアンと一人であらぬところに指を入れ遊び始めてしまった。これを放置する事など、できなかったのである。
アミノ
MOURNING抹額を外すと龍になっちゃう含光君まとめ。恐らくこういった設定でもっともっと素晴らしい作品が世には溢れているであろうため、ひたすら自分が描きたいところだけ描き散らかして満足しました…笑Twitterで放流した絵に加え、あらすじと夜伽匂わせSSを追加。また最後のは、昨年末に描いたアニそし絵ベースの龍狐AU忘羨絵ですが、もののついでに同時供養です。 7
りゅうひよこ
DONEあらすじ「一人でするところ見せてよ」魏嬰が言った。
「君にとって楽しいものではないと思う」
「見せてくれるまで待つ」
魏嬰は言うと、床に押し倒されたまま襟元を直し、要求を飲んでくれるまで触れさせないの態度を取った。藍湛は仕方ないという風にため息をつき、自ら帯を解きにかかる。
窓から生ぬるい風が、床を這うように吹きこんできたのはその時だった。「もう喚んでくれないのかと思ってたよ、藍湛」
0721の日・ホラー回「一人でするところ見せてよ」
魏嬰が言った。
静室の天井を背景に、彼の夫の顔が間近にあった。結い上げた髪がいくらか乱れている。
もちろん藍湛の艶やかな黒髪を乱したのは魏嬰だ。文机で書き物をしていた彼に戯れついた結果、組み敷かれてひとしきり口を吸われていた。
「見てどうする?」
と藍湛が尋ねた。
「夫のかわいい姿を眺めて楽しむんだよ」
「君にとって楽しいものではないと思う」
しとやかな夫が恥ずかしがって拒否するのはわかっていたから、魏嬰はさんざん口づけをした後に頼んでみたのだ。魏嬰に噛みつきたくてたまらないという顔をした今の藍湛なら、うっかり披露してくれるかもしれない。
「見せてくれるまで俺は待つぞ」
魏嬰は言うと、床に押し倒されたまま襟元を直し、要求を飲んでくれるまで触れさせないという態度を取る。
3726魏嬰が言った。
静室の天井を背景に、彼の夫の顔が間近にあった。結い上げた髪がいくらか乱れている。
もちろん藍湛の艶やかな黒髪を乱したのは魏嬰だ。文机で書き物をしていた彼に戯れついた結果、組み敷かれてひとしきり口を吸われていた。
「見てどうする?」
と藍湛が尋ねた。
「夫のかわいい姿を眺めて楽しむんだよ」
「君にとって楽しいものではないと思う」
しとやかな夫が恥ずかしがって拒否するのはわかっていたから、魏嬰はさんざん口づけをした後に頼んでみたのだ。魏嬰に噛みつきたくてたまらないという顔をした今の藍湛なら、うっかり披露してくれるかもしれない。
「見せてくれるまで俺は待つぞ」
魏嬰は言うと、床に押し倒されたまま襟元を直し、要求を飲んでくれるまで触れさせないという態度を取る。
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜マンション編〜
ノンアルコール・モヒート!(11) 夜中の街を歩く。人の気配がないのを確認して、藍湛の手を握る。指を絡めて、握り返された。
マンションまでの道は、ほぼ無言だった。夜中だから静かにしなきゃと思ったし、妙に緊張していたし。藍湛は、元々無口だし。
「一人暮らし?」
マンションのエレベーターで藍湛が聞いてきた。
「うん、藍湛は?」
「兄上と暮らしている」
「仲良いんだな」
「尊敬している」
自宅の鍵を開けて中に入る。藍湛は少し緊張している様子で、靴を脱ぎ扉の鍵を締めると小さく頭を下げた。
「お邪魔します」
律儀な姿に笑ってしまった。それなりに片付けておいて良かったと思う。来客がある事は滅多にない。江澄がたまに来るくらいだ。狭い廊下の奥のリビングダイニングに向かう。
2196マンションまでの道は、ほぼ無言だった。夜中だから静かにしなきゃと思ったし、妙に緊張していたし。藍湛は、元々無口だし。
「一人暮らし?」
マンションのエレベーターで藍湛が聞いてきた。
「うん、藍湛は?」
「兄上と暮らしている」
「仲良いんだな」
「尊敬している」
自宅の鍵を開けて中に入る。藍湛は少し緊張している様子で、靴を脱ぎ扉の鍵を締めると小さく頭を下げた。
「お邪魔します」
律儀な姿に笑ってしまった。それなりに片付けておいて良かったと思う。来客がある事は滅多にない。江澄がたまに来るくらいだ。狭い廊下の奥のリビングダイニングに向かう。
