noa/ノア
DONE[✈フォンチン(未満)] 相手に付き合ってケーキを食べに来た付き合ってない機長ズが、お互いの可愛い副操縦士とは別に付き合ってないと言い張るだけのお話(?) 天井からぶら下がっている枯れた花はドライフラワーというらしい。店に一歩入った瞬間に、風信は一人で来なくてよかったとひっそり安堵した。
キャビンクルーたちが、ケーキが絶品だと話しているのを聞いてから気になっていた店。だが、こじゃれたカフェは一人だと気後れするような雰囲気なこともある。そうして頼ったのは結局――
『付き合ってやらんでもないが』
肩を竦める絵文字付きで返ってきた返信からいくらかの応酬を経て、いまこうしてテーブルに向き合っているというわけだ。
「まったく、南風でも誘えばいいのに」
まんざらでもない表情をしておきながら、呆れたような声音で言う慕情が眉を上げる。
「南風もあんまり付き合わされるのは嫌だろ」
2533キャビンクルーたちが、ケーキが絶品だと話しているのを聞いてから気になっていた店。だが、こじゃれたカフェは一人だと気後れするような雰囲気なこともある。そうして頼ったのは結局――
『付き合ってやらんでもないが』
肩を竦める絵文字付きで返ってきた返信からいくらかの応酬を経て、いまこうしてテーブルに向き合っているというわけだ。
「まったく、南風でも誘えばいいのに」
まんざらでもない表情をしておきながら、呆れたような声音で言う慕情が眉を上げる。
「南風もあんまり付き合わされるのは嫌だろ」
noa/ノア
DONE[慕情&扶揺✈] お題をいただいていた、酔っぱらった玄真航空のふたり。こっちはちょっと展開が早いです(※健全)
※前半と後半に分けて投稿したものの全体バージョンです
休日の前の夜ほど良いものはない。
なかなか読めずにいた本を手に、慕情は部屋のソファに身を沈めた。だが、三行も読まないうちに、テーブルに置いた携帯が震えた。
ちらりと画面を見る。表示された送信人を確認した慕情の視線は、何事もなかったかのように本へ戻った。
しかし、苛つくかのように携帯は何度も振動音を響かせる。歯ぎしりしたい気持ちで忌々しく視線をやる。
『今、家か?』
『どこにいる?』
風信──なんでアイツは慕情が邪魔されたくないときを見計らったように連絡を寄越すのだ。身じろぎせず、火がつきそうなほど画面を睨みつける。だが、次に現れた名前に思わず眉が動いた。
『扶揺が困ったことになってるらしいぞ』
扶揺が? しばし逡巡したのち、短く返す。
6295なかなか読めずにいた本を手に、慕情は部屋のソファに身を沈めた。だが、三行も読まないうちに、テーブルに置いた携帯が震えた。
ちらりと画面を見る。表示された送信人を確認した慕情の視線は、何事もなかったかのように本へ戻った。
しかし、苛つくかのように携帯は何度も振動音を響かせる。歯ぎしりしたい気持ちで忌々しく視線をやる。
『今、家か?』
『どこにいる?』
風信──なんでアイツは慕情が邪魔されたくないときを見計らったように連絡を寄越すのだ。身じろぎせず、火がつきそうなほど画面を睨みつける。だが、次に現れた名前に思わず眉が動いた。
『扶揺が困ったことになってるらしいぞ』
扶揺が? しばし逡巡したのち、短く返す。
