rosso_addict
MOURNING注意!! 犬飼の喫煙描写あります。辻ちゃんがひたすら可哀想な水責めされてます。ヤクザな世界観で、犬飼が組織の為に暗躍してたのを危なすぎるから計画潰した辻ちゃんとか謎すぎる前提のガチギレ犬飼さんが書きたかっただけのやつ。 1148
柚子ひなた
DONEもうちょっと長くなるかなと思ったんですが短くなりました。忘愛症候群の犬辻です。
初恋を何度でも防衛任務の時間が来るまでの間、隊室で雑談をしていた時だった。
「その時犬飼先輩がさ、」
「…犬飼さん?って誰でしたっけ?」
辻ちゃんがそう言った時、なんとも微妙な空気がおれたちの中に流れる。おれとひゃみちゃんで目を合わせた後、2人揃って辻ちゃんを見やった。
「……目の前にいるのが犬飼先輩だよ?」
困惑したようなひゃみちゃんの言葉に辻ちゃんは訝しげな顔をしておれの顔を見た数秒後、さっと顔を青ざめさせた。
「え……あ、そう…ですよね。俺、何言ってるんだろ…」
少しの違和感を覚えつつも、おれはそれを気のせいだということにして、珍しく狼狽える辻ちゃんを揶揄う方向にシフトする。
「辻ちゃんもそんな冗談言うんだね?」
「は、い…なんか、言いたく、なって…」
5006「その時犬飼先輩がさ、」
「…犬飼さん?って誰でしたっけ?」
辻ちゃんがそう言った時、なんとも微妙な空気がおれたちの中に流れる。おれとひゃみちゃんで目を合わせた後、2人揃って辻ちゃんを見やった。
「……目の前にいるのが犬飼先輩だよ?」
困惑したようなひゃみちゃんの言葉に辻ちゃんは訝しげな顔をしておれの顔を見た数秒後、さっと顔を青ざめさせた。
「え……あ、そう…ですよね。俺、何言ってるんだろ…」
少しの違和感を覚えつつも、おれはそれを気のせいだということにして、珍しく狼狽える辻ちゃんを揶揄う方向にシフトする。
「辻ちゃんもそんな冗談言うんだね?」
「は、い…なんか、言いたく、なって…」
rosso_addict
TRAININGポイピクで素晴らしい作品をたくさん拝見して「私もポイピクの海に笹舟浮かべたい!」となったので、犬飼視点の犬辻ポエム置いてみます。おれが愛した怪獣の話「辻 新之助、攻撃手[[rb:攻撃手 > アタッカー]]です。よろしくお願いします。」
辻ちゃんの第一印象は真面目そうなコ。
真っ黒な髪と切れ長の真っ黒な目。よく見ると少し紫がかってる。
控えめな声量でもよく通る声。
「おっ……かれ、さまです。」
始めの頃はひゃみちゃんにも緊張してたんだっけ。クールなひゃみちゃんもあれでアガリ症だったし、鳩原ちゃんは人を撃てないしで、初期の二宮隊は結構凸凹のチームだった。
せめておれ達の連携はちゃんとしようって2人で残ってコソ練もした。
「先輩、鳩原先輩が……。」
雨音の中で、引き絞るような声はやけにはっきり聞こえた。
おれは何も言えず傘を持ったまま立ち尽くしていた。
おれ達のチームメイトは、二宮隊より弟を選んだ。
1609辻ちゃんの第一印象は真面目そうなコ。
真っ黒な髪と切れ長の真っ黒な目。よく見ると少し紫がかってる。
控えめな声量でもよく通る声。
「おっ……かれ、さまです。」
始めの頃はひゃみちゃんにも緊張してたんだっけ。クールなひゃみちゃんもあれでアガリ症だったし、鳩原ちゃんは人を撃てないしで、初期の二宮隊は結構凸凹のチームだった。