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TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜モヒート編〜
ノンアルコール・モヒート!(10)「もう一度……したい」
そう言われて俺は思わず笑ってしまった。
「これからいくらでも、何度だってしたい」
そう答えると、藍湛は少し目を見開き驚いた顔をした。この顔が、たまらなく好きなんだよな。思わず頬に唇を寄せる。
「藍湛……俺、藍湛が……んんっ…」
『好きだ』という言葉は見事に呑み込まれた。唇が触れ合い、幾度となく啄まれる。顎を引いてしまう俺を、追い掛ける藍湛。
触れたいと、思ってくれているのがわかる、優しい口付け。また、膝を擦り付けたくなるような…ムズムズと腰が揺れてしまうような。
「ん……んっ……」
「魏嬰……」
囁きながら舌を差し込まれる。探るような舌の動きに、そっと絡ませる。舌と舌、普通は触れ合わない所が触れ合う感触にぞくぞくする。
1734そう言われて俺は思わず笑ってしまった。
「これからいくらでも、何度だってしたい」
そう答えると、藍湛は少し目を見開き驚いた顔をした。この顔が、たまらなく好きなんだよな。思わず頬に唇を寄せる。
「藍湛……俺、藍湛が……んんっ…」
『好きだ』という言葉は見事に呑み込まれた。唇が触れ合い、幾度となく啄まれる。顎を引いてしまう俺を、追い掛ける藍湛。
触れたいと、思ってくれているのがわかる、優しい口付け。また、膝を擦り付けたくなるような…ムズムズと腰が揺れてしまうような。
「ん……んっ……」
「魏嬰……」
囁きながら舌を差し込まれる。探るような舌の動きに、そっと絡ませる。舌と舌、普通は触れ合わない所が触れ合う感触にぞくぞくする。
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TRAININGケゴ下戸藍湛×バーテン魏嬰〜告白編〜
ノンアルコール・モヒート!(9) トントン。
控えめなノックが響く。カウンターのスツールに座っていた俺は立ち上がり、大きく深呼吸してから鍵を開けた。急いで来たらしい藍湛は、少し呼吸が上がっていた。
「呼び出してごめんな、忙しいのに」
中に入るよう促してから、扉を閉めて鍵をする。店内の真ん中に立ったままの藍湛に、カウンター席を促す。しかし藍湛は立ったままだ。気にせずカウンター内に入って、向かい合う。
「なにか飲む?」
問い掛けると、立ったまま首を左右に振る。酒を飲まされる事を警戒しているのかもしれない。信用なんてきっともう、ない。
「この間は……ごめん」
単刀直入に、告げる。まだるっこしいのは苦手だ。藍湛は下げていた視線を俺に向けた。
2135控えめなノックが響く。カウンターのスツールに座っていた俺は立ち上がり、大きく深呼吸してから鍵を開けた。急いで来たらしい藍湛は、少し呼吸が上がっていた。
「呼び出してごめんな、忙しいのに」
中に入るよう促してから、扉を閉めて鍵をする。店内の真ん中に立ったままの藍湛に、カウンター席を促す。しかし藍湛は立ったままだ。気にせずカウンター内に入って、向かい合う。
「なにか飲む?」
問い掛けると、立ったまま首を左右に振る。酒を飲まされる事を警戒しているのかもしれない。信用なんてきっともう、ない。
「この間は……ごめん」
単刀直入に、告げる。まだるっこしいのは苦手だ。藍湛は下げていた視線を俺に向けた。
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TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜心の声編〜
ノンアルコール・モヒート!(8) それから数日。
藍湛は店に来ず、俺は無意識の溜息が増えた。
「シンデレラ君と、何かあった?」
今は店内に女子大生一人。お気に入りのカクテルを飲みながら、お気に入りの席を立ち上がりカウンターに近付いてくる。
「……いや、別に」
スツールに腰掛けずカウンターに腕を付いて、わざとらしく大きな溜息を吐き出した。グラスを両手に持ちながら上目遣いに見上げられる。
「わかりやす過ぎ。告白でもされた?」
俺はたまたま飲んでた烏龍茶を吐き出しそうになった。変な所に入って物凄く噎せてしまう。
