odgr
SPOILERモクルクR18です。初夜的なやつですが肝心なところで父さんと呼び間違える話です。ネタ的にもっとコンパクトにテンポよくまとめるべき話なんですがこんなはずじゃなかった。元ネタは春川さん(@1235575a)のふせったー(https://twitter.com/1235575a/status/1768200606442037271?t=73ypJ81IrKaE0AAuheQYqw&s=19)からです 7447odgr
SPOILER4/14発行になるっぽいです。ほんとか。マジェ昼の部捜査前の12月、クリスマスチャリティーヒーローショーに出演が決まったことをきっかけに、『演じる』『ヒーロー』というあたりのキーワードからウィリアムズ親子を考えるモクマさんの話です。モクルクです。
マジェMカのバレとトンチキネームのモブがそこそこ出ます。実在の団体や個人とは一切関係ありません。
アクターズ・エンパシー 月がきれいに見える部屋は、朝の光もよく入る。
つまり自ずと目覚めが早くなることにモクマが気づいたのは、そのゲストルームを選んで借りた翌日の朝だった。正確には自分で選んだというわけではなく、広さと個別の洗面室がある方のゲストルームを気に入ったチェズレイが真っ先に部屋を選び、アーロンはアーロンで「詐欺師の近くでさえなくばどこでも良い」というものだから、モクマはアーロンが使わなさそうな方に決めたのだ。部屋は適度な狭さで、その割には窓が大きく、ひとりで過ごす時間も大切にしたいモクマとしては都合が良かった。多少朝が早くなるとしても、気の置けない仲間たちと過ごす時間が増えると思えば、十分にお釣りが来る。
このゲストルームの窓から、緑の庭木と生け垣が茂る庭が見えるのも良かった。ウィリアムズ家の庭は、父母と子供がひとりかふたりいるような家庭の邸宅と考えるとちょうど良い広さだった。『ちょうど良い』というのはこの家全体に言える感覚で、本来ならば家の主となる夫婦の部屋、子供のための部屋、家族の時間を共有するリビング、ふたり以上での作業が快適に行える動線を想定したキッチン、窓から光が入り清潔感がある広い洗面室とバスルーム、それから、時に大事な友人を招いて快適に過ごしてもらうための部屋──チェズレイに言われて初めて気がついたが、成程ここは、理想と信念を抱いて働くエリート国家公務員の男が、家族と過ごすありふれた幸せを望んで買い求めた『設定』にひどく相応しい造りだった。
20873つまり自ずと目覚めが早くなることにモクマが気づいたのは、そのゲストルームを選んで借りた翌日の朝だった。正確には自分で選んだというわけではなく、広さと個別の洗面室がある方のゲストルームを気に入ったチェズレイが真っ先に部屋を選び、アーロンはアーロンで「詐欺師の近くでさえなくばどこでも良い」というものだから、モクマはアーロンが使わなさそうな方に決めたのだ。部屋は適度な狭さで、その割には窓が大きく、ひとりで過ごす時間も大切にしたいモクマとしては都合が良かった。多少朝が早くなるとしても、気の置けない仲間たちと過ごす時間が増えると思えば、十分にお釣りが来る。
このゲストルームの窓から、緑の庭木と生け垣が茂る庭が見えるのも良かった。ウィリアムズ家の庭は、父母と子供がひとりかふたりいるような家庭の邸宅と考えるとちょうど良い広さだった。『ちょうど良い』というのはこの家全体に言える感覚で、本来ならば家の主となる夫婦の部屋、子供のための部屋、家族の時間を共有するリビング、ふたり以上での作業が快適に行える動線を想定したキッチン、窓から光が入り清潔感がある広い洗面室とバスルーム、それから、時に大事な友人を招いて快適に過ごしてもらうための部屋──チェズレイに言われて初めて気がついたが、成程ここは、理想と信念を抱いて働くエリート国家公務員の男が、家族と過ごすありふれた幸せを望んで買い求めた『設定』にひどく相応しい造りだった。
wwata_candy