せめておれ達の連携はちゃんとしようって2人で残ってコソ練もした。
「先輩、鳩原先輩が……。」
雨音の中で、引き絞るような声はやけにはっきり聞こえた。
おれは何も言えず傘を持ったまま立ち尽くしていた。
おれ達のチームメイトは、二宮隊より弟を選んだ。
柚子ひなた
DONE死ネタ犬辻です辻ちゃんが病気になって、犬飼先輩と付き合ったりする話です
最期の言葉を貴方に辻ちゃんが病気になったらしい。
最近調子が悪そうだとは思ってたけど、まさかそんなことだったなんて思いもよらなかった。
余命宣告なんかもされてるらしくて、もう長くないのだと辻ちゃんに話された。ひゃみちゃんも、二宮さんなんかでさえ言葉が出ないようだった。おれもその1人で。
話を聞いた時、ドラマかよ、って笑い飛ばしたくなったけど、妙に乾いた喉では笑えなくて、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
「……辻は、これからどうするんだ」
「俺、は……最期まで、皆と一緒にいたい、です」
苦しそうにそう言う辻ちゃんに、最期なんて言わないでもっと一緒にいようよ、なんて、おれには言えなかった。
上層部から許可は取れたらしく、辻ちゃんが……いなくなるまで、トリガーは貸し出されるらしい。
4967最近調子が悪そうだとは思ってたけど、まさかそんなことだったなんて思いもよらなかった。
余命宣告なんかもされてるらしくて、もう長くないのだと辻ちゃんに話された。ひゃみちゃんも、二宮さんなんかでさえ言葉が出ないようだった。おれもその1人で。
話を聞いた時、ドラマかよ、って笑い飛ばしたくなったけど、妙に乾いた喉では笑えなくて、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
「……辻は、これからどうするんだ」
「俺、は……最期まで、皆と一緒にいたい、です」
苦しそうにそう言う辻ちゃんに、最期なんて言わないでもっと一緒にいようよ、なんて、おれには言えなかった。
上層部から許可は取れたらしく、辻ちゃんが……いなくなるまで、トリガーは貸し出されるらしい。
rosso_addict
TRAINING3月になったら卒業ネタを一度書きたいと思ってたんですがエワと犬辻プチにはしゃいでたらもう3月も下旬ですよ!犬飼先輩にワイヤレスイヤホン外してほしい小ネタです。
春になっても 吐く息が少しだけ白い朝、六頴館行きのバスの中で辻はよく知った人の姿を見つけた。
明るい髪が目立つ、ネックウォーマーにもカバンにも手を抜かない隙のない格好の先輩。犬飼だ。
つり革に掴まってスマホを見る彼の表情は朝の高校生らしく少しだけ不機嫌に見える。
バス停に停まって乗客が動いた流れに乗って、辻は犬飼の隣に立った。
「おはようございます。」
犬飼は一瞬気づかなかったようで、耳のワイヤレスイヤホンを片方外すとパッといつもの笑顔になって、
「おはよ、辻ちゃん。」
と挨拶してくれた。
「あっという間に3月ですね。」
「ホントだよ。ランク戦やってると学校の行事とか全然気にしてるヒマないね。」
窓の外の並木も蕾をつけ始めた。若葉の芽がのぞく木もある。
