melo
DOODLE10周年という節目のおめでたいタイミングでハマった沼の大きくて深いこと…おそろしい…源氏兄弟(髭膝)の圧倒的美しさとかっこよさに悶絶してます。二振りとも極の姿がそれはもうヤバい…最強で無敵のアイドル……どのお召し物も素敵なので練習しますka_run0109
PROGRESS出られない部屋!ヤリたいことをヤらないと出られない部屋! 決してマンネリとかではない。ちょっと、その、俺が物足りなくなってしまっただけで。
源氏の重宝、膝丸だ。俺は兄者と恋仲の、側から見れば順風満帆な個体である。
今でこそ閨事はなんの苦痛もなくできるが、最初の頃は緊張してカチカチになり、痛すぎて兄者のが入らず行為を中断させてしまうなんてことがザラにあった。申し訳なくも懐かしい思い出だ。
当時は申し訳なさすぎて、いっそ俺のことなど無視して好きにしてくれと兄者にねだったものだ。
結果どうなったかというと、俺は自分の言ったことを激しく後悔しながら悲鳴を噛み殺し、痛いだけの思いをしながら揺さぶられたのであった。
それまで何度もお預けを食らっていた兄者は歯止めが効かなくなっていて……終わった頃には俺は唇を食い破っていて、尻は裂け、正気に返った兄者に手入れ部屋へと担ぎ込まれた。
6171源氏の重宝、膝丸だ。俺は兄者と恋仲の、側から見れば順風満帆な個体である。
今でこそ閨事はなんの苦痛もなくできるが、最初の頃は緊張してカチカチになり、痛すぎて兄者のが入らず行為を中断させてしまうなんてことがザラにあった。申し訳なくも懐かしい思い出だ。
当時は申し訳なさすぎて、いっそ俺のことなど無視して好きにしてくれと兄者にねだったものだ。
結果どうなったかというと、俺は自分の言ったことを激しく後悔しながら悲鳴を噛み殺し、痛いだけの思いをしながら揺さぶられたのであった。
それまで何度もお預けを食らっていた兄者は歯止めが効かなくなっていて……終わった頃には俺は唇を食い破っていて、尻は裂け、正気に返った兄者に手入れ部屋へと担ぎ込まれた。
natunooka
DONE星窓/えふ無配「紫陽花を植える兄者」×「天気の読める弟」20240630エアブーで展示していたお話の全文です。小説です。紛らわしくてすみません。
ブラック本丸で一度折れた弟さんが自由気ままな兄者の本霊ぱぅわー!で復活し自分の兄だった髭切に猛烈アタックするも「ごめん好きな弟(ひと)ができた」って言われてこころも身体も全然折れないめげない諦めないお話です。
この後ちょっとずつほだされてゆく兄者が、い 16
yuuya_kdn
DOODLE付箋アプリを起動したら書きかけのプロットメモが出てきたのでもったいない精神で多少補完してアップ。某「謎」に着想をもらってます。
そういうのお嫌いなかたは閲覧注意。
中に入ったあとも注意事項をよーくご確認の上先へ進んでください。
パスワードはカプ名から母音を抜いた英文字小文字4文字 1545
バイラ
MAIKING★12/25かきかけ追加いつもどっちか目線で書いちゃう髭膝を第三者目線で書き切ってみよう!と思ってたら秋口ぐらいからびっくりするぐらい止まっててびっくりしてるんですけど、びっくりすぎるので今度の正月休みに書き上げるのを目標に書きかけを先出しします。書きかけの更に前半をひとまずあげますm(_ _;)m
タイトルまだ付けてない…テン泊遠征の髭膝の話遠征、戦場、万屋街。それらのどの場所でも、他本丸の男士達とかち合うことは常である。
だから、今この遠征先で、野営中の膝丸がよその自分達を見かけたのも、どうということはないはずだった。
…よその自分が、その兄に、両手を大木に付かされていなければ。
弟を斥候に出して野営の仕度をしていた髭切は、簡単に組み立てられる上に丈夫で目立ちにくいからと最近本丸に備えられた現代式の天幕に、ようやく勝鬨をあげたところだった。