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DONE[FengQing] フォンチンのウェディング企画参加作品。お題:指輪、誓い現代に暮らす神官の二人。街の真ん中で愛を叫ぶ二人を書きたかっただけですが、残念ながら二人は結婚する事ができない国にいますので、そういう話が苦手な方はそっ閉じで…🙏
結婚しないか──そう言い出したのはどっちだっただろう。
天界を下り、人間界で暮らし始めて、なし崩し的に一緒に暮らすようになり──もはや腐れ縁も来るところまで来た、そんな半ばヤケっぱちめいたところもあったかもしれないが、勢いがついてしまえば、そんな結論にまで達してしまうところは二人とも似通っているかもしれない。
「別に結婚式やら仰々しいことをしたいわけじゃないから安心しろ」
そう言った風信に、慕情は冷たく鼻で笑う。
「お前にそんな願望があるかもしれないなんて、これっぽっちも思ってない」
ああそうかいと、風信も慣れた様子で聞き流す。
「だが──」慕情が言い淀むのを見て風信が片眉を上げる。
「まあしかし──」
4367天界を下り、人間界で暮らし始めて、なし崩し的に一緒に暮らすようになり──もはや腐れ縁も来るところまで来た、そんな半ばヤケっぱちめいたところもあったかもしれないが、勢いがついてしまえば、そんな結論にまで達してしまうところは二人とも似通っているかもしれない。
「別に結婚式やら仰々しいことをしたいわけじゃないから安心しろ」
そう言った風信に、慕情は冷たく鼻で笑う。
「お前にそんな願望があるかもしれないなんて、これっぽっちも思ってない」
ああそうかいと、風信も慣れた様子で聞き流す。
「だが──」慕情が言い淀むのを見て風信が片眉を上げる。
「まあしかし──」
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DOODLE[慕情&扶揺✈️] ご機嫌最悪な慕情機長にお呼び出しされる扶揺。 そわそわと幾度となく確認した携帯電話の画面は沈黙している。小さく息を吐き、のろのろと帰り支度を始めた扶揺は、後ろから声をかけられて振り返った。
「ああ、扶揺、まだいたか」
疲れた顔でやってきたのは少し年上の副操縦士だ。
「今到着ですか? 遅かったですね。慕情機長とのフライトでしたよね」
「ああ」
彼の顔の疲労感が濃くなる。
「なんか南陽航空の飛行機が滑走路から出る時にミスったとかで着陸が渋滞して、上でぐるぐる待機だよ」大きくため息をつく。
「おかげで慕情機長のご機嫌は最悪。待たされると機嫌悪くなるけど、今日は過去に類を見ないほど苛ついてた」
へぇ、と適当な返事を返す扶揺に彼が言う。
「で、そんな慕情機長からお呼び出しだぞ、扶揺」
1877「ああ、扶揺、まだいたか」
疲れた顔でやってきたのは少し年上の副操縦士だ。
「今到着ですか? 遅かったですね。慕情機長とのフライトでしたよね」
「ああ」
彼の顔の疲労感が濃くなる。
「なんか南陽航空の飛行機が滑走路から出る時にミスったとかで着陸が渋滞して、上でぐるぐる待機だよ」大きくため息をつく。
「おかげで慕情機長のご機嫌は最悪。待たされると機嫌悪くなるけど、今日は過去に類を見ないほど苛ついてた」
へぇ、と適当な返事を返す扶揺に彼が言う。
「で、そんな慕情機長からお呼び出しだぞ、扶揺」
noa/ノア
DONE[慕情&扶揺✈] パイロットAU。こちらは玄真航空の二人です。悪天候のフライトで扶揺が見た慕情機長とは―?