「ちょっと、大丈夫?もしかして、マジ?」
『んなわけあるか!』と心の中で叫ぶ。流石に接客中にそんな乱暴な言葉遣いは、お客様にしてはいけない。
2030藍湛は店に来ず、俺は無意識の溜息が増えた。
「シンデレラ君と、何かあった?」
今は店内に女子大生一人。お気に入りのカクテルを飲みながら、お気に入りの席を立ち上がりカウンターに近付いてくる。
「……いや、別に」
スツールに腰掛けずカウンターに腕を付いて、わざとらしく大きな溜息を吐き出した。グラスを両手に持ちながら上目遣いに見上げられる。
「わかりやす過ぎ。告白でもされた?」
俺はたまたま飲んでた烏龍茶を吐き出しそうになった。変な所に入って物凄く噎せてしまう。
「ちょっと、大丈夫?もしかして、マジ?」
『んなわけあるか!』と心の中で叫ぶ。流石に接客中にそんな乱暴な言葉遣いは、お客様にしてはいけない。
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜パニック編〜
ノンアルコール・モヒート!(7) 何の疑いなく、酒を口にした藍湛はというと。
「友達になってくれて、ありがとう…」
と言って俯いたきり、動かなくなった。流石にこのリアクションは初めてだった。
え、大丈夫か?息してる?
慌てて近寄り呼吸を確認する。結論から言うと、寝ているらしい。生きてる事に安堵したのも初めてだった。
マジか……マジか。このひと口で寝るのは…想定外だった。これは、うん、立派な下戸だ。
起きるまでこの姿勢でいるのか…と考えながら寝顔を眺める。寝顔まで美しい。触れていいのか、と考える前に手が出ていた。
横髪をそっと耳に掛けてやり、長い睫毛が落とす影を眺める。ぶっちゃけ、誰かに触れられるのは嫌いだし、自分から触れる事すら嫌だった。けれど藍湛には、吸い込まれるように触れてしまう自分に驚きを隠せない。
1641「友達になってくれて、ありがとう…」
と言って俯いたきり、動かなくなった。流石にこのリアクションは初めてだった。
え、大丈夫か?息してる?
慌てて近寄り呼吸を確認する。結論から言うと、寝ているらしい。生きてる事に安堵したのも初めてだった。
マジか……マジか。このひと口で寝るのは…想定外だった。これは、うん、立派な下戸だ。
起きるまでこの姿勢でいるのか…と考えながら寝顔を眺める。寝顔まで美しい。触れていいのか、と考える前に手が出ていた。
横髪をそっと耳に掛けてやり、長い睫毛が落とす影を眺める。ぶっちゃけ、誰かに触れられるのは嫌いだし、自分から触れる事すら嫌だった。けれど藍湛には、吸い込まれるように触れてしまう自分に驚きを隠せない。
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜不定休日編〜
ノンアルコール・モヒート!(6) 連絡先を交換して暫く。返事のメールをして以降、彼からメールが来る事はなかった。俺からも、してない。元々、細々したメール連絡とかはあまり得意ではない。けれど、藍湛から連絡がない事は少し気にしていた。
藍湛も店には来るし、普段と変わりない。だからそんなに気にしないように心掛けていた。
そんなある日。オープン前の業務を終えてバックヤードにモップを片付けに行った時。スマホがメールの着信を告げる。手に取り俺は、固まった。
『きみに、逢いたい』
送信元を確認すると、きちんと藍湛だ。何度も確認し、迷惑メールの類でない事を確認する。すると、もう一件続けて来た。
『すまない、忘れて欲しい』
いやいやいやいや、忘れられるはずがない。少し悩んでから返事をする。
2175藍湛も店には来るし、普段と変わりない。だからそんなに気にしないように心掛けていた。
そんなある日。オープン前の業務を終えてバックヤードにモップを片付けに行った時。スマホがメールの着信を告げる。手に取り俺は、固まった。
『きみに、逢いたい』
送信元を確認すると、きちんと藍湛だ。何度も確認し、迷惑メールの類でない事を確認する。すると、もう一件続けて来た。
『すまない、忘れて欲しい』
いやいやいやいや、忘れられるはずがない。少し悩んでから返事をする。
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×× バーテン魏嬰〜連絡先交換編〜