簡単は簡単だけれどコツがいる、これは皆で一度稽古をしたほうがいいと主に言おう、と額の汗を拭った矢先、小枝を折る足音と共に頼れる弟の気配がした。
「やあ、おかえり。周りはどうだった?」
皆が皆、何十回何百回と繰り返してきた問い掛けに、聞かれた弟は何故か息を呑んで押し黙る。
5271だから、今この遠征先で、野営中の膝丸がよその自分達を見かけたのも、どうということはないはずだった。
…よその自分が、その兄に、両手を大木に付かされていなければ。
弟を斥候に出して野営の仕度をしていた髭切は、簡単に組み立てられる上に丈夫で目立ちにくいからと最近本丸に備えられた現代式の天幕に、ようやく勝鬨をあげたところだった。
簡単は簡単だけれどコツがいる、これは皆で一度稽古をしたほうがいいと主に言おう、と額の汗を拭った矢先、小枝を折る足音と共に頼れる弟の気配がした。
「やあ、おかえり。周りはどうだった?」
皆が皆、何十回何百回と繰り返してきた問い掛けに、聞かれた弟は何故か息を呑んで押し黙る。
ka_run0109
TRAININGこたつと髭膝ですこたつと髭膝今年もこたつに蜜柑の季節がきた。
いつもなら、僕のために蜜柑を剥いてくれる弟が、今はいない。
戦力拡充で僕らの経験値が二倍になる戦場があったからといって、さすがに僕らは過度な出陣をしすぎていた。
そして弟はあるとき、赤疲労で帰ってきたかと思えばポンっ、と煙を吹き出し、刀に戻ってしまったのだ。ちょうど審神者の体調もよくなくて、弟は赤疲労と審神者の体調不良のあおりを受けて刀になってしまっている。
「お前はいつまで寝ているつもりかな」
一人で蜜柑を食べても、酸っぱいだけだ。弟が剥いてくれたらおいしく感じるのに。
主は結局インフルエンザというやつで、悪化して政府の病院に運ばれた。主の霊刀が戻れば弟も戻るはずだ。そうでなくても再顕現してもらえる。だから今はこらえてくれと薬師くんに言われているから、僕は大人しく待っている。
680いつもなら、僕のために蜜柑を剥いてくれる弟が、今はいない。
戦力拡充で僕らの経験値が二倍になる戦場があったからといって、さすがに僕らは過度な出陣をしすぎていた。
そして弟はあるとき、赤疲労で帰ってきたかと思えばポンっ、と煙を吹き出し、刀に戻ってしまったのだ。ちょうど審神者の体調もよくなくて、弟は赤疲労と審神者の体調不良のあおりを受けて刀になってしまっている。
「お前はいつまで寝ているつもりかな」
一人で蜜柑を食べても、酸っぱいだけだ。弟が剥いてくれたらおいしく感じるのに。
主は結局インフルエンザというやつで、悪化して政府の病院に運ばれた。主の霊刀が戻れば弟も戻るはずだ。そうでなくても再顕現してもらえる。だから今はこらえてくれと薬師くんに言われているから、僕は大人しく待っている。
ka_run0109
DONE初ポイピクでよくわかってない縦式で書いたものを載せる二重に初の試みをする。まどマギ最終話でまどかが古今東西の魔法少女たちのソウルジェムを浄化してくのを見て、あちこちの絶望に染まった膝丸を兄者ならいい子いい子して救ってあげそう。そんなアルティメット兄者を妄想して書いた作品。まどかに浄化された魔法少女たちが最後ほっとした顔で眠りにつくように、お膝も兄者のいい子でほっとしてほしい。 6
バイラ
DONEどっちがどの仕事でも、膝丸がいるから髭切は本丸が好き。兄者はこういうときだけめっちゃ速くなるんです笑そしてすっっごくわかりにくいけど、膝丸って言ってる兄者(笑
弟は僕の大地(初夏の小噺)僕達の顕現はその全てが審神者の霊力だけど、
僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
1123僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