714明るい髪が目立つ、ネックウォーマーにもカバンにも手を抜かない隙のない格好の先輩。犬飼だ。
つり革に掴まってスマホを見る彼の表情は朝の高校生らしく少しだけ不機嫌に見える。
バス停に停まって乗客が動いた流れに乗って、辻は犬飼の隣に立った。
「おはようございます。」
犬飼は一瞬気づかなかったようで、耳のワイヤレスイヤホンを片方外すとパッといつもの笑顔になって、
「おはよ、辻ちゃん。」
と挨拶してくれた。
「あっという間に3月ですね。」
「ホントだよ。ランク戦やってると学校の行事とか全然気にしてるヒマないね。」
窓の外の並木も蕾をつけ始めた。若葉の芽がのぞく木もある。
rosso_addict
MOURNING人狼第二弾の犬飼先輩の貴族衣装と表情、めちゃくちゃ好きなんで一度書いてみたかった人狼ネタです。せっかくなので辻ちゃんも執事参戦してもらいましたが、祭参戦作品に人しにはマズくないか??と挫折してしまいました。
途中までで申し訳ない。 1077
rosso_addict
TRAINING一度書いてみたかった神父犬飼×悪魔辻ちゃんです。個人的に神父パロで「先輩」って呼ばせにくかったので呼び方変えてます。
エワ開催&犬辻ぷち開催おめでとうございます!拙作も賑やかしになれば幸いです。
あくまでパートナー※辻が犬飼のことを「神父様」と読んでいます。
山深き森の中に小さな村があった。人々は信心深く、日々慎ましく暮らしていた。
村の奥にある教会は若い金髪碧眼の犬飼という名の青年が神父として一人で管理していた。
夜の村はすぐに寝静まる。家の灯りは早々に消え、山や森が夜空より濃い闇となって黒々とそびえ立つ。
「……こんばんは。」
闇夜に紛れて勝手口から入ってきたのは黒髪の青年だった。
「こんばんは、辻ちゃん。いい夜だね。」
「はい、神父様。悪魔には好都合です。」
ロウソクの灯りに近づくと黒髪の頭の左右に小さいが赤い角が生えている。背には蝙蝠のような羽が畳まれていた。
夜中の訪問者を書斎まで案内すると犬飼は真新しい本を手に取った。革張りのソファに並んで座り辻に文章を指し示しながら読み始める。読み上げる軽やかな声が優しく響いた。
2836山深き森の中に小さな村があった。人々は信心深く、日々慎ましく暮らしていた。
村の奥にある教会は若い金髪碧眼の犬飼という名の青年が神父として一人で管理していた。
夜の村はすぐに寝静まる。家の灯りは早々に消え、山や森が夜空より濃い闇となって黒々とそびえ立つ。
「……こんばんは。」
闇夜に紛れて勝手口から入ってきたのは黒髪の青年だった。
「こんばんは、辻ちゃん。いい夜だね。」
「はい、神父様。悪魔には好都合です。」
ロウソクの灯りに近づくと黒髪の頭の左右に小さいが赤い角が生えている。背には蝙蝠のような羽が畳まれていた。
夜中の訪問者を書斎まで案内すると犬飼は真新しい本を手に取った。革張りのソファに並んで座り辻に文章を指し示しながら読み始める。読み上げる軽やかな声が優しく響いた。
rosso_addict
TRAINING書いたら出る!!祈願!!明日のWDくじ犬辻絶対来てほしい!!
犬辻プチ「おれの後輩が世界一かわいい」様の企画提出作品です。
3/15追記 出ました!!犬辻2人ともアクスタで来てくれてありがとう!!家に来るまで回した分働いて待ってるからね!!