ノンアルコール・モヒート!(5) 友達になった藍湛は、それからよく来るようになった。比較的早い時間に来て、日付が変わる前には帰る。その時間帯の常連には顔馴染みだ。このバーの中だけで、肩書きも何も関係なく平等に接し合う常連客達にも話しかけられるようになっていた。
相変わらず、表情は乏しく言葉も少ない。しかし彼を邪険に扱う者もいない。客の中には社長から女子大生と幅広くいる。そんな中で彼なりに、人と接する楽しみを少しずつ感じられるようになってきように見えた。それが俺は嬉しかった。
「あれ、今日はシンデレラ君いないの?」
藍湛に渾名がつく程には、このバーに馴染んだある日の事だ。『シンデレラ君』というのは藍湛の事。
この女子大生と藍湛と話している時にカクテルの話を求められた。『シンデレラ』のカクテルの話をした。プリンセスが好きな子だから熱心に聞いていたけど、その後の彼女の言葉が…
2050相変わらず、表情は乏しく言葉も少ない。しかし彼を邪険に扱う者もいない。客の中には社長から女子大生と幅広くいる。そんな中で彼なりに、人と接する楽しみを少しずつ感じられるようになってきように見えた。それが俺は嬉しかった。
「あれ、今日はシンデレラ君いないの?」
藍湛に渾名がつく程には、このバーに馴染んだある日の事だ。『シンデレラ君』というのは藍湛の事。
この女子大生と藍湛と話している時にカクテルの話を求められた。『シンデレラ』のカクテルの話をした。プリンセスが好きな子だから熱心に聞いていたけど、その後の彼女の言葉が…
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜握手編〜
ノンアルコール・モヒート!(4)「……魏嬰」
まるで魔法を唱えられたように、血の巡りが速くなるのを感じた。頬が熱くなり、何かを堪えるように歯を食いしばる。無意識に。
呼んだ本人は、真面目な顔で俺の反応を待っていた。これは、名で呼ぶべきなのか。
「…藍湛」
微かに掠れた声で名を呼ぶと、藍湛は満足そうに目を細めてグラスを持ち一口飲んだ。俺は酒に強い。だからこれは、アルコールが原因ではない。いや、原因は全てわかってる。それを、認めたくないだけ。
乾いた喉を潤すように、日本酒を呷る。ゆっくり飲み下すと、アルコールが喉を通って胃に落ちて行くのを感じた。
藍湛は、この空間を少しでも心地好いと感じてくれているのだろうか。藍湛の事が、知りたい。近付きたい。
1759まるで魔法を唱えられたように、血の巡りが速くなるのを感じた。頬が熱くなり、何かを堪えるように歯を食いしばる。無意識に。
呼んだ本人は、真面目な顔で俺の反応を待っていた。これは、名で呼ぶべきなのか。
「…藍湛」
微かに掠れた声で名を呼ぶと、藍湛は満足そうに目を細めてグラスを持ち一口飲んだ。俺は酒に強い。だからこれは、アルコールが原因ではない。いや、原因は全てわかってる。それを、認めたくないだけ。
乾いた喉を潤すように、日本酒を呷る。ゆっくり飲み下すと、アルコールが喉を通って胃に落ちて行くのを感じた。
藍湛は、この空間を少しでも心地好いと感じてくれているのだろうか。藍湛の事が、知りたい。近付きたい。
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜友達感覚編〜
ノンアルコール・モヒート!(3) 客との距離は、付かず離れず。来る者拒まず去るもの追わず。決して踏み込ませないし、踏み込んではいけない。それが俺のモットーだった。店で美味しく楽しく過ごしてもらう事に粉骨砕身すれども、深入りをしてはいけない。
「何だ、溜息なんぞ吐いて」
江澄に言われて気付いた。溜息を吐いていた事に。
江澄とは幼少期からの付き合いだ。遠慮のない物言いは近年では『ツンデレ』と呼ばれるものを地で行ってるんじゃないかと、最近思ってる。
「わかんないんだよな、自分が」
俺の言葉が意外だったのか、江澄は片眉を上げる。グラスが空になっているので、彼の好きな年代物ウイスキーをロックで出してやる。
「なんていうかさ、もう来ないだろう客を待ってる自分がいるんだよな」
2993「何だ、溜息なんぞ吐いて」
江澄に言われて気付いた。溜息を吐いていた事に。
江澄とは幼少期からの付き合いだ。遠慮のない物言いは近年では『ツンデレ』と呼ばれるものを地で行ってるんじゃないかと、最近思ってる。