バイラ
DONEこの日々があまりにも眩しくて、偶然存在できた自分たちの未来がしっかりとしたものだと勘違いしそうになる膝丸の、戒めと願い。想う弟の小噺貴方と手を取り歩いた道
同じ景色を見て声弾ませた空
屋敷の奥から連れ出され
社殿と伽藍に分け置かれ
人ならざる力の人の子の呼ぶ声に
新たな意識、刀剣男士
人の子として日々を過ごし
人の道具として技量を磨き
貴方と手を取り歩く道
同じ景色を見て声弾ませる空
あの頃は、本当に手を取れはしなかった
太刀を二差、共に佩くことはない
共に同じ戦場を、共に並んで駆けることはなく
付喪神の朧気な姿は戦世の終わりと共に消える
今、人の子の確かな姿は脈を打ち温もりを伝え
鋼は傷つかずとも些細なことで血は流れる
貴方と手を取り歩く、畑道、街の往来、偵察の獣道
同じ景色を見て声弾ませる、実り、喧騒、有利の確信
そして、帰る本丸
貴方となら、なにを、なにをどうしていても
507同じ景色を見て声弾ませた空
屋敷の奥から連れ出され
社殿と伽藍に分け置かれ
人ならざる力の人の子の呼ぶ声に
新たな意識、刀剣男士
人の子として日々を過ごし
人の道具として技量を磨き
貴方と手を取り歩く道
同じ景色を見て声弾ませる空
あの頃は、本当に手を取れはしなかった
太刀を二差、共に佩くことはない
共に同じ戦場を、共に並んで駆けることはなく
付喪神の朧気な姿は戦世の終わりと共に消える
今、人の子の確かな姿は脈を打ち温もりを伝え
鋼は傷つかずとも些細なことで血は流れる
貴方と手を取り歩く、畑道、街の往来、偵察の獣道
同じ景色を見て声弾ませる、実り、喧騒、有利の確信
そして、帰る本丸
貴方となら、なにを、なにをどうしていても
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す結びの、応えです。『兄者』と『髭切』、最初と今、一振り目と穴埋め。
置いていかれた膝丸の心を聞いて、今ここにある髭切の太刀は。
兄者の手紙。結びの応え「
『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
538『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きの続きの続きの結びです。泣いてはないぞと言わなければならないのが膝丸。どれほど思いはぐちゃぐちゃでも、ただ、気高かったあの兄者のようにと。
兄者の手紙。続きの続きの続きの結び「
兄者、
俺は、力不足だったのだ。
あなたを追うばかりで、助けになれなかった。
…あの頃、あの頃の我らは同じ道を歩き、共に源氏を護ると誓って、…裂かれる運命など思いもよらず。
引き裂かれた、長い、永いながいながい時間がなければ、
…いや、みっともない繰り言だ…すまない。
このようなことを言っていては、いつまで経っても力不足の弟だ。
今、いま俺には、兄者、あなたが居てくださる。
主からお預かりした新しいあなた、俺もまだ新参者だが、あなたを少しでも導き、支え、共に歩みたい。
…代わりではないぞ。
……代わり、など、、っ
『 』
!!
」
287兄者、
俺は、力不足だったのだ。
あなたを追うばかりで、助けになれなかった。
…あの頃、あの頃の我らは同じ道を歩き、共に源氏を護ると誓って、…裂かれる運命など思いもよらず。
引き裂かれた、長い、永いながいながい時間がなければ、
…いや、みっともない繰り言だ…すまない。
このようなことを言っていては、いつまで経っても力不足の弟だ。
今、いま俺には、兄者、あなたが居てくださる。
主からお預かりした新しいあなた、俺もまだ新参者だが、あなたを少しでも導き、支え、共に歩みたい。
…代わりではないぞ。
……代わり、など、、っ
『 』
!!