テディベアにお願い「なんでホワイトデーにテディベア?」
ホワイトデー用のグッズ撮影ということで渡されたのは可愛らしいテディベアだった。
「普通はクッキーとかキャンディとかですよね。」
辻も不思議そうにしている。
「『テディベアは自分の分身』らしいですよ。」
端末で検索した隠岐が教えてくれた。
「なるほど。ファンのところへは行けないからテディベアを代わりにしてねってことか。」
すでに影浦は撮影を始めている。スタッフが盛り上げようと声をかけているが、たぶん笑顔を向けてはもらえないだろう。
「お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様です。」
防衛任務より疲れる仕事を終えて、控室で着替える。
「あれ、辻ちゃんこの子連れて来ちゃったの?」
犬飼が椅子の上に行儀良くおすわりしているテディベアを見つけて聞いた。
814ホワイトデー用のグッズ撮影ということで渡されたのは可愛らしいテディベアだった。
「普通はクッキーとかキャンディとかですよね。」
辻も不思議そうにしている。
「『テディベアは自分の分身』らしいですよ。」
端末で検索した隠岐が教えてくれた。
「なるほど。ファンのところへは行けないからテディベアを代わりにしてねってことか。」
すでに影浦は撮影を始めている。スタッフが盛り上げようと声をかけているが、たぶん笑顔を向けてはもらえないだろう。
「お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様です。」
防衛任務より疲れる仕事を終えて、控室で着替える。
「あれ、辻ちゃんこの子連れて来ちゃったの?」
犬飼が椅子の上に行儀良くおすわりしているテディベアを見つけて聞いた。
いさな🌱
PROGRESS吾が手2/20の新刊のサンプル①です。2部構成で、1部では付き合ってない🦕ちゃんが暴走した先輩によって全身🐶飼澄✈️コーデに染まっていって17歳組に心配(?)されたり、第2部では暴走した🦕ちゃんがベビードール着用したりするそれぞれ暴走する犬辻です。
よろしくお願いします! 2243
いさな🌱
DONEコイスルオ…メを聞いて、ぬつじーー!!の気持ちになったので㊗️犬辻の日、ということで!メリークリスマス🎄も兼ねました。延々とリピートしながら書いたので、良かったら聴いてください。PVもちょっと意識してるので良かったら見てね。
この後めちゃくちゃ……
朝まで桃鉄しました(健全ルートなので) 5951
いさな🌱
DONE🔞昨日の耳掛けビッグバンを受けて真剣な時に髪に耳掛け晴さんが、最中の際に髪の毛無意識に耳に掛けると良いし、🦕ちゃんは戦闘前に同じ仕草されて内心はわわしてるのをどうしても読みたくなって、前書いた話をリサイクル。これ↓の🦕ちゃん視点、みたいな感じです(話は繋がってない)
https://poipiku.com/2619599/5558042.html 4760
nibosi_deluxe2
TRAININGさっきの続きみたいなやつです…めっちゃ殴り描きですすみません…でも描きたかったんだよ!酔いに任せてほにゃらららしてる犬辻を!!はぁー!好き!いっぱい飲ませたい!! 2いさな🌱
INFO🔞思い出さないその日まで 購入者特典の本編後🔞最終章の続きなので、読了後がおすすめ。パスワードは本編ラスト7文字(。を含む)
追記
初デート https://twitter.com/isknwtr/status/1457372
けんぱさん(@sisomakimiso)が前日談書いて下さいました!
🔞https://privatter.net/p/8099948
モブ×辻ですのでご注意を 17877
いさな🌱
DONE鉄は熱いうちに打て!🧛♂️犬辻パロ/全年齢版です。時代は中世ヨーロッパくらいな雰囲気で…名前は漢字ですがそこら辺は全体的にファンタジーということで…。
吸血鬼の知識は雰囲気で察してください。詳細は不明。
俺は雰囲気で話を書いている…。
以下注意事項です。苦手な方はご遠慮ください。
・遺体が出てきたりします
・🦕ちゃんが痛くて可哀想な描写が多々あり