vẽ nguệch ngoạc「そっちはまだ10日じゃないですか?とっくに過ぎてますか!?今通話してよかったですか?あっ誕生日おめでとうございます!モクマさんと話したくて急いで帰ってきました。仕事も持ち帰ってません!」という付き合ってるモクルクの風景…。ベッドに入ってるのはモさんがうまく誘導。
関係を定めるにあたってモさんは腹を括ってるけど、ルの方は何かしてあげたいでもそれで大丈夫かな?と懸命かもしれない。
azusa_n
LÀM XONGモクルク。課題曲「やっぱり、やめとこっか」だったはずがあんまり関係なくなっちゃった。大きなプリン作ったりする話。チェ→ル要素(大きめ)、ア→ル要素(少し)もあるので注意。
1日の終わりにベッドに入って、その日の事を思い返して、唐突に自分の感情を自覚した。
きっと、それは気付く前からだったんだろう。
だって、ずっと前から正解が口から零れていた。
最初に思い出したのは、モクマさんと二人で買い出しに行った日。
大量の食材を抱えて冷蔵庫に詰めようとして、卵パックが入ったままのビニール袋を落とした。
袋を覗けば鮮やかな黄色の模様が広がっていていたたまれない。
「……あー…全滅です。すみません…」
「あちゃあ。やっちゃったねぇ」
「片付けの準備してきますね…。」
「ちょいまち」
「モクマさん?」
「別に袋の中で綺麗だろうし、今日使っちまえば問題ない」
「まあ、そうですけど。 ……なにに使います?10個分ですよ」
11326きっと、それは気付く前からだったんだろう。
だって、ずっと前から正解が口から零れていた。
最初に思い出したのは、モクマさんと二人で買い出しに行った日。
大量の食材を抱えて冷蔵庫に詰めようとして、卵パックが入ったままのビニール袋を落とした。
袋を覗けば鮮やかな黄色の模様が広がっていていたたまれない。
「……あー…全滅です。すみません…」
「あちゃあ。やっちゃったねぇ」
「片付けの準備してきますね…。」
「ちょいまち」
「モクマさん?」
「別に袋の中で綺麗だろうし、今日使っちまえば問題ない」
「まあ、そうですけど。 ……なにに使います?10個分ですよ」
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルク。お題メーカーのやつ。「離してあげられなくてごめんね」モの自覚がどえらい早かったパターンとして。
ルークは眩しい光のようだ。
そう、まるで晴天。晴れの空の光。
誰をも等しく明るく照らして、誰からだって愛される。
その上、誰にも触れられない。
例え空を飛ぶ鳥だって捕まえられない、澄んだ青。
ましてやこんな汚れた俺では。
……いや、あるいはこんな俺でも。
真っ黒な夜空なら、触れられるだろうか、なんて。
■■■
「なんとか……、間違えずに、最後まで連続で通せました……。」
「うん。よく頑張ったね、ルーク。ここまで出来れば本番も大丈夫だ」
「モクマさんが付き合ってくれたおかげですよ。本っ当に感謝してます」
正確に言うなら、一番効いたのはチェズレイのアドバイスが良かったんだろう。これまで教えた期間の進歩より、一昨日から今日になるまでの方が格段に上達している。
4375そう、まるで晴天。晴れの空の光。
誰をも等しく明るく照らして、誰からだって愛される。
その上、誰にも触れられない。
例え空を飛ぶ鳥だって捕まえられない、澄んだ青。
ましてやこんな汚れた俺では。
……いや、あるいはこんな俺でも。
真っ黒な夜空なら、触れられるだろうか、なんて。
■■■
「なんとか……、間違えずに、最後まで連続で通せました……。」
「うん。よく頑張ったね、ルーク。ここまで出来れば本番も大丈夫だ」
「モクマさんが付き合ってくれたおかげですよ。本っ当に感謝してます」
正確に言うなら、一番効いたのはチェズレイのアドバイスが良かったんだろう。これまで教えた期間の進歩より、一昨日から今日になるまでの方が格段に上達している。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạc遊園地で迷子?に懐かれルク。お題メーカーより『母国語以外の言語を巧みに操る』モクルク