慕情機長はどんなパイロットなんだろうなあと考えてみました。解釈違いだったらすみません。
みんなは慕情機長のことを誤解している。
扶揺は常々そう思っていた。
玄真航空の社員たちの間での彼の評判といえば、操縦の腕はなかなかだが、という枕詞のあとに大抵、人づきあいは悪いし冷たいし自分のことしか考えていない――と、そう続く。
確かに最初の二つについては、まあ完全に否定はできないかもしれない――扶揺も似たようなところがあるし嫌いではなかったが。
だが最後の一つについては、大いに同意しかねるところだった。
「おはよう、扶揺。久しぶりだな」
フライト前のブリーフィングのために情報を調べていた扶揺は、コンピュータの画面から顔を上げた。
やってきた慕情機長は、いつも通りぴしりと完璧にアイロンで折り目をつけたシャツに身を包み、喜怒哀楽のない表情で扶揺の横に立った。そんな慕情機長のあまりの隙のなさには、やたら緊張してしまうから嫌だとぼやく副操縦士仲間は多いが、扶揺は好きだった。冬の朝のきりりとした空気を吸った時のように身が引き締まる。フライト前にはありがたい。
3767扶揺は常々そう思っていた。
玄真航空の社員たちの間での彼の評判といえば、操縦の腕はなかなかだが、という枕詞のあとに大抵、人づきあいは悪いし冷たいし自分のことしか考えていない――と、そう続く。
確かに最初の二つについては、まあ完全に否定はできないかもしれない――扶揺も似たようなところがあるし嫌いではなかったが。
だが最後の一つについては、大いに同意しかねるところだった。
「おはよう、扶揺。久しぶりだな」
フライト前のブリーフィングのために情報を調べていた扶揺は、コンピュータの画面から顔を上げた。
やってきた慕情機長は、いつも通りぴしりと完璧にアイロンで折り目をつけたシャツに身を包み、喜怒哀楽のない表情で扶揺の横に立った。そんな慕情機長のあまりの隙のなさには、やたら緊張してしまうから嫌だとぼやく副操縦士仲間は多いが、扶揺は好きだった。冬の朝のきりりとした空気を吸った時のように身が引き締まる。フライト前にはありがたい。
noa/ノア
DONE[FengQing✈] パイロットAU。春のフォンチン祭りのお題「日差し」(と「窓辺」)で書かせていただきました。まだ副操縦士のころの風信と慕情が日焼け止めを買いに行く話です。
自室の窓から差し込む陽の光。風信はぼんやりと窓の外に視線をやる。
いつもなら、休日ともなれば春の陽気に誘われるように特に用事がなくてもふらりと外に行くところだが、今年はそうはいかない。
目が上滑りするほど何度も読んだ資料に目を戻し、溜息をつく。
機長昇格訓練。
肩の線を一つ増やすそれが簡単なものだとは全く思っていなかったが、何か月もの期間、集中力と精神力を保つ大変さは半端ではない。
ここまで、座学やシュミレーター試験は順調にこなし、ついに終盤の実際のフライトでの訓練までたどりついた。だがすでに消耗してきた最後での、このステップはやはり楽ではない。
席が左側の機長席に変わるだけで、こうも勝手が違うものだとは。いつもは絶対にしないようなミスをしそうになりひやりとしたこともある。
3833いつもなら、休日ともなれば春の陽気に誘われるように特に用事がなくてもふらりと外に行くところだが、今年はそうはいかない。
目が上滑りするほど何度も読んだ資料に目を戻し、溜息をつく。
機長昇格訓練。
肩の線を一つ増やすそれが簡単なものだとは全く思っていなかったが、何か月もの期間、集中力と精神力を保つ大変さは半端ではない。
ここまで、座学やシュミレーター試験は順調にこなし、ついに終盤の実際のフライトでの訓練までたどりついた。だがすでに消耗してきた最後での、このステップはやはり楽ではない。
席が左側の機長席に変わるだけで、こうも勝手が違うものだとは。いつもは絶対にしないようなミスをしそうになりひやりとしたこともある。
noa/ノア