・メリバかもしれない? 12172
ichijyoWT
DONE海の犬辻企画(一天四海)さまにと書きました、デートしたり海に行ったりキャッキャしたりする友人・先輩後輩・チームメイト・相棒以上恋人未満な犬辻です。※「スノーケリング」じゃなくて「シュノーケリング」を採用しました🦐
「ちょっと、いいものあげる」
風呂上がりに自室に向かって歩いている途中、下の姉から不機嫌そうに呼び止められて押し付けられたのは二枚組の水族館のチケットだった。
「なにこれ珍しいね。どうしたの?」
聞けば、新しくできた彼氏くんの都合がつかなくなったとかで行き場を失ってしまったらしい。
友達と行けば?と言おうとして、これはきっと藪蛇なのだろうなと悟り、口を噤む。長姉にも次姉にもそれなりに可愛がってもらっている自覚はあるが、姉という絶対強者の前で弟は無力な存在だ。一番スマートなやり過ごし方を即座に頭の中で計算する。チケットを素直に受け取り「ありがとね」とお礼を言うと、姉は少しだけ笑顔を見せてくれた。
内心ほっとしながらこちらもへらっとした笑顔で応じたが、おれへの用が済んだ姉のドアの閉め方には淑やかさの欠片もなく、やはり相当苛立っていることがありありと分かって震え上がる。おれはまだ見ぬ彼氏くんに頑張れ……と心の中で合掌しながらエールを送った。
20757風呂上がりに自室に向かって歩いている途中、下の姉から不機嫌そうに呼び止められて押し付けられたのは二枚組の水族館のチケットだった。
「なにこれ珍しいね。どうしたの?」
聞けば、新しくできた彼氏くんの都合がつかなくなったとかで行き場を失ってしまったらしい。
友達と行けば?と言おうとして、これはきっと藪蛇なのだろうなと悟り、口を噤む。長姉にも次姉にもそれなりに可愛がってもらっている自覚はあるが、姉という絶対強者の前で弟は無力な存在だ。一番スマートなやり過ごし方を即座に頭の中で計算する。チケットを素直に受け取り「ありがとね」とお礼を言うと、姉は少しだけ笑顔を見せてくれた。
内心ほっとしながらこちらもへらっとした笑顔で応じたが、おれへの用が済んだ姉のドアの閉め方には淑やかさの欠片もなく、やはり相当苛立っていることがありありと分かって震え上がる。おれはまだ見ぬ彼氏くんに頑張れ……と心の中で合掌しながらエールを送った。
いさな🌱
DONE眠れなかったので、よく眠れる犬辻のお話。めちゃ短です。おやすみなさい、良い夢を行為に疲れ果てた辻ちゃんは、今日も気を失うみたいに果てた後眠りについてしまった。そうなったら後処理をしてあげるのがおれの役目で、おれは出来る限り辻ちゃんの身体を綺麗に清め、風邪を引かないようにとタオルケットを掛ける。横向きで少し丸くなって眠る辻ちゃんの背中を合わせるように、おれも反対向きになりスマホを手に取った。
——寝れない。最近どうも、寝付きが悪い。
身体は疲れているはずなのに、どうも眠れなくて、おれはぼんやりと液晶を眺め続けた。
しばらくして、後ろからゴソゴソ動く音がする。振り返って目をやれば、「せんぱい……?」といつもより数段甘い声が聞こえた。掠れているのに、甘いその声はこういう時の辻ちゃんからしか聞こえない声で、おれはそれが大好きだった。おれが腕を上げれば、辻ちゃんははっきりとしない意識の中でも頭を上げて、その下に腕を通させてくれる。それが通じ合ってるみたいで嬉しい。腕枕をした辻ちゃんは、そのまま当たり前みたいに引っ付いてきて、少し覆い被さるようにおれの身体に腕を回した。
807——寝れない。最近どうも、寝付きが悪い。
身体は疲れているはずなのに、どうも眠れなくて、おれはぼんやりと液晶を眺め続けた。
しばらくして、後ろからゴソゴソ動く音がする。振り返って目をやれば、「せんぱい……?」といつもより数段甘い声が聞こえた。掠れているのに、甘いその声はこういう時の辻ちゃんからしか聞こえない声で、おれはそれが大好きだった。おれが腕を上げれば、辻ちゃんははっきりとしない意識の中でも頭を上げて、その下に腕を通させてくれる。それが通じ合ってるみたいで嬉しい。腕枕をした辻ちゃんは、そのまま当たり前みたいに引っ付いてきて、少し覆い被さるようにおれの身体に腕を回した。