かがり
DOODLEれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(医局にて。昼間)「めぼしい初動捜査の情報はなし……ってところだな」
叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
1193叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。クインテット初登場編。特殊設定れめさめ。クインテット初登場編。(朝、探偵事務所にて)朝の大通りは、人で賑わっている。どの店も開き、カフェは、論戦を交わす客が足を運び、商店街は客引きが商品を手に大声で接客している。村雨と叶はそんな大通りを少し歩くと一本外れ、静かな裏通りを通った。そこにある、二階建ての木造の建物。一階は『かんばやし』と暖簾が出ている甘味処で、朝の今は餡を炊くふわりと優しい香りが漂う。村雨はそこで饅頭を一箱買うとそれを手に外についている二階への階段を登った。二階には『捜し人、失せ物見つかります』の看板。何の建物だろうと叶が思っていると。コンコン。扉をノックして村雨が二階の扉を開けた。
がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
2331がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリパロ。架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。シリアスは続かなかった。れめさめ。出会い(名前を知る)「……所属は」
「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
1190「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。
パロ設定れめさめ。出会い(深夜の神社、妖の往診後)「やぁ、良い夜だな、軍人さん」
見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
1682見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
Subaru(スバル)
PASTJB腐向けまとめ①退勤後に定食屋で鉢合わせたすおかなにとっ捕まって諸々の復讐に付き合わされることになったみちゃらい
②御手洗視点
③周防視点
④106話より。2人の出会いのシーンにこんな続きがあったら言い値で魔法のチケット買うわ妄想 5
Subaru(スバル)
PASTJBやや腐向けなおまとめ①学パロ1
学生だったら公式の年齢差に引き裂かれてこうなったんじゃないの?妄想
②学パロ2
伊藤班は丸ごと他校であれよ妄想
③103話のすおみたを浴びてしまったまふつ(まふみた前提)
④106話の撮影で緊張して台本をミスった2人
⑤織姫が迎えに来たなんちゃって七夕 5
kazu_7310
DONEキルさめ(まふさめ+ししさめ)の日常。誕生日を祝いたいししさめと、何か気に食わないことがあって拗ねるまふのお話。
めーーーちゃくちゃ遅れたけど🪞くんHappybirthday!!! 年上の恋人たちに甘やかしてもらってね!
2024.3.13 第1校 3141
kazu_7310
DOODLE告白する☔️先生と、告白される🦁くんのお話。大の大人ふたりがこんなもだもだするか?しねぇよな!って思いながらも見たかったので書きました。
2024.1.22第一校 1538
kazu_7310
DOODLEキルさめ(まふさめ+ししさめ)年下彼氏たちに触られすぎて体がどんどん敏感になってきてしまったので、お触り禁止令を出したかった☔️先生のお話。
2024.1.19 第一校 2614
mitsumame_kiki
DONE救済絵🦁さんに感化されたギャンブラーズ夏祭り。相変わらず🦁さんの過去のお話も混じります。夏の遊び「しーしがーみさーん!あっそびーましょー」
その一言と共に来訪した真経津は、その日は何をするわけでもなく獅子神の作った昼ご飯を当然のように食べながら来週の水曜日の町内夏祭りに浴衣で来るようにと厳命して帰っていった。
「浴衣、なぁ」
浴衣は、持っていた。
獅子神の体格に合わせた浴衣というのは残念ながらすぐに手に入る物ではなく、安物ではなくそれなりの生地のものを反物から作ったものを一着。
貯金を減らす意図で、家や車を買ったときに気まぐれで作ったもの。
着たことはなかった。
幼い頃、夏祭りに浴衣で遊びに行く約束をするクラスメイトを横目に見て、母さんに強請って、怒鳴られた。
そんなもの、アンタに要るわけがない。浴衣なんて似合わない。無駄。
2219その一言と共に来訪した真経津は、その日は何をするわけでもなく獅子神の作った昼ご飯を当然のように食べながら来週の水曜日の町内夏祭りに浴衣で来るようにと厳命して帰っていった。
「浴衣、なぁ」
浴衣は、持っていた。
獅子神の体格に合わせた浴衣というのは残念ながらすぐに手に入る物ではなく、安物ではなくそれなりの生地のものを反物から作ったものを一着。
貯金を減らす意図で、家や車を買ったときに気まぐれで作ったもの。
着たことはなかった。
幼い頃、夏祭りに浴衣で遊びに行く約束をするクラスメイトを横目に見て、母さんに強請って、怒鳴られた。
そんなもの、アンタに要るわけがない。浴衣なんて似合わない。無駄。
genmai_organic
DONEhttps://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040031073298ししさめR18本のサンプルです。
とらのあなさんに委託してます。イベント出る予定もないけどどうしても村雨先生がひぃひぃ言わされる本が欲しくて作りました。よろしくお願いします。 13