」
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続き続きの続きです。二振り目の兄者に一振り目の髭切を語る膝丸。『兄者』と『髭切』。最初と今。どちらの刀が共に在る物なのか、尽きない迷い。
兄者の手紙。続きの続きの続き「
俺を迎えてくださった髭切様は、とても自分に厳しい方だった。
常に気高く美しく、強い惣領刀として見られることを是として振る舞われていた。
畏れをまとい、他の本丸の髭切様より気迫に満ちたお姿。
俺はそんな髭切様が好きで好きで、自分もその高みを目指そう、気高く美しく強く、源氏の矜持をしっかりと持ち、刀剣の神たろうとするあの兄者に、追いつき、並びたち、支え、共に歩める存在になろう、と、強く思っていた。
そして、時折ふと見せる、ただ一振りの刀剣男士、のお顔が、何よりも好きだった。
あるとき、俺がそのことを話したら、
そうかい?ありがとう、嬉しいよ。と仰って。
そして、
居なくなってしまわれた。
兄者、兄者はお分かりになるか?
545俺を迎えてくださった髭切様は、とても自分に厳しい方だった。
常に気高く美しく、強い惣領刀として見られることを是として振る舞われていた。
畏れをまとい、他の本丸の髭切様より気迫に満ちたお姿。
俺はそんな髭切様が好きで好きで、自分もその高みを目指そう、気高く美しく強く、源氏の矜持をしっかりと持ち、刀剣の神たろうとするあの兄者に、追いつき、並びたち、支え、共に歩める存在になろう、と、強く思っていた。
そして、時折ふと見せる、ただ一振りの刀剣男士、のお顔が、何よりも好きだった。
あるとき、俺がそのことを話したら、
そうかい?ありがとう、嬉しいよ。と仰って。
そして、
居なくなってしまわれた。
兄者、兄者はお分かりになるか?
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きの続きです。二振り目の兄者に前の兄者のことを吐露する膝丸の、悲しい気づき。
兄者の手紙。続きの続き「
…だが、解せぬ。それでは解せぬのだ。
俺が正しくない弟ならば、兄者はまずはこの本丸の在庫の俺をお調べになればよかったのだ。
なのにあの方はそれをせず出て行ってしまわれた。
『もっと“こういう”弟だと思っていたのに』とも言わず。
顕現されるのは、最初の一振。
それが、真の対であると、俺は疑いもしなかった。
兄者も、そうだっただろうと思う。でなければ、このような手紙を書くほど、俺を想ってはくださらなかっただろう。
決まった物が揃うという一説と、徐々に増えていく同一在庫を心に留めるまでは。
…あぁ、ああ! 髭切様!もしや、俺も
…俺も、何振り目かの膝丸なのだろうか?
そうか、そうなのかも知れんな。
二振一具の数が合わぬのは、俺の方なのかも知れぬ。
491…だが、解せぬ。それでは解せぬのだ。
俺が正しくない弟ならば、兄者はまずはこの本丸の在庫の俺をお調べになればよかったのだ。
なのにあの方はそれをせず出て行ってしまわれた。
『もっと“こういう”弟だと思っていたのに』とも言わず。
顕現されるのは、最初の一振。
それが、真の対であると、俺は疑いもしなかった。
兄者も、そうだっただろうと思う。でなければ、このような手紙を書くほど、俺を想ってはくださらなかっただろう。
決まった物が揃うという一説と、徐々に増えていく同一在庫を心に留めるまでは。
…あぁ、ああ! 髭切様!もしや、俺も
…俺も、何振り目かの膝丸なのだろうか?
そうか、そうなのかも知れんな。
二振一具の数が合わぬのは、俺の方なのかも知れぬ。
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きです。穴埋めで顕現された二振り目の髭切に話す膝丸。
兄者の手紙。続き「
…髭切様は、俺たちは、数多の本丸の数だけ顕現させていただいて、そしてそこには刀のままの自分も少なからず保管されているだろう?
それをあなたはどう思われる?
俺には、旅に出られた兄者がいる。
この本丸で顕現された膝丸は俺一振り、
この本丸で顕現された髭切は、俺の兄者とあなたの二振り。
…二振一具の数が合わぬ。
あなたはどう思われる?