「わかんないんだよな、自分が」
俺の言葉が意外だったのか、江澄は片眉を上げる。グラスが空になっているので、彼の好きな年代物ウイスキーをロックで出してやる。
「なんていうかさ、もう来ないだろう客を待ってる自分がいるんだよな」
kow_7726
TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜再来店編〜
ノンアルコール・モヒート!(2) 数日が平穏に、何事もなく過ぎた。あの美男の事を時折思い出すが、寂しいなどの気持ちはなくなっていた。
今日もいつもの時間にオープンする。オープンしてすぐに客が来る事はあまりなく、カウンター内にノートパソコンを持ってきて注文などをのんびりしていた。
その欄の中の『烏龍茶』の単語を見て、ふと美男を思い出す。まさか、このバーでそんなものを注文されたのは初めてだった。きっと、困って切羽詰まってたのだろうと想像すると自然と笑みが溢れた。
棚の在庫を確認しながら注文を終える。ノートパソコンを片付けにバックヤードに行ってコンセントを挿す。扉に取り付けてあるベルの音が響いた。
店内に戻りながら、この時間帯に来る常連客の顔を思い出す。そして、カウンター内に戻りながら俺は固まった。
3019今日もいつもの時間にオープンする。オープンしてすぐに客が来る事はあまりなく、カウンター内にノートパソコンを持ってきて注文などをのんびりしていた。
その欄の中の『烏龍茶』の単語を見て、ふと美男を思い出す。まさか、このバーでそんなものを注文されたのは初めてだった。きっと、困って切羽詰まってたのだろうと想像すると自然と笑みが溢れた。
棚の在庫を確認しながら注文を終える。ノートパソコンを片付けにバックヤードに行ってコンセントを挿す。扉に取り付けてあるベルの音が響いた。
店内に戻りながら、この時間帯に来る常連客の顔を思い出す。そして、カウンター内に戻りながら俺は固まった。
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TRAINING下戸藍湛×バーテン魏嬰〜出会い編〜
ノンアルコール・モヒート!(1) 都心の大通り。金曜日の深夜の街はまだ賑わっていた。人通りの多いその大きな通りから一本外れた道に入る。道を一本外れるだけで人通りはほとんどなくなっている。
邸宅が並ぶその中に、白く四角い簡素な建物があった。看板も窓も見当たらない。暖かなクリーム色を発光する楕円形のライトが等間隔で置かれている。大して大きくもない建物の割に、大きなアンティークオークの扉が目立つ。
店内は落ち着いた明るさで、華美過ぎないシャンデリアと壁の間接照明。白い壁に、扉と同じアンティークオークの床。同じ色のテーブルが広い間隔で三つとカウンター。スツールは壁と同じ白で統一されている。カウンターの奥には様々な種類の酒やサーバー、多種多様なグラスが設置されている。
2299邸宅が並ぶその中に、白く四角い簡素な建物があった。看板も窓も見当たらない。暖かなクリーム色を発光する楕円形のライトが等間隔で置かれている。大して大きくもない建物の割に、大きなアンティークオークの扉が目立つ。
店内は落ち着いた明るさで、華美過ぎないシャンデリアと壁の間接照明。白い壁に、扉と同じアンティークオークの床。同じ色のテーブルが広い間隔で三つとカウンター。スツールは壁と同じ白で統一されている。カウンターの奥には様々な種類の酒やサーバー、多種多様なグラスが設置されている。
はるもん🌸
MOURNING魏嬰は師姉、ふーみん、江澄みんなにデコピンされたことあるんだろうなって思い書いてみました。
藍湛のデコピン「含光君。お前って奴はどこもかしこもいい香りだな」
初めて体を繋げた二人はゆったりとした空気に身を預けていた。悪くない気だるさを感じながら、魏無羨は四肢を伸ばし、空を見上げる。藍忘機は手持ちの白い布で彼の汚れた体をふき取り、小さく「そうか」と返事をしてやっていた。
「お前のアソコの香りもなかなかだった。ついでに味も」
藍忘機は何のことかと一寸考え、魏無羨のニヤニヤといやらしく笑う顔を見て気づいた。藍忘機は指先を折り曲げ、指先で軽く彼の額をはじく。
「あだっ」
「はしたない」
「ははは!お前だってさっき俺に『はしたない』事をしただろう?