DONE[FengQing] 春のフォンチン祭りの企画のお題「花」で書かせていただきました。※慕情をいじめる仙楽モブがいます
春の訪れを告げる黄色い花。
迎春花と呼ばれるその眩い黄色に、大抵の人は冬の終わりと春の予感を感じて胸を躍らせる。
だが、風信は違った。
八百年、毎年その木が花をつけるたびに蘇る苦い記憶と後悔──まるで、永遠に解けぬ呪いのように、その花は風信の胸に暗い影を落とした。
仙楽国の華やかなりし頃。
皇極観にもその木は植わっており、春を待つ人々の表情をほころばせていた。
花やら美やらには疎い風信も、黄色い花をいっぱいにつけるその木に、思わず足を止めた。手を伸ばし、手近な枝からそっと花を折り取る。そのまま歩きながらくるくると手の中の花を眺めた。
綺麗だな。素直にそんな感想が浮かぶ。黄色は嫌いじゃない。
だが一通り眺めたところで、ふと思った。
3537迎春花と呼ばれるその眩い黄色に、大抵の人は冬の終わりと春の予感を感じて胸を躍らせる。
だが、風信は違った。
八百年、毎年その木が花をつけるたびに蘇る苦い記憶と後悔──まるで、永遠に解けぬ呪いのように、その花は風信の胸に暗い影を落とした。
仙楽国の華やかなりし頃。
皇極観にもその木は植わっており、春を待つ人々の表情をほころばせていた。
花やら美やらには疎い風信も、黄色い花をいっぱいにつけるその木に、思わず足を止めた。手を伸ばし、手近な枝からそっと花を折り取る。そのまま歩きながらくるくると手の中の花を眺めた。
綺麗だな。素直にそんな感想が浮かぶ。黄色は嫌いじゃない。
だが一通り眺めたところで、ふと思った。
itHayuRi
MAIKING星天壺からの続きです。次の話で終わるはず。R18センシティブなシーンが入ります。少し強引に床入りします。多分えろさは薄い。いつもに増して気持ちだけで書いているので、いろいろ不安ですが、いったん投下。ここ何が言いたいのか意味が分からないとか、教えていただけると嬉しいです。 8967itHayuRi
MAIKING星天壺の続きです。仙楽組+花城でお茶会。修復した星天壺を謝憐に返しに行く話。この話だけだと风情っぽくないけれど、全体を通して风情なのでタグつけさせてもらっています。 4041itHayuRi
MAIKING星天壺のつづき。慕情が疑似妊娠。胎霊騒動についてさわっています。ネタバレ配慮しません。妊娠ネタしか思い浮かばないので一回好きなように書きたいと思っています。今回さわりだけなので唐突に叫んで唐突に投げます。考察ではなく捏造です。 8044noa/ノア
DOODLE[FengQing✈️]パイロットAUどうしても空きがなくて仕方なく玄真航空に乗ったら、見事に慕情の便だった風信機長。
「風信様ですね。お荷物はこちらお一つでしょうか?」
「は、はいっ……」
グラウンドスタッフに頓狂な声で答えてしまい、風信は思わず咳払いでごまかした。
何も悪いことなどしていないのに、なぜ空港カウンターでこんな犯罪者のようにどぎまぎしないといけないのだ。見ないようにしないようにしようとすればするほど目に入ってくるロゴから目を逸らす。いつもの南陽航空のロゴではなく目の前にあるのは——ライバルたる玄真航空のロゴ。
ツイていなかったとしか言いようがない。休暇先から急に呼び出されたものの、この休暇シーズン、直前で空いている便などない。同僚に頼み込んでみたものの、どうあがいても、南陽航空も他の航空会社も空きはなかった。ただひとつ奇跡的に空いていたのが、なぜか玄真航空だったというわけだ。
2749「は、はいっ……」
グラウンドスタッフに頓狂な声で答えてしまい、風信は思わず咳払いでごまかした。
何も悪いことなどしていないのに、なぜ空港カウンターでこんな犯罪者のようにどぎまぎしないといけないのだ。見ないようにしないようにしようとすればするほど目に入ってくるロゴから目を逸らす。いつもの南陽航空のロゴではなく目の前にあるのは——ライバルたる玄真航空のロゴ。