空席になれば補充して、それでソレと成るのか
それとも…もしや俺は正しく選ばれなかった在庫で、俺の兄者はそのことに気付かれたのか。
…正しくない弟が、まるで自分の正しい弟かのように兄者兄者と慕う姿が、あの方のお心を痛めつけてしまったのだろうか。
ああ、あなたはまだお聞きになったことはないか。
392…髭切様は、俺たちは、数多の本丸の数だけ顕現させていただいて、そしてそこには刀のままの自分も少なからず保管されているだろう?
それをあなたはどう思われる?
俺には、旅に出られた兄者がいる。
この本丸で顕現された膝丸は俺一振り、
この本丸で顕現された髭切は、俺の兄者とあなたの二振り。
…二振一具の数が合わぬ。
あなたはどう思われる?
空席になれば補充して、それでソレと成るのか
それとも…もしや俺は正しく選ばれなかった在庫で、俺の兄者はそのことに気付かれたのか。
…正しくない弟が、まるで自分の正しい弟かのように兄者兄者と慕う姿が、あの方のお心を痛めつけてしまったのだろうか。
ああ、あなたはまだお聞きになったことはないか。
_(:3 」∠)_
DOODLE絶望エンドを強制的にハッピーエンドにしました。幸せになって欲しい_(:3 」∠)_
力が強すぎて札で封じないと生活出来ない兄者とそんな兄者に触れて欲しい弟のお話(強制ハッピーエンド)とある本丸の髭切は誰にも近寄ることがない。そもそも、誰も近づけないと言った方が正しい。彼は、他の個体よりも持っている霊力が高すぎて、手で触れるもの全てが加減することが出来ずに壊れてしまう。そのせいで、呼び出した審神者ですらなかなか近寄よることができずにいたため、政府から支給された緊急用の札で持っている霊力を封じている。
しかし、彼の持つ霊力はあまりにも強大であるため、その札の効果も長くは続かない。定期的に新しい札と交換しなければならないが、それを怠るとすぐに封印を解いてしまいそうになるため、髭切は常に監視されている。そのため、この本丸で髭切に接触できるのは近侍である刀剣男子のみだ。
主人である審神者ですら髭切に触れることが出来ないので、近侍として命じられているのは同じ源氏の重宝として謂れのある弟刀、膝丸だった。
11740しかし、彼の持つ霊力はあまりにも強大であるため、その札の効果も長くは続かない。定期的に新しい札と交換しなければならないが、それを怠るとすぐに封印を解いてしまいそうになるため、髭切は常に監視されている。そのため、この本丸で髭切に接触できるのは近侍である刀剣男子のみだ。
主人である審神者ですら髭切に触れることが出来ないので、近侍として命じられているのは同じ源氏の重宝として謂れのある弟刀、膝丸だった。
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話します。兄者の手紙「
これはな、俺の兄者が俺にくださった手紙なのだ。
収蔵品として兄者と居所を分けられて長い日々を過ごしたが、その間に思われていたこと、先に顕現なさった兄者が、俺の顕現の儀式を待つ間に思われていたことをしたためて、贈ってくださったのだ。
嬉しいことしか書かれておらぬ。
俺を喜ばせてくださることしか書かれておらぬのだ。
俺と再び逢うことが叶って、天にも昇る心地だと。
このような手紙、これこそが重宝だろう?
俺は、数多の俺の中で一番幸せな膝丸だと、数多の俺に向かって叫びたい気持ちになった。
…それなのに。
今、兄者はここにはおられぬ。
少し旅に出るからと。
また、俺は兄者と分かたれてしまった。
まさか、今度は兄者自身の手で。
438これはな、俺の兄者が俺にくださった手紙なのだ。
収蔵品として兄者と居所を分けられて長い日々を過ごしたが、その間に思われていたこと、先に顕現なさった兄者が、俺の顕現の儀式を待つ間に思われていたことをしたためて、贈ってくださったのだ。
嬉しいことしか書かれておらぬ。
俺を喜ばせてくださることしか書かれておらぬのだ。
俺と再び逢うことが叶って、天にも昇る心地だと。
このような手紙、これこそが重宝だろう?
