Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    azusa_n

    @azusa_n

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji ❤ 💜 💛 💙
    POIPOI 68

    azusa_n

    ☆quiet follow

    とっても短いモクルク未満の話。作中序盤でニンジャジャン衣装を持ち帰ったやつ。

    #モクルク

    ショーの現場の都合でニンジャジャンの衣装と仮面、一式を持って帰ることになった。
    部屋に転がしときゃいいんだが、ちょっとしたいたずらを思いついた。

    リビングにいるのはルークだけ。
    それを部屋の外から確認して自室で衣装に着替える。
    ニンジャジャンのマスクを被り、静かにリビングの前まで移動した。ドアを少しだけ開け、手だけ差し入れスイッチを切り替え、リビングの明かりを消す。
    中で「停電?」と慌てて立ち上がった気配がする。テレビはついたままだけど。

    「光あるところに闇あり、栄華の影には忍びあり」
    演技がかった声を張る。
    「っっ、まさか、ニンジャジャン?!」

    再度スイッチを切り替え明かりを付けるとルークのいるソファーとテレビの間に位置取り、決めポーズ。
    「そう。我こそは、ニンジャジャン!」
    噛まずに言えた。
    「……っ、わ、ニンジャジャンだあ!」
    キラッキラした目でかけよってきたルーク。

    「モ…、ニンジャジャン、今日はどうして?」
    「頑張る青年にエールを送りに来たんだ。」
    「え、嬉しいです!」
    右手を差し出すとさっと手が重ねられる。握手をして、軽く頭を撫でれば頬を赤くして。

    「これからも頑張ってくれ」
    「はい! 頑張ります」
    「では、さらばだ。」

    部屋を駆け抜けて立ち去る。背中にまで熱い視線がまっすぐ刺さっているのが分かった。

    それから着替えてリビングに戻る。
    ルークはソファーでタブレットを弄りながら上機嫌にニンジャジャンの鼻歌を歌っていた。
    「ただいまー。今日も疲れたよー。」
    「あ、モクマさん。おかえりなさい。」
    座ったままこっちをみるルークは上機嫌だ。

    「今日の捜査はどうだった?」
    『なるほど、先程の件は触れちゃいけないんですね。心得ました。』
    チェズレイじゃないがそんなルークの心の声が聞こえるような得意げな笑みを浮かべて、今日の情報について話してくれた。
    「そっか、がんばったね」
    なんとなく頭を撫でてみると笑みを深めて。

    座っているのにわざわざ立ち上がれなんて言う気はないし、喜んでくれてるのに。

    なんとなぁく、モヤモヤするのは何故だろうな。

    …………明日、とっとと衣装返してこよう。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖☺🙏🙏💕💕💕💕💕☺💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    emotokei

    PROGRESS第9回お題「野菜」お借りしました。
    #チェズルク版ワンドロワンライ
     分厚い紙の束を取り出すと、つやつやとした様々な色合いが目に飛び込んでくる。
     グリーン、ホワイト、パープル、レッド、イエロー……派手な色が多い割に、目に優しいと思えるのは、きっとそれらが自然と調和していた色だから、なんだろうな。
     大ぶりの葉野菜に手をのばして、またよくわからない植物が入っているな、と首を傾げる。
     世界中をひっちゃかめっちゃかにかき回し続けている「ピアノの先生」から送られてくる荷物は、半分が彼の綴るうつくしい筆致の手紙で、もう半分は野菜で埋め尽くされていることがほとんどだ。時折、隙間には僕の仕事に役立ちそうなので、等と書いたメモや資料が入っていることもある。惜しげもなく呈されたそれらに目を通すと、何故か自分が追っている真っ最中、外部に漏らしているはずのない隠匿された事件にかかわりのある証拠や証言が記載されていたりする。助かる……と手放しで喜べるような状況じゃないよな、と思いながらも、見なかったフリをするには整いすぎたそれらの内容を無視するわけにもいかず、結局善意の第三者からの情報提供として処理をすることにしている。とてもありがたい反面、ちょっと困るんだよなあ。
    2091

    azusa_n

    CAN’T MAKE足ツボマッサージするだけの健全なモクルク…と言い張りたかったけど下ネタな話。この話の範囲は全年齢だよ。足しか触ってないよ。
    喋らないけど濃い目のモブいるので注意。

    surfaceのヌイテル?をイメソンに。もうちょい曲にある要素足したいのに思いつかないので投げちゃいました。思いついたら加筆してpixivにも持って行くかなぁ…。
    「もー、ルークったら、昨日もここで寝てたでしょ」
    ダイニングの机に突っ伏して寝ているルークを見つけた。もう深夜と言って差し支えのない時間だ。

    開かれたまま置かれた業務報告書には八割方埋まっている。今日の調査内容がびっしりと。空振りであった旨を伝える文字がしょんぼりしているようだ。
    蓋の上にフォークを置いたまま冷めたカップめんとが見える。完成を待つ間に寝落ちしたのか、完成に気付かず作業していたのか。

    時折聞こえる寝言から見るとあまり良い夢は見てないようだ。悪夢から起きて食べるのが伸びて冷たいカップめんじゃ忍びない。せめて温かいものを食わしてやりたいもんだ。

    テイクアウトの焼き鳥をレンジにつっこむ。
    冷蔵庫に残ってた冷や飯と卵、カップめんを深めのフライパンにぶち込んで、ヘラで麺を切りつつ炒めて塩胡椒を投入。
    5037