両片想い期間。
※「」の台詞は作中の共用語
※『』の台詞は少女の国の言語
遊園地のベンチに座っていた少女は、場所に似合わぬ退屈そうな顔で周囲に行き交う人を眺めていた。
付近で立ち止まった青年、ルークに目を向ける。
時折辺りを見渡し、キャラメル味ポップコーンを食べて破顔する様を見て、優しそうで、素敵な人だと思った。
瞬間、少女はベンチを降りて駆け出し、古いコートの裾を掴んだ。
「ん? ……君、どうしたの?」
ルークはその場にしゃがんで彼女と視線の高さを合わせた。
想像通り優しい人だ、と分かってほっとした少女が声を出す。
『パパが戻ってこないの』
その言葉は青年には聞き馴染みのない言語。
だが、言葉は理解出来なくても状況から推察することは出来る。
2636※『』の台詞は少女の国の言語
遊園地のベンチに座っていた少女は、場所に似合わぬ退屈そうな顔で周囲に行き交う人を眺めていた。
付近で立ち止まった青年、ルークに目を向ける。
時折辺りを見渡し、キャラメル味ポップコーンを食べて破顔する様を見て、優しそうで、素敵な人だと思った。
瞬間、少女はベンチを降りて駆け出し、古いコートの裾を掴んだ。
「ん? ……君、どうしたの?」
ルークはその場にしゃがんで彼女と視線の高さを合わせた。
想像通り優しい人だ、と分かってほっとした少女が声を出す。
『パパが戻ってこないの』
その言葉は青年には聞き馴染みのない言語。
だが、言葉は理解出来なくても状況から推察することは出来る。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャン 番外編作中の直後も冬の月曜日で日付が合致したので、飲ませ(食べさせ)たかった酒の話を。最終回の日の夜。
「お前さん、デザートは別腹?」
「はい!もちろん。」
「うん、いい返事だ。ちゅうことで、デザートにぴったりな酒をば。」
これまで散々甘いのばかり飲んでいて何を言うのかと言う気もするが、それは良いとして。
買い込んだ他の瓶とは別で保管していたものを持ってきた。
「コティって知ってるだろ」
「有名なチョコレートブランドの……で合ってます?」
「正解。そこが出してるチョコレートの酒。」
ダイニングテーブルに酒瓶を置く。深い茶色のボトルにはよく見るブランドロゴが輝いている。
ルークの目が釘付けだ。
「絶対おいしいの間違いないじゃないですか!」
「だろ。だが今日はそれだけじゃ終わらない。」
冷凍庫からバニラアイスクリームを取り出す。
1111「はい!もちろん。」
「うん、いい返事だ。ちゅうことで、デザートにぴったりな酒をば。」
これまで散々甘いのばかり飲んでいて何を言うのかと言う気もするが、それは良いとして。
買い込んだ他の瓶とは別で保管していたものを持ってきた。
「コティって知ってるだろ」
「有名なチョコレートブランドの……で合ってます?」
「正解。そこが出してるチョコレートの酒。」
ダイニングテーブルに酒瓶を置く。深い茶色のボトルにはよく見るブランドロゴが輝いている。
ルークの目が釘付けだ。
「絶対おいしいの間違いないじゃないですか!」
「だろ。だが今日はそれだけじゃ終わらない。」
冷凍庫からバニラアイスクリームを取り出す。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャン7忍者成分不在だが6の流れだから許されたい。
甘い(物理)けどほぼ甘く(ときめき)はない酒盛り回。
書き手としてはとても楽しいので次もお酒飲む回続きます。
「どれから飲もうか、迷っちゃうね。」
「迷っちゃいますね。困ったなぁ」
「困っちゃうねぇ」
ルークの家について買ったものやら借りたものやらを整理して一息ついて、ダイニングテーブルにありったけの酒と料理を広げた。
二人並んで座って、全然困っていない顔で茶番を繰り広げる。
「乾杯に合ってそうなものってありますか?」