まさか俺の真似をして、本当にお前があんなところをその端正なお口で…」
「魏嬰!」
397初めて体を繋げた二人はゆったりとした空気に身を預けていた。悪くない気だるさを感じながら、魏無羨は四肢を伸ばし、空を見上げる。藍忘機は手持ちの白い布で彼の汚れた体をふき取り、小さく「そうか」と返事をしてやっていた。
「お前のアソコの香りもなかなかだった。ついでに味も」
藍忘機は何のことかと一寸考え、魏無羨のニヤニヤといやらしく笑う顔を見て気づいた。藍忘機は指先を折り曲げ、指先で軽く彼の額をはじく。
「あだっ」
「はしたない」
「ははは!お前だってさっき俺に『はしたない』事をしただろう?
まさか俺の真似をして、本当にお前があんなところをその端正なお口で…」
「魏嬰!」
はるもん🌸
MOURNING藍湛も好きな子の前では普通の男の子なんだなって弟子が思ったとある日。藍湛の照れ「含光君はやっぱり凄いです!」
「私もいつか含光君のように!」
「無駄のない身のこなし、尊敬します!」
藍忘機はこのような賞賛を十代の頃から当たり前のように耳にしていた。今更誰に賞賛されようとも眉一つ動く事は無い。
今宵の教鞭は藍忘機が指導する事になった。
霊獣に襲われた時の基本的な対処を藍忘機から学び、明日魏無羨の霊獣退治指導の際にどう応用すべきかを実践で学ぶ予定となっている。御剣してこちらに向かってくる藍忘機に魏無羨が声を上げた。
「良い見本だったぞ含光君。あの剣の突きの鋭さと言ったらもう!しびれて立てなくなりそうだった!」
「言いすぎだ」
宙に浮いていた藍忘機は魏無羨の隣に降り立ち、避塵を鞘に納めた。
1105「私もいつか含光君のように!」
「無駄のない身のこなし、尊敬します!」
藍忘機はこのような賞賛を十代の頃から当たり前のように耳にしていた。今更誰に賞賛されようとも眉一つ動く事は無い。
今宵の教鞭は藍忘機が指導する事になった。
霊獣に襲われた時の基本的な対処を藍忘機から学び、明日魏無羨の霊獣退治指導の際にどう応用すべきかを実践で学ぶ予定となっている。御剣してこちらに向かってくる藍忘機に魏無羨が声を上げた。
「良い見本だったぞ含光君。あの剣の突きの鋭さと言ったらもう!しびれて立てなくなりそうだった!」
「言いすぎだ」
宙に浮いていた藍忘機は魏無羨の隣に降り立ち、避塵を鞘に納めた。
mdzs_jaks
DONE忘羨天天小話(全29頁)去年発行した個人誌『萬花筒を覗くように』に収録したR18小話をweb用に再録しました。ただひたすら天天しているだけです。
◇18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください
◆原作(翻訳版)四巻発売前の時期に書いたものなので解像度は低めです
◇攻めフェ描写があるので苦手な方はご注意ください 29
mdzs_jaks
DONE魏嬰が藍湛への恋心を自覚している前提の香炉if R18(40-70頁)※2/6:後日譚を追加しました
座学忘羨が終始もだもだ第二ランドすけべをしているだけです。
こちら(https://twitter.com/mdzs_jaks/status/1471207245593837568?s=20)の続きです。これで完結です。ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました! 31
mdzs_jaks
DOODLE寒い夜、藍湛にあっためてほしい魏嬰と指ふぇらの小話らくがき(全7頁)本番までいっていませんが、用語が飛び出したり濫りがましいので、閲覧は18歳以上の方でお願いします。
2021年の書き納めになりました、ありがとうございます!来年も健全な忘羨もえっちな忘羨も吸って書いていきたいです! 7
mdzs_jaks
DOODLEにょた魏嬰ちゃん練習らくがき(全8頁)本番無しですが一応R18。何番煎じネタで後天性にょたになった魏嬰ちゃんが含光君にひたすらおっ…ぱい揉まれているだけの小話です。
※女体化注意
※18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください 8