俺は、数多の俺の中で一番幸せな膝丸だと、数多の俺に向かって叫びたい気持ちになった。
…それなのに。
今、兄者はここにはおられぬ。
少し旅に出るからと。
また、俺は兄者と分かたれてしまった。
まさか、今度は兄者自身の手で。
_(:3 」∠)_
DOODLEフォロワさんの呟きネタをお借りした。絶望エンドな源氏兄弟。心が痛い_(:3 」∠)_
力が強すぎて札で封じないと生活出来ない兄者とそんな兄者に触れて欲しい弟のお話とある本丸の髭切は誰にも近寄ることがない。そもそも、誰も近づけないと言った方が正しい。彼は、他の個体よりも持っている霊力が高すぎて、手で触れるもの全てが加減することが出来ずに壊れてしまう。そのせいで、呼び出した審神者ですらなかなか近寄よることができずにいたため、政府から支給された緊急用の札で持っている霊力を封じている。
しかし、彼の持つ霊力はあまりにも強大であるため、その札の効果も長くは続かない。定期的に新しい札と交換しなければならないが、それを怠るとすぐに封印を解いてしまいそうになるため、髭切は常に監視されている。そのため、この本丸で髭切に接触できるのは近侍である刀剣男子のみだ。
主人である審神者ですら髭切に触れることが出来ないので、近侍として命じられているのは同じ源氏の重宝として謂れのある弟刀、膝丸だった。
10105しかし、彼の持つ霊力はあまりにも強大であるため、その札の効果も長くは続かない。定期的に新しい札と交換しなければならないが、それを怠るとすぐに封印を解いてしまいそうになるため、髭切は常に監視されている。そのため、この本丸で髭切に接触できるのは近侍である刀剣男子のみだ。
主人である審神者ですら髭切に触れることが出来ないので、近侍として命じられているのは同じ源氏の重宝として謂れのある弟刀、膝丸だった。
reimu
DONEクリスマスっぽいの書きたかったのになんか薄暗くなった。ヤドリギのリース乗せてキッスしてほしかっただけです。
タイトルは思いつかなかったので万葉集からつけました。
クリスマスとは??? 7
バイラ
DONE文字のらくがき冬ver.もう夏目前だけど完成しました!
冬の小噺吐く息も凍りそうな冬の朝
食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」
513食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」
バイラ
DOODLE文字のらくがきです😌時間がとれたら漫画にしたい
秋の小噺兄者と秋の朝
起きたらもう布団を空にしていた弟が
庭の向こうからやって来る
白い息を切らせて頬を赤くして運動靴が土を蹴る
廊下で眺める僕に気付いて「兄者!」と破顔した
朝餉の前に元気だなあと思ったら
走る勢いのまま両腕を大きく広げて抱きつかれた
「おはよう弟。どうしたんだい?」
「おはよう兄者。急に寒くなったと言っていただろう。兄者に温まって貰おうと思って」
体温をあげて来たのだ。どうだ、温かいか?
…って
ああもうねえ、この子は
「すごくあったかいよ」
心はもっとぽかぽかした
弟丸と秋の夜
おやすみ兄者、おやすみ弟と言いあって
行灯を落とそうとした俺に兄者が目を丸くする
上から下まで頭ごと動かして俺を見る
「どうした、兄者」
「おまえ、それで寝るのかい?」
537起きたらもう布団を空にしていた弟が
庭の向こうからやって来る
白い息を切らせて頬を赤くして運動靴が土を蹴る
廊下で眺める僕に気付いて「兄者!」と破顔した
朝餉の前に元気だなあと思ったら
走る勢いのまま両腕を大きく広げて抱きつかれた
「おはよう弟。どうしたんだい?」
「おはよう兄者。急に寒くなったと言っていただろう。兄者に温まって貰おうと思って」
体温をあげて来たのだ。どうだ、温かいか?
…って
ああもうねえ、この子は
「すごくあったかいよ」
心はもっとぽかぽかした
弟丸と秋の夜
おやすみ兄者、おやすみ弟と言いあって
行灯を落とそうとした俺に兄者が目を丸くする
上から下まで頭ごと動かして俺を見る
「どうした、兄者」
「おまえ、それで寝るのかい?」