「そうだな、シードルとか? 瓶そのまま飲めるし、炭酸入りで比較的さっぱりしてるし、とりあえずビールってのと似たノリで飲むのに向いてると思うよ」
赤色ラベルにリンゴの絵が描かれた小さい瓶の一つを渡す。
回して開ける栓はすんなり開いた。
「わあ、リンゴのいい香りがしますね。」
「それじゃ」
「「乾杯!」」
零さない程度に瓶をくっつけ、乾杯の後、自分でも飲むが、正直ルークの反応の方が楽しみで仕方がない。
3196「迷っちゃいますね。困ったなぁ」
「困っちゃうねぇ」
ルークの家について買ったものやら借りたものやらを整理して一息ついて、ダイニングテーブルにありったけの酒と料理を広げた。
二人並んで座って、全然困っていない顔で茶番を繰り広げる。
「乾杯に合ってそうなものってありますか?」
「そうだな、シードルとか? 瓶そのまま飲めるし、炭酸入りで比較的さっぱりしてるし、とりあえずビールってのと似たノリで飲むのに向いてると思うよ」
赤色ラベルにリンゴの絵が描かれた小さい瓶の一つを渡す。
回して開ける栓はすんなり開いた。
「わあ、リンゴのいい香りがしますね。」
「それじゃ」
「「乾杯!」」
零さない程度に瓶をくっつけ、乾杯の後、自分でも飲むが、正直ルークの反応の方が楽しみで仕方がない。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャン 6ヒーローショーと、帰りの車。
金曜日。
ミッションはスムーズに終わった。
とある事務所を制圧し、要人を縛り上げた上で資料を片っ端からコピーした後、ボヤ騒ぎを起こして脱出する。
建物を出てすぐ、警察のガサ入れがあったようだ。
犯罪組織の制圧という貢献に、世界征服を企む悪の組織が関与しているはずもないし、事務所を制圧した人物については一部関係者の荒唐無稽な証言しか見当たらず、証拠不十分と判断されたと後に聞いた。
土曜日。
初回公演の1時間前に、今日は行けそうにない旨のメールが来た。文面だけでも泣き出しそうな心情が伝わってくる。
金曜日に大型の案件が動いた関連で、後始末が大量に残っていると。関係者としては沈黙するしかなく、無理しないようにと労うしか出来なかった。
2402ミッションはスムーズに終わった。
とある事務所を制圧し、要人を縛り上げた上で資料を片っ端からコピーした後、ボヤ騒ぎを起こして脱出する。
建物を出てすぐ、警察のガサ入れがあったようだ。
犯罪組織の制圧という貢献に、世界征服を企む悪の組織が関与しているはずもないし、事務所を制圧した人物については一部関係者の荒唐無稽な証言しか見当たらず、証拠不十分と判断されたと後に聞いた。
土曜日。
初回公演の1時間前に、今日は行けそうにない旨のメールが来た。文面だけでも泣き出しそうな心情が伝わってくる。
金曜日に大型の案件が動いた関連で、後始末が大量に残っていると。関係者としては沈黙するしかなく、無理しないようにと労うしか出来なかった。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャン5同道組はエリントンの近くの国にいた様子。
そういえばまだショーそのものをやってなかったなと思った次第。今回はチケットを渡すだけ。
退院祝いにと二人で行った食事ではミカグラの酒を一合ずつ一緒に飲んだだけ。
「今日はモクマさんのお祝いなので」と量を飲めないこちらに遠慮したようだ。
終始ご機嫌なルークと食べる飯は、それまで栄養に重きを置いた味気ないものだったことを差し引いても格別だったけど。
退院してしまえばすぐにミカグラを離れる日になった。忙しい日々が始まり、気付けばもう冬。
アーロンはハスマリーに戻り、ルークも復職し、忙しい日々を過ごしているとのことだ。時折連絡はとるが、あれは眩しい夢だったのではないかと思う日もある。
そんな時にチェズレイに言われた。
「今週末にエリントンで行われるニンジャジャンショーの出演依頼、ご興味おありでしょうか」と。