ツイていなかったとしか言いようがない。休暇先から急に呼び出されたものの、この休暇シーズン、直前で空いている便などない。同僚に頼み込んでみたものの、どうあがいても、南陽航空も他の航空会社も空きはなかった。ただひとつ奇跡的に空いていたのが、なぜか玄真航空だったというわけだ。
itHayuRi
MAIKING本編ベースで、番外編・鬼王的生辰のあとのお話。壊れた星天壺の欠片を拾った慕→風の慕情が、古いものの思いを成就させながら風情になっていく話。ネタバレ配慮しません。捏造モブ神に名前をつけています。1話5,000字くらいの連作にしたいと思いながら、最初から一万字超えました。心を鍛える為に書いた出し。たまったら修正して支部に乗せます。 11946
noa/ノア
DOODLE1128のかわいい扶揺の日、ということで、即席でかいてみた慕扶。可愛い存在 部下の神官を可愛いと思うのは間違っているだろうか。
両袖に入れた腕を組みながら、慕情は小さく頭を振った。
おかしいに決まっている。何を考えているのだ。
だが、頭の中でもう一人の自分が、ふんと笑う。自分を騙してなんになる、と。
扶揺。自分より年若い神官。
新しい技を習得した時に顔を輝かせて真っ先に披露しに来る姿。南風を揶揄ってやった話を楽しそうにする姿。そんな彼に、思わず自分の頬も、出来立ての饅頭のように緩んでいる。
――そして気づいたのだ。
これは何かを「可愛い」と思う感情なのではないかと。
数百年生きてきて、自分は、何かをこんなに可愛いと思ったことがあっただろうか。
能力が高く、覚えも早い彼を、可愛がっていたのは確かだ。
1105両袖に入れた腕を組みながら、慕情は小さく頭を振った。
おかしいに決まっている。何を考えているのだ。
だが、頭の中でもう一人の自分が、ふんと笑う。自分を騙してなんになる、と。
扶揺。自分より年若い神官。
新しい技を習得した時に顔を輝かせて真っ先に披露しに来る姿。南風を揶揄ってやった話を楽しそうにする姿。そんな彼に、思わず自分の頬も、出来立ての饅頭のように緩んでいる。
――そして気づいたのだ。
これは何かを「可愛い」と思う感情なのではないかと。
数百年生きてきて、自分は、何かをこんなに可愛いと思ったことがあっただろうか。
能力が高く、覚えも早い彼を、可愛がっていたのは確かだ。
akatsuki_spring
DONEpixivに上げたものです。原作未読アニメ勢です。
慕情の過去を捏造しています(体を売ったことがある)
大丈夫OKという方だけお進みください!
秘密私には、誰にも知られるわけにはいかない秘密がある。
私が皇極観で修行が出来たのは、太子殿下の配慮があったためだ。
そうでもなければ罪人の子供が弟子になどなれるわけもなく、その点に関して私は殿下に感謝している。
側付として副将として、殿下のため国のためにあることは決して苦ではなかった。
だが私の中にはいつでも後ろめたさがあり、それは殿下からあいつを紹介された時、特に強く自身をなじった。
ある日、殿下のために良い茶葉を手配し町の店までそれを受け取りに行った帰り、宮殿の門の前で私を呼び止める男がいた。
男は良い身なりをしているが顔は厭らしく歪んでいた。
「慕情、ああ慕情ではないか!」
「…っ」
やけに馴れ馴れしいその男を、私はよく覚えていた。
2857私が皇極観で修行が出来たのは、太子殿下の配慮があったためだ。
そうでもなければ罪人の子供が弟子になどなれるわけもなく、その点に関して私は殿下に感謝している。
側付として副将として、殿下のため国のためにあることは決して苦ではなかった。
だが私の中にはいつでも後ろめたさがあり、それは殿下からあいつを紹介された時、特に強く自身をなじった。
ある日、殿下のために良い茶葉を手配し町の店までそれを受け取りに行った帰り、宮殿の門の前で私を呼び止める男がいた。
男は良い身なりをしているが顔は厭らしく歪んでいた。
「慕情、ああ慕情ではないか!」
「…っ」
やけに馴れ馴れしいその男を、私はよく覚えていた。
銀蝶々