3173「今日はモクマさんのお祝いなので」と量を飲めないこちらに遠慮したようだ。
終始ご機嫌なルークと食べる飯は、それまで栄養に重きを置いた味気ないものだったことを差し引いても格別だったけど。
退院してしまえばすぐにミカグラを離れる日になった。忙しい日々が始まり、気付けばもう冬。
アーロンはハスマリーに戻り、ルークも復職し、忙しい日々を過ごしているとのことだ。時折連絡はとるが、あれは眩しい夢だったのではないかと思う日もある。
そんな時にチェズレイに言われた。
「今週末にエリントンで行われるニンジャジャンショーの出演依頼、ご興味おありでしょうか」と。
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vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャン4話。AルートED付近ネタバレあり。今日はごはん食べない。時系列飛んだけど仕様です。ベッドに座って、膝に置いたボロボロの本のページを捲る。
BONDの活動以前の仕事道具のひとつ、台本だ。
入院中暇で辛いと泣きついたらナデシコちゃんが部屋から暇つぶしになりそうなものを見繕ってくれた中にあった。
……部屋は相当汚かった気がするが、細かいことは考えまい。
足にはギプス、左手には点滴と、固定されているため散歩にもいけない。無理すりゃ全部取っ払うことはできるが、無理する理由ももうないし。
病室ですることもなく、暇に任せて広げてみたものの、薄汚れた本の中で輝く台詞を直視する気にもなれなくて、文章をぼんやり眺めるだけ。
彼の愛するヒーローなら嫉妬なんてしないだろうに。いや、変身前のスズメ・ニンドウならあるいはそんなシーンもあるのだろうか。
4016BONDの活動以前の仕事道具のひとつ、台本だ。
入院中暇で辛いと泣きついたらナデシコちゃんが部屋から暇つぶしになりそうなものを見繕ってくれた中にあった。
……部屋は相当汚かった気がするが、細かいことは考えまい。
足にはギプス、左手には点滴と、固定されているため散歩にもいけない。無理すりゃ全部取っ払うことはできるが、無理する理由ももうないし。
病室ですることもなく、暇に任せて広げてみたものの、薄汚れた本の中で輝く台詞を直視する気にもなれなくて、文章をぼんやり眺めるだけ。
彼の愛するヒーローなら嫉妬なんてしないだろうに。いや、変身前のスズメ・ニンドウならあるいはそんなシーンもあるのだろうか。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcモクルクとニンジャジャンの話。そろそろ『未満』取っていいのか微妙なライン。今日のメニューは練りきり。
マイカ直前くらいなのでモクマさんテンションダウン中。エドルク親子概念捏造とかモクマ過去捏造とか含む。
手の中のタブレットの明かりが消えた。
考え事をしていてライトが切れたのは何回目だったか、思い出せる気もしない。
……もうすぐマイカへ行く日になる。
「あ、モクマさん。ただいま戻りました。」
「ルーク、おっかえりー」
笑顔を作ってひらりと手を振って挨拶を済ませて、すぐ視線を手の中に戻した。
キッチンへ移動したルークの方から生活音が聞こえる。
手にした袋の中身を冷蔵庫に移した音に、食器棚を弄る音。
「モクマさん、お茶飲みますか?」
「ん? 何飲むの?」
「緑茶です」
「お、渋いとこつくねぇ。せっかくだし呼ばれよっかな」
「はい! 用意しますね」
暫くなにやら作業をしていたルークが色々乗った盆を持ってきた。視線がこちらに向く。
2988考え事をしていてライトが切れたのは何回目だったか、思い出せる気もしない。
……もうすぐマイカへ行く日になる。
「あ、モクマさん。ただいま戻りました。」
「ルーク、おっかえりー」
笑顔を作ってひらりと手を振って挨拶を済ませて、すぐ視線を手の中に戻した。
キッチンへ移動したルークの方から生活音が聞こえる。
手にした袋の中身を冷蔵庫に移した音に、食器棚を弄る音。
「モクマさん、お茶飲みますか?」
「ん? 何飲むの?」
「緑茶です」
「お、渋いとこつくねぇ。せっかくだし呼ばれよっかな」
「はい! 用意しますね」
暫くなにやら作業をしていたルークが色々乗った盆を持ってきた。視線がこちらに向く。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạc1個前のモクルク未満の続きだけど単品で読める。鮭とば、おいしいよね。
ニンジャジャンより構ってほしいモクマさんの話。エドルク親子概念もちょびっと。
愛しのどぶろくちゃんとつまみを抱えてリビングに来ると、ルークがテレビに魅入っていた。
ニンジャジャンのアニメ版だ。小包とパッケージが置いてあるから、新しく買ったものだろう。
『ふはははは、今日はこの団子を奪ってやるぞ』
「ああ、そんな。団子入りの箱を足蹴にするなんて…?!」
ソファーでぐっと手を握って成り行きを見守っている。
隣に座ってみたけど、目立った反応はない。
進入経路を考える時みたいに集中しているようだ。
「やった! ニンジャジャンが来た!」
画面の中のヒーローの一挙一動にハラハラしたり、喜んだりととても忙しい。
それを肴に酒が進む。これはこれで面白いかもしれない。
「な、…そんな……」
ニンジャジャンの武器が折れてしまった。
2356ニンジャジャンのアニメ版だ。小包とパッケージが置いてあるから、新しく買ったものだろう。
『ふはははは、今日はこの団子を奪ってやるぞ』
「ああ、そんな。団子入りの箱を足蹴にするなんて…?!」
ソファーでぐっと手を握って成り行きを見守っている。
隣に座ってみたけど、目立った反応はない。
進入経路を考える時みたいに集中しているようだ。
「やった! ニンジャジャンが来た!」
画面の中のヒーローの一挙一動にハラハラしたり、喜んだりととても忙しい。
それを肴に酒が進む。これはこれで面白いかもしれない。
「な、…そんな……」
ニンジャジャンの武器が折れてしまった。
azusa_n
vẽ nguệch ngoạcとっても短いモクルク未満の話。作中序盤でニンジャジャン衣装を持ち帰ったやつ。ショーの現場の都合でニンジャジャンの衣装と仮面、一式を持って帰ることになった。
部屋に転がしときゃいいんだが、ちょっとしたいたずらを思いついた。
リビングにいるのはルークだけ。
それを部屋の外から確認して自室で衣装に着替える。
ニンジャジャンのマスクを被り、静かにリビングの前まで移動した。ドアを少しだけ開け、手だけ差し入れスイッチを切り替え、リビングの明かりを消す。
中で「停電?」と慌てて立ち上がった気配がする。テレビはついたままだけど。
「光あるところに闇あり、栄華の影には忍びあり」
演技がかった声を張る。
「っっ、まさか、ニンジャジャン?!」
再度スイッチを切り替え明かりを付けるとルークのいるソファーとテレビの間に位置取り、決めポーズ。
914部屋に転がしときゃいいんだが、ちょっとしたいたずらを思いついた。
リビングにいるのはルークだけ。
それを部屋の外から確認して自室で衣装に着替える。
ニンジャジャンのマスクを被り、静かにリビングの前まで移動した。ドアを少しだけ開け、手だけ差し入れスイッチを切り替え、リビングの明かりを消す。
中で「停電?」と慌てて立ち上がった気配がする。テレビはついたままだけど。
「光あるところに闇あり、栄華の影には忍びあり」
演技がかった声を張る。
「っっ、まさか、ニンジャジャン?!」
再度スイッチを切り替え明かりを付けるとルークのいるソファーとテレビの間に位置取り、決めポーズ。
azusa_n
KHÔNG THỂ LÀM ĐƯỢC足ツボマッサージするだけの健全なモクルク…と言い張りたかったけど下ネタな話。この話の範囲は全年齢だよ。足しか触ってないよ。喋らないけど濃い目のモブいるので注意。
surfaceのヌイテル?をイメソンに。もうちょい曲にある要素足したいのに思いつかないので投げちゃいました。思いついたら加筆してpixivにも持って行くかなぁ…。