DONE神楽月さん(@kaguraduki_M)の狐と兎の可愛いイラストから私の妄想が始まったお話。今回は従者の犬猫に焦点を当てて書かせてもらいました💓🐶🐱💓そして今回、神楽月さんがそんな犬猫のイラストを描き下ろしてくださっています🎶こちらで初出しです🥳💖
元のお話は『月の兎と地上の狐』 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18797204です。 9
銀蝶々
DONEアキさん(@akipon228)が、私の個人的なダンスの優勝を祝して私のリクエスト構図で素敵な风情絵を描いてくださったの、是非皆様にも見て頂きたくて展示させてもらっちゃいました🥳💗💗💗アキさん有難うございます❣️🙏🥹💘
せっかくのイベントでの展示なので、今回そのイラストに私が勝手に小話を付けてしまいました~😝💖お楽しみ頂けると幸いです✨
こちらで初出しになります🤭💓 6
銀蝶々
DONE연납さん(@renconabductor)の素敵な慕情さん絵からいつもの如く妄想劇場を勝手に書いたら、ラフ画を仕上げてもらっちゃいました❣️嬉しくて更に続きを書いたら今度は私の文章から연납さんが絵を描いてくださいました🙏😭💖素晴らしい描き下ろしイラスト初出しです❣️😳
English version is attached below the Japanese version💗💗💗 14
銀蝶々
DONEお正月に公開されたutopiaさんおみくじネタから大吉のお話を私の視点で書かせて頂きました😋💖当初は勝手に続編を書いて大吉おまけとして公開させてもらったのですが、今回はそれらを1本にまとめutopiaさんのSSSも合作させて頂いちゃってます(´>∀<`)ゝ
表紙も挿絵も頂いちゃった至れり尽くせりな作品を感謝を込めてupします🙏🥰 7
銀蝶々
DONEおみくじSSパスワード:おみくじの結果は? - utopia #poipiku https://poipiku.com/4264032/8079011.html↑こちらの続き(๑´ლ`๑)フ°フ°♡
パスワードは結果におまけを入れてね!
「○○おまけ」 2
cobi_brawn
MOURNING人生で初めての投稿です。慕情の内心がこんなだったらめちゃめちゃ滾るなぁという妄想の産物。自己満足の結晶です。生暖かい目で見てやってください。ぶっちゃけ尻切れトンボ。ご都合仕様で相手の内心が聞こえちゃうやつ慕情は本当にツンデレな男だ。
本心では人に感謝したり、相手を褒めたりしているのに口では素直に出せず、真逆の発言をしてしまう故に、その怜悧な相貌と相まって嫌味な奴だとか冷たい人だとか言われてしまう。それでも慕情は構わなかった。
しかし恋い慕う相手にもツンを発動してしまい、その人を毎度怒らせてしまうことだけが慕情にとっての悩みであった。
その日、風信と慕情は珍しく共同の鬼狩りの任務に当たっていた。
その任務の最中、残り一体の鬼が切られた瞬間、最後の足掻きとばかりに灰紫色の霧毒を慕情に向かって吐き出した。
「危ないっ!」
風信は慕情を突き飛ばして霧から庇い、代わりに思いっきり風信は霧を吸い込んでしまった。
ゴホゴホと咽せている風信のそばに瞬時に駆け寄り
4264本心では人に感謝したり、相手を褒めたりしているのに口では素直に出せず、真逆の発言をしてしまう故に、その怜悧な相貌と相まって嫌味な奴だとか冷たい人だとか言われてしまう。それでも慕情は構わなかった。
しかし恋い慕う相手にもツンを発動してしまい、その人を毎度怒らせてしまうことだけが慕情にとっての悩みであった。
その日、風信と慕情は珍しく共同の鬼狩りの任務に当たっていた。
その任務の最中、残り一体の鬼が切られた瞬間、最後の足掻きとばかりに灰紫色の霧毒を慕情に向かって吐き出した。
「危ないっ!」
風信は慕情を突き飛ばして霧から庇い、代わりに思いっきり風信は霧を吸い込んでしまった。
ゴホゴホと咽せている風信のそばに瞬時に駆け寄り