「もー、ルークったら、昨日もここで寝てたでしょ」
ダイニングの机に突っ伏して寝ているルークを見つけた。もう深夜と言って差し支えのない時間だ。
開かれたまま置かれた業務報告書には八割方埋まっている。今日の調査内容がびっしりと。空振りであった旨を伝える文字がしょんぼりしているようだ。
蓋の上にフォークを置いたまま冷めたカップめんとが見える。完成を待つ間に寝落ちしたのか、完成に気付かず作業していたのか。
時折聞こえる寝言から見るとあまり良い夢は見てないようだ。悪夢から起きて食べるのが伸びて冷たいカップめんじゃ忍びない。せめて温かいものを食わしてやりたいもんだ。
テイクアウトの焼き鳥をレンジにつっこむ。
冷蔵庫に残ってた冷や飯と卵、カップめんを深めのフライパンにぶち込んで、ヘラで麺を切りつつ炒めて塩胡椒を投入。
5037ダイニングの机に突っ伏して寝ているルークを見つけた。もう深夜と言って差し支えのない時間だ。
開かれたまま置かれた業務報告書には八割方埋まっている。今日の調査内容がびっしりと。空振りであった旨を伝える文字がしょんぼりしているようだ。
蓋の上にフォークを置いたまま冷めたカップめんとが見える。完成を待つ間に寝落ちしたのか、完成に気付かず作業していたのか。
時折聞こえる寝言から見るとあまり良い夢は見てないようだ。悪夢から起きて食べるのが伸びて冷たいカップめんじゃ忍びない。せめて温かいものを食わしてやりたいもんだ。
テイクアウトの焼き鳥をレンジにつっこむ。
冷蔵庫に残ってた冷や飯と卵、カップめんを深めのフライパンにぶち込んで、ヘラで麺を切りつつ炒めて塩胡椒を投入。
azusa_n
TANG CHẾ前半がモクルクで後半がチェズルクな話。ルクはふたりとも大好き。チェズルク強め。多分この時空だと最終的に闇バふたりに囲われルク。ホリバ聴いたら酔い方流石に違うかなぁと思ったので供養。でも好きな酒は合ってると思ってる。オフィスナデシコの共同生活が楽しすぎて寂しくなってるモクマとチェズレイの出立を明日に控えた日、オフィス・ナデシコのリビングで宴会を始めて随分経つ。
洗面所から戻ったモクマが濡れた手を裾で拭きつつソファーの端の席、ルークの左隣へと座ったところで、ルークがずい、と顔を近づけて来た。
「モクマさんはぁ、なんでモテないんですか」
「もうっ、ひどいわルーク!なんてこというの!」
向かいの席でハンバーグにフォークを刺したアーロンがブフッと大きく吹き出したのも気にせずルークは続ける。ちなみにチェズレイは今後の予定関連で用事があるとかで不在だ。帰宅予定時間はもうすぐだが、夕食にはちと遅いか。
「だって、モクマさんはニンジャジャンです。超忍ですよ!」
「あー、…残念なことに世のお姉さま方はニンジャジャンでは釣れんのよ。」
6494洗面所から戻ったモクマが濡れた手を裾で拭きつつソファーの端の席、ルークの左隣へと座ったところで、ルークがずい、と顔を近づけて来た。
「モクマさんはぁ、なんでモテないんですか」
「もうっ、ひどいわルーク!なんてこというの!」
向かいの席でハンバーグにフォークを刺したアーロンがブフッと大きく吹き出したのも気にせずルークは続ける。ちなみにチェズレイは今後の予定関連で用事があるとかで不在だ。帰宅予定時間はもうすぐだが、夕食にはちと遅いか。
「だって、モクマさんはニンジャジャンです。超忍ですよ!」
「あー、…残念なことに世のお姉さま方はニンジャジャンでは釣れんのよ。」
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TANG CHẾ桜の季節が終わる前に供養したかったモクルク桜話。このモさんはマイカで昇華が出来なかったまま突き抜けてしまったifモさんです。うっすら不穏系。kji先生の非常に有名な桜のお話をオマージュっていうと聞こえはいいですがところどころ念頭に置いてます。『Ever ready(いつなりと)』もそれ。 4444